サカイオーベックス株式会社

上場廃止 (2021/12/10) 株式の併合 繊維製品アパレル東証1部TOPIX Small 2

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セグメント別利益

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最終更新:

E00565 Japan GAAP

売上高

219.0億 円

前期

275.6億 円

前期比

79.4%

平均給与

480.0万 円

前期

483.3万 円

前期比

99.3%

平均年齢(勤続年数)

38.0歳(16.0年)

従業員数

487人(連結:1,018人)


3 【事業の内容】

 当社グループは、当社及び連結子会社16社、持分法適用会社1社により構成されており、染色加工事業、繊維販売事業、制御機器事業を主な事業として展開しています。

 事業内容と当社及び連結子会社並びに持分法適用会社の当該事業に係る位置づけは、以下の通りです。

(1)染色加工事業

 当社、当社の連結子会社である株式会社サカイナゴヤ、二日市興業株式会社及び朝日包装株式会社、並びに当社の持分法適用関連会社である東麗酒伊織染(南通)有限公司において、各種繊維品の染色・整理加工・包装等を行っており、当社と株式会社サカイナゴヤとの間で染色加工の一部受委託を行っています。なお、当社、当社の連結子会社である株式会社サカイナゴヤは、主に染色加工が完了し顧客に報告した時点で売上を計上しています。

(2)繊維販売事業

 当社、当社の連結子会社である株式会社安井及び酒伊貿易(上海)有限公司において、各種繊維製品の企画・製造・販売を行っており、当社と株式会社安井との間で繊維製品の売買を行っています。

(3)制御機器事業

 当社の連結子会社である株式会社サカイエルコム及び攝津電機工業株式会社において、各種制御盤、配電盤の設計・製作・販売・施工、ソフトウェアの開発・保守・販売、電気工事の設計・施工等を行っており、当社及び当社の連結子会社と株式会社サカイエルコムとの間で各種システム開発、情報機器、設備工事等の発注を行っています。

(4)その他の事業

 ①織布事業

 当社の連結子会社であるマルイテキスタイル株式会社、鯖江合繊株式会社及び織田織物株式会社、並びに当社の持分法適用関連会社である東麗酒伊織染(南通)有限公司において、各種織編物の製造・販売を行っており、マルイテキスタイル株式会社、鯖江合繊株式会社及び織田織物株式会社と当社の間で、織布・編立の受発注を行っています。

 ②水産資材事業

 当社において、魚群を誘導し集めることを目的とした浮魚礁の設計・製造・販売を中心に行っています。

 ③複合部材事業

 当社において、炭素繊維関連複合部材の製造・販売を行っています。

 

 ④縫製事業

 当社の連結子会社であるイタバシニット株式会社において、縫製品の企画・製造・販売を行っており、当社は縫製品の発注を行っています。

 ⑤建設不動産事業

 当社の連結子会社であるサカイ建設不動産株式会社において、建設、土木の設計・施工、不動産の売買等を行っており、当社及び連結子会社も建設工事等の発注を行っています。

 ⑥ヘルスケア事業

 当社の連結子会社である株式会社リムフィックスにおいて、医療用繊維製品の企画、販売を行っています。

 

連結子会社及び関連会社の主な事業内容は次のとおりです。

 

(連結子会社)

㈱サカイナゴヤ

織編物・繊維品の染色整理並びにその他の加工及び販売

マルイテキスタイル㈱

各種織物、各種糸の撚糸・合繊織物の製造及び販売

㈱サカイエルコム

各種制御盤の設計・製作・販売、ソフトウェアの開発・保守・販売、電気工事の設計・施工等

サカイ建設不動産㈱

建築、土木の設計及び施工並びに不動産の売買及び斡旋

㈱ウェルサービス

各種繊維製品の加工及び入出庫並びに各種請負業

鯖江合繊㈱

各種織物の製造及び販売

織田織物㈱

各種編物の製造及び販売

フクイ殖産㈱

各種繊維製品の加工及び販売並びに各種請負業

二日市興業㈱

染色品の織・編物の整理、包装、梱包、出荷事業

朝日包装㈱

染色品の織・編物の整理、包装、梱包、出荷事業

酒伊貿易(上海)有限公司

縫製品・テキスタイルの輸出入及び販売

イタバシニット㈱

衣料用繊維製品及び服飾雑貨の企画製造、販売及び輸出入

上海板橋時装有限公司

衣料用繊維製品及び服飾雑貨の企画製造、販売及び輸出

㈱安井

衣料用繊維製品及び服飾雑貨の企画製造、加工及び販売

㈱リムフィックス

医療用繊維製品の企画、輸入販売

攝津電機工業㈱

制御盤、配電盤の設計製作及び施工

 

(持分法適用 関連会社)

