売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E03421 Japan GAAP

売上高

2,022.6億 円

前期

2,065.5億 円

前期比

97.9%

時価総額

848.6億 円

株価

2,849 (04/25)

発行済株式数

29,784,400

EPS(実績)

189.33 円

PER(実績)

15.05 倍

平均給与

591.9万 円

前期

577.4万 円

前期比

102.5%

平均年齢(勤続年数)

39.7歳(17.6年)

従業員数

1,366人

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

(1) 当社の企業集団は、当社及び子会社2社で構成されております。当社は、「資材・DIY・園芸用品」「生活用品」「家具・ホームファッション用品」の販売を主たる事業としております。なお九州・中国地区を中心に、関西・中部・関東地区に店舗網を拡大し、2023年3月31日現在は、福岡県に73店舗、山口県、熊本県に各27店舗、広島県に26店舗、長崎県に23店舗、鹿児島県に21店舗、兵庫県に18店舗、宮崎県に17店舗、大分県に15店舗、岡山県に14店舗、佐賀県に13店舗、静岡県に10店舗、滋賀県、島根県に9店舗、大阪府に7店舗、鳥取県、香川県、和歌山県、三重県、長野県、千葉県、茨城県に各4店舗、その他12府県に22店舗の合計359店舗を展開しております。

 

(2) 店舗形態は、郊外に広い駐車スペースを確保した大型店が中心で、一般消費者の方からプロの業者の方まで幅広いお客様に満足いただける豊富な品揃えと価格で商品を提供しております。

 

[事業系統図]

 

 事業の内容を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 

 

※画像省略しています。

 

(注) 当該2社は、非連結子会社であります。

 

 

23/06/27

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

 当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う行動制限が緩和されるなど経済活動が正常化に向かいつつある中、依然としてエネルギー価格高騰や為替の急激な変動など、先行き不透明な状況となっております。

 小売業界におきましては、電気代の上昇や生活必需品の物価上昇により、消費者の節約志向も高まっており、経営環境としては引き続き厳しい状況となっております。

 営業の概況としましては、例年より早い梅雨明けや年度後半での気温低下などにより、季節商品の販売が好調に推移しました。また、主力の園芸用品が好調に推移しており、生活用品も販促強化により回復基調となっております。一方で、新型コロナウイルス感染対策商品や巣ごもり関連商品の需要低下の影響などにより、売上高は前年を下回る結果となりました。

 また、店舗展開については、5店舗の新設、6店舗の増床改装、5店舗の閉鎖を行い、当事業年度末における店舗数は34府県にわたる359店舗となりました。

 これらの結果、売上高は2,022億59百万円(前年同期比2.1%減)、営業利益は92億19百万円(前年同期比23.2%減)、経常利益は96億61百万円(前年同期比23.2%減)、当期純利益は56億39百万円(前年同期比29.2%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

  「資材・DIY・園芸用品」

  主力の園芸用品が刈払機や除草剤などの防草除草商品を中心に引き続き好調に推移しました。一方で、木材や大工道具などが苦戦しました。その結果、売上高は937億42百万円(前年同期比1.5%減)となりました。

  「生活用品」

  早期の梅雨明けによる冷房用品の販売や冬場の気温低下による暖房用品の販売で季節用品が好調に推移しました。またアウトドア用品も年間を通じて好調に推移しました。一方で、家庭用品や日用品などが苦戦しました。その結果、売上高は512億28百万円(前年同期比1.5%減)となりました。

  「家具・ホームファッション用品」

  冬季にはコタツ販売が好調でしたが、一方で、節約志向の高まりや巣ごもり関連商品の需要低下により、小物家具やフロアカバリングなど全般的に苦戦しました。その結果、売上高は395億67百万円(前年同期比4.6%減)となりました。

 「その他」

  自転車についてはスポーツ車やヘルメットなどのパーツ類も大きく伸びたほか、ペット用品も好調に推移しました。一方で、カー用品などが苦戦しました。その結果、売上高は177億20百万円(前年同期比1.2%減)となりました。

 

 

 

当事業年度末の総資産は、前事業年度末より53億33百万円増加し、2,384億8百万円となりました。これは主として、商品が27億7百万円、現金及び預金が20億11百万円増加したことによるものです。

負債は、前事業年度末より12億82百万円増加し、765億94百万円となりました。これは主として、設備関係支払手形が14億24百万円増加したことによるものです。

純資産は、前事業年度末より40億50百万円増加し、1,618億13百万円となりました。これは主として、利益剰余金が40億39百万円増加したことによるものです。

 

② キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物の期末残高は、前事業年度末と比較して20億11百万円増加し、332億30百万円となりました。各キャッシュフローの状況とその要因は、次のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により得られた資金は、96億56百万円(前年同期比で84億75百万円の増加)となりました。この主な要因は、税引前当期純利益90億3百万円、減価償却費56億29百万円に対し、棚卸資産の増加額27億15百万円、法人税等の支払額21億69百万円によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により使用した資金は、34億27百万円(前年同期比で69百万円の減少)となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得による支出31億57百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により使用した資金は、42億17百万円(前年同期比で3億39百万円の減少)となりました。この主な要因は、配当金の支払額15億99百万円、リース債務の返済による支出13億58百万円によるものです。

