売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00381 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことや行動制限の緩和により、社会経済活動は一層の正常化に向かい、個人消費やインバウンド需要の増加などに伴い景気は緩やかに回復しています。しかし、原材料価格やエネルギー価格の高騰、働き手不足の深刻化による物価上昇、実質賃金の伸び悩みなどもあり、顧客の消費マインドの持ち直しに足踏みがみられ、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

 このような環境下、当社グループは企業スローガンである『こころつなぐ。笑顔かがやく。』のもと、スイーツを通して心豊かな生活をお届けすることを基本姿勢として、安心、安全かつ高品質な商品をお客様に提供することに注力しました。

 売上面につきましては、卵不足の影響はあったものの、感染拡大第6波の影響があった前年の反動もあり、バレンタインデーが堅調に推移したことに加え、人流の回復に伴い焼菓子や夏ギフト商品が好調に推移したことにより、当第3四半期連結累計期間の売上高は21,652百万円(前年同期比8.7%増)となりました。

 損益面につきましては、原材料価格の高騰などの影響により売上原価率は上昇したものの、増収効果に加えて、店舗や工場の人員体制の最適化などにより利益の創出に努め、営業利益は480百万円(前年同期比11.8%増)となりました。また、前年同期は営業外収益に受取補償金を計上したこともあり、経常利益は504百万円(前年同期比19.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は255百万円(前年同期比24.4%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

[洋菓子製造販売事業]

 干菓子につきましては、人流の回復に伴い個人消費が持ち直したことで、「ファヤージュ」や「アルカディア」などの焼菓子に加え、夏ギフト商品や土産商品につきましても堅調に推移しました。また、バターにこだわった焼菓子ブランド「ガレット オ ブール」を2023年4月に大丸東京店へ、9月に髙島屋京都店へオープンしたことなどもあり、売上高は順調に推移しました。

 洋生菓子につきましても、卵の供給制限により一部商品の販売休止等の影響はあったものの、カスタードプリンについては商品供給量の確保に努めるとともに、卵の使用量が少ないシーズンプリンやチーズケーキ等を積極的に販売いたしました。

 その結果、当事業の売上高は20,262百万円(前年同期比8.2%増)となりました。

 

[喫茶・レストラン事業]

 喫茶・レストラン事業につきましては、人流の回復に伴う売上高の増加に加え、メニューの改変などにより売上拡大を図った結果、売上高は1,390百万円(前年同期比17.1%増)となりました。

 

 

②財政状態の状況

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末に比べ679百万円減少し、25,916百万円となりました。資産の増減の主なものは、現金及び預金の増加額1,759百万円、商品及び製品の増加額788百万円、仕掛品の増加額764百万円、原材料及び貯蔵品の増加額115百万円、受取手形及び売掛金の減少額4,308百万円等であります。負債は前連結会計年度末に比べ900百万円減少し、7,115百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金の増加額576百万円、電子記録債務の減少額569百万円、未払法人税等の減少額538百万円等によるものであります。純資産は前連結会計年度末に比べ221百万円増加し、18,801百万円となりました。これは主に為替換算調整勘定の増加額87百万円、その他有価証券評価差額金の増加額86百万円、退職給付に係る調整累計額の増加額41百万円等によるものであります。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題に重要な変更はありません。

 

(3)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、287,036千円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。