E39906 Japan GAAP
前期
34.8億 円
前期比
129.8%
株価
684 (01/09)
発行済株式数
7,273,170
EPS(実績)
144.55 円
PER(実績)
4.73 倍
前期
615.5万 円
前期比
91.1%
平均年齢(勤続年数)
29.7歳(2.0年)
従業員数
305人
当社は、「時代の転換点を創る」をミッションとし、テクノロジーを活用することでノンデスクワーカーの正社員化を推進し、所得向上を目指すHR Techカンパニーであります。
なお、当社はHR tech事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
また、back checkに関しては、新設分割により設立したback check株式会社に承継しており、2025年9月30日をもってエン株式会社に当社所有の全株式を譲渡しております。
Zキャリアは正社員希望の求職者、未経験人材を積極的に採用する求人企業、マッチングを担う人材紹介会社が利用するノンデスクワーカーに最適化した転職プラットフォームです。ノンデスクワーカーとは、デスクから離れた「現場」で働く就業者のことを指し、主に製造・建設・運輸・サービス業等に従事しております。日本の全就業者の約66%(注)1.がノンデスクワーカーに該当します。
Zキャリアの会員登録者は主に30歳以下・年収400万円以下・非正規雇用の方が多く、非正規雇用から正規雇用への就職活動を中心に支援を行っております。求人企業はノンデスク領域(ノンデスクワーカーが従事する領域)の中でも、特に、未経験採用に積極的な大手企業に特化をしております。未経験採用に積極的な大手企業の年間の採用目標数は数百名以上に上ることも少なくなく、非常に大きな採用枠数を保有しております。ノンデスク領域の人材不足は深刻化する一方で、今後も安定した採用枠数の獲得が見込まれます。なお、求人企業は無料でZキャリアに求人情報を掲載することができ、求職者が入社した場合に費用が発生する成果報酬型を採用しております。当該採用成果報酬額は求人毎に求人企業が任意で設定することができるため、採用状況や採用予算に合わせて活用することができます。また、求人企業はZキャリアを通じ求人情報を全国の小規模人材紹介会社(以下、Zキャリアを利用している小規模人材紹介会社を「パートナー紹介会社」という。)に解放することで、Zキャリアに登録している約400社(2025年9月末時点)のパートナー紹介会社からもノンデスクワーカーの紹介を受けることが可能となっております。Zキャリアを利用することで求人企業は各人材紹介会社との契約にかかる工数等を削減するだけでなく、採用機会の最大化を図ることができます。
(Zキャリアの事業系統図)
(Zキャリアの求人企業の特徴 (注)2.)
(注)1.厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」より情報通信業、金融業、保険業、不動産業、物品賃貸業、学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業、医療、福祉以外の産業の全体に対する割合。
2.2025年9月末時点におけるZキャリアにおける求人企業担当から求人企業人事担当へのヒヤリングより作成。
Zキャリアは正社員希望の求職者、未経験人材を積極的に採用する求人企業、マッチングを担う人材紹介会社が利用するプラットフォームであり、全方位にメリットを有するビジネスモデルとなっております。それぞれのユーザーから選ばれる理由は以下となります。
Zキャリアへの求人掲載料は無料で、採用が決定した際に費用が発生する成果報酬型を採用しております。成果報酬額は求人企業が任意で設定することが可能となっているため、従来の人材紹介の相場等に左右されず、自社の採用予算や採用状況に合わせて採用活動を行うことができます。求人掲載はZキャリアの管理画面より登録を行うことで、即日掲載をすることができ、日々変化する採用ニーズ・課題に対応することができます。
Zキャリアへ求人掲載することで、約400社(2025年9月末時点)のパートナー紹介会社へ求人情報が解放され、まとめて人材の紹介を受けることができます。面接の日程調整や合否連絡等もZキャリア上のシステムで全て完結可能となっており、従来、契約工数や管理工数の観点で依頼が困難であった小規模人材紹介会社からの集客も行うことができます。また、Zキャリアに登録しているパートナー紹介会社はノンデスクワーカーに注力している紹介会社が多いため、多くのノンデスクワーカーをまとめて集客・採用することができます。
当社が注力しているノンデスク領域の大手企業は年間数百名以上の採用を実現するために多数の面接の実施に追われ、自社の魅力を伝え求職者の募集を増加させることに十分に時間を使うことが困難な状況であると認識しております。これらの課題を解決するために、Zキャリアでは「AI面接官」や「リクルーティングプラン」等の採用・人事担当者の業務工数を削減するサービスを提供しております。
特に、「AI面接官」においては、求職者が24時間365日スマートフォンにて面接を受けることを可能にするため、求人企業の採用担当者の面接工数のみならず、面接日程の調整業務も代替することが可能です。採用担当者の業務負荷を軽減し、他のコア業務へ注力できる環境を提供することができます。
Zキャリアはノンデスク領域に特化しており、特に、未経験からでも正社員になれる求人情報が豊富に掲載されております。既存の転職サイトでは即戦力を求める求人情報が多く、積極的に未経験を採用する求人情報を見つけることが困難な状況であると認識しております。求職者の中には100社以上に応募をしたが未経験を理由に書類選考が通らず「自分は正社員になれない」と感じている方も存在しております。Zキャリアでは積極的に未経験を採用する求人情報を取り揃えることで、正社員就業経験がない求職者でも正社員になれる機会を提供しております。