 

 

③ 仕入及び販売の実績

a. 仕入実績

当事業年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

金額(百万円)

前年同期比(%)

資材・DIY・園芸用品

61,081

97.2

生活用品

36,910

97.0

家具・ホームファッション用品

24,978

99.7

その他

12,420

97.3

合計

135,391

97.6

 

 

b. 販売実績

当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

金額(百万円)

前年同期比(%)

資材・DIY・園芸用品

93,742

98.5

生活用品

51,228

98.5

家具・ホームファッション用品

39,567

95.4

その他

17,720

98.8

合計

202,259

97.9

 

 

   c. セグメントごとの構成内容

       セグメントごとの構成内容は次のとおりであります。

資材・DIY・園芸用品

大工道具、建築金物、ペイント、左官用品、園芸用品、水道用品、エクステリア、木材・シェルフ、ルームアクセサリー、作業用品、グリーン、電材

生活用品

家庭用品、季節用品、収納用品、文具、日用品、調理家電、履物、食品、化粧品、アウトドア用品

家具・ホームファッション用品

家具、フロアカバリング、カーテン、インテリア小物、照明、寝具、リフォーム、床材

その他

カー用品、乗り物、ペット用品、灯油他

 

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積り

 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。重要な会計方針につきましては「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。この財務諸表の作成にあたり、必要とされる固定資産の減損会計等の見積りは、合理的かつ保守的な一定の仮定に基づいて作成しております。

 

 ② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(売上高、売上総利益)

 季節商品や主力の園芸用品の販売が好調に推移にしましたが、新型コロナウイルス感染対策商品や巣ごもり関連商品の需要低下の影響などにより、売上高は、2,022億59百万円(前年同期比2.1%減)となりました。

 PB商品の構成比率の拡大、物流の効率化による値入率の改善に取り組みましたが、円安、原材料価格の高騰などの影響により、売上総利益は695億75百万円(前年同期比3.1%減)となり、売上総利益率は、前年同期比0.4ポイント減少の34.4%となりました。

(売上原価、販売費及び一般管理費)

 円安、原材料価格の高騰などにより、商品の仕入価格が増加し、売上原価は、1,326億84百万円(前年同期比1.5%減)となり、売上原価率は、前年同期比0.4ポイント増加の65.6%となりました。また、エネルギー価格の高騰により水道光熱費が増加し、販売費及び一般管理費は、607億39百万円(前年同期比1.0%増)となり、売上高販売費及び一般管理費率は、前年同期比0.9ポイント増加の30.0%となりました。

(営業利益)

 営業利益は、92億19百万円(前年同期比23.2%減)となり、営業利益率は、前年同期比1.2ポイント減少の4.6%となりました。

(営業外収益、営業外費用)

 営業外収益は、受取賃貸料、受取手数料などにより、10億10百万円、営業外費用は、賃貸収入原価、支払利息などにより、5億67百万円となりました。

(経常利益)

 経常利益は、96億61百万円(前年同期比23.2%減)となり、経常利益率は、前年同期比1.3ポイント減少の4.8%となりました。

(特別利益、特別損失)

 特別利益は、固定資産売却益により、21百万円、特別損失は、減損損失、固定資産除去損などにより、6億79百万円となりました。

(当期純利益)

 当期純利益は、56億39百万円(前年同期比29.2%減)となり、当期純利益率は、前年同期比1.1ポイント減少の2.8%となりました。また、1株当たり当期純利益は、197円42銭となりました。

 

 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について

当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております各事項によって、さまざまな影響を受けることが考えられます。

 

 

 ④ 資本の財源及び資金の流動性

 当社の運転資金需要の主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費の営業費用によるものであり、また、設備資金需要の主なものは、新規出店、既存店の増床及び改装に係る設備投資等によるものであります。

 これらの資金需要につきましては、基本的には自己資金により賄う予定でありますが、必要に応じて銀行借入により資金調達を行うこととしております。

 

 ⑤ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社は、売上高に対する収益性をみる売上高経常利益率を経営指標にしており、中期的に継続して5.0%以上を目標としております。当事業年度における達成状況といたしましては、新型コロナウイルス感染症の影響による感染対策商品や在宅勤務や外出自粛による巣ごもり需要の反動減による売上高の減少、原材料価格の高騰やエネルギー価格の上昇による売上原価、販売費及び一般管理費の増加などにより、前年同期比1.3ポイント減少の4.8%となりました。

 今後も引き続き、目標の達成及び継続に向けて、売上総利益率の改善や販売費及び一般管理費の削減など、収益性の向上に取り組んでまいります。