日本ビューホテル株式会社

上場廃止 (2019/08/29) ヒューリックの完全子会社化 サービス業ホテル東証1部TOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

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労働生産性

ROA 総資産利益率

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最終更新:

E30738 Japan GAAP

売上高

215.7億 円

前期

212.9億 円

前期比

101.3%

平均給与

425.4万 円

平均年齢(勤続年数)

35.0歳(9.7年)

従業員数

0.0人(連結:1,018人)


3【事業の内容】

当社グループは、当社(日本ビューホテル㈱)、連結子会社(那須興業㈱、日本ビューホテル事業㈱)、非連結子会社(㈲那須牧場)、その他の関係会社(ヒューリック㈱)の計5社で構成されており、ホテル事業、施設運営事業および遊園地事業を主要な事業としております。

 

(1)当社グループの事業内容

当社グループでは、当社および関係会社の位置付け並びに事業の種類から、次のとおりセグメントを区分しております。

なお、次の事業内容の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントと同一の区分であります。

 

①ホテル事業

当社および連結子会社である那須興業㈱において、ホテル事業として、当社グループが有する経験およびノウハウを最大限に発揮すべく「VIEW HOTEL」ブランドによる直営(一部のホテルについては、土地・建物の賃借による直営)でのホテル経営を行っております。

現在運営しているホテルの形態にはシティホテル型とリゾートホテル型があり、各ホテルには立地や規模に応じて、客室の他、レストラン・バー等の料飲施設、結婚式場、宴会場、会議室等を設置し、宿泊、料飲、宴会・婚礼の各部門の営業を行っております。また、ホテルによってはスパや温泉などを設け、顧客が快適に過ごせるよう施設の充実を図っております。

当社グループのホテル事業の特徴は、次のとおりであります。

 

ⅰ)ホスピタリティ

当社グループの発祥である旅館時代から続く『おもてなし』を提供することを、現在もホテリエという職業の使命として受け継いでおります。顧客への『親しみのある、あたたかい"おもてなし"』を基本としてサービスを提供しております。

 

ⅱ)地域密着

当社グループの各施設は、当該地域においてブランド力・知名度を有しております。地域社会と積極的に交流を深め信頼関係を構築することで、更に地域を愛し、地域に愛されるホテルとなれるよう取り組んでおります。

 

ⅲ)ビュー(景色・ロケーション)

浅草ビューホテル・伊良湖ビューホテルを代表として、施設から見渡すビュー(景色)を価値あるサービスのひとつとして提供しており、顧客からの評価を高めております。また、観光資源や観光・ビジネスの拠点としての立地を重視した展開をしております。

 

ⅳ)進化と変化

マーケット、顧客ニーズ、時代や社会に即した経営に取り組んでおります。施設・サービス・商品の進化と変化を図ってまいります。

 

②施設運営事業

連結子会社である日本ビューホテル事業㈱において、施設運営事業として、「VIEW HOTEL」ブランド以外のホテルや旅館の経営、ホテルや旅館、保養所の運営業務受託、運営指導を行っております。また、「VIEW HOTEL」ブランドを用いたFC契約によるチェーン展開も施設運営事業において行っております。

賃借による運営では、賃借した土地・建物において当社グループによる直営方式でのホテルや旅館の経営を行っております。また、運営委託者の要望に応じて、委託料を受領し運営業務を受託する形態での運営受託やホテル・旅館経営のノウハウを提供する運営指導も行っております。

その他、人材派遣、物販およびビル管理業務等を行っております。

 

③遊園地事業

連結子会社である那須興業㈱において、遊園地事業として、栃木県那須高原に位置するレジャー施設である那須りんどう湖 LAKE VIEWを運営しております。那須りんどう湖 LAKE VIEWは、自然に恵まれた広大な園内に那須高原唯一の湖を有し、各種の動物、乗物、アトラクション、レストラン等を設置するとともに多彩なイベントの開催により、那須高原を代表するレジャー施設として認知されております。

 

 

セグメント

会社名

事業の種類

ホテル事業

 

日本ビューホテル株式会社(当社)

《シティホテル》

浅草ビューホテル(直営)、成田ビューホテル(直営)、秋田ビューホテル(直営)、両国ビューホテル(直営)、札幌ビューホテル大通公園(直営)、大阪ビューホテル本町(直営)、郡山ビューホテル(運営指導)(※1)、郡山ビューホテルアネックス(運営指導)(※1)

《リゾートホテル》

伊良湖ビューホテル(直営)

那須興業株式会社(※2)

《リゾートホテル》

ホテルビューパレス(直営)(※4)

