マルサンアイ株式会社( )

ブランドなど:純正こうじみそ
食料品食品製造名証

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E00422 Japan GAAP

売上高

331.6億 円

前期

309.5億 円

前期比

107.1%

時価総額

84.5億 円

株価

3,680 (01/17)

発行済株式数

2,296,176

EPS(実績)

360.96 円

PER(実績)

10.20 倍

平均給与

615.0万 円

前期

595.8万 円

前期比

103.2%

平均年齢(勤続年数)

41.9歳(17.6年)

従業員数

334人(連結:444人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社(マルサンアイ株式会社)と連結子会社6社(株式会社匠美、株式会社玉井味噌、マルサンアイ鳥取株式会社、丸三愛食品商貿(上海)有限公司、マルサンアイ(タイランド)株式会社、Alinova Canada Inc.)及び持分法適用関連会社1社(海寧市裕豊醸造有限公司)により構成されており、みそ及び豆乳・飲料の製造販売を主な事業の内容としております。

当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

なお、セグメントと同一の区分であります。

 

内容

主な事業内容

主な会社

みそ事業

みそ及びみそ関連製品の開発、製造、販売
中分類として、生みそ、調理みそ

当社
株式会社玉井味噌
丸三愛食品商貿(上海)有限公司

マルサンアイ(タイランド)株式会社

海寧市裕豊醸造有限公司

豆乳飲料事業

豆乳及び飲料の開発、製造、販売
中分類として、豆乳(OEM含む)、飲料(OEM含む)、水

当社
株式会社匠美
マルサンアイ鳥取株式会社
丸三愛食品商貿(上海)有限公司

マルサンアイ(タイランド)株式会社

Alinova Canada Inc.

その他食品事業

その他製品の開発、製造、販売
中分類として、鍋スープ、チルド食品、その他食品、他社商品

当社

株式会社匠美

丸三愛食品商貿(上海)有限公司
海寧市裕豊醸造有限公司

技術指導料その他

技術指導、技術供与

当社

 

 

事業の系統図は、次のとおりであります。

※画像省略しています。

(注)2024年5月23日に、カナダ オンタリオ州に子会社として設立したAlinova Canada Inc.は、2024年9月20日

   現在、製造及び販売はございません。

24/12/12

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュフロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、一部に足踏みが残るものの、全体的には緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、物価上昇や海外景気の下振れの影響も懸念され、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
 みそ業界におきましては、減塩みそ等の付加価値商品の増加がみられる一方で、市場全体では厳しい状況が続いております。
  豆乳業界におきましては、リピート購入や料理への活用等により需要が拡大している無調整豆乳を中心に、市場は底堅く推移しております。

このような環境の中で、当社グループは「健康で明るい生活へのお手伝い」を企業理念に定め、安全で安心できる製品の供給、企業活動を通じた社会貢献及びコスト削減に努め、経営基盤の強化に取り組んでまいりました。

この結果、売上高は、豆乳及び飲料が好調に推移したため331億57百万円(前期比7.1%増)、営業利益は、売上高の増加により11億47百万円(前期は2億80百万円の損失)、経常利益は、営業利益が増加したため11億12百万円(前期は2億56百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益が増加したため8億28百万円(前期は8億98百万円の損失)となりました。

セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。

 

a.みそ事業

生みそ等の売上が減少したため、売上高は、36億96百万円(前期比14.4%減)となりました。

<生みそ>

「味の饗宴 15割麹生 750g」が引き続き好調に推移いたしました。生みそ全体では、将来展望を見据えて一部の主力商品の削減を行ったこと、また、利益重視の販売戦略を展開したため、売上単価は上昇したものの出荷数量が減少し、売上高は、31億29百万円(前期比8.9%減)となりました。

 

<調理みそ>

利益重視の販売戦略を展開したため、売上高は、2億70百万円(前期比17.5%減)となりました。

 

<即席みそ>

将来展望を見据えて品目数の削減を行った結果、売上高は、1億99百万円(前期比48.4%減)となりました。

 

<液状みそ>

利益重視の販売戦略を展開したため、売上高は、97百万円(前期比42.6%減)となりました。

 

b.豆乳飲料事業

豆乳及び飲料が好調に推移したため、売上高は、269億13百万円(前期比10.1%増)となりました。

<豆乳>

無調整豆乳及びカロリーオフシリーズ等が順調に推移したため、売上高は、234億27百万円(前期比8.3%増)となりました。

 

 

<飲料>

アーモンド飲料が好調に推移したため、売上高は、34億85百万円(前期比24.2%増)となりました。

 

c.その他食品事業

「豆乳グルト」シリーズが好調に推移したため、売上高は、25億45百万円(前期比16.2%増)となりました。

 

d.技術指導料その他

受取ロイヤリティーとして、売上高1百万円(前期比84.9%減)を計上いたしました。

 

