売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01372 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間の世界経済は、アメリカが景気のソフトランディングを目指し金利の引上げの終わりと金利引下げ時期を探る状況となり、日本では原材料価格等の価格転嫁が進み、物価高が消費者へ与える影響が大きくなり賃上げが注目されるとともに日本銀行のゼロ金利解除のタイミングに注目が集まる状況となっています。一方、中国では昨春からの不動産事業を中心とした経済減速が続いており、世界経済に与える影響が懸念されています。

 このような状況下、当社グループも中国での景気減速の影響を受けるも、コンクリートプラント関連事業が堅調に推移したことやモバイルプラントのウクライナ復興支援案件も増えていることから、当第3四半期連結累計期間の連結売上高は276億19百万円(前年同四半期比1.8%増)となりました。

 損益面では、海外の影響や人件費等の増加があるも、売上高の増加に加え7月にグループ入りした株式会社松田機工が寄与したことから、連結営業利益は7億18百万円(前年同四半期比95.6%増)となりました。連結経常利益は9億75百万円(前年同四半期比84.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億94百万円(前年同四半期比165.0%増)となりました。

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は596億40百万円となり、前連結会計年度末と比較して75億12百万円の増加となりました。

 流動資産は、388億83百万円となり、前連結会計年度末と比較して51億59百万円増加いたしました。主な要因は、現金及び預金の31億73百万円、仕掛品の27億64百万円、商品及び製品の11億11百万円それぞれ増加、売掛金の9億20百万円、受取手形の5億58百万円それぞれ減少したこと等によるものです。固定資産は、207億56百万円となり、前連結会計年度末と比較して23億52百万円増加いたしました。主な要因は、有形固定資産の13億91百万円、投資有価証券の13億50百万円それぞれ増加、繰延税金資産の4億25百万円減少したこと等によるものです。

 負債は、276億3百万円となり、前連結会計年度末と比較して70億79百万円増加いたしました。主な要因は、契約負債の25億21百万円、長期借入金の24億14百万円、短期借入金の7億40百万円それぞれ増加、賞与引当金の2億40百万円減少したこと等によるものです。

 純資産は、320億36百万円となり、前連結会計年度末と比較して4億32百万円増加いたしました。主な要因は、その他有価証券評価差額金の9億55百万円の増加、利益剰余金の5億54百万円の減少によるものであります。

 この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の60.7%から53.9%となりました。

 

 セグメントの経営成績は次のとおりであります。

 なお、当第3四半期連結会計期間より、従来「その他」に含まれていた「破砕機関連事業」、「製造請負関連事業」について、量的な重要性が増したため報告セグメントとして記載しており、当第3四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。

 

① アスファルトプラント関連事業

 国内の製品の売上高は前年同四半期比増加しました。国内のメンテナンス事業及び海外の売上高は、前年同四半期比減少しました。この結果、当事業の売上高は、前年同四半期比23.0%減の100億80百万円となりました。当第3四半期連結累計期間における受注高、受注残高は前年同四半期比増加しました。

 

② コンクリートプラント関連事業

 国内の製品の売上高及びメンテナンス事業の売上高は前年同四半期比増加しました。海外の製品の売上高は前年同四半期比減少しました。この結果、当事業の売上高は、前年同四半期比18.7%増の78億86百万円となりました。当第3四半期連結累計期間における受注高、受注残高は前年同四半期比増加しました。

 

③ 環境及び搬送関連事業

 搬送製品の売上高は前年同四半期比増加しました。環境製品の売上高は前年同四半期比減少しました。この結果、当事業の売上高は、前年同四半期比6.9%増の22億86百万円となりました。当第3四半期連結累計期間における受注高、受注残高は前年同四半期比増加しました。

 

④ 破砕機関連事業

 破砕機製品の売上高は前年同四半期比増加しました。この結果、前年同四半期比100.2%増の27億45百万円となりました。当第3四半期連結累計期間における受注高は前年同四半期比増加、受注残高は前年同四半期比減少しました。

 

⑤ 製造請負関連事業

 製造請負製品の売上高は前年同四半期比増加しました。この結果、前年同四半期比47.8%増の16億67百万円となりました。当第3四半期連結累計期間における受注高、受注残高は前年同四半期比増加しました。

 

⑥ その他

 仮設機材の売上高は前年同四半期比で増加しました。土農工具の売上高は前年同四半期比減少しました。この結果、当事業の売上高は、前年同四半期比7.0%増の29億53百万円となりました。当第3四半期連結累計期間における受注高、受注残高は前年同四半期比増加しました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4億48百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。