売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00466 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)は、円安の影響等による物価上昇が緩やかながらも続き、依然として内食に対しては節約志向である一方、イベント、学園祭、地域の祭の再開等を背景に、外食はコロナ前に迫る需要を取り戻し、消費者の購買に対する価値観に変化がみられました。

こうした状況の中、当社グループは第11次中期経営計画「B-Challenge2025」の基本戦略に基づき、当社の主力商品である「家庭用ソース」の「ウスター、中濃、とんかつソース」を54年ぶりに大幅リニューアルいたしました。2023年10月より新容器への切り替え及び認知拡大プロモーションを進め、販売は順調に推移しております。

また、当社グループの主力工場として88年間稼働を続けた鳩ケ谷工場の生産を終了し「TATEBAYASHIクリエイションセンター」に生産を移管しました。「TATEBAYASHIクリエイションセンター」は2023年12月に完工し、今後は新たな成長に向けた変革に取り組み、生産性の向上、利益の改善に努めてまいります。

 

売上高の状況は下記の通りです。

(国内)

「家庭用ソース」はリニューアルした「ウスター、中濃、とんかつソース」の主要都市における認知拡大プロモーションを実施し、新容器への切替えは順調に進み、前年同期比4.4%増の63億3百万円となりました。今後はリニューアルを契機としたソースのメニュー拡大プロモーションを展開し、販売強化に努めてまいります。

「業務用ソース」は、需要の戻りがみられる一方、天候不順による食材不足、継続する人手不足などを背景に低価格帯商品の需要が拡大した他、業務用ルート限定商品である「テーブルソース300ml」等が好調に推移いたしました。また様々な市場価格に応じた品揃え提案から新規採用も増加し、前年同期比14.6%増の28億5千9百万円となりました。

「家庭用(ソース以外)ドレッシング・たれ等」は、「&ブルドックドレッシング」、「野菜のドレス」それぞれの商品価値が評価され、前年同期比13.3%増の10億3千3百万円となりました。「&ブルドックドレッシング」では、プロモーション活動と連動した生産者支援に繋がる取り組みを行い、更なるブランド価値向上、認知拡大を図ってまいります。

「家庭用(ソース以外)その他」は、前年同期比3.4%減の4億4千1百万円となりました。

(海外)

「輸出」は、米国、欧州向けが堅調に推移し、前年同期比34.0%増の3億3千7百万円となりました。今後は、現地インポーターと連携し、現地での試食会、商談会などのマーケティング活動に積極的に取り組んでまいります。

「現地法人(上海)」は、前年同期比12.0%増の7千8百万円となりました。

 

この結果、売上高は前年同期比8.1%増の110億5千3百万円となりました。営業利益は、増収効果はあるものの、原材料価格高騰及び「TATEBAYASHIクリエイションセンター」の設備投資による減価償却費の増加等に伴い、前年同期比1.9%減の3億2千万円、経常利益は、前第3四半期連結累計期間に投資有価証券売却益5億4千4百万円の計上があったため、前年同期比49.2%減の5億3千4百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、事業再構築費用3億7百万円と鳩ケ谷工場生産終了に伴う減損損失8千5百万円を計上したため、前年同期比92.2%減の5千1百万円となりました。

 

(2) 財政状態の状況

当第3四半期連結累計期間において生産体制再構築に伴う設備投資の支払を行っており、前連結会計年度末に比べて現金及び預金、未払金が減少しております。

(資産、負債及び純資産の状況)

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて33億1千6百万円減少し、329億8千4百万円となりました。

流動資産は、現金及び預金の減少などにより、前連結会計年度末に比べて43億2百万円減少し、83億2千2百万円となりました。

固定資産は、株価の上昇による投資有価証券の増加などにより、前連結会計年度末に比べて9億8千6百万円増加し、246億6千1百万円となりました。

当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べて39億1千9百万円減少し、121億2千4百万円となりました。

流動負債は、未払金の減少などにより前連結会計年度末に比べて39億3千6百万円減少し、54億2百万円となりました。

固定負債は、前連結会計年度末に比べて1千7百万円増加し、67億2千2百万円となりました。

当第3四半期連結会計期間末の純資産は、その他有価証券評価差額金の増加などにより、前連結会計年度末に比べて6億2百万円増加し、208億5千9百万円となりました。

 

(3) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループは、運転資金及び設備投資資金につきましては、自己資金のほか金融機関からの借入金によりまかなっております。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億1千2百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6) 主要な設備

重要な設備の新設等

当社グループは、生産性向上を目的として第10次中期経営計画「B-UP120」に基づいて「TATEBAYASHIクリエイションセンター」への投資を行い、同設備は2023年12月に完工いたしました。なお、累計投資総額は85億3千7百万円であります。