ウェルネオシュガー株式会社

ブランドなど:日新製糖伊藤忠製糖クルルマークカップ印
食料品食品製造プライムTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

ニュース

  • ニュースリリースデータがありません。


最終更新:

E25648 IFRS

売上高

583.5億 円

前期

460.6億 円

前期比

126.7%

時価総額

771.5億 円

株価

2,201 (04/30)

発行済株式数

35,053,483

EPS(実績)

30.30 円

PER(実績)

72.65 倍

平均給与

725.7万 円

前期

730.3万 円

前期比

99.4%

平均年齢(勤続年数)

44.0歳(19.3年)

従業員数

260人(連結:503人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

2023年1月1日付の経営統合により、事業を構成する子会社および関連会社が増加しました。商号については、持株会社体制に移行した当社は「ウェルネオシュガー㈱」となりました。2022年10月3日に設立された日新製糖分割準備㈱は、2023年1月1日に当社のグループ経営管理事業等を除く全ての事業に関する権利義務等を承継し、商号を「日新製糖㈱」に変更しました。

以下の記載は当該状況を反映しています。

 

当社グループは、当社、子会社11社および関連会社9社により構成されています。

 

主要な事業内容は以下のとおりです。

(砂糖その他食品事業)

主に以下の各製品およびその原材料等の製造、加工、仕入ならび販売を行っています。

・砂糖および糖類、健康食品、サプリメント、食用純金箔、可食フィルム、その他の食品

・食品添加物

・医薬品原料、医薬部外品

(健康産業事業)

主に以下のフィットネスクラブを運営しています。

・総合フィットネスクラブ

・女性専用のホットヨガ&コラーゲンスタジオ

・コンパクトジム

(倉庫事業)

主に冷蔵倉庫を保有し、保管・荷役・港湾運送業務を行っています。

 

各事業を主に構成する当社グループ各社の主要な事業の内容は以下のとおりです。

なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」に掲げるセグメントの区分と同一です。

 

当社、子会社および関連会社

主要な事業の内容

砂糖その他食品事業

ウェルネオシュガー㈱

グループ経営管理事業

日新製糖㈱

砂糖その他食品の製造販売

伊藤忠製糖㈱

砂糖および糖類ならびにその副産物の製造加工および販売

第一糖業㈱

精製糖の製造および販売

新豊食品㈱

砂糖等の加工および包装

シー・アンド・エス・サービス㈱

伊藤忠製糖株式会社の設備の点検・保全・管理・運送代行業務の受託

ツキオカフィルム製薬㈱

箔押事業・食用純金箔事業およびフィルム事業

日新サービス㈱

合成樹脂等の販売

新東日本製糖㈱

精製糖等の製造

新光糖業㈱

国産分蜜糖の製造、販売

南栄糖業㈱

原料用粗糖の製造、販売

久米島製糖㈱

原料用粗糖の製造、販売

衣浦埠頭㈱

埠頭業、倉庫業、港湾運送業、通関業、貨物利用運送事業他

衣浦ユーティリティー㈱

蒸気・電気・用水の供給、排水の処理役務の提供

健康産業事業

㈱日新ウエルネス

フィットネスクラブの運営

倉庫事業

ニューポート産業㈱

冷蔵倉庫・港湾運送業

 

以上に述べた事項の概要図は次のとおりです。

 

※画像省略しています。

 

23/06/28

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)重要な会計方針および見積り

当社グループの連結財務諸表は、国際財務報告基準(IFRS)に準拠して作成しています。

連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針および見積りについての詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要な会計方針」および同「4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載のとおりです。

 

(2)経営成績の状況・分析

①事業全体の状況・分析

当連結会計年度におけるわが国の経済につきましては、新型コロナウイルス感染症の再拡大、ウクライナ情勢の緊迫化による資源価格上昇や、日米金利差拡大を背景とした円安等の影響による物価上昇等、景気のマイナス要因が多くみられました。一方で、同感染症が一服したことによる人流の増加や、インバウンド需要の増加もみられ、景気は緩やかに持ち直している傾向にあります。全国旅行支援や物価高対策等が継続的に行われていることから、引き続き景気回復が期待されますが、金利上昇による世界経済の減速、資源価格上昇や円安による物価上昇等により先行きは不透明な状況です。

