株式会社ワンダーコーポレーション

上場廃止 (2021/03/30) REXTの完全子会社化 小売業リサイクルショップ東証マザーズ

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最終更新:

E03444 Japan GAAP

売上高

612.1億 円

前期

721.2億 円

前期比

84.9%

平均給与

487.9万 円

前期

498.3万 円

前期比

97.9%

平均年齢(勤続年数)

43.3歳(16.7年)

従業員数

0.0人(連結:750人)


 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社及び子会社4社で構成されております。
 当社グループは、ゲームソフト・映像ソフト・音楽ソフトを中心としたエンタテインメント商品、書籍、携帯電話、化粧品、レンタル及びこれらに関連する商品の販売店の直営並びにFC事業を主たる業務としております。その他、Eコマース事業等を営んでおります。

次の5部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (セグメント情報等)」に掲げるセグメント区分と同一であります。

(1)WonderG00事業

当社は、ゲームソフト、映像ソフト、音楽ソフト、書籍、化粧品、携帯電話等の小売販売及びレンタル、また、それら商品の一部をFCへ卸売を行っております。株式会社ワンダーネットは、携帯電話及びこれらの関連する商品の小売販売を行っております。

(2)WonderREX事業

当社は、ブランド品、貴金属、衣料、服飾雑貨、オーディオ・家電等のリユース商品の買取・販売を行っております。

(3)TSUTAYA事業

株式会社VidawayのTSUTAYA事業は、ゲームソフト・映像ソフト・音楽ソフト・雑誌の販売及び映像ソフト・音楽ソフトのレンタルを行っております。

(4)新星堂事業

当社は、CD等の音楽ソフト類、DVD等の映像ソフト類及び書籍全般及び文房具の販売を行っております。

(5)その他事業

当社は、不動産の賃貸借等を行っております。株式会社テトラフィットは、フィットネス事業を行っております。株式会社Tポイントパートナーズつくばは、Tポイント加盟店等獲得業を行っております。

 

 

事業の系統図は、次のとおりであります。

 

※画像省略しています。

 

20/06/24

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策を背景とした企業収益の改善は見られたものの、世界経済の不確実性もあり、先行きについては不透明な状況が続いております。小売業界におきましては、依然として雇用環境の変化による人手不足、業種・業態を越えた競争激化、また物価の上昇や消費者の生活防衛意識の高まりにより、依然として個人消費は力強さに欠け、景気の先行きは不透明な状況が続いております。
 このような状況の中、当社グループは前期までの業績悪化・二期連続経常利益赤字の状況を踏まえ、経営体制の刷新を行いました。新経営体制においては、各事業の課題の洗い出し・市場環境分析を詳細に行いました。具体的には、WonderGOO事業において過年度で行われた、大型文具・書籍売場導入等の大規模改装により混乱した各店舗のQSCを改善すべく、店舗・本部が一体となり店舗運営体制の強化に努めました。
 さらにWonderREX事業においては、成長するリユース市場環境に対応すべく、新たに社内育成機関REX大学を設立し、査定や独自の接客ノウハウを持つ人材の育成に努め、新規1店舗・改装移転1店舗、計2店舗の出店を実現しました。
 こうした既存事業の改善の他、新規事業として新たにフィットネス事業に参入し、独自のプログラムにより短時間で効果的にトレーニングできる「TetraFit」3店舗の出店を実現しました。また、事業の改善と並行し販管費の見直しを徹底して行い、前期比約14億円の削減を実現すると共に、将来の顧客価値のさらなる変化に対応すべく「新中期経営計画(ワンダーリバイバルプラン2022)」を昨年10月に発表いたしました。
 この他、当社の再建・再生を加速すべく、平成30年2月にRIZAPグループ株式会社と資本業務提携契約を締結いたしました。今後、両グループの商材と販路を生かしたクロスセルやEC展開の強化、イベント企画強化、購買・物流コストの削減の他、「PB商品強化」およびグループ商材・サービスを活用した「高収益ハイブリット型店舗への転換」などを早期に実現するべく協議を進めてまいります。
 当連結会計年度末の店舗数については、WonderGOO事業80店舗(内、FC8店舗)、WonderREX事業25店舗(内FC2店舗)、TSUTAYA事業93店舗、新星堂事業102店舗、合計300店舗となりました。

これらの結果、当連結会計年度における売上高は72,954百万円(前年同期比1.7%減)、営業利益は296百万円(前年同期は営業損失478百万円)、経常利益は475百万円(前年同期は経常損失278百万円)となりました。
 また、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、過年度の大型文具・書籍導入に伴う投資採算性の低下による減損の兆候が認められたことなどから、将来の投資回収可能性を再検討した結果、第4四半期会計期間においてWonderGOO店舗他29店舗の減損処理を行ったことにより664百万円の特別損失を計上し、親会社株主に帰属する当期純損失は448百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失1,124百万円)となりました。

 

