売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00354 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和後、インバウンド需要の回復、各種イベントの再開や国内旅行の好調を受け、国内の消費活動及び景気は回復基調にあります。一方、長引くウクライナ情勢や中東情勢の悪化など緊迫化する国際情勢の中、石油燃料等の高騰による電気料金・ガソリン代の値上げなど、引き続き先行き不透明な状況にあります。

当社グループにおきましては、砂糖の原材料である粗糖価格(ニューヨーク粗糖先物相場)が期初に1ポンドあたり22.35セントで始まり、11月7日には2011年以来・約12年振りとなる期中最高値28.14セントをつけた後、当四半期は20.58セントで終了いたしました。

このような状況下におきましても、当社グループは、引き続き安全・安心な製品をお客様に安定的に供給する事に努めてまいりました。

その結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、次のとおりであります。

①砂糖事業

社会経済活動の平常化に伴う需要の回復により販売量が増加したことや、原材料費・輸送費など製造販売経費が上昇したものの製品価格の改定が進んだことから、売上高は11,825百万円(前年同期比15.7%増)、営業利益は988百万円(前年同期比50.2%増)となりました。

②機能素材事業

飲料やサプリメント向け製品の出荷が順調に推移したことに加え、機能性表示食品向けに酵素処理ヘスペリジンやルチン等の出荷が好調に推移したこと、また化粧品原料の出荷も順調に推移したことから販売量は前年同期を上回り、売上高は1,396百万円(前年同期比15.9%増)、営業利益は286百万円(前年同期比46.7%増)となりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、売上高13,221百万円(前年同期比15.7%増)、全社経費控除後の営業利益は838百万円(前年同期比103.9%増)、一過性の受取配当金753百万円を含む営業外損益は852百万円となり、経常利益は1,691百万円(前年同期比241.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,290百万円(前年同期比266.4%増)となりました。

 

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、現金及び預金や受取手形、売掛金及び契約資産の増加などにより、前連結会計年度末に比べ1,523百万円増加し13,375百万円となりました。負債合計は、支払手形及び買掛金や未払法人税等の増加などにより、前連結会計年度末に比べ675百万円増加し2,525百万円となりました。純資産合計は、配当金の支払などがあるものの親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより、前連結会計年度末に比べ848百万円増加し10,850百万円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の84.4%から81.1%となりました。

 

 

(2)キャッシュ・フローの状況

①現金及び現金同等物

当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、651百万円増加し4,407百万円(前連結会計年度末比17.3%増)となりました。

②営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動の結果、獲得した資金は1,196百万円(前年同期比288.2%増)となりました。主に売上債権の増加542百万円や棚卸資産の増加263百万円などがあったものの、税金等調整前四半期純利益の計上1,689百万円及び仕入債務の増加403百万円などがあったことによります。

③投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動の結果、使用した資金は44百万円(前年同期比42.2%減)となりました。主に貸付金の回収による収入455百万円や保険積立金の解約による収入24百万円があったものの、貸付けによる支出460百万円及び有形固定資産の取得による支出62百万円などがあったことによります。

④財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動の結果、使用した資金は500百万円(前年同期比157.6%増)となりました。主に配当金の支払496百万円などがあったことによります。

⑤資本の財源及び資金の流動性

当社グループの資本の財源及び資金の流動性は、営業活動等に必要な運転資金を確保するために、資金の適正額を維持することとしております。当第3四半期連結累計期間末の資金の残高は、4,407百万円であり、金融機関との間で締結している当座貸越契約による短期借入金の実行残高はありません。

また、投資活動の必要資金は原則自己資金にて賄っております。必要に応じて金融機関から調達も行いますが、当第3四半期連結累計期間末の長期借入金の実行残高はありません。

 

(3)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、107百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。