東麗酒伊織染(南通)有限公司

合成繊維織物の染色整理並びにその他の加工及び販売、合成繊維織物の製織及び販売

 

 

 

 

事業の系統図は次のとおりです。

 

※画像省略しています。

 

㈱ウェルサービスは㈱サカイナゴヤの100%子会社です。

上海板橋時装有限公司はイタバシニット㈱の100%子会社です。

 

 

21/06/28

1【業績等の概要】

(1)業績

当連結会計年度における我が国経済は、企業業績や雇用環境の改善が続き、景気は緩やかな回復基調で推移いたしましたが、個人消費の伸び悩み、英国のEU離脱問題及び米国政権の通商政策等に起因する株式市場や為替相場の不安定化により、景気の先行きにつきましては、依然、不透明な状況が続いております。

このような経営環境の中、当社グループの業況は、主力の染色加工事業が増収となったものの、繊維販売事業、その他の事業が減収となったことから、グループ全体では減収となりました。利益面では、染色加工事業が増益となったことから、営業利益は増益となりましたが、経常利益は、持分法による投資利益が減少したことから減益となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、投資有価証券の売却益及び繰延税金資産を計上したことから増益となりました。

当連結会計年度の業績は、売上高は25,371百万円と前連結会計年度比938百万円(△3.6%)の減収となり、営業利益は1,545百万円と前連結会計年度比55百万円(3.7%)の増益、経常利益は2,403百万円と前連結会計年度比54百万円(△2.2%)の減益、親会社株主に帰属する当期純利益は2,124百万円と前連結会計年度比462百万円(27.8%)の増益となりました。

 

セグメントの業績は次のとおりです。

 

(染色加工事業)

染色加工事業は、客先との連携を強化し、顧客ニーズに基づく商品開発案件の増加や営業対応の迅速化を図ること等で、事業基盤の拡大に注力しました。用途別では、海外向け婦人衣料用途やユニフォーム用途が堅調に推移しました。また、工場稼働の効率化やコストダウン等の原価低減活動を継続的に実施することで、効率的な生産体制の構築に努めました。

当事業の売上高は12,474百万円と前連結会計年度比102百万円(0.8%)の増収となり、営業利益は737百万円と前連結会計年度比273百万円(58.8%)の増益となりました。

 

(繊維販売事業)

テキスタイル事業は、婦人衣料用途が堅調に推移したほか、主力のユニフォーム用途の競争優位性を更に高めるため、新規市場や新用途の拡大に継続的に取り組みました。また、産業資材用途や海外市場への営業展開の基盤作りを行い、販路拡大に向けた営業活動に注力しました。アパレル事業は、OEM事業の収益向上に向け、生産拠点の多様化や商流の効率的な管理に取り組む一方で、デザイナーによる企画機能を更に強化し、ODMを活用したオリジナル商品による顧客開拓を進めました。その他、両事業や縫製事業との連携により、グループSCM機能の高度化に注力しました。酒伊貿易(上海)有限公司は、アセアン地域を活用した事業が拡大する一方、中国内販事業の強化に努めました。

当事業の売上高は7,224百万円と前連結会計年度比746百万円(△9.4%)の減収となり、営業利益は401百万円と前連結会計年度比149百万円(△27.1%)の減益となりました。

 

(その他の事業)

電子機器事業は、事業強化、拡大に向けた投資案件や老朽化設備の更新需要に支えられ、化学プラント向けFA制御関連や、電力工事・自動車プレス機向け制御機器関連が堅調に推移しました。織布事業は、衣料消費の低迷により、従来好調だった織物用糸加工が停滞するとともに、高密度織物が前期に引き続き伸び悩みました。建設不動産事業は、一般住宅案件が増加する等、公共、民間いずれの分野も堅調に推移しました。複合部材事業は、モータースポーツ用途など注力市場への取り組みを加速させるとともに、積極的に販促活動を行い、スポーツ・レジャー用途や海外市場の開拓を進めました。水産資材事業は、沖縄県、鹿児島県、宮崎県での営業活動を重点的に行ったほか、中層浮魚礁のカリブ諸国向けODA案件の施工に注力しました。縫製事業は、提案型営業の推進や生産体制の強化、拡充等に取り組みました。

上記以外の事業も含めたその他の事業全体での売上高は5,672百万円と前連結会計年度比293百万円(△4.9%)の減収となり、営業利益は402百万円と前連結会計年度比60百万円(△13.0%)の減益となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ1,044百万円増加し、4,250百万円となりました。

営業活動によって得られた資金は1,774百万円となりました。また、投資活動によって得られた資金は89百万円となり、財務活動に使用された資金は816百万円となりました。

なお、キャッシュ・フローの状況の詳細については、「7.財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(3)キャッシュ・フローの分析」に記載しています。