売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

ニュース

  • ニュースリリースデータがありません。


最終更新:

E04567 Japan GAAP

売上高

9.63億 円

前期

8.26億 円

前期比

116.6%


3【事業の内容】

 当社グループは当社、親会社及び関連会社から構成されており、子会社は有しておりません。

 当社は、静岡県熱海市においてリゾート及びホテルを経営しております。

 当社の親会社である㈱赤尾ホテルは主として不動産賃貸業を営んでおり、当社に対し建物を賃貸しております。

 なお、当社の事業は、単一セグメントであるためセグメント別の記載を省略しております。

 

 事業の系統図は、次のとおりであります。

※画像省略しています。

 

 

22/03/30

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

  当社は、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 平成30年3月30日公表分)及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第30号 平成30年3月30日公表分)を当事業年度の期首から適用し、消費税等の会計処理を税込方式から税抜方式に変更しております。これにより、前事業年度に係る数値については、当該変更を遡及適用した後の数値で比較分析を行っております。また、売上高の会計処理が前事業年度と異なることから、以下の経営成績に関する説明において、増減額及び前年同期対比(%)を記載せずに説明しております。当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 (a) 経営成績

当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大、長期化の影響により厳しい状況が続いております。未だ感染収束の兆しは見えず、先行き不透明な状況です。

ホテル・観光業界におきましては、訪日外国人の激減、断続的に発出される緊急事態宣言、まんえん防止等重点措置の適用による消費行動の制限などにより、引き続き極めて厳しい経営環境となりました。

当社におきましては、お客様ならびに従業員の健康と安全を確保した上で営業を行うため、全従業員のマスク着用・手洗い・消毒を徹底し、お客様にも入館時の検温と手指の消毒、マスク着用の協力要請をしております。パブリックスペースでは定期的な消毒の実施、対面接客箇所ではアクリル板の設置、客室・レストラン等の施設では密を回避するために収容規模を縮小して営業をいたしました。

このような状況の中、HOTEL ACAO(旧ロイヤルウイング)の客室・ロビーフロアーをリニューアルして利用単価の向上を図り、11月にホテルニューアカオ館の宿泊営業を終了するなど必要不可欠な経営施策を実行し、新たにアートを活用したイベント「ATAMI ART GRANT」等を実施し誘客及び売上の確保に努めました。加えて政府の支援策も活用しながら利益の確保にも努めてまいりましたが、自然災害および長期化、深刻化するコロナ禍により極めて厳しい経営状況となりました。

ホテルの宿泊人員が27,332名(前年同期比31.2%)と減少したことにより全社売上高は963百万円となりました。

これにより経常損失は1,233百万円(前年同期は646百万円の損失)となりました。また、当期純損失は固定資産減損損失等に伴う特別損失が1,978百万円あり、3,208百万円(前年同期は676百万円の損失)となりました。

 

(b) 財政状態

 当事業年度末の資産合計は前事業年度末に比べ3,029,657千円減少し、8,006,664千円となりました。

 当事業年度末の負債合計は前事業年度末に比べ168,881千円増加し、10,948,463千円となりました。

 当事業年度末の純資産合計は前事業年度末に比べ3,198,539千円減少し、△2,941,799千円となりました。

 

      なお、当社の事業は、単一セグメントであるためセグメント別の記載を省略しております。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動による資金の減少が主要因となり、前事業年度末に比べ844,375千円減少し、当事業年度末には513,603千円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当事業年度において、営業活動による資金の減少は733,911千円(前事業年度は386,973千円の資金の減少)となりました。これは、主に税引前当期純損失によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当事業年度において、投資活動による資金の減少は316,228千円(前事業年度は288,026千円の資金の減少)となりました。これは、主に有形固定資産の取得によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当事業年度において、財務活動による資金の増加は205,764千円(前事業年度は1,435,341千円の資金の増加)となりました。これは、主に借入によるものであります。

 

③生産、受注及び販売の実績

 当社はホテル業を事業としているため、生産及び受注の実績は記載しておりません。

 なお、当社の事業は、単一セグメントであるためセグメント別の記載を省略しておりますが、売上形態別に実績を示すと次のとおりであります。

項目

金額(千円)

宿泊料売上

485,243

レストラン売上

104,875

売店売上

148,248

入園料売上

206,512

その他売上

18,494

963,374

(注)その他売上の主なものは、テナント売上等です。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(a)経営成績等

 1)財政状態

(流動資産)

 当事業年度末における流動資産の残高は656,692千円(前事業年度末は1,660,917千円)となり1,004,255千円減少しました。これは現金及び預金が858,375千円減少したことが主な原因です。

(固定資産)

 当事業年度末における固定資産の残高は7,349,972千円(前事業年度末は9,375,404千円)となり2,025,432千円減少しました。これは固定資産の減損損失等により建物が1,665,994千円減少したことが主な原因です。

(流動負債)

 当事業年度末における流動負債の残高は、2,843,600千円(前事業年度末は2,790,273千円)となり53,326千円増加しました。1年以内返済の長期借入金が232,979円減少しましたが、短期借入金が336,781千円増加したことが主な原因です。

(固定負債)

 当事業年度末における固定負債の残高は8,104,863千円(前事業年度末は7,989,308千円)となり115,555千円増加しました。これは長期借入金が145,812千円増加したことが主な原因です。

(純資産)

 当事業年度末における純資産の残高は△2,941,799千円(前事業年度末は256,739千円)となり3,198,539千円減少しました。これは当期純損失を3,208,598千円計上したことが主な原因です。

 

 2)経営成績

(売上高)

 当事業年度における売上高は、963,374千円(前事業年度は2,133,200千円)となりました。これは新型コロナウイルス感染症の影響とホテルニューアカオ館の宿泊施設としての営業終了によりホテルの宿泊者が大幅に減少したことが主な要因です。

(営業損失)

 当事業年度における営業損失は、1,215,680千円(前事業年度は545,180千円の損失)となりました。これは売上高が前年と比較して大幅に減少したことが主な原因です。

(営業外損益)

 当事業年度における営業外収益は、204,335千円(前事業年度は180,079千円)となりました。また、営業外費用は支払利息を222,028千円計上したことなどにより222,358千円(前事業年度は281,130千円)となりました。

(特別損益)

 当事業年度における特別利益は4,007千円(前事業年度は1,784千円)となりました。また、特別損失は固定資産の減損損失を1,946,270千円計上したことなどにより1,978,700千円(前事業年度は29,058千円)となりました。

(当期純損失)

 固定資産の減損損失による1,946,270千円を特別損失に計上し、当事業年度における税引前当期純損失は3,208,396千円(前事業年度は673,505千円の損失)となりました。この結果、当期純損失は3,208,598千円(前事業年度は676,655千円の損失)となっております。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当事業年度におけるキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 当社の資本の財源及び資金の流動性については、経営環境の変化に対応するための資金の流動性を確保することで、安定した財務基盤を維持することに努めております。主な資金需要は仕入資金、人件費、販売費及び一般管理費等の営業経費に加えて、ホテル施設のリニューアルや維持更新投資であります。

 当社の事業活動の維持拡大に必要な資金は、主に金融機関からの借入により調達しております。

 

 

 

 

 

③重要な会計上の見積及び当該見積に用いた仮定

 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この

財務諸表の作成にあたって、過去の実績や取引条件等を勘案し合理的と考えられる見積及び判断によっておりま

すが、見積特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。

 当社の財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5経理の状況 1財務諸表等(1)財務諸

表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりです。

 また、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響に関する会計上の見積りについては、「第5経理の状況 1財務

諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。