株式会社ブロッコリー

上場廃止 (2023/09/26) 株式の併合
ブランドなど:うたの☆プリンスさまっ♪
小売業娯楽用品スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

ニュース

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最終更新:

E02463 Japan GAAP

売上高

60.8億 円

前期

65.6億 円

前期比

92.7%

時価総額

130.8億 円

株価

1,495 (09/25)

発行済株式数

8,747,642

EPS(実績)

10.49 円

PER(実績)

142.58 倍

平均給与

623.7万 円

前期

605.7万 円

前期比

103.0%

平均年齢(勤続年数)

38.1歳(8.0年)

従業員数

140人


 

3 【事業の内容】

当社は、(1)コンテンツ(アニメ・ゲーム・音楽・映像・カードゲーム)の企画・制作、(2)キャラクター商品の企画・製作・販売、の2つを事業目的としております。

当社は、上記2つの事業目的に基づいて活動するメーカーとして、卸売機能を持ち、自社製品を全国の問屋・小売店に卸売販売しております。また、株式会社ハピネットとの共同EC事業による通信販売機能にて、消費者への販売も行っております。

更に、当社は、キャラクターの企画・開発企業として顧客からの情報の受信及び顧客への情報の発信機能にも注力しており、イベントの主催又は他団体主催イベントに参加する形でのブース展示・グッズ等の販売や、カードゲーム大会などの充実にも力を注いでおります。

 

以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。

 

※画像省略しています。

 

23/05/31

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

  a.経営成績

当期における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により経済活動は万全ではないものの、3年ぶりに行動制限や水際対策の緩和などにより、一部では持ち直しの動きも見受けられました。一方で、不安定な国際情勢を背景に、エネルギー・原材料価格の高騰、急速な円安等が重なり物価が上昇するなど、先行きについては不透明な状況が続いております。

 

このような状況下における、当事業年度(自 令和4年3月1日 至 令和5年2月28日)の経営成績概況は、以下のとおりであります。

 

「うたの☆プリンスさまっ♪」におきましては、令和4年12月から東京タワーRED°TOKYO TOWERとのコラボ企画「謎解きイベント『Shining Detective Agency』」を開催いたしました。令和5年1月より「PRINCE CAT&うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live in OIOI」を渋谷・横浜・錦糸町を皮切りにマルイ全国8店舗にて順次開催し、多くのお客様にご来場いただきました。また、令和5年2月には翌月公演の3Dライブ「うたの☆プリンスさまっ♪ SHINING STAR STAGE」2ndライブのライブグッズ事前通販の出荷計上もいたしました。これらの結果、当事業年度での関連グッズ売上高は、前年並みに回復いたしましたが、売上総利益においては、原材料価格の高騰影響も受け、前年同期には及びませんでした。

関連ゲームアプリ「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」は、当事業年度での売上高・売上総利益は前年同期を下回る結果となりました。

関連CDは、令和4年12月に「Shining Live 5th Anniversary CD」4種を発売、令和5年2月にShining LiveドラマCD3「No More to Forgive」3種を発売するなど、当事業年度においてはトータル11作品を発売いたしましたが、10周年の記念作品等を発売した昨年度の売上高・売上総利益には及びませんでした。

 

「ジャックジャンヌ」につきましては、当コンテンツのスタートを切ったNintendo Switch用ゲームソフト「ジャックジャンヌ」を発売した昨年度の売上高・売上総利益には及びませんでしたが、令和4年7月よりHMV&BOOKS5店舗にて「ジャックジャンヌ オンリーショップ in HMV ~玉阪の夏祭り~」、令和4年12月よりGALLERY X BY PARCOにて「ジャックジャンヌ Only Shop ~Holiday of Quartz」を開催いたしました。イベントには多くのお客様にご来場いただき、グッズ販売も好調な結果となりました。また、令和5年2月には「ジャックジャンヌ ミニアルバム『shuffle』」を発売し、好評価を頂いております。

 

他社ライセンスグッズにつきましては、他社主催のライブイベントが順調に開催されていることや、当社ぬいぐるみシリーズ「ラビットコレクション 刀剣乱舞-ONLINE-」の第2弾発売等をいたしましたが、当事業年度での売上高・売上総利益共に前年同期を下回る結果となりました。

 

トレーディングカードゲーム「Z/X -Zillions of enemy X-(ゼクス ジリオンズ オブ エネミー エックス)」は、引き続き関連商品の通販強化を行い、当事業年度での売上高・売上総利益共に前年同期を大幅に上回る結果となりました。

