売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E25969 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、社会経済活動の正常化が進む中で、雇用・所得環境の改善、インバウンド需要の増加などにより緩やかな回復が続くことが期待されております。一方で、ウクライナ紛争の長期化やガザ情勢等の影響などにより世界情勢が不安定な中、金融引き締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念、原材料価格やエネルギー価格の高止まりなどの影響が懸念され、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 当社グループの第1四半期連結累計期間(11月~1月)の業績につきましては、主力製品である野菜苗の需要が全国的に減少する時期であるため、売上高が他の四半期と比較して少額となる傾向にあります。一方、コスト面では、減価償却費や間接部門の人件費等が各四半期に概ね均等に発生することに加え、燃料費等の冬季経費が発生するなど季節的な業績変動要因があります。また、前連結会計年度における、伊予農産株式会社の決算期変更の影響により前年同期からは減収となりました。

 このような状況の中、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は739,670千円と前年同四半期と比べ185,710千円(△20.1%)の減収となりました。損益面につきましては、営業損失321,032千円(前年同四半期は営業損失313,194千円)、経常損失315,384千円(前年同四半期は経常損失305,724千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は222,638千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失212,744千円)となりました。

 

 セグメントの業績は、次のとおりであります。

 セグメントの売上高につきましては、外部顧客への売上高を記載しております。

 

(野菜苗・苗関連事業)

 当事業部門におきましては、伊予農産株式会社の決算期変更の影響により前年同期から減収となりましたが、11月~1月の野菜苗需要が全国的に減少する中、自社農場及びパートナー農場の全国の生産拠点での生産体制及び配送体制を活かしたことによる営業推進により、関東向けの売上が増加いたしました。また、品質や生産体制が評価されたことにより、九州向けの売上も増加いたしました。

 損益面につきましては、暖冬の影響により、12月以降の重油使用量や電力使用量が減少した一方で、増産体制に向けた人員増加や売上拡大へ向けた営業活動の増加などにより、製造経費及び販売費及び一般管理費が増加いたしました。

 この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高566,972千円(前年同四半期比8.5%減)、セグメント損失(営業損失)は197,641千円(前年同四半期はセグメント損失194,294千円)となりました。

 

 品目分類別の売上高は次のとおりであります。

品目分類

売上高(千円)

前年同四半期比(%)

トマト苗

130,130

98.7

キュウリ苗

152,387

109.4

ナス苗

19,359

49.1

スイカ苗

35,859

123.7

メロン苗

110,086

111.8

ピーマン類苗(注1)

21,683

92.3

その他(注2)

97,465

61.8

合計

566,972

91.5

(注1)ピーマン類として、ピーマン・パプリカ・シシトウ・トウガラシをまとめて表示しています。

(注2)玉ねぎ苗、葉菜苗、花苗等を含んでおります。

 

 規格分類別の売上高は次のとおりであります。

規格分類

売上高(千円)

前年同四半期比(%)

ポット苗(7.5㎝~15㎝)(注)

234,895

100.3

当社オリジナル(アースストレート苗、ヌードメイク苗、e苗シリーズ、高接ぎハイレッグ苗、ウイルスガード苗、ツイン苗)

189,704

87.4

セル苗(512穴~72穴)(注)

86,978

105.6

その他

55,394

64.7

合計

566,972

91.5

(注) ポット苗は、ポリエチレンのポット(ポリ鉢)で育苗した一般的な苗(当社においては、主に断根接ぎ木苗にて育苗した苗)であり、ポットのサイズが大きくなると苗のサイズも大きくなります。セル苗は、小さな穴が連結した容器(セルトレー)で育苗した苗であり、穴数が増えると苗のサイズが小さくなります。

 

 納品地域分類別の売上高は次のとおりであります。

納品地域分類

売上高(千円)

前年同四半期比(%)

北海道・東北

48,780

123.0

関東

332,436

105.5

甲信越(注)

27,104

110.3

中部・北陸

17,212

64.2

近畿・中国

45,498

92.3

四国

44,261

43.1

九州・沖縄

51,678

84.4

合計

566,972

91.5

(注) 静岡は「甲信越」に含めて表示しております。

 

(農業・園芸用タネ資材販売事業)

 当事業部門におきましては、伊予農産株式会社の決算期変更の影響により前年同期から減収となりましたが、営業推進によりオリジナル培土や種子などの売上が増加いたしました。損益面につきましては、伊予農産株式会社が前連結会計年度において5ヵ月間の売上高計上をしていることに加え、販売強化に伴う販促費用の増加、仕入価格の値上げ等により利益率が減少したことなどにより営業損失となりました。

 今後も、PB品種の種子やオリジナル肥料等のサンプルワークによる営業活動を進めるとともに、農業関連メーカーとの商品開発や肥料メーカー等協力企業との連携を深めることにより商品ラインナップの充実を図ってまいります。

 この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高142,101千円(前年同四半期比48.8%減)となりました。また、セグメント損失(営業損失)は2,829千円(前年同四半期はセグメント利益(営業利益)7,611千円)となりました。

 

(小売事業)

 当事業部門におきましては、11月~1月は売上が減少する時期ではありますが、園芸フェアの開催や希少価値の高いパンジー・ビオラなどの花苗の販売、愛媛県産品の柑橘などの販売や愛媛県内生産者への野菜苗や農業資材等の販売推進を行ってまいりました。また、コロナ禍の園芸ブームがひと段落したことにより、客数が減少しておりましたが、客単価は前年を上回ったことなどにより売上増加に繋がりました。今後も、消費者ニーズを捉えた商品の提案とマーケティング活動を行いながら、店舗の集客力向上による売上拡大と収益力の改善に向けて取り組んでまいります。

 この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高30,595千円(前年同四半期比7.9%増)、セグメント損失(営業損失)は5,397千円(前年同四半期はセグメント損失(営業損失)3,659千円)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当第1四半期連結会計期間末の資産の合計は、前連結会計年度末と比べ480,070千円(8.5%)減少の5,192,174千円となりました。これは、現金及び預金の減少112,975千円、受取手形及び売掛金の減少471,490千円、電子記録債権の減少234,700千円、棚卸資産の増加293,507千円等によるものであります。

 

(負債)

 当第1四半期連結会計期間末の負債の合計は、前連結会計年度末と比べ239,111千円(6.7%)減少の3,350,809千円となりました。これは、支払手形及び買掛金の減少86,231千円、電子記録債務の減少56,534千円、長期借入金の減少31,383千円、短期借入金の増加150,000千円等によるものであります。

 

(純資産)

 当第1四半期連結会計期間末の純資産の合計は、前連結会計年度末と比べ240,958千円(11.6%)減少の1,841,365千円となりました。これは、剰余金の配当及び親会社株主に帰属する四半期純損失の計上等によるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更又は新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間の一般管理費及び当期製造費用に含まれる研究開発費の総額は22,612千円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。