E00421 Japan GAAP
前期
95.8億 円
前期比
105.3%
株価
1,454 (03/28)
発行済株式数
5,100,000
EPS(実績)
48.33 円
PER(実績)
30.08 倍
前期
499.8万 円
前期比
100.9%
平均年齢(勤続年数)
42.3歳(16.8年)
従業員数
228人(連結:237人)
当社グループは、当社及び子会社1社、持分法適用関連会社2社で構成され、当社は、消費者に直飲される清涼飲料及び業務用飲料等の受託製造を主たる業務としております。
当連結会計年度における当社の事業に係る位置付けは、次のとおりであります。
なお、当社グループの事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
セグメント名称 |
会社名 |
当社との関係 |
主な事業内容 |
国内飲料受託製造 |
ジャパンフーズ株式会社 |
当社 |
清涼飲料及び業務用飲料等の受託製造事業 |
海外飲料受託製造 |
東洋飲料(常熟)有限公司 |
持分法適用関連会社 |
中国における清涼飲料等の受託製造事業 |
その他 |
JFウォーターサービス 株式会社 |
連結子会社 |
水宅配及びウォーターサーバーメンテナンス事業 |
株式会社ウォーターネット |
持分法適用関連会社 |
水宅配フランチャイズ事業 |
事業系統図(2023年3月31日現在)
※画像省略しています。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の規制緩和により、個人消費やインバウンド需要が回復基調にあるなど、経済活動の正常化に向けた動きが見受けられましたが、ロシアのウクライナ侵攻に起因したエネルギー価格の高騰や日米金利差拡大に伴う円安を背景とした物価高により、依然として先行きが不透明な状況が続いております。
国内飲料業界につきましては、新型コロナウイルス感染症対策の規制緩和に伴う緩やかな人流の回復に加え、6月下旬からの猛暑による市場の押し上げや、冷夏であった前期反動もありましたが、10月以降で各メーカーが実施した価格改定や、更なる物価高が追い打ちとなり、消費者の家計防衛的な買い控えが進んだ影響で、業界全体の販売数量が、前年同期比2%増(飲料総研調べ)にとどまりました。
このような状況下、当連結会計年度の経営成績は、売上高は10,083百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益は144百万円(前年同期は営業損失387百万円)、経常利益は315百万円(前年同期は経常損失171百万円)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は246百万円(前年同期比30.8%減)となりました。
当社グループでは、「ふ・け・か(防ぐ・削る・稼ぐ)」を更に進化させた「品質経営」を全社推進し、製品・サービスと業務プロセスの品質を高め、無形資産の最大活用に伴うあらゆる生産性の向上、新製品の積極受注や新たな販売領域の創出により、収益を最大化し、財務体質の改善に努めてまいりました。
セグメントごとの経営成績は、以下のとおりであります。
(国内飲料受託製造事業)
国内飲料受託製造事業につきましては、ウクライナ侵攻や円安を背景とした期初からのエネルギーコストの上昇や、10月以降で各メーカーが実施した価格改定の影響による受注低迷もありましたが、新型コロナウイルス感染症対策の規制緩和に伴う緩やかな人流の回復に加え、猛暑による市場の押し上げ等もあり、生産性の向上と積極的な受注活動を行った結果、当連結会計年度における受託製造数は37,989千ケース(前年同期比4.4%増)、売上高は9,950百万円(前年同期比5.3%増)、セグメント利益156百万円(前年同期はセグメント損失426百万円)となりました。
(海外飲料受託製造事業)
海外飲料受託製造事業(中国、連結対象期間:2022年1月から12月期)につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による売上減少等により、セグメント利益は130百万円(前年同期比38.1%減)となりました。
(その他の事業)
水宅配事業及び水宅配フランチャイズ事業等につきましては、ボトルドウォーターの価格改定等を致しましたが、コロナ禍がもたらした急激な社会変化でオフィス向け製品水の販売が低迷したことにより、セグメント利益は29百万円(前年同期比35.1%減)となりました。
② 財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度における流動資産は、4,116百万円となり、前連結会計年度末に比べ102百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が減少したものの、電子記録債権や商品及び製品が増加したことによるものであります。
固定資産は、16,755百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,409百万円減少いたしました。これは主に、固定資産の減価償却によるものであります。
(負債)
当連結会計年度における流動負債は、3,734百万円となり、前連結会計年度末に比べ979百万円減少いたしました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金、未払金及び未払消費税等が減少したことによるものであります。
固定負債は、9,647百万円となり、前連結会計年度末に比べ525百万円減少いたしました。これは主に、長期借入金が減少したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度における純資産合計は、7,490百万円となり、前連結会計年度末に比べ199百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金や退職給付に係る調整累計額が増加したことによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は973百万円となり、前連結会計年度末と比べ106百万円減少いたしました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(単位:百万円)
|
前連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
増減額 |
営業活動による キャッシュ・フロー |
3,000 |
1,431 |
△1,569 |
投資活動による キャッシュ・フロー |
△478 |
△338 |
140 |
財務活動による キャッシュ・フロー |
△2,325 |
△1,199 |
1,126 |
現金及び現金同等物期末残高 |