令和4年8月にリリースした新作トレーディングカードゲーム「Vividz(ビビッヅ)」につきましては、引き続き新たなファンの獲得、売上向上に向けて制作・営業活動に注力してまいります。

 

また、カードゲーム周辺サプライにつきましては、上半期から原材料品薄により定番商品が生産計画を下回っておりましたが、材料調達も徐々に回復しており、売上高は前年同水準まで回復してまいりました。売上総利益におきましては、原材料価格の高騰影響も受け、前年同期には及びませんでした。

 

全体の売上総利益は、売上高が前年同期に比べ減少したことや、円安・原価高騰等が重なり前年同期の利益率に至らなかったことに加え、下半期におきましても物販イベント分の余剰在庫について簿価切り下げを行いましたこと等により1,560百万円(前年同期比18.2%減)となりました。

販売費及び一般管理費につきましては、経費の削減も図った結果、1,358百万円(前年同期比16.3%減)となり、一時的な販促費等が増加した前年同期を下回りました。

これらの結果、当事業年度の売上高は6,083百万円(前年同期比7.3%減)となり、営業利益は202百万円、(前年同期比28.7%減)、経常利益は227百万円(前年同期比27.1%減)となりました。

当期純利益につきましては、上半期に開発中ゲームの仕様一部見直しを行ったことや、一部システム資産の早期償却も行ったことから減損損失98百万円を計上いたしました結果、91百万円(前年同期比45.5%減)となりました。

 

 

  b.財政状態

(流動資産)

当事業年度末における流動資産の残高は7,537百万円で、前事業年度末に比べ215百万円減少しております。主な内容は、売掛金の増加699百万円、前渡金の増加33百万円、前払費用の増加29百万円などの増加要因に対し、現金及び預金の減少660百万円、商品及び製品の減少213百万円、仕掛品の減少16百万円、その他の減少85百万円などの減少要因であります。

(固定資産)

当事業年度末における固定資産の残高は3,647百万円で、前事業年度末に比べ750百万円増加しております。主な内容は、ソフトウエア仮勘定の増加574百万円、投資その他の資産の増加224百万円などの増加要因に対し、有形固定資産の減少30百万円などの減少要因であります。

(流動負債)

当事業年度末における流動負債の残高は1,462百万円で、前事業年度末に比べ626百万円増加しております。主な内容は、買掛金の増加486百万円、未払金の増加108百万円、未払法人税等の増加91百万円、預り金の増加7百万円、賞与引当金の増加3百万円などの増加要因に対し、未払消費税等の減少17百万円、契約負債の減少53百万円などの減少要因であります。

(固定負債)

当事業年度末における固定負債の残高は171百万円で、前事業年度末に比べ46百万円増加しております。主な内容は、退職給付引当金の増加46百万円などの増加要因であります。

(純資産)

当事業年度末における純資産の残高は9,551百万円で、前事業年度末に比べ138百万円減少しております。これは、当期純利益91百万円が計上された一方で、剰余金の配当227百万円が行われたことが主な要因であります。

 

 ② キャッシュ・フローの状況

当事業年度においては、営業活動において267百万円の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)を獲得し、投資活動においては702百万円の資金を使用し、財務活動においては226百万円の資金を使用しました。この結果、資金は当事業年度末に2,738百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは267百万円の資金の増加(前事業年度は453百万円の資金の増加)となりました。主な内容は、税引前当期純利益の計上による139百万円、減価償却費の計上による103百万円、減損損失の計上による98百万円、退職給付引当金の増加額46百万円、賞与引当金の増加額3百万円、棚卸資産の減少額229百万円、仕入債務の増加額486百万円、法人税等の還付額129百万円などのプラス要因と、投資有価証券売却益の計上による4百万円、会員権売却益の計上による6百万円、売上債権の増加額699百万円、契約負債の減少額53百万円、法人税等の支払額1百万円、その他の減少額207百万円などのマイナス要因であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは702百万円の資金の減少(前事業年度は514百万円の資金の減少)となりました。主な内容は、定期預金の払戻による収入3,000百万円、投資有価証券の売却による収入5百万円、会員権の売却による収入29百万円などのプラス要因と、定期預金の預入による支出3,000百万円、無形固定資産の取得による支出680百万円、有形固定資産の取得による支出49百万円、会員権の取得による支出4百万円などのマイナス要因であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは226百万円の資金の減少(前事業年度は228百万円の資金の減少)となりました。主な内容は、配当金の支払額225百万円であります。

 

③ 生産、仕入及び販売の状況

当社は、エンターテインメント事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

なお、当事業年度の外注、仕入、受注、販売の実績は以下のとおりであります。

 

  a. 外注実績

当事業年度の外注実績を製品の品目別に示すと、以下のとおりであります。

品 目 別

金額(千円)

