E00502 Japan GAAP
前期
130.1億 円
前期比
108.6%
株価
973 (01/09)
発行済株式数
4,746,000
EPS(実績)
16.86 円
PER(実績)
57.72 倍
前期
441.4万 円
前期比
103.6%
平均年齢(勤続年数)
40.2歳(14.4年)
従業員数
193人(連結:385人)
当社グループ(当社及び連結子会社。以下「当社グループ」という。)は、養魚用配合飼料等の製造・販売及び食品の製造・販売の事業活動を展開しております。
当社グループの主な事業内容と事業に係わる位置付けは次のとおりであります。なお、事業区分は「第5 経理の状況 1 (1) 連結財務諸表 注記事項」の(セグメント情報等)に掲げるセグメントの区分と同一であります。
事業の系統図は次のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
当連結会計年度におけるわが国の経済は、世界情勢の変動の影響を複雑に受けながらも、過去最高の訪日外国人観光客によるインバウンド需要の拡大や高水準の賃上げ、史上最高値を記録した日経平均株価、企業の高い投資意欲などにより回復基調を維持しました。
しかしながら、円安の影響による輸入コスト増加は企業、特に中小企業の利益を大きく押し下げる要因となり、また、賃上げ率を上回る物価上昇、特に食品価格の高騰が続いたために実質賃金の回復が限定的となったことや消費者物価指数が2%台後半で推移したことで家計の購買力が圧迫されています。
相次ぐ自然災害による被害や、ウクライナ情勢や中東情勢の長期化、為替変動及び資源関連の価格上昇に伴う物価の高騰などを背景に、国内外の先行き不透明な状況は依然として継続しております。
このような状況の下、当社グループにおきましては、個人消費や外食需要、インバウンド需要の回復基調に対応した積極的な販促活動や販売価格の改定効果などにより売上を伸ばすことができた反面、世界情勢や為替変動に起因する、主要原材料、燃料費、輸送費及び資材費などの価格高騰によるコスト増は収益を圧迫しており、コストカットや積極的な営業活動、販売価格の見直しなどによる収益改善の取組みを推進してまいりました。
その結果、当連結会計年度の業績は、売上高141億26百万円(前期比8.6%増)、営業利益1億46百万円(前期営業損失11百万円)、経常利益2億85百万円(前期比418.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益80百万円(前期親会社株主に帰属する当期純損失1億4百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
水産事業におきましては、外食産業の回復やインバウンド需要の増加により、関連商材の流通が増加傾向にありました。人手不足への対応として簡便調理が可能な冷凍焼き魚や煮魚の需要が増加し、また天然魚で漁獲量の変動や価格の高騰が見られたことから、養殖魚や業務用水産冷凍食品の需要が拡大しており、鮮魚市場は活性化の動きとなっております。
養魚用配合飼料の主要原料となる魚粉や魚油は最高値の状況から緩和されましたが、依然として前期よりも高騰しており、燃料費や資材費、輸送費といった生産コストも高止まりの状況が継続しています。業界の動向や取引先の状況に注視しながら、コストダウンと付加価値の高い製品群の販売拡大などによる利益確保に取り組んでまいりました。
エビ飼料類は、冬場の水温が例年より低かったことによる摂餌低下の影響はあったものの、大手生産者でのシェア率アップや、販売先の養殖在池尾数が多かったことなどから、前期を上回りました。ハマチ飼料類は、販売先の養殖在池尾数が少なかったことと冬場の水温が例年より低かったことなどから自社製品・受託製品ともに販売数量が減少し、前期を下回りました。ヒラメ・マダイ飼料類は、製品の品質を評価していただけたことで拡販ができたことや、新規代理店との取引開始、大手養殖業者で積極的に使用していただけたことなどから販売も順調に進み、前期を上回りました。
子会社におきましては、魚類種苗生産事業は、養殖業者向けの新規出荷や計画外の放流用種苗の販売があり、ヒラメ成魚販売も増加したことにより、前期を上回りました。鮮魚販売事業は、飼料代等の生産コスト上昇や在池尾数の減少により産地相場が高値となっていることから小売業者向け販売は低調だったものの、インバウンド需要の増加などにより業務用向け商材の販売が好調に推移したことから、前期を上回りました。クルマエビ養殖事業は、飼育環境の改善や鳥害対策を進めた結果、出荷数量も増加したことから前期を上回りました。魚類養殖事業は、スギの販売単価の改定と出荷時の魚体重が増加したことにより、前期を上回りました。
その結果、売上高は85億39百万円(前期比12.7%増)、セグメント利益は5億21百万円(前期比33.6%増)となりました。
食品事業におきましては、外食産業及びインバウンド需要は回復基調であり、量販店等では野菜や米などの食材が高騰するなか、集客改善のために加工食品類の販売価格の引き下げやPB商品の拡充、オンライン販売の強化により他店との差別化を図る動きが見られます。また、新たな消費者ニーズに応える形で、健康志向や環境配慮を重視した商品ラインアップが求められています。
当社グループにおきましても、主原料である小麦粉の価格はやや下がって安定する傾向にありますが、食用油価格は高止まりしており、製造・物流コストも増加する傾向にあります。他社メーカーとの拡販競争は今後も厳しいものであることが予想され、販売アイテムの統廃合による生産効率の改善や、付加価値の高い製品群の販売拡大などによる利益確保に取り組んでまいりました。
即席麺類は、新規採用や海外向け商品、PB商品の販売は増加しましたが、価格改定の影響による販売数量の減少があり、前期を下回りました。乾麺類(うどん・そうめん等)は、休売・終売の影響による販売数量の減少があり、前期を下回りました。皿うどん類は、関東エリアを中心とした新製品の定番導入や価格訴求品の販売増加ができたことや、PB商品も販売が順調だったことから、前期を上回りました。ラーメン類は、生産効率が悪い一部商品を終売にした影響はありましたが、海外向けPB商品の受注が増加し、前期を上回りました。カップ類は、新規PB商品の販売開始があり、前期を上回りました。
子会社におきましては、カレールー・シチュールー類は、健康志向を背景に「グルテンフリー米粉カレールー」が販売好調であり、メディアで紹介された「コスモ銀のクリームシチュールー」が量販店・通販を中心に大幅増販したことや、レトルトのNB・PB商品の受注も増加したことから、前期を上回りました。穀粉類は、海外向け業務用製品の増加や新規企画の採用などで既存顧客への販売数量増加はあったものの、複数の取引先で企画商品がなかった影響などにより、前期を下回りました。かき揚げ類は、生産拠点集約化による製造コスト削減は進みましたが、原料となる白エビの極端な不漁で原料確保が出来ずに販売機会を逸したことや、天候不順で農作物価格の高騰による価格改定の影響で受注が減少したことにより、前期を下回りました。