 

施設運営事業

 

日本ビューホテル事業株式会社(※2)

《旅館》

ぎょうけい館(直営)、ホテルグリーンパール那須(直営)、おくたま路(直営)

《シティホテル》

ホテルプラザ菜の花(直営)、平ビューホテル(FC)、岡山ビューホテル(FC)、ホテルグランビュー沖縄(運営指導)、ホテルグランビューガーデン沖縄(運営指導)、ホテルグランビュー石垣(運営指導)

《その他》

上記の他、旅館(1施設)保養所(1施設)の運営業務受託、物販およびビル管理など

遊園地事業

那須興業株式会社(※2)(※3)

《遊園地》

那須りんどう湖 LAKE VIEW(※4)

※1 郡山ビューホテルおよび郡山ビューホテルアネックスは、2010年3月まで当社グループのホテルとして運営しており、同年に郡山ビューホテル株式を当社グループ外へ一部売却したことに伴って、当社グループから外れておりますが、現在当社が運営指導を行っているためホテル事業に区分しております。

  ※2 那須興業㈱および日本ビューホテル事業㈱は日本ビューホテル㈱の100%子会社であります。

  ※3 那須興業㈱にはその100%子会社である㈲那須牧場があり、家畜の育成や原乳の生産等を行っております。

  ※4 那須りんどう湖 LAKE VIEWおよびホテルビューパレスは、那須興業㈱の事業部門であります。

 

[事業系統図]

※画像省略しています。

19/07/26

1【業績等の概要】

(1)業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府および日銀による経済政策・金融政策等により、企業業績や雇用環境が堅調に推移し、国内景気は緩やかな回復基調を続けました。しかしながら、高齢化からくる将来への不安等の要因から個人消費は節約志向により力強さに欠け、中国などの新興国の経済成長の減速懸念や英国のEU離脱、新大統領就任に伴う今後の米国の政策による影響等、先行きの不透明な状況が続いております。

ホテル業界におきましては、訪日外国人旅行者数が2016年では2,403万人に達し過去最高を更新するなど、宿泊マーケットは堅調に推移いたしました。一方、大都市圏を中心に新規ホテルの開業が続いており、民泊の広がりなどとともに、ホテル業界の競争激化と経営環境の変化が表れております。

このような経営環境のもと、当社グループは、平成28年4月期からの3ヶ年の中期経営計画「VIEW HOTELS V-STAGE 280」の基本方針、1)既存施設での継続的な設備投資、2)新規ホテル・旅館の展開、3)新規事業の展開、に基づき、既存事業の持続的な成長と事業基盤拡大のための取り組みを進めてまいりました。その一方で、各ホテルの現状・市場・将来性の再検討を行った結果、ホテル事業において、高崎ビューホテルは平成29年12月末を以て営業を終了することとし、減損損失として620百万円を特別損失に計上いたしました。また、秋田ビューホテルの借地権等について減損の兆候が見られたことから、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失として1,930百万円を特別損失に計上いたしました。

また、当社グループは、平成30年4月期から4ヶ年の第2次中期経営計画「VIEW HOTELS Mission - Sustainable Growth -」を新たに策定いたしました。この新中期経営計画に基づき、長期持続的な成長への取り組みを開始しております。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は、20,179百万円(前連結会計年度比2.3%増)、営業利益は1,362百万円(同2.7%増)となり、経常利益は1,304百万円(同3.7%増)、親会社株主に帰属する当期純損失は1,554百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益706百万円)となりました。

セグメント別の業績は以下のとおりであります。

 

①ホテル事業

ホテル事業では、宿泊部門において引き続き拡大傾向にある訪日外国人旅行者マーケットへの対応としてインターネットによる集客に注力した他、需要動向予測に基づく料金プランの設定による1室当たりの売上高の最大化を図りました。旗艦ホテルである浅草ビューホテルが婚礼・宴会、客室、レストラン他の各部門で前連結会計年度から増収となり業績をけん引した他、前連結会計年度の平成27年11月に開業いたしました両国ビューホテルが主に宿泊売上などの業績に寄与いたしました。設備投資では、成田ビューホテルで客室78室の改装、浅草ビューホテルで最上階に新たなバー施設の設置等を行い、集客力の向上を図った他、浅草ビューホテルのエレベーターや消防設備、空調設備の更新工事など、安心・安全への取り組みを実施しております。

これらの結果、売上高は17,116百万円(前連結会計年度比3.2%増)、営業利益は1,361百万円(同15.1%増)となりました。

 

ホテル事業の主要な指標は以下のとおりであります。

 