以下の当期の経営成績の状況、分析等は、経営統合前の日新製糖グループの第3四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年12月31日)の経営成績等と、経営統合後の日新製糖グループおよび伊藤忠製糖グループからなるウェルネオシュガーグループの第4四半期連結会計期間(2023年1月1日~2023年3月31日)の経営成績等を取り込んだものとなります。このため、当連結会計年度の主要な経営指標等の各計数は、前連結会計年度と比較して大幅に変動しています。

なお、当社は当該経営統合前の当社の証券コード(2117)で東京証券取引所プライム市場での上場を継続しています。

 

 

2023年3月期

(百万円)

2022年3月期

(百万円)

増減率(%)

売上収益

58,347

46,062

26.7

売上原価

販売費及び一般管理費

49,079

7,543

37,854

6,168

29.7

22.3

営業利益

1,606

2,164

△25.8

金融収益

金融費用

持分法による投資利益

117

59

139

89

58

219

31.3

1.4

△36.3

税引前利益

1,804

2,414

△25.3

親会社の所有者に帰属する当期利益

1,062

1,715

△38.1

 

事業全体の経営成績の分析は以下のとおりです。報告セグメントごとの分析については②セグメントごとの状況・分析をご覧ください。

 

(売上収益)

売上収益は、主に砂糖その他食品事業において新型コロナウイルス感染症が一服したことによる人流の増加等の影響により、砂糖全体の出荷量が前期を上回ったことや、経営統合を行ったことにより増収となり、健康産業事業においても休業や時短営業等の対象店舗・期間が減少し営業日数が増加したこと、月会費の値上げを実施したこと、および会員数が増加したこと等により増収となったことから、前期比26.7%増の58,347百万円となりました。

 

(売上原価、販売費及び一般管理費)

売上原価は、主に海外原糖市況の高騰を受けた原料調達コストおよびエネルギーコスト等の上昇により、前期比29.7%増の49,079百万円となりました。

販売費及び一般管理費は、経営統合関連費用の計上により前期比22.3%増の7,543百万円となりました。

 

(営業利益)

営業利益は、売上原価の増加等により、前期比25.8%減の1,606百万円となりました。

 

(金融収益、金融費用、持分法による投資利益)

金融収益は、前期比31.3%増の117百万円となりました。

金融費用は、前期比1.4%増の59百万円となりました。

持分法による投資利益は、前期比36.3%減の139百万円となりました。

 

(親会社の所有者に帰属する当期利益)

親会社の所有者に帰属する当期利益は、前期比38.1%減の1,062百万円となりました。

 

②セグメントごとの状況・分析

(百万円、%)

 

事業全体

調整

内訳(報告セグメント)

砂糖その他

食品事業

健康産業事業

倉庫事業

売上収益

対前期増減率

(構成比)

58,347

26.7

(100)

(-)

53,941

27.9

(92.4)

2,614

12.8

(4.5)

1,791

14.0

(3.1)

セグメント利益又は

損失(△)

対前期増減率

(構成比)

1,606

△25.8

(100)

△203

(△12.6)

1,680

△15.0

(104.5)

△204

(△12.7)

333

28.6

(20.8)

(注)1.セグメント利益又は損失(△)は、連結財務諸表の営業利益と一致しています。

2.各セグメント利益は全社費用203百万円を含んでいません。

 

[砂糖その他食品事業]

海外原糖市況につきましては、1ポンド当たり19.42セントで始まり、主要生産国であるブラジルで国内ガソリン価格の引き下げや燃料減税により、エタノールよりも砂糖生産にシフトするとの思惑から8月初旬に今期安値となる17.20セントまで下落しました。11月以降は欧州のビート減産懸念に加え、インド・タイなど北半球の生産国において生産見通しの下方修正が続き、需給逼迫を意識した投機的な買いを背景に値が上がり、3月末には今期高値となる22.36セントまで値を上げて、22.25セントにて当期を終了しました。

 

海外原糖市況(ニューヨーク市場粗糖先物相場(当限))