前年同期比(%)

CD

198,434

+30.0

トレーディングカード

562,347

+37.0

ゲーム

52,443

△76.5

グッズ・その他

2,004,300

△20.3

合計

2,817,526

△14.7

 

 

  b. 仕入実績

当事業年度の仕入実績を商品の品目別に示すと、以下のとおりであります。

品目別

金額(千円)

前年同期比(%)

CD

△100.0

トレーディングカード

ゲーム

グッズ・その他

400,186

+1,404.1

合計

400,186

+1,363.0

 

(注) 金額は実際仕入額によっております。

 

 

  c. 受注実績

当社は見込生産を行っているため、該当事項はありません。

 

 d. 販売実績

当事業年度の販売実績を主要な製品・サービス、品目別に示すと以下のとおりであります。

主要な
製品・
サービス別

品目別

金額(千円)

前年同期比(%)

製品等

CD

430,294

トレーディングカード

1,054,396

ゲーム

161,999

グッズ

3,423,457

製品等 計

5,070,148

商品

CD

トレーディングカード

ゲーム

グッズ

425,328

商品 計

425,328

ロイヤリティ収入(アプリ)

146,920

ロイヤリティ収入(その他)・請負・その他の収益

440,862

合計

6,083,259

 

(注) 1 当事業年度の期首より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 令和2年3月31日)等を適用しております。これに伴い、前事業年度と収益の会計処理が異なることから、前年同期比(%)を記載しておりません。

2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合

相手先

第28期

(自 令和3年3月1日

至 令和4年2月28日)

第29期

(自 令和4年3月1日

至 令和5年2月28日)

販売高(千円)

割合(%)

販売高(千円)

割合(%)

㈱ハピネット

1,147,258

18.9

キングレコード㈱

711,473

11.7

㈱バンダイナムコミュージックライブ

613,027

10.1

㈱バンダイナムコライブクリエイティブ

862,613

13.1

 

(注) 第29期の販売実績における㈱バンダイナムコライブクリエイティブの総販売実績に対する割合は10%未満であるため、記載を省略しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

① 重要な会計方針及び見積り

当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成されております。財務諸表の作成にあたっては、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、これらについては、過去の実績や現在の状況等を勘案し、合理的と考えられる見積り及び判断を行っております。ただし、これらには見積り特有の不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。
 なお、当社が財務諸表を作成するにあたり採用した重要な会計方針及び見積りは、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項」に記載のとおりであります。

 

② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

  a. 売上高

当事業年度の売上高は、前事業年度に比べて479百万円減少し6,083百万円(前期比7.3%減)となりました。売上高の分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績」に記載のとおりです。

 

  b. 売上原価、売上総利益

売上高が前事業年度に比べ減少したこと等により、売上原価は133百万円減少し4,523百万円(前期比2.9%減)となりましたが、一方、品目別の利益率は、円安・原価高騰等が重なり、前年同期の利益率に至らなかったことに加え、物販イベント分の余剰在庫について簿価切り下げを行いましたこと等により、売上総利益は、前事業年度に比べて346百万円減少し1,560百万円(前期比18.2%減)となりました。

 

  c. 販売費及び一般管理費、営業利益

販売費及び一般管理費は、1,358百万円(前年同期比16.3%減)となり、経費の削減も図った結果、一時的な販促費等が増加した前事業年度を下回りました。

以上の結果、営業利益は前事業年度に比べて81百万円減少し202百万円(前期比28.7%減)となり、営業利益率は、前事業年度に比べて1.0ポイント減少し、3.3%となりました。

 

  d. 営業外損益、経常利益

営業外収益は、71百万円(前期比3.9%減)となりました。主な要因は、本社ビルの一部についてオフィスとして賃貸している不動産賃貸料の減少1百万円などによるものであります。

営業外費用は、前事業年度と同水準の46百万円(前期比0.8%増)となりました。

以上の結果、経常利益は227百万円(前期比27.1%減)となりました。

 

  e. 当期純利益

当事業年度の法人税、住民税及び事業税は70百万円、法人税等調整額は△21百万円を計上いたしましたことに加え、上半期に開発中ゲームの仕様一部見直しを行ったことや、下半期に一部システム資産の早期償却も行ったことから減損損失98百万円を計上いたしましたことにより、当期純利益は91百万円(前期比45.5%減)となりました。

 

 ③ 財政状態の状況

「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 b.財政状態」に記載のとおりです。

 

 ④ 資本の財源及び資金の流動性

当社の資金の流動性につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。