売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00495 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行に伴い経済活動の正常化が進み景気は回復基調にあるものの、原材料価格やエネルギー価格の高騰、物価上昇等、依然として不透明な状況が続きました。

食品業界におきましては外食需要はインバウンド消費の持ち直しにより回復傾向にあるものの、内食需要は商品価格の相次ぐ値上げの不安感から消費者の堅実志向、節約志向もさらに強まりました。

当社グループを取り巻く市場環境としましては、主要原材料である原料海苔は記録的な不作により収穫量が大幅に減少した前年と同水準の生産量で推移しており、原料海苔確保等の不安感から仕入価格は前年を上回る状況で推移しました。また、電力料や燃料費、物流費および資材価格も高騰し厳しい環境で推移いたしました。

このような状況のもと、当社では経費の削減および原材料費、物流費、人件費をはじめとするコスト増に対応するべく効率的な生産活動に努めてまいりました。さらに価格改定も順調に推移いたしました。

その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年実施の価格改定が順調に推移し、8,190百万円(前年同期比17.0%増)となりました。利益面におきましては、原材料費および経費が増加したものの営業利益は307百万円(前年同期比1.6%増)、経常利益は314百万円(前年同期比4.9%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は211百万円(前年同期比8.9%増)となりました。

なお、当社グループにおける報告セグメントは主として「食品製造販売事業」であり、開示情報としての重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。

売上高を品目別に分類しますと、家庭用海苔につきましては、売上高は3,020百万円(前年同期比3.9%増)となり、進物品につきましては、売上高は329百万円(前年同期6.0%増)となりました。ふりかけ等につきましては、売上高は1,049百万円(前年同期比2.1%減)となりました。業務用海苔につきましては、コンビニエンスストア等の弁当・おにぎり等の需要が増加し、価格改定の影響もあり売上高は3,728百万円(前年同期比40.2%増)となりました。その他につきましては、売上高は63百万円(前年同期比24.6%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて2,844百万円増加し、17,682百万円となりました。

流動資産は、前連結会計年度末に比べて2,898百万円増加し、14,556百万円となりました。これは棚卸資産が3,548百万円、その他(流動資産)が157百万円それぞれ増加したこと、現金及び預金が790百万円、受取手形及び売掛金が16百万円それぞれ減少したことによるものであります。

固定資産は、前連結会計年度末に比べて53百万円減少し、3,126百万円となりました。これは主に、有形固定資産が85百万円減少したこと、投資有価証券が34百万円増加したことによるものであります。

(負債)

流動負債は、前連結会計年度末に比べて2,686百万円増加し、5,284百万円となりました。これは主に、短期借入金が2,387百万円、支払手形及び買掛金が194百万円、未払法人税等が120百万円それぞれ増加したことによるものであります。

固定負債は、前連結会計年度末に比べて10百万円減少し、682百万円となりました。これは長期借入金が19百万円減少したこと、退職給付に係る負債が9百万円増加したことによるものであります。

(純資産)

純資産合計は、前連結会計年度末に比べて168百万円増加し、11,716百万円となりました。これは主に、利益剰余金が136百万円、その他有価証券評価差額金が29百万円それぞれ増加したことによるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて790百万円減少し、1,229百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果使用した資金は3,048百万円(前年同期は2,741百万円の支出)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益322百万円(前年同期は299百万円)、減価償却費105百万円(前年同期は100百万円)、仕入債務の増加194百万円(前年同期は27百万円の増加)、売上債権の減少17百万円(前年同期は102百万円の減少)、法人税等の還付額34百万円(前年同期は232百万円の支払)があった一方、棚卸資産の増加3,545百万円(前年同期は2,472百万円の増加)、その他のうち未収消費税等の減少99百万円(前年同期は196百万円の増加)、未払役員賞与の減少19百万円(前年同期は21百万円の減少)があったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は35百万円(前年同期は77百万円の支出)となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入20百万円、有形固定資産の取得による支出40百万円(前年同期は74百万円の支出)、無形固定資産の取得による支出10百万円があったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は2,292百万円(前年同期は1,143百万円の収入)となりました。これは主に、短期借入れによる収入2,400百万円(前年同期は1,300百万円の収入)、長期借入金の返済による支出32百万円(前年同期は56百万円の支出)、配当金の支払額75百万円(前年同期は99百万円の支出)によるものであります。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、24百万円であります。
 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。