Zキャリアに登録する求職者は、経験を活かしたキャリア形成を目指す転職ではなく、希望職種が「特に決まっていない」求職者が多く存在しております。Zキャリアでは、自ら希望条件を絞り込むことや求人情報を探すことが困難な求職者でも、パートナー紹介会社に所属するエージェントと相談することで、自身にマッチした転職先を見つけることができます。
(Zキャリアの求職者属性)
(出典 左図(1)及び右図:Zキャリア登録者のうち660名のアンケート回答(2024年9月~2025年9月)
左図(2):Zキャリア登録者のうち111,049名のデータ(2024年9月~2025年9月))
Zキャリアを活用することで、未経験求人を取り扱う多くの求人企業の求人情報を活用できるようになり、採用決定した際には成果報酬を受領することができます。Zキャリアはノンデスクワーカーを多く採用している大手企業の求人掲載が多く、小規模人材紹介会社では直接取引を行うことが難しいような企業にも人材を紹介できるようになります。Zキャリアを活用することで、求職者のニーズに沿う求人情報を提案できるようになり、それに伴い成約率の向上を見込むことができます。
Zキャリアには2018年1月以降の選考データや採用決定実績が蓄積されており、求人情報ごとにどのような求職者が内定を獲得できる可能性が高いのかを確認することができます。一般的には何度も求職者を紹介することでしか得られない情報を活用することで、精度の高い人材紹介に活かすことができます。
Zキャリアでは約400社(2025年9月末時点)のパートナー紹介会社の支援を通して蓄積した人材紹介事業のノウハウを提供しております。パートナー紹介会社は、求職者の集客、キャリアアドバイス、マネジメント等の人材紹介事業を成長させるためのコンサルティングを受けることができ、安定的な事業成長を実現することができます。
Zキャリアは正社員希望の求職者、未経験人材を積極的に採用する求人企業、マッチング担う人材紹介会社の三者に対してプラットフォームサービスを提供しているため、一般的な人材紹介業のビジネスモデルと同様の求人企業からの成果報酬売上だけでなく、パートナー紹介会社(人材紹介会社)からも月額利用料を収受する収益構造を有しております。具体的な収入源を整理すると、以下のとおりです。
当社ではパフォーマンス収入に関連するGMV(注)1.、テイクレート(注)2.、GMVの先行指標となる求職者登録数(注)3.及び成約単価(注)4.を社内の重要指標としております。なお、テイクレートに関しては、パートナー紹介会社を経由したGMVに対しては約17%程度となり、当社に所属するエージェントによる支援等により、パートナー紹介会社を経由しない場合には100%となります。このため、パートナー紹介会社を経由しないGMVのウエイトが上昇すると、テイクレートは向上することになります。なお、パートナー紹介会社に関しては、GMVの増加に繋げるべく経営支援コンサルティング及び送客支援機能の提供を強化していることから、ARPU(注)5.の向上を重要視しております。各指標の推移は以下のとおりであります。
(注)1.Gross Merchandise Valueの略称。Zキャリア内で転職が決定し、発生した採用成果報酬及び採用事務手数料の総額を指す。
2.プラットフォーム全体のGMVに対して当社の売上となる比率を示す。パフォーマンス収入(採用成果報酬+採用事務手数料)÷GMVにて算出。なお、パートナー紹介会社経由によって発生した採用成果報酬はパフォーマンス収入には含まれず、GMVのみに含まれる。
3.Zキャリアに登録された累計の求職者登録数。
4.Zキャリア内で転職が決定した際の1名あたりの採用成果報酬及び採用事務手数料の総額を指す。GMV÷入社人数にて算出。
5.Average Revenue Per Userの略称。顧客あたりの売上高を指し、対象期間のZキャリアにおけるパートナー紹介会社による売上高÷対象期間の期中平均顧客数にて算出
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は以下のとおりであります。
当事業年度末における総資産は5,625,353千円(前年度末比1,929,018千円の増加)となりました。流動資産は5,278,327千円(前年度末比1,718,928千円の増加)となりました。これは主に、back check株式会社の株式を譲渡したこと等により現金及び預金が1,435,219千円増加したこと、求職者紹介による取引が伸長したこと等により売掛金が158,196千円増加及び営業未収入金が36,538千円増加したことによるものであります。
固定資産は347,025千円(前年度末比210,090千円の増加)となりました。これは主に、減損損失32,893千円を計上したことにより有形固定資産が減少したものの、敷金及び保証金が252,365千円増加したことにより投資その他の資産が増加したことによるものであります。
当事業年度末における流動負債は2,689,176千円(前年度末比851,748千円の増加)となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が771,360千円増加したことによるものであります。
固定負債は980,950千円(前年度末比26,102千円の増加)となりました。これは、新たな借入を実行したことにより長期借入金が26,102千円の増加したことによるものであります。
当事業年度末における純資産は1,955,226千円(前年度末比1,051,168千円の増加)となりました。これは主に、当期純利益の計上により利益剰余金が1,051,362千円増加したことによるものであります。
当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善に加え、インバウンド需要の増加等により、企業収益や個人消費の持ち直しが見られ、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価上昇の継続やアメリカの通商政策の動向等、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社の主たる領域においては、引き続き慢性的な人材不足により高い有効求人倍率水準を維持しております。