 報告セグメント別の概況は以下のとおりです。

<WonderGOO事業>

WonderGOO事業におきましては、過年度で行われた大型文具・書籍売場導入等の大規模改装により混乱した各店舗のQSCを改善すべく、社長をリーダーとした改善プロジェクトを始動させ、店舗・本部が一体となり店舗運営体制の強化に務めました。特に、従来から顧客支持の高いゲーム売場の再強化に務め、新型ゲーム機や大型タイトルの発売によりゲーム部門の販売が前年比120%と好調に推移し、同事業の収益を牽引する結果となりました。
 一方、顧客支持が減退しているアイテム等については、今後RIZAPグループ株式会社との協業により、同社グループの商材のうちWonderGOOの顧客との親和性が高いアイテムやサービスの導入を検討するなど、今後も各店の収益力の向上を図るべく様々なアクションを遂行してまいります。

これらの結果、WonderGOO事業の売上高は38,009百万円(前年同期比2.1%減)、営業利益670百万円(前年同期比329.0%増)となりました。

<WonderREX事業>

WonderREX事業におきましては、4月に移転増床した「WonderREX野田桜の里店」や11月に新規出店した「WonderREX蘇我店」が、拡大するリユース市場の追い風を背景に、好調に推移し収益向上に大きく寄与いたしました。
 既存店においても、必要在庫や粗利益率の高いアイテムの確保を目的とし、従来の店舗買取だけでなく、Web買取や出張買取の「宅買便」による取組に注力し、下半期は上半期に比べ2ポイント程度の粗利益率の改善を果たしました。
また、今後継続的に事業を成長させるため、新たに社内育成機関REX大学を設立し、査定や独自の接客ノウハウを持つ人材の育成に務めました。今後は、REX大学で計画的に人材を育成し、出店を着実に実行してまいります。

これらの結果、WonderREX事業の売上高は7,811百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益115百万円(前年同期は営業損失128百万円)となりました。

<TSUTAYA事業>

TSUTAYA事業におきましては、主力である映像・音楽レンタル部門が、スマートフォンを中心とした、お客様のコンテンツ方法の多様化の影響を受け、厳しい状況が続いております。これに対し、独自で展開している有料会員サービスの拡充や、レンタル売場を顧客支持の高い物販アイテムやトレカ等のコトサービスへの転換を図り、安定的な収益確保を進めてまいりました。また、映像・音楽レンタル中心の事業構造から転換を図るべく、物販中心の「TSUTAYA BOOK STORE おやまハーヴェストウォーク店」、「TSUTAYA小山ロブレ店」を新規出店し、「TSUTAYA鶴ヶ峰駅前店」の店舗譲受をいたしました。さらにトレーディングカード専門店である「バトロコ」においても「水戸駅前店」、「札幌狸小路店」、「小山駅前店」を出店し、宅配洗濯代行サービスのWASH&FOLD晴海店の営業譲受、台湾ファブリックブランドの「inBlooom印花楽蔵前店」をオープンするなど様々な事業展開を進めております。

これらの結果、TSUTAYA事業の売上高は15,237百万円(前年同期比0.6%増)、営業利益40百万円(前年同期比72.0%減)となりました。

<新星堂事業>

新星堂事業におきましては、各新星堂店舗が入居する各商業施設や、その他大型商業施設を中心とした、音楽イベント請負事業が好調に推移し、年間約6,000回のイベントを実施するにいたりました。当社が手がける各種イベントは、商業施設における顧客の来店動機に直結するため、各デベロッパー様のニーズも高いため、今後も引き続き注力してまいります。
 また、昨年12月にはイオンエンターテイメント株式会社様と、コンテンツのプロモーション、スクリーン・店舗イベント、商品販売に関する共同プロジェクトを実施することで合意いたしました。今後は、アニメイベントや声優コンサートイベント、CDリリースに合わせたミュージシャンのファンミーティング等を、首都圏のイオンシネマを中心に開催してまいります。
 一方で、既存店における音楽・映像ソフトの販売は、大型アーティストのベスト盤が好調に販売推移したものの、第2四半期以降におけるリリースタイトルの不足により、厳しい結果となりました。

これらの結果、新星堂事業の売上高は11,368百万円(前年同期比8.7%減)、営業損失496百万円(前年同期は営業損失597百万円)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,538百万円増加し、4,925百万円となりました。
 当連結会計年度末における各キャッシュ・フロ-の状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロ-)

営業活動によるキャッシュ・フローは、主にポイント引当金の減少により141百万円、法人税等の支払により135百万円資金が減少したものの、減価償却費が1,315百万円、たな卸資産の減少889百万円により2,983百万円の資金の増加(前年同期は338百万円の資金の増加)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロ-)

投資活動によるキャッシュ・フローは、敷金及び保証金の回収による収入により517百万円資金が増加したものの、有形固定資産の取得575百万円敷金及び保証金の差入による支出により184百万円資金が減少したことにより290百万円の減少(前年同期は12百万円の資金の減少)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロ-)

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入1,244百万円社債の発行による収入300百万円により資金が増加したものの、長期借入金の返済による支出2,133百万円リース債務の返済による支出629百万円で資金が減少したことにより1,154百万円の減少(前年同期は370百万円の資金の増加)となりました。