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最終更新:

E02478 Japan GAAP

売上高

47.0億 円

前期

51.8億 円

前期比

90.7%

時価総額

127.1億 円

株価

1,649 (07/18)

発行済株式数

7,706,100

EPS(実績)

62.83 円

PER(実績)

26.25 倍

平均給与

502.8万 円

前期

538.2万 円

前期比

93.4%

平均年齢(勤続年数)

44.2歳(18.4年)

従業員数

222人(連結:239人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループ(当社及び子会社)は、当社(ミクロン精密株式会社)と子会社4社(Micron-U.S.A., Inc. 、Micron Machinery (Thailand) Co., Ltd.、密科倫精密机械(蘇州)有限公司及びミクロンテクニカルサービス株式会社)により構成されており、心なし研削盤(センタレスグラインダ)及び内面研削盤(インターナルグラインダ)と、その周辺装置の製造・販売を主たる業務としております。

 当社グループの事業内容及び当社と子会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。

(1)ミクロン精密株式会社:当社の製品は、主に心なし研削盤(センタレスグラインダ)及び内面研削盤(インターナルグラインダ)と、その周辺装置であります。当社が、開発、設計、製造、販売及びアフターサービス業務を全て一貫して実施しております。

(2)Micron-U.S.A., Inc.:北米を拠点に、当社の製品及び部品・その他の販売を実施しております。

(3)Micron Machinery (Thailand) Co., Ltd.:東南アジア諸国を拠点に、当社の製品及び部品・その他の販売を実施しております。

(4)密科倫精密机械(蘇州)有限公司:中国を拠点に、当社の製品及び部品・その他の販売を実施しております。

(5)ミクロンテクニカルサービス株式会社:当社への人材派遣を行っております。

(注1)心なし研削盤:心なし研削盤とは、研削砥石、調整砥石及びブレードの3点支持により、主に丸棒やリング形状の素材の外周面に種々の加工を施す工作機械であります。

内面研削盤:内面研削盤とは、比較的小径の研削砥石により、主に円筒及びリング形状の加工物の内周面に種々の加工を施す工作機械であります。

(注2)密科倫精密机械(蘇州)有限公司の社名は中国語簡体字を含んでいるため、日本語常用漢字で代用しております。

[事業系統図]

 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 なお、当社グループは、研削盤の製造及び販売を事業内容とする単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。

※画像省略しています。

(注)無印 連結子会社

※1 非連結子会社で持分法非適用会社

 

24/11/22

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行後、社会経済活動の正常化が進行する中、一部足踏み感もみられるものの、緩やかな回復の動きが続きました。しかしながら、世界的な金融引き締めの動きが続き、海外景気の下振れリスク、物価上昇、供給面での制約や金融資本市場の変動等の影響があり、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 当工作機械業界におきましては、外需を中心に堅調な需要水準を保ってはいるものの、原材料費の高騰や供給制約等の下振れリスクが依然としてあり、力強さに欠ける状況で足踏みが続いております。

 このような経営環境の中におきまして、当社グループは市場及びお客様の期待に合致した製品づくりの追求を行いながら、全社的なコスト削減の実施に取り組んでまいりました。

 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

(流動資産)
 当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末に比べて508百万円減少し、10,584百万円となりました。これは主に、仕掛品が702百万円、受取手形及び売掛金が592百万円それぞれ増加したものの、現金及び預金が1,811百万円減少したことによるものであります。
(固定資産)
 当連結会計年度末の固定資産は、前連結会計年度末に比べてほぼ横這いの4,535百万円となりました。これは主に、有形固定資産が35百万円、無形固定資産が4百万円それぞれ減少したものの、投資有価証券が40百万円増加したことによるものであります。
(流動負債)
 当連結会計年度末の流動負債は、前連結会計年度末に比べて285百万円増加し、1,499百万円となりました。これは主に買掛金が169百万円、契約負債が134百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(固定負債)
 当連結会計年度末の固定負債は、前連結会計年度末に比べて37百万円増加し、435百万円となりました。これは主に、繰延税金負債が36百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べて831百万円減少し、13,185百万円となりました。これは主に、利益剰余金が438百万円増加したものの、自己株式の取得等により1,350百万円減少したことによるものであります。

