E00374 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2024年1月1日~3月31日)におけるわが国の経済は、政府の各種施策の効果により景気は緩やかに回復しておりますが、食品業界においては、原材料・エネルギー価格の高騰や値上げに対するお客様の節約志向の高まりにより、厳しい状況となりました。
このような状況下にあって当社グループは、お客様に、より良い商品と最善のサービスの提供を心掛け、売上と利益の確保につとめてまいりました。
その結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、271億2百万円(対前年同期比105.4%)、営業利益は11億5百万円(対前年同期比116.0%)、経常利益は12億30百万円(対前年同期比110.9%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億34百万円(対前年同期比122.0%)となりました。
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
<洋菓子事業>
当社単体の洋菓子事業においては、洋菓子チェーン店にて『厳選素材製品』や旬のフルーツを使用した『ショートケーキ12の花物語』シリーズ、新VI(ビジュアルアイデンティティ)を商品パッケージに使用した焼菓子の品揃え強化により、売上回復につとめました。また、冷凍スイーツ自動販売機を商業施設はもとより駅や空港、大学などに設置し、販路の拡大に取り組んだ結果、2024年3月末時点における設置数は123台となりました。なお、当第1四半期連結会計期間末の不二家洋菓子店の営業店舗数は、930店(前年同期差20店減)となっております。
広域流通企業との取り組みについては、「生ミルキー」や「マカロン」など当社の技術力を活かした製品の提案を積極的に行い、売上は堅調に推移いたしました。
㈱ダロワイヨジャポンでは、特にバレンタインセールにおいて好調であった前年の売上実績に届かなかったことが影響し、売上は前年同期の実績を下回りました。
レストラン事業では、メニュー改善及び価格の一部見直しを実施し、客数及び客単価アップをはかりました。また、アンパンマン&ペコズキッチンの客足の回復とこれまで取り組んできた美化改装の効果もあり、売上高は14億54百万円(対前年同期比107.6%)と前年同期の実績を上回りました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における洋菓子事業全体の売上高は76億7百万円(対前年同期比98.6%)となりました。
<製菓事業>
当社単体の菓子事業においては、『カントリーマアム』や『ホームパイ』をはじめとする主力ブランド製品の増量品の拡売に注力したほか、『ミルキー』や『ハート』シリーズの品揃え強化を行いました。特に前期に発売した「ショコラウェファース」については、積極的な営業活動により売上が伸長し、生産性向上に大きく寄与いたしました。また、「チョコまみれ」や「チョコだらけ」をはじめとする『まみれワールド』については、世界を旅するキャラクター“まみれさん”を描いた「チョコまみれザ・ワールド」を発売し、発売60周年を迎えた『ネクター』については、販売促進活動の展開と白桃ピューレを使用した「ネクターピーチグミ」の発売により、ブランド強化に取り組みました。
不二家(杭州)食品有限公司においては、中国国内の景気減速により厳しい状況ではありましたが、春節需要の復調により、売上高は27億49百万円(対前年同期比113.7%)と前年同期の実績を上回りました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における製菓事業全体の売上高は186億75百万円(対前年同期比108.7%)となりました。
<その他>
キャラクターグッズ販売事業、ライセンス事業、不動産賃貸事業及び㈱不二家システムセンターのデータ入力サービスなどの事務受託業務の売上高は8億19百万円となりました。
財政状態は、次のとおりであります。
流動資産は317億53百万円で、主に受取手形及び売掛金の減により前連結会計年度末に比べ22億69百万円の減少となりました。固定資産は505億29百万円で、主に有形固定資産や投資その他の資産のその他に含まれる関係会社出資金の増により、前連結会計年度末に比べ14億26百万円の増加となりました。この結果、総資産は822億82百万円で前連結会計年度末に比べ8億42百万円減少いたしました。
また、流動負債は177億25百万円で、主に支払手形及び買掛金や未払金の減により前連結会計年度末に比べ15億91百万円減少いたしました。固定負債は32億14百万円で、前連結会計年度末並みとなりました。この結果、負債は合計209億39百万円で、前連結会計年度末に比べ15億44百万円減少いたしました。
純資産は613億42百万円で、主に為替換算調整勘定や非支配株主持分の増により前連結会計年度末に比べ7億2百万円増加いたしました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、1億18百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間におきまして、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)主要な設備
当第1四半期連結累計期間における重要な設備の新設の計画の主なものは次のとおりであります。
(注)1設備投資額の総額は、決定時の為替レートで算出しております。
2当該設備は提出会社が連結子会社である株式会社不二家神戸へ貸与する予定であります。