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  • 2020/01/14四半期報告書-第58期第1四半期(令和1年9月1日-令和1年11月30日)
  • 2019/11/28有価証券報告書-第57期(平成30年9月1日-令和1年8月31日)

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最終更新:

E05338 Japan GAAP

売上高

144.2億 円

前期

168.7億 円

前期比

85.5%

平均給与

532.6万 円

平均年齢(勤続年数)

34.0歳(5.3年)

従業員数

0.0人(連結:94人)


3【事業の内容】

 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社創通)、連結子会社4社(株式会社創通エンタテインメント、株式会社ジェイ・ブロード、株式会社創通音楽出版及び創通(上海)娯楽発展有限公司)により構成されております。

 当社グループはテレビアニメーション番組を企画・制作するメディア事業、アニメーションキャラクターの版権ビジネスを行うライツ事業、またスポーツ分野における版権契約代行業務、販売促進・イベント等を展開するスポーツ事業の3つに事業区分を分けております。当社グループの中核事業はアニメーションキャラクターを創りだし、育成することであり、プロデューサー集団として関係各社と協力のもと、それらの企画・制作、ビジネスの具現化を行っております。

 なお、次の3事業は「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

 

(1)メディア事業

 当社グループは、放送局から放送時間枠を買い切り、アニメ制作会社とともにアニメーション番組を企画・制作し、スポンサー企業を集め、製作委員会の組成を行うといったプロデュース業務を行っています。

 また、アニメーション番組を創ることでキャラクターの版権を保有し、パートナー企業にキャラクター商品のプロモーションやキャラクターを使用した販促キャンペーン・キャラクターイベントの企画・提案を行っています。

(2)ライツ事業

 当社グループは、玩具・ゲーム・食品・雑貨・衣料メーカー等のパートナー企業にアニメーションキャラクターの商品化許諾を行い、キャラクターの育成とともにキャラクターのブランド管理を行っています。同様に、番組販売権や海外販売権、自動公衆送信権、イベント権といったアニメーション番組の二次利用の促進とプロパティ管理を行っています。

 また、キャラクターファンとキャラクター関連企業をつなぐBtoCのイベント「C3AFA」を国内及び海外において企画・主催しております。

(3)スポーツ事業

 当社グループは、球団グッズの商品化を促進し、プロ野球球団の版権契約代行業務を行い、球場内外の球団グッズショップに商品の販売を行っています。この事業は1965年の創業時より行っており、現在の中核事業であるキャラクターマーチャンダイズ事業の根幹をなしています。

 また、プロ野球球団の興行に関連するアトラクションやファンイベント等を企画し、その運営業務を行う他、球場看板等スポーツを媒体とした広告サービスを行っています。

 

 当社グループの事業系統図は、以下のとおりであります。

※画像省略しています。

 

19/11/28

1【業績等の概要】

(1)業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢並びに個人消費に回復の兆しがみられたものの、中国経済の減速や米国新政権の経済政策が不確実なことから、先行き不透明な状況で推移いたしました。

当社グループを取り巻く事業環境におきましては、アニメ作品の配信事業・配信サービスが世界規模で拡大することにより、DVD・BDの市場が縮小するだけでなく、アニメーション事業の構造は大きく変化しております。海外の大手配信事業者が作品の主要なスポンサーとなるケースや作品の一次利用がテレビ放送ではなく配信サービスというケースも目立つ様になっており、アニメ作品の製作スキームは多様化しております。また、二次利用の場面においても、映像ビジネスやキャラクターグッズのみならず音楽・興行・舞台等へと利用の幅が広がるとともに複合化しております。アニメーション事業の投資回収スキームやアニメファンのニーズが多様化する事業環境において、製作委員会組成やキャラクター育成の創意工夫がより一層必要となるとともに、新しいパートナー企業との関係づくり等、事業環境の変化への対応が急務となっております。

このような状況のもと当社グループでは、中核であるアニメ作品やエンタテインメントコンテンツのプロデュースにおいて、より良い企画・ビジネススキームの提案により、新たなスポンサーの獲得に注力するとともに、新たな二次利用の市場を開拓し、アニメーションキャラクターの版権ビジネスを拡大するという方針のもと、事業展開を図ってまいりました。

この結果、当連結会計年度の売上高は19,565百万円(前期比15.6%減)、営業利益3,025百万円(前期比13.5%減)、経常利益2,968百万円(前期比15.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,042百万円(前期比10.6%減)となりました。

セグメントの業績は、次のとおりであります。

 

(メディア事業)

メディア事業におきましては、継続番組である「それいけ!アンパンマン」「リルリルフェアリル~魔法の鏡~」等の他、ガンダムシリーズの新作「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第2章及び「MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang」等の新作のアニメ作品25作品について、製作出資・製作委員会の組成・共同運営並びにプロデュース事業を実施いたしました。概ね期初の計画通りプロデュースいたしましたが、前期に比べプロデュース作品数が減少したことにより、アニメ制作受託収入並びに提供料収入が減少いたしました。

また、当社が版権を保有するキャラクター商品に関して、新商品の大型プロモーション・広告案件が減少し、さらに当社のキャラクターを利用した販促キャンペーンの新規受注獲得ができず、売上高減少の大きな要因となっております。

就職情報事業を行う子会社 株式会社ジェイ・ブロードの業績は順調に推移いたしました。

この結果、メディア事業の売上高は13,835百万円(前期比20.3%減)、営業利益844百万円(前期比28.7%減)となりました。

 

(ライツ事業)

ライツ事業におきましては、「ガンダム」シリーズについて概ね計画通り堅調に推移するとともに、「ガンダム」シリーズ以外の版権に関しても、新作について大きなヒット作はなかったものの過去作品の配信に係る版権収入が増加いたしました。

また、イベント事業において、当社が主催するキャラクターイベント「C3」と株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社であるSOZO Pte.Ltd.が開催する「AFA」を統合し、海外を含めた主要5都市で「C3AFA」イベントを共同開催することを決定いたしました。当連結会計年度は、バンコク・ジャカルタにおいて「C3AFA」を共催し、当該イベントに関する売上高が増加いたしました。

この結果、ライツ事業の売上高は5,212百万円(前期比0.1%減)、営業利益2,205百万円(前期比5.6%減)となりました。

 

(スポーツ事業)

スポーツ事業におきましては、球場看板広告の新規受注獲得ができず、前期に比べ売上高が減少しております。

この結果、スポーツ事業の売上高は517百万円(前期比15.3%減)、営業利益39百万円(前期比13.0%減)となりました。

(2)キャッシュ・フロー

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,802百万円増加し、17,455百万円となりました。
 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は2,152百万円(前連結会計年度は1,091百万円の獲得)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益3,038百万円、売上債権の増加額130百万円、仕入債務の増加額191百万円及び法人税等の支払額1,074百万円であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果得られた資金は210百万円(前連結会計年度は154百万円の使用)となりました。主な要因は、投資有価証券の売却による収入213百万円であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は560百万円(前連結会計年度は518百万円の使用)となりました。主な要因は、配当金の支払513百万円であります。