 

b.経営成績

 当連結会計年度の売上高につきましては4,699百万円(前期比9.3%減)となりました。利益につきましては、営業利益で382百万円(前期比14.1%減)、経常利益で763百万円(前期比34.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は484百万円(前期比44.2%減)となりました。なお、当社グループの事業は、研削盤の単一セグメントであります。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、6,513百万円となり、前連結会計年度末に比べ926百万円減少となりました。
 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は47百万円となりました。
 これは主に、税金等調整前当期純利益が731百万円あったものの、棚卸資産の増加が654百万円あったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果得られた資金は585百万円となりました。
 これは主に、投資有価証券の償還による収入が1,231百万円あったものの、投資有価証券の取得による支出が395百万円、有形固定資産の取得による支出が255百万円あったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は1,524百万円となりました。
 これは主に、自己株式の取得による支出が1,374百万円あったことによるものであります。

 

③生産、受注及び販売の状況

 当社グループは単一セグメントであるため、品目別に記載しております。

a.生産実績

品目

当連結会計年度

(自 2023年9月1日

至 2024年8月31日)

 

 前期比(%)

 

 研削盤(千円)

2,754,818

113.4

(注)金額は製品製造原価で表示しております。

 

b.受注状況

当連結会計年度の受注状況を品目別に示すと、次のとおりであります。

品目

受注高

 前期比(%)

受注残高

 前期比(%)

 研削盤(千円)

5,979,130

135.1

4,304,278

142.3

(注)金額は販売価格によっております。

 

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。

品目

当連結会計年度

 (自 2023年9月1日

至 2024年8月31日)

 前期比(%)

 研削盤(千円)

3,575,218

85.0

 部品(千円)

1,079,159

114.7

 その他(千円)

44,706

132.0

     合計(千円)

4,699,084

90.7

(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2022年9月1日

至 2023年8月31日)

当連結会計年度

(自 2023年9月1日

至 2024年8月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

 Tecnologia Modificada,

 S.A. de C.V.

666,122

12.9

 CATERPILLAR ENGINE

 SYSTEMS INC.

901,222

19.2

2.当連結会計年度のTecnologia Modificada, S.A. de C.V.に対する販売実績及び前連結会計年度のCATERPILLAR ENGINE SYSTEMS INC.に対する販売実績は、総販売実績の10%未満のため、記載を省略しております。

3.当社の販売実績は、研削盤3,097,067千円、部品783,739千円、その他43,777千円であります。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況の分析

当連結会計年度の経営者の視点による経営成績等の状況の分析は、次のとおりであります。なお、将来に関する事項については、本有価証券報告書提出日現在において判断したものであり、不確実性を内在しており、あるいはリスクを含んでいるため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性もあります。

 

①財政状態の分析

当連結会計年度末における財政状態は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」のとおりであります。

当社グループの自己資本比率は当連結会計年度末時点で87.0%となっており、現状、財政状態につきましては大きな懸念はないものと認識しております。来期以降も、企業体質の強化と将来の事業展開のために内部留保の充実を図るとともに、研究開発や設備への投資及び安定的な配当等により、企業価値の向上に努めてまいります。

 

②経営成績の分析

 売上高については、外需を中心に堅調な需要水準を保ってはいるものの、原材料費の高騰や供給制約等の下振れリスクが依然としてあり、研削盤の売上高は、前連結会計年度比15.0%減の3,575百万円、部品の売上高は前連結会計年度比14.7%増の1,079百万円の売上高となりました。その他の売上は、主に国内向けのテスト売上ですが、前連結会計年度比32.0%増の44百万円の売上高となりました。この結果、売上高は前連結会計年度比9.3%減の4,699百万円となりました。

 売上総利益は1,765百万円となり、売上総利益率37.6%となりました。

 

③キャッシュ・フロー(資本の財源及び資金の流動性)の分析

当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」のとおりであります。

なお、当連結会計年度は有形固定資産の他、無形固定資産に対して総額237百万円の設備投資を行っておりますが、その資金の調達源は主に自己資金となっております。また、来期以降も設備投資等を行ってまいりますが、その資金の調達源を自己資金とした場合においても、現状、キャッシュ・フローについて大きな懸念はないものと認識しております。

 

④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となるものについては、過去の実績や状況に応じて合理的に仮定を設定し、算定しておりますが、実際の結果はこれらの見積りとは異なる場合があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。