売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01238 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

   文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

 当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置付けが5類感染症に引き下げられ、個人消費に持ち直しの動きが見られるなど緩やかな回復基調が続きました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化に伴う原材料・エネルギー価格の高騰、中国経済の減速、深刻な人手不足など景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

 このような状況のもと、当社は利益の確保のため、生産性の向上や経費の削減に取り組むとともに受注・売上の拡大に努めてまいりました。

 この結果、当第3四半期累計期間の売上高は31億35百万円(前年同期比13.1%増)、営業損失は5百万円(前年同期は営業損失79百万円)、経常利益は79百万円(前年同期は経常利益1百万円)、四半期純利益は59百万円(前年同期は四半期純損失8百万円)となりました。

 

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

〈産業機械関連〉

 日本工作機械工業会による工作機械主要統計では2023年1月から9月までの工作機械の受注累計額は1兆1,314億79百万円と、前年同期に比べ15.8%の減少となっております。

 このような中、大型鋳物を得意とする当社の工作機械鋳物部品の同期間における受注高は前年同期比15.9%増の11億30百万円となりました。

 ディーゼルエンジン部品の分野は、受注高は前年同期比43.4%増の3億84百万円となりました。

 産業機械部品の分野は、活発な設備投資が継続しており、受注高は前年同期比364.4%増の1億32百万円となりました。

 この結果、当セグメントの受注高は20億46百万円(前年同期比28.5%増)、売上高は17億94百万円(前年同期比27.7%増)となりました。

 

 

〈住宅機器関連〉

 新型コロナウイルス感染症対策に係る入国制限及び各種行動制限の緩和以降、外国人観光客の増加によるインバウンド需要の回復と社会経済活動の正常化による個人消費の持ち直しにより、景況感の改善傾向は続いております。

 このような中、住宅機器関連の分野は、宿泊施設向けの営業を強化し、「鋳物ホーロー浴槽」や「やまと風呂」の拡販に努めてまいりました。

 この結果、当セグメントの売上高は13億41百万円(前年同期比1.8%減)となりました。

 

 

 

(2)資産、負債、純資産の状況

(資産)

 当第3四半期会計期間末の資産合計は、65億49百万円となり、前事業年度末に比べ5億78百万円増加いたしました。この主な要因は、投資その他の資産の内、投資有価証券が4億43百万円増加したこと等によるものであります。

 

 

(負債)

 負債合計は、36億76百万円となり、前事業年度末に比べ2億1百万円増加いたしました。この主な要因は、固定負債の内、繰延税金負債が1億15百万円増加したこと等によるものであります。

(純資産)

 純資産合計は、28億73百万円となり、前事業年度末に比べ3億76百万円増加いたしました。この主な要因は、その他有価証券評価差額金が3億16百万円増加したこと等によるものであります。

 この結果、自己資本比率は43.9%となりました。

 

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は2百万円であります。
 なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。