1,079 |
973 |
△106 |
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,431百万円(前年同期は3,000百万円の収入)となりました。これは主に、棚卸資産の増加164百万円、未払消費税等の減少226百万円があったこと等により資金が減少いたしましたが、税金等調整前当期純利益304百万円、減価償却費1,868百万円があったこと等により資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は338百万円(前年同期は478百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出267百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,199百万円(前年同期は2,325百万円の支出)となりました。これは主に長期借入れによる収入1,000百万円があった一方で、長期借入金の返済による支出1,972百万円があったこと等によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.製造実績
当連結会計年度の製造実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
前年同期比 |
金額(千円) |
(%) |
|
国内飲料受託製造 |
7,985,745 |
△0.0 |
海外飲料受託製造 |
- |
- |
その他 |
75,581 |
8.2 |
合計 |
8,061,327 |
0.1 |
(注)1.上記金額は、製造原価であります。
2.「海外飲料受託製造」は、持分法適用関連会社で構成されております。
3.「その他」の区分は、水宅配事業及び水宅配フランチャイズ事業を含んでおります。
b.受注実績
当社グループは、主に清涼飲料の受託製造を行っておりますが、受注実績については毎月末に翌月1ヶ月分(1日から月末まで)の受注高が確定し、その受注高を翌月1ヶ月間に製造完了・売上を行っております。また仮に月末に当月の受注が残った場合でも、顧客との取り決めにより、原則受注残高を翌月に繰り越さないことになっております。従い、当社グループにおける受注残高は、最大でも翌月1ヶ月分のみに限定されておりますので、受注高及び受注残高についての記載は省略しております。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
前年同期比 |
金額(千円) |
(%) |
|
国内飲料受託製造 |
9,950,131 |
5.3 |
海外飲料受託製造 |
- |
- |
その他 |
133,117 |
6.3 |
合計 |
10,083,249 |
5.3 |
(注)1.「海外飲料受託製造」は、持分法適用関連会社で構成されております。
2.「その他」の区分は、水宅配事業及び水宅配フランチャイズ事業を含んでおります。
3.当社グループの売上高には、主なものとして自社調達または顧客から有償支給された原材料をもとに製品を製造し、これを販売する取引(製品売上高)と顧客から無償支給された原材料をもとに製品を製造し、加工料のみ請求する取引(加工料収入)があります。
4.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相 手 先 |
前連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
||
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
サントリー食品インターナショナル株式会社 |
2,793,455 |
29.5 |
3,341,408 |
33.5 |
アサヒ飲料株式会社 |
2,282,416 |
24.1 |
2,085,169 |
20.9 |
サントリー株式会社 |
1,370,323 |
14.5 |
1,284,441 |
12.9 |
株式会社伊藤園 |
1,004,549 |
10.6 |
1,142,761 |
11.5 |
(注)サントリースピリッツ株式会社は、2022年7月1日付でサントリー株式会社に社名変更しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況」の 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 目標とする経営指標、(3) 中長期的な会社の経営戦略」及び「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」をご参照ください。
③ 当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因
当社グループは、主に飲料メーカーから依頼を受け、製品の製造を請負う受託製造業であります。
当社グループでは、企業価値の向上を図り、製造設備の充実、製造技術・品質管理能力のアップ、顧客満足度向上で飲料メーカーから選ばれる存在となるように努め、将来にわたって安定した受注を確保するための営業に注力しております。
しかしながら、当社グループの業績は、一般消費者の消費動向の変動や冷夏・台風等の天候の影響を受けるほか、直接的には飲料メーカーの外注政策の影響を強く受けることになります。また、飲料メーカーが自社製造能力を増強するなど内製を強化し、外注先の選別を行い、当社への外注を減らした場合には、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
④ 当社グループの資本の財源及び資金の流動性
運転資金につきましては、「営業活動によるキャッシュ・フロー」を原資として、必要な場合は、金融機関からの短期的な借入により、また、設備資金については金融機関からの長期的な借入により調達することを基本としております。重要な資本的支出の予定につきましては、「第3 設備の状況3 設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。
なお、キャッシュ・フローの内容分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
⑤ セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」をご参照ください。
⑥ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境および対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標、(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。