E02734 Japan GAAP
前期
2,300.0万 円
前期比
95.7%
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、株式会社サハダイヤモンド(当社)及び連結子会社3社により構成されており、ダイヤモンド事業・ダイヤモンド研磨事業・トレーディング事業を行っております。国内においてダイヤモンド原石、原石加工販売、ファッションジュエリー及びブライダルジュエリー等の販売を行っております。新たにロシア連邦サハ共和国にある有限責任会社サハユーロ・ダイヤモンドがダイヤモンド研磨事業を行っております。
当社グループの考える事業内容と当社及び関係会社の当該事業にかかる位置付は次のとおりであります。
※画像省略しています。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、景気の先行きが不透明な状況で推移いたしましたが、ワクチン接種の進展、各種政策効果や海外経済の改善に伴い、経済社会活動に回復の兆しが見られるようになりました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢をはじめとする地政学上のリスクなど世界的な不確実性の高まりから、先行き不透明な状況が続いております。
このような経済状況のもと、当社グループの属する宝飾業界は、依然として厳しい経営環境が継続しております。
当連結会計年度の業績は売上高22百万円(前期比3.0%減)、営業損失は95百万円(前期は営業損失87百万円)、経常損失は115百万円(前期は経常損失83百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失127百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失65百万円)となりました。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析は、次のとおりであります。
(ダイヤモンド事業)
日本におけるダイヤモンド事業の売上高は22百万円(前期比3.0%減)、セグメント損失は58百万円(前年同期はセグメント損失28百万円)となりました。
(ダイヤモンド研磨事業)
有限責任会社サハユーロ・ダイヤモンドの決算数字、財務資料が入手できないため、記載しておりません。
(トレーディング事業)
トレーディング事業の売上高は-百万円(前年同期はセグメント売上高-百万円)、セグメント損失は0百万円(前年同期はセグメント損失0百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
項目 |
前連結会計年度 (令和2.4.1~令和3.3.31) |
当連結会計年度 (令和3.4.1~令和4.3.31) |
増減 |
営業活動による連結キャッシュ・フロー |
△51百万円 |
△91百万円 |
△40百万円 |
投資活動による連結キャッシュ・フロー |
0百万円 |
7百万円 |
7百万円 |
財務活動による連結キャッシュ・フロー |
△0百万円 |
15百万円 |
15百万円 |
現金及び現金同等物期末残高 |
77百万円 |
8百万円 |
△68百万円 |
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比較して69百万円減少して8百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動におけるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の減少が91百万円(前年同期は40百万円の減少)となりました。これは主に税金等調整前当期純損失を126百万円計上し、売上債権の増加による減少額7百万円及び、棚卸資産の減少による増加額が35百万円となったことによるものです。また、投資有価証券評価損による11百万円増加、減価償却費2百万円及び仕入債務の増加が2百万円、連結範囲の変動による減少額4百万円であったためです。
(投資活動におけるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金の増加は7百万円(前年同期は0百万円の増加)となりました。
これは、連結範囲の変動による増加額3百万円、貸付金の回収による増加が4百万円であったためです。
(財務活動におけるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金の増加は15百万円(前年同期は0百万円の減少)となりました。
これは、連結範囲の変動による増加額15百万円、単元未満の自己株式の取得による支出が0百万円であったためです。
生産、受注及び販売の実績
(1)商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 令和3年4月1日 至 令和4年3月31日) |
前期比(%) |
ダイヤモンド事業(百万円) |
3 |
25.8 |
ダイヤモンド研磨事業(百万円) |
- |
- |
トレーディング事業(百万円) |
- |
- |
合計(百万円) |
3 |
25.8 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
(2)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 令和3年4月1日 至 令和4年3月31日) |
前期比(%) |
ダイヤモンド事業(百万円) |
22 |
△3.0 |
ダイヤモンド研磨事業(百万円) |
- |
- |
トレーディング事業(百万円) |
- |
- |
合計(百万円) |
22 |
△3.0 |
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりで
あります。
3.ダイヤモンド研磨事業は、有限責任会社サハユーロ・ダイヤモンドが行っております。財務資料が入手できないため、表記しておりません。
相手先 |
