売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

ニュースリリース


最終更新:

E23202 Japan GAAP

売上高

6,158.2億 円

前期

6,054.2億 円

前期比

101.7%

時価総額

2,028.5億 円

株価

2,867 (11/07)

発行済株式数

70,751,855

EPS(実績)

196.52 円

PER(実績)

14.59 倍

平均給与

765.9万 円

前期

736.0万 円

前期比

104.1%

平均年齢(勤続年数)

41.8歳(16.1年)

従業員数

3,127人(連結:5,751人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

2025年3月31日現在の当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社、子会社35社および関連会社15社で構成されております。

当社グループの事業内容および関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。

なお、事業内容については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

 

事業区分

主要な製品

連結子会社 (注)

乳製品

乳製品(チーズ・バター・粉乳等)、油脂、機能性食品、粉ミルク等

雪印メグミルク㈱、雪印ビーンスターク㈱、八ヶ岳乳業㈱、甲南油脂㈱、チェスコ㈱、㈱エスアイシステム、SNOW BRAND AUSTRALIA PTY.LTD.、台湾雪印有限公司、PT,MEGMILK SNOW BRAND INDONESIA、UDDER DELIGHTS AUSTRALIA PTY LTD、三和流通産業㈱、㈱ベルネージュダイレクト、㈱ヨシダコーポレーション、INFANT NUTRITION CANNING AUSTRALIA PTY LTD、MEGMILK SNOW BRAND VIETNAM CO.,LTD

飲料・デザート類

飲料(牛乳類、果汁飲料等)、ヨーグルト、デザート等

雪印メグミルク㈱、八ヶ岳乳業㈱、㈱エスアイシステム、いばらく乳業㈱、みちのくミルク㈱、三和流通産業㈱

飼料・種苗

牛用飼料、牧草・飼料作物種子、野菜種子、造園事業等

雪印種苗㈱、道東飼料㈱

その他

共同配送センター事業、不動産賃貸事業等

雪印メグミルク㈱、㈱クレスコ、㈱雪印パーラー、雪印メグミルクビジネスソリューション㈱、㈱エスアイシステム、ニチラク機械㈱、㈱ベルネージュダイレクト、㈱ロイヤルファーム、㈱RFペンケル牧場、㈱RF青森牧場、三和流通産業㈱、直販配送㈱

 

(注)持分法適用関連会社は下記の通りです。

乳  製  品:イーエヌ大塚製薬㈱、AGRO SNOW PTE.LTD.

飲料・デザート:ルナ物産㈱

そ  の  他:北網運輸㈱、日本乳品貿易㈱、㈱アミノアップ、SBSフレック㈱

 

 

事業系統図(当社、連結子会社及び関連当事者)は次のとおりです。

※画像省略しています。

 

25/06/23

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
 なお、2025年3月末では、子会社35社および関連会社15社となっております。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

〈連結経営成績〉

 

2024年3月

2025年3月

増減率(%)

売上高(百万円)

605,424

615,819

1.7

営業利益(百万円)

18,460

19,125

3.6

経常利益(百万円)

19,888

20,262

1.9

税金等調整前当期純利益(百万円)

27,884

18,516

△33.6

親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)

19,430

13,904

△28.4

1株当たり当期純利益(円)

287.67

205.93

△28.4

 

 

〈セグメント別概況〉

 

売上高(注)1

営業利益又は営業損失

2024年3月

(百万円)

2025年3月

(百万円)

増減率

(%)

2024年3月

(百万円)

2025年3月

(百万円)

増減率

(%)

乳製品

259,228

263,324

1.6

9,890

10,405

5.2

飲料・デザート類

256,064

264,326

3.2

5,662

5,653

△0.2

飼料・種苗

50,831

48,485

△4.6

296

363

22.9

その他 (注)2

39,300

39,683

1.0

2,654

2,676

0.9

合計

605,424

615,819

1.7

18,503

19,099

3.2

調整額

△42

25

全社連結合計

605,424

615,819

1.7

18,460

19,125

3.6

 

(注) 1.報告セグメントの売上高は、主に「商品または製品の販売に係る収益」によるものです。

   2.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、共同配送センター事業および不動産賃貸事業等が含まれております。売上高は、主に「配送サービスに係る収益」によるものです。

 

当連結会計年度の財政状態は次のとおりです。                     (単位:百万円)

区分

2024年

3月期末

2025年

3月期末

増減金額

主な増減理由

資 産

431,222

431,073

△149

現金及び預金△7,627

受取手形及び売掛金△6,555

棚卸資産+5,614

退職給付に係る資産+3,164

投資有価証券+3,043

ソフトウェア+2,538

負 債

195,921

183,035

△12,886

未払法人税等△6,852

借入金△2,666

支払手形及び買掛金△2,847

純資産

235,300

248,037

12,736

利益剰余金+8,468

退職給付に係る調整累計額+2,892

その他有価証券評価差額金+1,457

 