(ホテル施設概要)                               平成29年4月30日現在

 

施設数 (ヶ所)

総客室数 (室)

宴会場数 (室)

宴会場面積 (㎡)

浅草ビューホテル

成田ビューホテル

秋田ビューホテル

伊良湖ビューホテル

高崎ビューホテル

両国ビューホテル

ホテルビューパレス

27

18

14

19

12

2

8

326

489

187

147

109

150

42

12

20

8

6

8

4

2,801

2,532

2,070

729

1,680

304

※施設とは、レストラン、テナントおよびプール等であり、客室および宴会場は含みません。

※施設数、総客室数および宴会場数には、改装工事中等のものも含まれております。

 

(収容実績)

 

平成28年4月期 (人)

平成29年4月期 (人)

前年同期比(%)

《ホテル事業》

婚礼・宴会

客室

レストラン他

(主要な事業所)

浅草ビューホテル

婚礼・宴会

客室

レストラン他

 

704,561

726,829

1,565,113

 

 

257,734

228,682

617,106

 

694,477

787,242

1,596,712

 

 

263,708

226,208

592,781

 

98.6

108.3

102.0

 

 

102.3

98.9

96.1

 

(平均利用単価)

 

平成28年4月期 (円)

平成29年4月期 (円)

前年同期比(%)

《ホテル事業》

婚礼・宴会

客室

(主要な事業所)

浅草ビューホテル

婚礼・宴会

客室

 

10,207

6,067

 

 

14,176

9,028

 

10,243

6,261

 

 

14,375

9,502

 

100.4

103.2

 

 

101.4

105.3

※平均利用単価は、収容実績(人数)の合計により算出した1人当たりの単価であります。

 

(客室稼働率)

 

平成28年4月期 (%)

平成29年4月期 (%)

前年同期比(%)

《ホテル事業》

(主要な事業所)

浅草ビューホテル

84.1

 

89.8

85.5

 

87.9

101.7

 

97.8

※客室稼働率(%)=稼働客室数÷総客室数×100

※客室稼働率は、改装工事等により販売が不可能であった客室も含めた総客室数を分母として算出しております。

 

②施設運営事業

施設運営事業では、「ぎょうけい館」や「ホテルプラザ菜の花」を中心に、インターネットでの宿泊プランの充実を図りました。「ぎょうけい館」や「おくたま路」等のリゾート施設では、平成28年8月から9月にかけて天候不順の影響により集客に苦戦いたしました。また、前連結会計年度の平成28年3月に保養所の受託契約が1件終了したことにより、前連結会計年度と比べ売上高等が減少しております。

この結果、売上高は1,773百万円(前連結会計年度比7.6%減)、営業利益は22百万円(同10.1%増)となりました。

 

(収容実績および客室稼働率)

 

平成28年4月期

平成29年4月期

前年同期比(%)

収容実績(人)

客室稼働率(%)

83,665

79.7

83,462

81.0

99.8

101.7

※収容実績および客室稼働率は、ぎょうけい館、グリーンパール那須、ホテルプラザ菜の花およびおくたま路の合計です。

 

③遊園地事業

那須りんどう湖 LAKE VIEWでは、花火大会やナイトイルミネーションなど話題性のあるイベントにより集客に努める一方、平成28年7月新たに「那須の恵み Mekke(めっけ)! ブッフェ&マルシェ」をオープンし、主にランチでの集客に注力いたしましたが、平成28年8月から9月にかけては天候不順による集客への影響がありました。Mekke!においては、平成28年10月より販売を開始した「薪グリルディナー」と近隣施設とのタイアップ商品の開発を進め、ディナー販売の拡大も図る他、クリスマスディナーや忘年会等の商品販売の強化に努めました。

この結果、売上高は1,379百万円(前連結会計年度比5.6%増)、営業損失はMekke!の開業経費もあり32百万円(前連結会計年度は営業利益114百万円)となりました。

 

(収容実績)

 

平成28年4月期(人)

平成29年4月期(人)

前年同期比(%)

収容実績

416,111

394,429

94.8

 

 

(2)キャッシュ・フロー

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は3,221百万円(前連結会計年度末3,572百万円)となり、350百万円減少いたしました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、1,983百万円(前連結会計年度比418百万円減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失1,363百万円減少があったものの、現金支出を伴わない減損損失2,551百万円および減価償却費1,133百万円があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、2,934百万円(前連結会計年度比918百万円増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出2,102百万円、差入保証金の差入による支出660百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は、600百万円(前連結会計年度は305百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出1,389百万円があったものの、長期借入れによる収入2,800百万円があったことによるものであります