E01264 IFRS
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
当第3四半期連結累計期間の国内および海外経済は、一部地域において足踏み状態にあるものの、総じて緩やかに回復しました。一方、先行きについては、世界的な金融引き締めや中国経済の停滞など、海外景気の下振れが国内景気を下押しするリスクや、物価上昇、為替変動、地政学リスクの拡大等の影響が懸念されます。このような状況のもと、セグメント別の業績は以下のとおりとなりました。
鉄鋼事業においては、販売数量の減少や海外市況の悪化等により、売上収益は前年同四半期連結累計期間に比べ1,245億円(4.3%)の減収となる2兆7,814億円となりました。セグメント利益については、海外市況の悪化や棚卸資産評価差等の一過性の減益要因等があったものの、継続的な販売価格の改善やコスト削減の取り組み等により、前年同四半期連結累計期間に比べ10億円の増益となる1,710億円となりました。
エンジニアリング事業においては、受注済プロジェクトを着実に遂行した結果、売上収益は前年同四半期連結累計期間に比べ349億円(10.0%)の増収となる3,848億円となりました。セグメント利益については、売上収益の増加およびコストダウンに努めた結果、前年同四半期連結累計期間に比べ186億円好転し、165億円となりました。
商社事業においては、販売数量の減少や、前年同四半期連結累計期間に比べ北米事業を中心に利益率が低下したことにより、売上収益は236億円(2.1%)の減収となる1兆1,102億円、セグメント利益は172億円の減益となる385億円となりました。
以上の結果、当社単体業績等と合わせ、当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の売上収益は前年同四半期連結累計期間に比べ428億円の減収となる3兆8,657億円となりました。事業利益は2,449億円となり、前年同四半期連結累計期間に比べ139億円の増益となりました。また、税引前四半期利益は2,263億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1,629億円となりました。
(注) セグメント利益:事業利益に金融損益を含めた、各セグメントの業績の評価指標です。
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが1,659億円の収入(前年同四半期連結累計期間に比べ1,978億円好転)であったのに対し、投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産、無形資産及び投資不動産の取得による支出を中心として2,306億円の支出(前年同四半期連結累計期間に比べ支出が377億円増加)であったことから、これらを合計したフリー・キャッシュ・フローは647億円の支出(前年同四半期連結累計期間に比べ支出が1,602億円減少)となりました。
また、財務活動によるキャッシュ・フローは、海外募集による株式の発行による収入520億円および自己株式の処分による収入624億円ならびに転換社債型新株予約権付社債の発行による収入900億円等に対し、長期借入金の返済による支出1,047億円等により、合計では542億円の収入(前年同四半期連結累計期間に比べ収入が1,908億円減少)となりました。
この結果、当第3四半期連結会計期間末の有利子負債残高は前連結会計年度末に比べ437億円増加し、1兆9,066億円となり、現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末に比べ12億円減少し、1,181億円となりました。
(注) 有利子負債は、社債、借入金及びリース負債であります。
会計上の見積りおよび仮定については、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 4.重要な会計上の判断、見積りおよび仮定」に記載しております。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容について重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、30,485百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
① 生産実績
当第3四半期連結累計期間における生産実績は、以下のとおりであります。
② 受注実績
当第3四半期連結累計期間における受注実績は、以下のとおりであります。
③ 販売実績
当第3四半期連結累計期間における販売実績は、以下のとおりであります。