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における活動毎のキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。

(単位:百万円)

区分

2024年

3月期

2025年

3月期

増減金額

主な増減理由

営業活動による

キャッシュ・フロー

30,465

21,100

△9,365

(減少要因)

法人税等の支払額の増加9,499

投資活動による

キャッシュ・フロー

△6,308

△18,512

△12,203

(減少要因)

投資有価証券の売却による収入の減少11,586

敷金及び保証金の差入による支出の増加1,304

財務活動による

キャッシュ・フロー

△15,645

△10,375

5,270

(増加要因)

借入金の返済による支出の減少6,770

(減少要因)

配当金の支払額の増加1,342

現金及び現金同等物の

期末残高

28,988

21,319

△7,668

 

 

③ 生産、受注及び販売の実績

ア.生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

乳製品

208,708

106.2

飲料・デザート類

215,318

103.6

飼料・種苗

39,304

96.5

合計

463,331

104.1

 

(注) 1.金額は、販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。

 

イ.受注実績

当社グループ(当社および連結子会社)は一部受注生産を行なっておりますが、金額に重要性がないため、記載を省略しております。

 

ウ.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

乳製品

263,324

101.6

飲料・デザート類

264,326

103.2

飼料・種苗

48,485

95.4

    報告セグメント計

576,135

101.8

その他

39,683

101.0

 合計

615,819

101.7

 

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

   2.前連結会計年度および当連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

 

相手先

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

  至  2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

  至  2025年3月31日)

販売高(百万円)

割合(%)

販売高(百万円)

割合(%)

㈱セブン-イレブン・ジャパン

154,548

25.5

152,485

24.8

㈱日本アクセス

117,814

19.5

122,230

19.8

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。

 

① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当期のわが国経済は、雇用・所得環境が改善する状況下で、各種政策の効果もあって、 緩やかに回復しており、今後も続くことが期待されます。先行きについては、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクが高まっていることに加え、物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響なども、我が国の景気を下押しするリスクとなっています。また、金融資本市場の変動等の影響に一層注意する必要があります。

 食品業界においては、外食需要がインバウンド需要の増加等も受けて、回復傾向にあります。一方で、世界的な原材料価格や物流コストの上昇により、厳しい経営環境が継続しています。また、賃上げ等による所得の伸びがみられるものの、食料品等身近な物価の上昇もあり、消費マインドの改善は足踏みの状況です。

 

このような環境下、当社グループは「新たな成長のタネづくり」、「基盤活用による物量の拡大」、「国内酪農生産基盤の強化・支援」に向けた取組みを事業戦略の3つの柱とする中計2025を2023年度よりスタートいたしました。

その2年目となる2024年度は、「雪印メグミルクグループ経営方針2024」におけるテーマを「MOVE」とし、(1)新たな成長のタネづくり、(2)基盤活用による物量の拡大、(3)国内酪農生産基盤の強化・支援、(4)基盤戦略の推進、(5)サステナビリティ課題への取組みを重要取組み事項と位置付け、積極的な取組みを進めております。

 

当連結会計年度の業績(セグメントを含む)は次のとおりです。なお、売上高につきましては、外部顧客に対する金額を記載しております。

当社グループの連結売上高は615,819百万円(前年同期比1.7%増)、営業利益19,125百万円(前年同期比3.6%増)、経常利益20,262百万円(前年同期比1.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、13,904百万円(前年同期比28.4%減)となりました。

 

セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。

 

〈乳製品〉

※画像省略しています。

当セグメントには、乳製品(チーズ、バター、粉乳等)、油脂、ニュートリション事業(機能性食品、粉ミルク等)等の製造・販売が含まれております。

売上高は263,324百万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は10,405百万円(前年同期比5.2%増)となりました。

 

(売上高の状況)

バターは、プロモーション活動により市場を上回る需要を獲得し好調に推移しました。

油脂は、増量キャンペーンやブランドプロモーションの推進等により、前年を上回りました。

チーズは、主力の「さけるチーズ」や「6Pチーズ」で各種プロモーション活動を展開した他、発売70周年を迎えた「6Pチーズ」の新商品「6Pチーズ酪農大地の恵み」の発売もあり、チーズ全体でも前年を上回りました。

 

機能性食品は、モール型ECサイトでのマーケティング活動等により堅調に推移しました。海外市場の機能性素材の販売が伸長したものの、粉ミルク等が減収となりました。その結果、ニュートリション事業全体では前年を下回りました。

(営業利益の状況)

各種プロモーション活動の推進等による売上高の増加により、前年を上回りました。

 

〈飲料・デザート類〉

※画像省略しています。

当セグメントには、飲料(牛乳類、果汁飲料等)、ヨーグルト、デザートの製造・販売が含まれております。

売上高は264,326百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益は5,653百万円(前年同期比0.2%減)となりました。