財政状態の状況は次のとおりであります。

(資産)

 流動資産は、144億84百万円となり、前連結会計年度末に比べ18億81百万円増加いたしました。増加の主な要因といたしましては、現金及び預金の増加18億34百万円等によるものであります。

 固定資産は、124億26百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億15百万円減少いたしました。減少の主な要因といたしましては、機械装置及び運搬具(純額)の減少3億32百万円、建物及び構築物(純額)の減少2億29百万円等によるものであります。

 この結果、資産合計は、269億11百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億65百万円増加いたしました。

 

(負債)

 流動負債は、124億43百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億29百万円増加いたしました。増加の主な要因といたしましては、未払金の増加3億39百万円等によるものであります。

 固定負債は、79億86百万円となり、前連結会計年度末に比べ25百万円増加いたしました。増加の主な要因といたしましては、繰延税金負債の減少50百万円等に対し、長期借入金の増加1億円等によるものであります。

 この結果、負債合計は、204億30百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億55百万円増加いたしました。

 

(純資産)

 純資産合計は、64億80百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億10百万円増加いたしました。増加の主な要因といたしましては、利益剰余金の増加7億60百万円等によるものであります。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ19億9百万円増加し、38億72百万円(前連結会計年度比97.2%増)となりました。各キャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、23億95百万円の収入(前連結会計年度は6億75百万円の収入)となりました。これは、税金等調整前当期純利益11億30百万円、減価償却費11億21百万円等の収入によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、2億77百万円の支出(前連結会計年度は6億75百万円の収入)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出3億8百万円等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
  財務活動によるキャッシュ・フローは、1億94百万円の支出(前連結会計年度は17億2百万円の支出)となりました。これは、長期借入れによる収入15億円に対し、長期借入金の返済による支出13億97百万円、短期借入金の純減少額2億円等の支出によるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の状況

a. 生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

みそ事業

3,679,171

84.7

豆乳飲料事業

27,368,581

111.1

その他食品事業

2,336,793

120.0

合計

33,384,546

107.9

 

(注) 金額は販売価格によっております。

 

当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

みそ事業

216,869

123.8

豆乳飲料事業

8,354

62.1

その他食品事業

193,448

83.8

合計

418,672

99.8

 

(注) 金額は実際仕入価格によっております。

 

b.受注状況

当社グループは、すべて見込み生産によっているため、該当事項はありません。

 

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

みそ事業

3,696,291

85.6

豆乳飲料事業

26,913,749

110.1

その他食品事業

2,545,840

116.2

その他

1,204

15.1

合計

33,157,086

107.1

 

(注) 1 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

 

相手先

前連結会計年度

(自 2022年9月21日

 至 2023年9月20日)

当連結会計年度

(自 2023年9月21日

 至 2024年9月20日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

伊藤忠商事株式会社

11,788,971

38.1

12,842,443

38.7

 

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。

なお、詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績の分析

<売上高>

みそ事業の売上高は、生みそ等の売上が減少したため、36億96百万円(前期比14.4%減)となりました。
 豆乳飲料事業では、豆乳及び飲料が好調に推移したため、売上高は、269億13百万円(前期比10.1%増)となりました。

その他食品事業では、「豆乳グルト」シリーズが好調に推移したため、売上高は、25億45百万円(前期比16.2%増)となりました。

技術指導料その他では、受取ロイヤリティーとして、売上高1百万円(前期比84.9%減)を計上いたしました。

その結果、当連結会計年度における売上高は331億57百万円(前期比7.1%増)となりました。

 

<営業利益>

当連結会計年度の営業利益は、11億47百万円(前期は2億80百万円の損失)となりました。主に売上高の増加によるものであります。

 

<経常利益>

当連結会計年度の経常利益は、11億12百万円(前期は2億56百万円の損失)となりました。主に営業利益の増加によるものであります。

 

<親会社株主に帰属する当期純利益>

当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、8億28百万円(前期は8億98百万円の損失)となりました。主に経常利益の増加によるものであります。

 

b.財政状態の分析

 財政状態の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。

 

c.キャッシュ・フローの状況の分析

キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

 

d.資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社グループの運転資金及び設備投資等の資金の財源は、自己資金又は金融機関からの借入を基本としております。

今後の資金需要のうち主なものとしては、豆乳生産設備の更新等の設備投資を予定しております。

なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は38億72百万円、有利子負債の残高は71億79百万円となっております。

 

e.経営上の目標達成を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況について

経営方針、経営戦略、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。