売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03487 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の法的位置付けが「5類感染症」へと移行し社会・経済活動の正常化が進む一方で、物価の上昇や不安定な海外情勢の長期化など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当社グループを取り巻く事業環境は、動画や音楽配信、スマートフォン等による時間消費の多様化の影響を受けております。このような経営環境のもと、当社グループは新本と古本を併売するハイブリッド型書店を核として、顧客のニーズの変化にあわせて様々な販売部門やサービス部門を併設し、eコマースと店舗を融合したスマートなサービスを提供する「スマート・ブックバラエティストア」業態の展開を進めております。

当第3四半期連結累計期間においては、9月にトレカを中心としたゲーム・ホビーの専門店として「ホビープラネット」という新たな屋号でイオンモール常滑店(愛知県常滑市)を開店しました。また、10月にトレカ専門店として三洋堂トレカ館 ららぽーと愛知東郷店(愛知県愛知郡東郷町)を開店しました。

一方で3店舗を閉店したことから、当第3四半期連結累計期間末時点での店舗数は、74店舗3校となりました。

中古トレカを扱う大型トレカショップ「三洋堂トレカ館」の既存店導入は5店舗をオープンし、中古トレカ導入店舗は23店舗となりました。また、中古ホビーを扱う「駿河屋」は、6月に桑名店(三重県桑名市)、11月に香久山店(愛知県日進市)をオープンし、駿河屋導入店舗は3店舗となりました。

さらに、工具・塗料を含むプラモデル専門売場「三洋堂プラモ館」の1号店として6月に江南店(愛知県江南市)を、2号店として8月に駒ヶ根店(長野県駒ケ根市)をオープンしました。

オペレーション面では、市場の変化に対応するため営業時間の変更を実施し、49店舗で閉店時間の短縮を実施しました。

主要な部門の売上高は、書店部門72億78百万円、文具・雑貨・食品部門11億93百万円、トレカ部門13億17百万円、TVゲーム部門3億63百万円、セルAV部門5億35百万円、古本部門4億42百万円、レンタル部門7億70百万円、新規事業部門7億11百万円、サービス販売部門2億31百万円となりました。

増収部門としては、トレカ部門が100.4%増、新規事業部門が137.7%増、サービス販売部門が9.2%増となりました。

減収部門としては、書店部門が12.1%減、文具・雑貨・食品部門が7.9%減、セルAV部門が10.2%減、TVゲーム部門が20.6%減、古本部門が7.8%減、レンタル部門が22.4%減となるなど、大変厳しい状況となりました。

なお、第1四半期連結会計期間より、従来「TVゲーム部門」に含めておりましたトレカ商品について、業績の管理区分をより明確にするため、「トレカ部門」として独立表示しており、当第3四半期連結累計期間の比較及び分析は、変更後の区分に基づいております。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高128億46百万円(前年同四半期比3.2%減)、営業損失14百万円(前年同四半期は営業損失2億6百万円)、経常利益29百万円(前年同四半期は経常損失1億80百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益22百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失1億85百万円)となりました。

 

②財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末における総資産は122億83百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億95百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金の減少などにより流動資産が7億4百万円減少したこと、投資有価証券の評価替えなどにより固定資産が9百万円増加したことによるものであります。

負債につきましては96億33百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億41百万円減少いたしました。これは主に、電子記録債務を含めた仕入債務が減少したことなどにより流動負債が4億46百万円減少したこと、長期借入金の返済が進んだことなどにより固定負債が2億94百万円減少したことによるものであります。

純資産につきましては26億50百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益22百万円を計上したことなどから前連結会計年度末に比べ45百万円増加いたしました。

 

 

(流動資産)

当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は80億84百万円(前連結会計年度末比8.0%減)となり、7億4百万円減少いたしました。これは主に、売掛金が1億15百万円、商品が1億51百万円増加した一方で、現金及び預金が10億58百万円減少したことによるものであります。

(固定資産)

当第3四半期連結会計期間末における固定資産の残高は41億99百万円(同0.2%増)となり、9百万円増加いたしました。これは主に、建物及び構築物の減価償却などにより有形固定資産が11百万円減少した一方で、投資有価証券の評価替えなどにより投資その他の資産が27百万円増加したことによるものであります。

(流動負債)

当第3四半期連結会計期間末における流動負債の残高は65億59百万円(同6.4%減)となり、4億46百万円減少いたしました。これは主に、売上減少に伴う仕入の減少により電子記録債務を含めた仕入債務が2億75百万円減少したこと、また、短期借入金の返済による減少が60百万円あったことによるものであります。

(固定負債)

当第3四半期連結会計期間末における固定負債の残高は30億73百万円(同8.7%減)となり、2億94百万円減少いたしました。これは主に、長期借入金の返済による減少が3億29百万円あったことによるものであります。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、親会社株主に帰属する四半期純利益22百万円を計上したことなどから26億50百万円(同1.8%増)となり、45百万円増加いたしました。また、自己資本比率は、前連結会計年度末の20.1%から21.6%になりました。

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。