このような状況のもと、当社は「時代の転換点を創る」をミッションに掲げ、ノンデスクワーカー向け転職プラットフォーム「Zキャリア」とオンライン完結型リファレンス/コンプライアンスチェックサービス「back check」を運営してまいりました。
当事業年度においては、「Zキャリア」のプラットフォーム拡大に向けた求職者集客、AIを活用したプロダクト開発の強化及び「back check」のコンプライアンスチェックプロセス自動化に注力いたしました。
その結果、当事業年度における「Zキャリア」の売上高は前年度比33.9%増の3,878,187千円となりました。「back check」の売上高は前年度比9.5%増の634,990千円となりました。
また、「Zキャリア」を成長領域として更なる事業展開を進める方針のもと、会社分割により新設されたback check株式会社に「back check」事業を承継し、back check株式会社の当社所有の全株式をエン株式会社へ譲渡いたしました。
その結果、売上高は4,513,177千円(前年度比29.8%増)、営業損失は721,927千円(前年度は営業損失470,040千円)、経常損失は借入金の支払利息の増加に伴い767,152千円(前年度は経常損失497,651千円)、当期純利益はback check株式会社の株式譲渡に伴う関係会社株式売却益の計上に伴い1,051,362千円(前年度は当期純損失499,941千円)となりました。
なお、当社は、HR tech事業の単一セグメントであるため、セグメント別の業績の記載はしておりません。
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は4,030,176千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動による資金の減少は1,023,646千円(前年度は606,964千円の減少)となりました。これは、主に、税引前当期純利益1,141,064千円、取引増加に伴う売上債権の増加額194,608千円、関係会社株式売却益1,940,916千円、営業未払金の増加額78,689千円、未払金の増加額60,497千円によるものであります。
投資活動による資金の増加は1,669,961千円(前年度は55,705千円の減少)となりました。これは、主に関係会社株式の売却による収入1,950,000千円、有形固定資産の獲得による支出14,970千円、敷金及び保証金の差入による支出267,843千円によるものであります。
財務活動による資金の増加は788,905千円(前年度は2,476,042千円の増加)となりました。これは、主に長期借入れによる収入1,400,000千円、長期借入金の返済による支出602,537千円によるものであります。
当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
当社が提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
販売実績は、次のとおりであります。
当社は、HR tech事業を単一セグメントとして展開しておりますが、当事業年度におけるサービス別販売実績を示すと次のとおりであります。
(注)主要な販売先の記載については、総売上高に対する販売先別の売上高割合が100分の10未満のため記載を省略しております。
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額ならびに開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。
当社の財務諸表を作成するにあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
(売上高)
当事業年度において売上高は4,513,177千円(前期比29.8%増)となりました。「Zキャリア」においては、プラットフォームにおける転職支援者数が増加したことによって、売上高は3,878,187千円(前期比33.9%増)となりました。「back check」は、売上高は634,990千円(前期比9.5%増)となりました。
(売上原価、売上総利益)
売上原価は760,233千円となりました。この結果、売上総利益は3,752,944千円となりました。
(販売費及び一般管理費、営業損失)
販売費及び一般管理費は4,474,871千円となりました。これは求職者集客費用、人員の拡大に伴う人件費等の増加によるものであります。この結果、営業損失は721,927千円となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常損失)
営業外収益は21,799千円、営業外費用は67,024千円となりました。この結果、経常損失は767,152千円となりました。
(特別利益、特別損失、当期純損失)
特別利益は関係会社株式売却及び新株予約権の失効により1,941,110千円、特別損失は減損損失により32,893千円となり、その結果、税引前当期純利益は1,141,064千円となりました。
法人税等89,701千円を計上した結果、当期純利益は1,051,362千円となりました。
当社の資金需要のうち主なものは、各事業におけるシステム開発及び事業拡大のための人件費、認知度向上並びにユーザー数拡大のための広告費及び販促費等であります。これらの資金については自己資金及び金融機関からの資金調達を基本にしております。平時の資金調達は元より、M&A等の資金ニーズにも備えて金融機関との更なる関係強化により、機動的な資金調達等ができるよう進めてまいります。
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
当社の経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等及び当該指標の推移につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容」に記載のとおりであります。