売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01695 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

 当第3四半期連結累計期間における世界経済は、ウクライナ情勢の長期化等に伴う原材料及び資源価格の高騰、世界的な金融引締め等から不安定な経済環境が継続しております。わが国経済におきましては、企業の賃上げによる所得の改善および雇用環境の改善が進みましたが、為替相場の変動等による原材料高騰および物価の上昇から先行きは不透明な状況であります。

 当社グループが属する射出成形機業界は、国内および海外での設備投資需要が低調であったことおよびエネルギー価格、原材料価格の高止まり等から厳しい経営環境が継続しております。

 当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、射出成形機の需要が減少したこと等から売上高合計は340億5千6百万円(前年同四半期比10.3%減)となりました。製品別売上高につきましては、射出成形機売上高は245億2千万円(前年同四半期比15.8%減)、周辺機器売上高は18億2千3百万円(同22.0%増)、部品売上高は62億7千7百万円(同8.6%増)、金型等の売上高は14億3千4百万円(同6.4%減)となりました。

 利益面につきましては、射出成形機の需要が低下したことから営業利益は15億6千2万円(前年同四半期比23.9%減)、経常利益は13億6千1百万円(同31.0%減)、これらの結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億3千7百万円(同42.1%減)となりました。

 

 セグメントの状況は以下のとおりであります。

① 日本

 急激な円安の進行による物価高、原材料高等により設備投資意欲が低下したこと等から売上高(外部売上高)は117億7千5百万円(前年同四半期比0.4%増)、セグメント利益は5億9千6百万円(79.5%減)となりました。

② 欧米地域

 米国および欧州での需要が低調だったこと等から売上高(外部売上高)は143億2千7百万円(前年同四半期比20.9%減)、セグメント損失は6千8百万円(前年同四半期はセグメント利益4億5千2百万円)となりました。

③ アジア地域

 中国で自動車関連向けでは需要があったものの全体としては需要が低調だったこと等から売上高(外部売上高)は79億5千2百万円(前年同四半期比1.9%減)、セグメント利益は3億8千3百万円(同46.2%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

 当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ123億5千7百万円増加し、900億2百万円となりました。主たる増加要因は、商品及び製品の増加63億3千6百万円および現金及び預金の増加21億9千1百万円ならびに仕掛品の増加12億2千6百万円であり、主たる減少要因は受取手形、売掛金及び契約資産の減少18億6千万円および未収入金の減少10億2千9百万円であります。

 負債合計は、前連結会計年度末に比べ102億4千1百万円増加し、482億2千3百万円となりました。主たる増加要因は、短期借入金の増加105億8千1百万円および1年内返済予定長期借入金の増加2億6千4百万円ならびに長期借入金の増加2億4千8百万円であり、主たる減少要因は、支払手形及び買掛金の減少22億6千4百万円および未払法人税等の減少4億1千7百万円であります。

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ21億1千5百万円増加し417億7千9百万円となりました。

 

(3)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、3億6千8百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。