         日付     セント/ポンド    円/kg   為替(円/ドル)

  始 値  2022年4月1日   19.42      52.75     123.20

  高 値  2023年3月31日   22.36      66.32     134.53

  安 値  2022年8月1日   17.20      50.78     133.91

  終 値  2023年3月31日   22.25      65.99     134.53

(注)1ポンドは約0.4536㎏として換算し、為替は当日の三菱UFJ銀行直物為替公表TTSによっています。

 

一方、国内精糖市況(日本経済新聞掲載、東京)につきましては上白糖1kg当たり204円~205円で始まり、海外原糖市況の高騰を受け、8月初旬に12円、2月中旬にも11円~12円と合計23円~24円上昇し、227円~229円で当期を終了しました。

このような状況のもと、主力の砂糖につきましては、新しい生活様式の定着等により、製菓・製パン販売等が回復し、全国旅行支援策等による人流の増加によって土産菓子、外食関係で回復がみられたことにより、業務用製品が増加しました。家庭用製品は伸び悩みましたが、独自製品のきび砂糖の出荷は好調に推移しました。加えて、砂糖全体の出荷量は伊藤忠製糖グループを連結したことにより前期に比べ大幅に増加しました。一方で、利益面においては、海外原糖市況の高騰を受けた原料調達コストおよびエネルギーコスト等の上昇、経営統合関連費用の計上により前期を下回っています。

 

ツキオカフィルム製薬株式会社につきましては、食用純金箔事業においてコロナ禍からの回復に加え、海外向け製品の出荷が増加する一方で、フィルム事業ではコロナ禍の影響等で需要があった製品の出荷が減少したことから、減収減益となりました。

 

以上の結果、砂糖その他食品事業合計の売上収益は53,941百万円(前期比27.9%増)、セグメント利益は1,680百万円(同15.0%減)となりました。

 

[健康産業事業]

健康産業事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響の余波が残っているものの、休業や時短営業等の対象店舗・期間が減少し営業日数が増加したこと、月会費の値上げを実施したこと、および会員数が増加したこと等により売上収益は2,614百万円(前期比12.8%増)となりました。一方で、燃料費高騰の影響を受けたこと、また固定資産の評価において各店舗の将来の利益計画の見直しを行った結果、減損損失145百万円計上したことにより、セグメント損失は204百万円(前期はセグメント損失71百万円)となりました。なお、前期はコロナ関係助成金を受けております。

 

[倉庫事業]

倉庫事業につきましては、港湾運送において輸入合板の取扱量が大幅に増加したことにより、売上収益は1,791百万円(前期比14.0%増)、セグメント利益は333百万円(同28.6%増)となりました。

 

なお、各セグメントに関する他の情報は、「(3)財政状態 ②セグメントごとの状況」および「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.セグメント情報」に記載のとおりです。

 

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

前期比(%)

砂糖その他食品事業(百万円)

36,413

130.2

(注)1.金額は製造原価によっており、内部取引額を除いています。

2.上記の金額には、消費税等は含まれていません。

 

b.受注実績

生産は原則として見込み生産であり、少量の受託加工を除き受注生産は行っていません。

 

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

前期比(%)

砂糖その他食品事業(百万円)

53,941

127.9

健康産業事業(百万円)

2,614

112.8

倉庫事業(百万円)

1,791

114.0

合計(百万円)

58,347

126.7

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しています。

2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。

 

 

 

相手先

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

住商フーズ㈱

9,290

20.2

10,414

17.9

伊藤忠食糧㈱

81

0.2

8,409

14.4

 

④中期経営計画の達成状況

当社グループは、日新製糖株式会社と伊藤忠製糖株式会社の経営統合により、2023年1月1日に当社を持株会社とする新たな経営体制へと移行し、シナジー効果の早期発揮に向けた取り組みを進めるとともに、当社グループの持続的な成長に向けた中長期的な成長戦略について協議を進めています。次期中期経営計画につきましては、開示が可能となった時点で公表します。

 

(3)財政状態

①事業全体の状況

(資産)

