売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01240 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

①経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間の我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響を強く受けたサービス消費の復調を中心に緩やかに回復しました。一方、電力などエネルギー価格の高騰に加え、中国を中心とした海外経済の減速や半導体市場の低迷などによる経済活動への影響が懸念され、先行きが不透明な状況が続いております。

 こうした経済環境の中、当社グループにおいては引続き販売価格の改善に取り組んだ一方、厳しい需要環境が続き売上数量が減少しました。

 これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高278億3千8百万円(前年同期比18.1%減)、営業損失11億2千7百万円(前年同期は10億2百万円の営業利益)、経常損失10億9千6百万円(前年同期は10億2千4百万円の経常利益)となりましたが、当社連結子会社である高周波精密株式会社(以下、高周波精密)が保有していた固定資産の売却に関する特別利益を計上したことにより親会社株主に帰属する四半期純利益は68億7千5百万円(前年同期は3千6百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。

 

 各セグメントの業績は、次のとおりであります。

 

[特殊鋼]

 販売価格の改善があるものの、工具鋼、特殊合金、軸受鋼等の売上数量が減少し、売上高は209億2千9百万円(前年同期比18.8%減)となりました。損益面では、販売価格改善の一方、売上数量の減少、原燃料価格の上昇、棚卸資産評価損及び高周波精密の土地売却に伴う租税公課の発生等から10億8千6百万円の営業損失(前年同期は9億6千3百万円の営業利益)となりました。

 なお、上記の前年同期数値については、高周波精密の事業再構築に伴い、従来の金型・工具セグメントを特殊鋼セグメントに含めて、これを比較しております。

 

[鋳鉄]

 販売価格の改善があるものの、産業機械向けの売上数量が大きく減少し、売上高は69億9百万円(前年同期比15.8%減)となりました。損益面では、販売価格の改善や固定費が減少したものの、売上数量の減少及び原燃料等の価格上昇により、4千万円の営業損失(前年同期は3千9百万円の営業利益)となりました。

 

②財政状態の状況

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、売上債権、棚卸資産及び固定資産の減少等により、前連結会計年度末に比べ30億1千4百万円減少し、389億8千3百万円となりました。

 負債合計は、短期借入金の返済及び仕入債務の減少等により、前連結会計年度末に比べ98億4千9百万円減少し、170億1千2百万円となりました。

 純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により前連結会計年度末に比べ68億3千4百万円増加し、219億7千万円となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当第3四半期連結累計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、86百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。