売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02349 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当社グループは、現中期経営計画「ASAHI Going Beyond 1000」において、連結売上高1,000億円を超えて、更に成長するための事業ポートフォリオの構築を進めており、以下の4つの基本方針を定めております。

①グローバル市場の戦略的な開拓と患部・治療領域の拡大

②グローバルニッチ市場における新規事業の創出

③グローバル展開に最適な研究開発・生産体制の構築

④持続的成長に向けた経営基盤の確立

これらの成長戦略を着実に進めていくことにより、更なる企業価値の向上を目指しており、当連結会計年度において、大きなマイルストーンである連結売上高1,000億円を達成することを予定しております。

当社グループの当第2四半期連結累計期間における売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響がほぼ無くなり、市場が回復・拡大したことや、外貨高の影響、市場ニーズの増加、代理店などからの受注の集中などにより、主に海外売上高が大幅に増加し、543億41百万円(前年同期比19.6%増)となりました。

売上総利益は、売上高の増加に伴い、351億91百万円(同17.1%増)となりました。

営業利益は、営業関係費用として海外市場を中心とした販促活動費用や売上増加に伴う連動費用が増加したことや、開発強化のための研究開発費が増加するなどし、販売費及び一般管理費が増加したものの、134億98百万円(同35.6%増)となりました。

経常利益は、雑収入の増加や、為替差損の減少などにより、134億71百万円(同40.0%増)となりました。

親会社株主に帰属する四半期純利益は、災害保険金が減少したものの、98億20百万円(同31.4%増)となりました。

なお、当第2四半期連結累計期間における外国為替レート実績は、下記となります。

1米ドル=146.35円(前年同期139.97円、比4.6%増)

1ユーロ=158.20円(前年同期141.84円、比11.5%増)

1中国元=20.20円(前年同期20.03円、比0.8%増)

1タイバーツ=4.14円(前年同期3.85円、比7.5%増)

 

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

(メディカル事業)

メディカル事業は、新型コロナウイルス感染症の影響がほぼ無くなり、市場が回復・拡大したことや、外貨高の影響、海外を中心とした市場ニーズの増加、代理店などからの受注取引の集中などにより、売上高は増加いたしました。

国内市場においては、PCIガイドワイヤーを中心に循環器領域が堅調に推移したことに加え、非循環器領域において消化器系製品やOEM取引が増加したことなどにより、売上高は増加いたしました。また、外科手術支援ロボット「ANSUR(アンサー)」の1号機を納入することができました。

海外市場においては、循環器領域及び非循環器領域共に、全地域において増加いたしました。

循環器領域は、PCIガイドワイヤーや貫通カテーテルを中心に順調に推移いたしました。欧州(東欧)及び中国において、代理店などから集中した受注(前倒し含む)が発生し増加しておりますが、当該取引を除いても、全地域において増加しております。

非循環器領域は、中国市場の全領域において増加したことや、米国市場において末梢血管系製品の新製品「CROSSLEAD」「CROSSWALK」効果に伴う増加などにより、売上高が増加いたしました。

OEM取引は、循環器領域の新規取引が米国にて増加したことなどから、売上高が増加しております。

以上の結果、売上高は483億69百万円(前年同期比21.9%増)となりました。

また、セグメント利益は、131億98百万円(同51.6%増)となりました。

 

(デバイス事業)

デバイス事業は、医療部材を中心に売上高は増加いたしました。

医療部材については、国内市場はロボティクス関係や内視鏡関係の部材が増加し、また海外市場においては米国企業向け循環器系超音波カテーテル部材の取引が増加いたしました。

産業部材については、国内市場の建築関連取引や、海外市場のレジャー関連取引が減少するなどし、売上高は減少いたしました。

以上の結果、売上高は、59億72百万円(前年同期比4.0%増)となりました。

また、セグメント利益は、セグメント間売上高の減少により、26億7百万円(同23.1%減)となりました。

 

 

(財政状態)

当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、総資産額が1,690億91百万円となり、前連結会計年度末に比べ35億53百万円減少しております。

主な要因は、受取手形及び売掛金が29億43百万円増加した一方、商品及び製品が12億98百万円、有価証券が20億円、現金及び預金が23億76百万円減少したことによるものであります。

負債につきましては、負債合計額が303億7百万円となり、前連結会計年度末に比べ80億36百万円減少しております。主な要因は、短期借入金が27億61百万円、長期借入金が38億4百万円それぞれ減少したことによるものであります。

純資産につきましては、純資産合計額が1,387億83百万円となり、前連結会計年度末に比べ44億83百万円増加しております。主な要因は、利益剰余金が58億87百万円増加したことによるものであります。

 

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、325億8百万円(前年同期比6.0%減)となっております。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により得られた資金は、126億17百万円(前年同期比39億51百万円増)となりました。これは主に、売上債権が32億4百万円増加、仕入債務が5億28百万円減少したことに加え、法人税等の支払額が31億27百万円であったものの、棚卸資産が14億92百万円減少、税金等調整前四半期純利益が133億71百万円、減価償却費が41億54百万円であったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により使用した資金は、30億29百万円(前年同期比18億33百万円減)となりました。これは主に、有価証券の償還による収入が20億円あったものの、有形固定資産の取得による支出が42億75百万円であったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により使用した資金は、118億50百万円(前年同期比102億72百万円増)となりました。これは主に、短期借入金が63億7百万円減少、配当金の支払額が39億33百万円、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出が13億46百万円であったことによるものであります。

 

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

 

(4)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、53億5百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。