売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01242 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
 
(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症による影響の縮小に伴い、人の移動の増加やインバウンド消費などから経済活動が回復へ向かう一方、人手不足による建設事業の着工遅れや欧州、中東における地政学リスクの長期化、日米間の金融政策の違いによる為替変動、中国経済減速の影響など不安定な状況が続きました。

ステンレス特殊鋼業界におきましては、ステンレス一般材は自動車関連で荷動きに回復傾向が見られましたが、半導体製造装置では在庫調整が継続する局面となりました。また建設資材分野においても人手不足の継続もあり、低調に推移しました。

当社グループの戦略分野である高機能材につきましては、耐久消費財のうち住宅関連の在庫調整はかなり進んでいるものの、環境・エネルギー関連分野についてはプロジェクトの延期などから需要が弱含んだ状況となりました。

このような外部環境のもと、当第3四半期連結累計期間における当社単体の販売数量につきましては前年同期比26.6%減(高機能材14.1%減、一般材29.5%減)となり、連結売上高は137,787百万円前年同期比12,228百万円減)となりました。また、利益面につきましては、販売数量減少のほか主要原料であるニッケル価格相場の下落に伴う在庫評価損の影響等により、連結営業利益15,905百万円前年同期比7,189百万円減)、連結経常利益15,327百万円前年同期比6,696百万円減)、親会社株主に帰属する四半期純利益10,812百万円前年同期比4,737百万円減)となりました。

当第3四半期連結会計期間末における総資産の額は213,611百万円となり、前連結会計年度末対比8,683百万円減少しております。これは主として棚卸資産の減少(△7,089百万円)、売上債権の減少(△2,726百万円)によるものであります。

当第3四半期連結会計期間末における負債の額は127,749百万円となり、前連結会計年度末対比14,926百万円減少しております。これは主として未払法人税等の減少(△8,018百万円)、仕入債務の減少(△3,146百万円)によるものであります。

当第3四半期連結会計期間末における純資産の額は85,862百万円となり、前連結会計年度末対比6,243百万円増加しております。これにより自己資本比率は40.2%となりました。

 

(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、846百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。