当連結会計年度末における流動資産は34,983百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,905百万円増加しました。これは主に棚卸資産が8,410百万円増加したことによるものです。非流動資産は58,588百万円となり、前連結会計年度末に比べ22,531百万円増加しました。これは主にのれんが11,764百万円、有形固定資産が7,165百万円、持分法で会計処理されている投資が2,187百万円それぞれ増加したことによるものです。

この結果、資産合計は93,572百万円となり、前連結会計年度末に比べ32,437百万円増加しました。

 

(負債)

当連結会計年度末における流動負債は20,028百万円となり、前連結会計年度末に比べ12,430百万円増加しました。これは主に借入金が7,700百万円、営業債務及びその他の債務が3,760百万円それぞれ増加したことによるものです。非流動負債は5,279百万円となり、前連結会計年度末に比べ646百万円増加しました。これは主に繰延税金負債が668百万円増加したことによるものです。

この結果、負債合計は25,308百万円となり、前連結会計年度末に比べ13,077百万円増加しました。

 

(資本)

当連結会計年度末における資本合計は68,264百万円となり、前連結会計年度末に比べ19,359百万円増加しました。これは主に株式交換による増加23,063百万円によるものです。

この結果、親会社所有者帰属持分比率は73.0%(前連結会計年度末比7.0ポイント減)となりました。

 

②セグメントごとの状況

[砂糖その他食品事業]

当連結会計年度末のセグメント資産は、主に棚卸資産、有形固定資産、のれんの増加等により、前連結会計年度末に比べ合計で27,393百万円増加し、80,327百万円となりました。

 

[健康産業事業]

当連結会計年度末のセグメント資産は、主に使用権資産の減少等により、前連結会計年度末に比べ744百万円減少し、4,199百万円となりました。

 

[倉庫事業]

当連結会計年度末のセグメント資産は、主に現金及び現金同等物の増加等により、前連結会計年度末に比べ167百万円増加し、3,435百万円となりました。

 

(4)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より3,614百万円増加し、11,263百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、1,625百万円の支出となりました。

主なものは、税引前利益1,804百万円、減価償却費及び償却費1,843百万円、持分法による投資利益△139百万円、棚卸資産の増加△2,081百万円、法人所得税の支払額△2,438百万円、ならびに営業債権及びその他の債権の増加、営業債務及びその他の債務の増加、その他の増減による△749百万円です。

なお、前年同期は2,178百万円の収入であり、主なものは、税引前利益2,414百万円、減価償却費及び償却費1,630百万円、持分法による投資利益△219百万円、法人所得税の支払額△586百万円、ならびに棚卸資産の増加、営業債権及びその他の債権の増加、営業債務及びその他の債務の減少、その他の増減による△1,064百万円です。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、4,609百万円の収入となりました。

主なものは、定期預金の純減額490百万円、余資の運用である有価証券の純減額4,600百万円、ならびに有形固定資産及び無形資産の取得による支出△576百万円です。

なお、前年同期は651百万円の支出であり、主なものは、余資の運用である有価証券の純減額100百万円、有形固定資産及び無形資産の取得による支出△740百万円です。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、3,684百万円の支出となりました。

これは、短期借入金の純増額3,300百万円、自己株式の取得による支出△3,245百万円、リース負債の返済による支出△928百万円、配当金の支払額△2,810百万円です。

なお、前年同期は2,402百万円の支出であり、主なものは、リース負債の返済による支出△943百万円、配当金の支払額△1,458百万円です。

 

 

(5)資金需要および資金の調達・使途

①資金需要

当社グループの資金需要は、主に運転資金需要と設備資金需要です。

運転資金需要として、製品を製造するための原材料の仕入・製造費・商品の仕入・販売費及び一般管理費等、設備資金需要として、砂糖生産設備等の経常的更新等および業務関連システム等のIT投資にかかるものが含まれます。

また、ここ数年で新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた健康産業事業においては、運転資金の需要が増大しています。

 

②資金の調達・使途

当社グループは運転資金につきましては、上記健康産業事業の資金需要も含め、短期借入金と自己資金により充当しており、設備資金につきましては、自己資金により充当しています。

また、国内金融機関において合計2,000百万円のコミットメントラインを設定しており、流動性の補完にも対応可能となっています。