売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03128 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

この度の令和6年能登半島地震で被災されました皆様にお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

さて、当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症が第5類感染症に移行したことにより、国内における行動制限や海外からの入国制限の緩和等で国内景気は緩やかな回復基調となりました。一方でエネルギー資源や原材料の高騰、物価上昇等の影響で先行きは依然として不透明な状況が続いております。

こうした状況のもと、当社グループは、正しいことを確実に実行する「がんばらない(=無理をしない)」経営を標榜し、お客様に伝わる「本当の親切」を実行すべく、「現金値引」、「長期無料保証」、「あんしんパスポートアプリ」などお客様の立場に立ったサービスを提供し、家電専門店としてお客様の利便性を重視した地域密着の店舗展開、営業活動を行ってまいりました。当社グループでは、“人を中心とした事業構築を図りケーズデンキグループに関わる人の幸福を図る。事業を通じて人の「わ」(和、輪)を広げ、大きな社会貢献につなげる。”を企業理念及びパーパスとして掲げ、更なるサステナビリティ経営に取り組むことを目的に、2023年10月1日付でサステナビリティ推進本部を新設し、グループ横断で経営課題に取り組み、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指してまいります。

 出退店状況につきましては、以下に記載のとおり直営店12店舗を開設し、直営店6店舗を閉鎖して店舗網の強化・経営の効率化を図ってまいりました。これらにより、2023年12月末の店舗数は556店(直営店552店、FC店4店)となりました。

 

◆出退店状況

所在地

出店

退店

北海道

屯田店(11月)

むろらんパワフル館(7月)

青森県

八戸白銀店(4月)

光星学院通店(4月)

福島県

 

郡山北本店(9月)

茨城県

 

竜ヶ崎店(4月)

千葉県

千葉美浜店(11月)

 

埼玉県

花園インター店(4月)

 

東京都

足立竹の塚店(6月)

 

富山県

射水店(11月)

 

福井県

福井空港前店(8月)

 

愛知県

千種竹越店(6月)

 

滋賀県

近江八幡店(6月)

草津栗東店(9月)

近江八幡店(6月)

大阪府

長吉出戸店(12月)

イオンタウン守口店(12月)

守口店(12月)

 

以上の結果、当社グループの状況は以下のとおりとなりました。

 

①  売上高

当第3四半期連結累計期間の売上高は5,427億40百万円(前年同期比97.5%)となりました。

売上高は、エアコンをはじめとする季節商品は夏商戦が記録的な猛暑により好調だったものの、冬商戦は暖冬により振るいませんでした。また、電気代高騰や物価高による生活防衛意識の高まりに起因する消費マインドの低下や買い替えサイクルの長期化が続き、商品全般において低調に推移いたしました。以上の結果、前年同期を下回る結果となりました。

 

 

②  販売費及び一般管理費

当第3四半期連結累計期間の販売費及び一般管理費は、1,345億30百万円(前年同期比101.7%)となりました。“従業員を大切にする”経営方針のもと、積極的な賃上げを実施し、人件費が増加したこと等により、前年同期を上回る結果となりました。

 

③  営業利益・営業外損益・経常利益

当第3四半期累計期間の営業利益は138億96百万円(前年同期比62.9%)となりました。また、営業外収益は仕入割引の計上等により40億23百万円(前年同期比81.3%)となり、営業外費用は支払利息の計上等により8億16百万円(前年同期比83.3%)となりました。

以上の結果、経常利益は171億4百万円(前年同期比65.6%)となりました。

 

④  特別利益・特別損失・税金等調整前四半期純利益

当第3四半期連結累計期間の特別利益は、新株予約権戻入益1億21百万円を計上したこと等により1億32百万円(前年同期比31.4%)となりました。また、特別損失は減損損失1億15百万円を計上したこと等により2億98百万円(前年同期比286.9%)となりました。

以上の結果、税金等調整前四半期純利益は169億38百万円(前年同期比64.2%)となりました。

 

⑤  法人税、住民税及び事業税・法人税等調整額・四半期純利益・親会社株主に帰属する四半期純利益・四半期包括利益

当第3四半期連結累計期間の法人税、住民税及び事業税は、40億89百万円(前年同期比51.5%)、法人税等調整額が13億62百万円(前年同期比182.4%)となったことから、法人税等合計は54億52百万円(前年同期比62.7%)となりました。

以上の結果、四半期純利益は114億85百万円(前年同期比64.9%)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は114億85百万円(前年同期比64.9%)となりました。また、四半期包括利益は115億93百万円(前年同期比65.3%)となりました。

 

なお、セグメントの業績は、セグメント情報を記載していないため、省略しております。

 

(2)財政状態の分析

① 資産

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ80億92百万円増加して4,617億85百万円となりました。

これは主に、その他流動資産に含まれる未収還付法人税等が23億26百万円、繰延税金資産が13億97百万円減少した一方、売掛金が75億61百万円、現金及び預金が47億47百万円増加したこと等によるものです。

 

② 負債

当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ151億62百万円増加して1,886億2百万円となりました。

これは主に、契約負債が39億22百万円、未払法人税等が26億39百万円減少した一方、買掛金が192億67百万円、その他流動負債に含まれる未払消費税等が34億31百万円増加したこと等によるものです。

なお、運転資金の効率的な調達を行うため、主要取引銀行と総額200億円のコミットメントライン契約を締結しております。

 

③ 純資産

当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ70億70百万円減少して2,731億82百万円となりました。

これは主に、自己株式が17億19百万円、利益剰余金が87億71百万円減少したこと等によるものです。

以上の結果、自己資本比率は59.1%となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ47億47百万円増加して154億37百万円となりました。

各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動による資金は、372億64百万円の収入(前年同期は144億30百万円の支出)となりました。

これは主に、税金等調整前四半期純利益169億38百万円、減価償却費112億9百万円、売上債権の増加額75億50百万円、仕入債務の増加額192億67百万円、法人税等の支払額45億25百万円等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動による資金は、120億51百万円の支出(前年同期は140億38百万円の支出)となりました。

これは主に、有形固定資産の取得による支出121億81百万円等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動による資金は、204億66百万円の支出(前年同期は93億85百万円の収入)となりました。

これは主に、自己株式取得による支出107億71百万円、配当金の支払額79億円等によるものです。

 

(4)経営方針

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。