前連結会計年度 (自 令和2年4月1日 至 令和3年3月31日) |
当連結会計年度 (自 令和3年4月1日 至 令和4年3月31日) |
||
金額(百万円) |
割合(%) |
金額(百万円) |
割合(%) |
|
株式会社MIARE |
9 |
43.2 |
9 |
38.9 |
経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において、一般に公正妥当と認められている会計基準により作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、経営陣による会計方針の採用、資産・負債及び収益・費用の計上については会計基準及び実務指針等により見積もりを行っています。この見積もりについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積もりには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なることがあります。
なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表[注記事項](連結財務諸表作成のための基本となる事項)」に記載されているとおりであります。
(2)当連結会計年度の経営成績の分析
①売上高
当連結会計年度における売上高は22百万円(前期比3.0%減)となりました。これは主にダイヤモンド事業部門の増加であります。
②売上総利益
当連結会計年度における売上総利益は△16百万円(前期は7百万円)となりました。これも主にダイヤモンド事業部門の増加であります。
③販売費及び一般管理費
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は79百万円(前期比16.1%減)となりました。
④営業損益
以上の結果により、当連結会計年度における営業損失は95百万円(前期は87百万円の営業損失)となりました。
⑤経常損益
当連結会計年度における経常損益は115百万円の損失(前期は83百万円の経常損失)となりました。
⑥特別損益
当連結会計年度において特別利益は計上しておりません(前期は17百万円計上)。特別損失は投資有価証券評価損11百万円計上しております(前期は特別損失の計上なし)。
⑦親会社株主に帰属する当期純損益
以上の結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純損失は127百万円(前期は65百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
⑧財政状態の分析
当連結会計年度末の総資産は157百万円となり、前連結会計年度末と比較して117百万円減少いたしました。
資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。
(資産の部)
現金及び預金が68百万円の減少、売掛金が7百万円増加、たな卸資産は35百万円減少、連結範囲の変動による減少及び減価償却累計額の増加により有形固定資産が12百万円・無形固定資産が2百万円の減少等により118百万円の減少となりました。
(負債の部)
主に仮受金が8百万円減少し、未払金が5百万円、買掛金が1百万円増加いたしました。そのため負債は1百万円の減少となりました。
(純資産の部)
利益剰余金が減少したこと等により117百万円減少しております。
⑨キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析につきましては、「業績等の概要(2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりですが、現金及び現金同等物の残高は8百万円(前期末比68百万円減)と前期末より減少しております。
今後の事業展開を考慮すると決して充分な手持ち資金ではないことから、営業面ではそれぞれの事業により売上高が見込める開拓・再構築を積極的に推進し、営業活動によるキュッシュ・フローの増大を図り、併せて、広告宣伝費等の販売費及び一般管理費の削減、経営の効率化を図り、財務体質の改善を図ってまいります。
(3)当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループを取り巻く宝飾品事業の環境は非常に厳しく、その需要も決して楽観することはできません。
ダイヤモンド事業の再構築をさらに推進するほか、(4)に掲げる施策を講じていきます。
(4)経営戦略の現状と見通し
当社グループは、既存のダイヤモンド販売事業の再構築を行い、トレーサビリティの技術を応用し新人材の登用により暗号資産ビジネスの立ち上げを行ってまいります。また、葬祭業者・宗教法人等との連携で新たな葬儀葬祭のビジネスプラットフォームの展開を図ってまいります。
当社グループは、事業計画を着実に実行し、既存のダイヤモンド事業の収益力の改善に注力するとともに、コストダウン施策の実施、経費全般の見直し、資産売却等により新ビジネスの立ち上げの資金を確保し、収益体質の改善を図ってまいる所存です。当社グループとしましては、これらの状況を踏まえて、株式会社バージンダイヤモンドを中心とした販売体制作りに徹してまいります。
また、宝飾品販売の拡大を含めたあらゆる施策に取り組み、併せて求め易さを重視した価格帯の商品開発も進め、幅広い商品を販売してまいります。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析・情報
営業活動によるキャッシュ・フローにおきましては、商品在庫高圧縮及び小売販売での商品の回転率を向上させ財務体質の改善を行ってまいります。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めて
おりますが、ここ数年の世界の宝飾品事業におけるビジネス環境の変化を鑑みますと、当社グループを取り巻く
環境は厳しさを増すことが予想されます。
そのため、上記(4)で掲げた施策を実施し、タイムリーな経営判断により相乗効果のある事業の拡大を図ってまいります。