 

(売上高の状況)

飲料は、機能性表示食品の「MBPドリンク」シリーズ、大容量タイプの「毎日骨太MBP」、「すっきりCa鉄」、中容量タイプの「雪印コーヒー500ml」、小容量タイプの「DoleLL200ml」等が好調に推移しました。その結果、飲料全体では前年を上回りました。

ヨーグルトは、「牧場の朝ヨーグルト」や「ナチュレ恵megumi」等のファミリーユース商品が好調に推移しました。「恵megumiガセリ菌SP株ヨーグルト」シリーズなどの機能付加商品のプロモーション活動の強化等により、ヨーグルト全体では前年を上回りました。

デザートは、主力の「CREAM SWEETS」シリーズや、「アジア茶房」シリーズ等が好調に推移し、前年を上回りました。

(営業利益の状況)

各種プロモーション活動を推進したものの、固定経費の負担増などにより、前年並みで推移しました。

 

〈飼料・種苗〉

※画像省略しています。

当セグメントには、牛用飼料、牧草・飼料作物種子、野菜種子の製造・販売、造園事業が含まれております。

売上高は48,485百万円(前年同期比4.6%減)、営業利益は363百万円(前年同期比22.9%増)となりました。

 

(売上高の状況)

配合飼料の販売単価下落による減収が主な要因となり、当セグメント全体で前年を下回りました。

(営業利益の状況)

売上高は減少したものの、コストダウンの取組み等により前年並みとなりました。

 

〈その他〉

当セグメントには、共同配送センター事業、不動産賃貸事業等が含まれております。

売上高は39,683百万円(前年同期比1.0%増)、営業利益は2,676百万円(前年同期比0.9%増)となりました。

 

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

キャッシュ・フロー関連指標の推移は以下のとおりです。

 

キャッシュ・フロー関連指標の推移

決算年月

2023年3月

2024年3月

2025年3月

自己資本比率(%)

51.9

53.8

56.8

時価ベースの自己資本比率(%)

29.0

42.7

40.1

キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)

2.6

1.9

2.6

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

77.4

82.6

57.1

 

※自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利息の支払額

 

(注) 1.各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しております。

2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。

3.キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている負債を対象としております。

 

〈資金需要の動向〉

当社グループの主な資金需要は、中計2025に掲げる「強靭性の獲得」に向けた「既存事業への基盤・成長投資」、「未来価値創造投資」であります。

 

〈資金調達の方法〉

当社グループは、運転資金、投資資金についてはまず営業キャッシュ・フローで獲得した資金を投入し、不足分については金融機関からの借入、社債の発行および資産売却等により資金調達を実施していきます。外部からの資金調達につきましては、D/Eレシオ0.5以下を目処として長期と短期のバランスを勘案しながら、低コストかつ安定的に資金を確保するよう努めていきます。

なお、当連結会計年度において、中計2025のキャッシュアロケーションに基づき政策保有株式などの資産売却を行い、「既存事業への基盤・成長投資」、「未来価値創造投資」に充当いたしました。

資金の流動性につきましては、現預金に加え、金融機関とコミットメントライン契約および当座貸越契約を締結し、十分な資金を確保しています。また、グループ各社における資金効率の向上と金融費用の削減を目的として、CMS(キャッシュマネジメントシステム)を含むグループファイナンス制度を導入しています。

 

③ 目標とする経営指標の達成状況等

詳細は、1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 未来ビジョン2050・Next Design 2030の策定-② Next Design 2030-ア.経営環境認識と「雪印メグミルクグループ 中期経営計画2025」の振り返りをご参照ください。

 

 ④ 中計2025の実績報告

当社グループは2023年5月に中計2025を策定いたしました。目標とする経営指標に対し、2年目となる当年度の達成状況は以下のとおりです。

売上高は6,158億円、営業利益は191億円となりました。財務面では、自己資本比率が50%以上を安定的に維持しました。配当性向の水準は、30%以上から40%以上へと引き上げ株主還元の拡充を図りました。資産売却を除く調整後ROEは5.4%でした。

※詳細は、1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 未来ビジョン2050・Next Design 2030の策定-② Next Design 2030-ア.経営環境認識と「雪印メグミルクグループ 中期経営計画2025」の振り返りをご参照ください。

 

⑤ 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。

連結財務諸表を作成する際には、一部について見積りや仮定を用いることが必要になりますが、これらは期末日における資産・負債の金額および開示期間の収益・費用の金額に影響を与えます。見積りや仮定を行なう場合は、その時点で入手できる事実に基づき、可能な限り客観的に実施することを目指しておりますが、実際の結果とは異なる場合もあります。

重要な会計方針及び見積りの詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。