その結果、売上高は55億87百万円(前期比2.8%増)、セグメント利益は42百万円(前期セグメント損失44百万円)となりました。
生産、受注及び販売の状況は、次のとおりであります。
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 金額は、製造原価によっており、セグメント間の取引がある場合は相殺消去後の金額としております。
当社グループは、主に需要予測に基づく見込生産を行っているため、記載を省略しております。
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 金額は、仕入価格によっており、セグメント間の取引がある場合は相殺消去後の金額としております。
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間の取引がある場合は相殺消去後の金額としております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載はありません。
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ4億74百万円減少の142億26百万円となりました。
流動資産は、70百万円減少し67億56百万円となりました。これは、主として現金及び預金の増加1億91百万円、売掛金の減少89百万円、原材料及び貯蔵品の減少1億44百万円によるものであります。
固定資産は、4億3百万円減少し74億70百万円となりました。主な増減は、有形固定資産の減少1億79百万円、無形固定資産の減少18百万円、投資その他の資産の減少2億5百万円によるものであります。
当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ4億2百万円減少し90億91百万円となりました。
流動負債は、4億1百万円増加し54億13百万円となりました。これは主として、買掛金の減少2億17百万円、短期借入金の増加6億68百万円によるものであります。
固定負債は、8億3百万円減少し36億78百万円となりました。これは、主として長期借入金の減少5億9百万円によるものであります。
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ71百万円減少し51億34百万円となりました。これは、主として利益剰余金の増加45百万円、その他有価証券評価差額金の減少1億25百万円によるものであります。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度と比べ1億69百万円増加し13億47百万円となりました。
各活動におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、5億2百万円の収入(前連結会計年度は4億46百万円の収入)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益の増加1億11百万円、売上債権の増減額の減少4億80百万円、棚卸資産の増減額の減少2億1百万円、仕入債務の増減額の減少2億77百万円よるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、3億56百万円の支出(前連結会計年度は2億44百万円の支出)となりました。主な要因は、定期預金の払戻による収入の減少63百万円、有形固定資産の取得による支出の増加1億28百万円、投資有価証券の売却及び償還による収入の増加1億36百万円などによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、24百万円の収入と(前連結会計年度は51百万円の支出)となりました。主な要因は、短期借入金の増減額の増加2億15百万円、長期借入れによる収入の減少6億60百万円、長期借入金の返済による支出の減少5億22百万円などによるものです。
当社グループでは、財務健全性を維持し、収益力と資産効率の向上によることを基本としています。当連結会計年度においては、70億80百万円の有利子負債残高があります。また、資金の流動性に関しては、不測の事態に備え一定の余裕を持ちながら、資本効率も意識した水準を維持してまいります。
経営者の視点による当社グループの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
また、文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当連結会計年度における経営成績の前連結会計年度との比較分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載しております。
2026年3月期につきましては、米国トランプ政権の関税政策の影響が日本経済にどのように波及するかが大きな焦点となります。当社グループの食品部門の商品や、水産飼料を使用いただいている養殖業者の生産物にはアメリカへ輸出されるものが多く、それらは関税の影響を受ける可能性が高いため今後の市場環境は厳しいものになると想定されます。
国内では物価上昇の鈍化と賃金増加により実質賃金のプラス定着と個人消費の回復が期待されますが、世界経済という外的要因と日本国内の経済状況の相互作用によって、将来予測が難しい状況は継続すると考えられます。
このような事業環境の下、社会経済の変化に対応した迅速な対策を図るとともに、新商品の開発、生産性の向上及び海外販売の開拓を強化してまいります。また、世界的なサステナビリティへの関心の高まりから、水産及び食品業界の持続可能な社会構築に貢献する取り組みにおいても邁進してまいります。
なお、持続的な組織力向上に必要な人材の採用及び賃金上昇の気運や従業員の生活防衛の観点から給与のベースアップを実施することとしております。
その結果、2026年3月期の連結業績見通しにつきましては、売上高142億71百万円、営業利益3億90百万円、経常利益3億68百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1億99百万円を見込んでおります。
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産・負債や収益・費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。