株式会社ホットマン

ブランドなど:イエローハット
小売業カー用品スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

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最終更新:

E30451 Japan GAAP

売上高

210.0億 円

前期

218.0億 円

前期比

96.3%

時価総額

43.9億 円

株価

604 (07/12)

発行済株式数

7,275,500

EPS(実績)

28.16 円

PER(実績)

21.45 倍

平均給与

376.6万 円

前期

377.9万 円

前期比

99.7%

平均年齢(勤続年数)

38.3歳(11.8年)

従業員数

882人

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社は、㈱イエローハット、㈱カルチュア・エクスペリエンス等のフランチャイザー本部とフランチャイズ契約を締結し、フランチャイジーとして、主たる事業のカー用品販売・取付・車検・整備等の「イエローハット」をはじめ、書籍・文具雑貨等の販売、DVDのレンタル等を行う「TSUTAYA」、中古カー用品の買取・販売の「アップガレージ」、自動車小売・買取の「カーセブン」、ダイソー商品販売の「ダイソー」、コーヒーショップの「コメダ珈琲店」、菓子等販売の「シャトレーゼ」を運営しております。また、宝くじの販売等を行う「宝くじ売場」、不動産賃貸業務を行う「不動産賃貸」を運営しております。

 当社のセグメント区分との関連は、次の通りであります。

事業

セグメント区分

事業内容

店舗数

イエローハット

イエローハット

カー用品販売・取付・車検・整備等

90

TSUTAYA

TSUTAYA

書籍・文具雑貨等の販売、DVDのレンタル等

8

アップガレージ

アップガレージ

中古カー用品買取・販売等

(一部新品カー用品の取扱)

8

カーセブン

その他

自動車の小売・買取

3

ダイソー

その他

ダイソー商品販売

6

コメダ

その他

コーヒーショップ

1

シャトレーゼ

その他

菓子等販売

2

宝くじ

その他

宝くじ販売等

5

不動産賃貸

その他

不動産賃貸業務

合計

123

 2024年3月31日現在で出店している店舗数は123店舗であり、主たる事業は「イエローハット」(店舗数90店舗)ですが、イエローハット事業以外にも様々な事業のフランチャイズ契約を締結し、「メガフランチャイジー」を志向しております。

 当社の主たる出店地域は東北地区であり、福島県、宮城県、岩手県を中心に出店しているほか、長野県、茨城県、栃木県、秋田県にも展開しております。

 各地区における店舗数は、以下の通りであります。

事業

長野地区

茨城地区

栃木地区

福島地区

宮城地区

岩手地区

秋田地区

合計

イエローハット

12

16

2

13

32

15

90

TSUTAYA

6

2

8

アップガレージ

2

4

1

1

8

カーセブン

3

3

ダイソー

1

4

1

6

コメダ

1

1

シャトレーゼ

2

2

宝くじ

5

5

合計

12

16

2

16

57

19

1

123

 

[事業系統図]

 事業の系統図は、次の通りであります。

※画像省略しています。

(注)1.同社は当社の「その他の関係会社」であります。

2.定額又は販売額に応じたロイヤリティの支払いを行っております。

3.販売先は「一般顧客」の他、「オークション会場」への販売も行っております。

 

24/06/28

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当事業年度における我が国の経済環境は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行し社会経済活動の正常化が進む一方、世界情勢の緊迫化による資源・原材料価格の高騰及び円安の長期化等により、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

当社におきましても、仕入価格をはじめとした様々なコストが増加しており、また継続的な物価上昇が個人消費の抑制要因になることが予想され、厳しい状況が続いております。

そのような環境の中、会社方針に『遂げずばやまじ(成功するためには成功するまで続けることである)』を掲げました。今後当社がさらなる成長発展を可能にしていくために必要な事業への投資、また店舗移転に伴う設備投資等を積極的に進めていく方針を固め、社員が一丸となって協力し合うことにより変化の厳しい状況においても売上及び収益を確保するべく業務に取り組んで参りました。

2023年4月に宮城県栗原市に当社2号店となるシャトレーゼ築館店をグランドオープン(プレオープンは同年3月)及び2023年8月に宮城県仙台市若林区にあるTSUTAYAやまとまち店を退店致しました。また、2024年2月に宮城県仙台市若林区に地域の利便性向上を目指しイエローハット仙台六丁の目店を、同年3月には旧イエローハット仙台六丁の目店の場所にアップガレージ仙台店、福島県郡山市に「イエローハットフェスタ郡山店」から「イエローハット郡山西ノ内店」へ店舗名を変更し、それぞれ移転オープン致しました。

当事業年度末の店舗数は、イエローハットが90店舗、TSUTAYAが8店舗(前事業年度比1店舗減)、アップガレージが8店舗、カーセブンが3店舗、ダイソーが6店舗、コメダ珈琲店が1店舗、シャトレーゼが2店舗、宝くじ売場が5店舗の合計123店舗(前事業年度比1店舗減)となっております。

この結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は、以下の通りとなりました。

[財政状態]

当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ25百万円減少し、15,886百万円となりました。

当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ134百万円減少し、8,777百万円となりました。

当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ109百万円増加し、7,109百万円となりました。

[経営成績]

当事業年度の経営成績は、売上高は20,997百万円となり、前事業年度比804百万円(前事業年度比3.7%減)の減収となりました。経常利益につきましては352百万円となり、前事業年度比84百万円(前事業年度比19.3%減)の減益となりました。当期純利益は204百万円となり、前事業年度比17百万円(前事業年度比9.4%増)の増益となりました。減収の要因は主として、店舗移転に伴う休業、暖冬と2024年3月の度重なる降雪の影響により、イエローハット事業の主力季節商品であるスタッドレスタイヤと春先の夏タイヤの販売時期がずれ込み伸び悩んだこと及びTSUTAYA事業における消費行動の変化に伴う販売低迷によるものとなっております。この結果、営業・経常利益共に減益となりました。当期純利益の増益の要因は主として、前事業年度における子会社の清算に伴う特別損失を計上した一方で、当事業年度におけるTSUTAYAやまとまち店の退店及び関係会社株式の売却に伴う特別利益の計上によるものとなっております。

 

セグメント別の経営成績は次の通りであります。

[イエローハット]

当社の主たる事業であるイエローハット事業におきましては、地域の利便性向上を目指し2024年2月に宮城県仙台市若林区にイエローハット仙台六丁の目店を、同年3月には福島県郡山市に「イエローハットフェスタ郡山店」を「イエローハット郡山西ノ内店」へ店舗名を変更し、それぞれ移転オープン致しました。

コロナ禍で減少した来店客数の回復をはかるべく、会員獲得や車検を中心としたカーメンテナンスの販売に注力したものの、店舗移転に伴う休業、暖冬と2024年3月の度重なる降雪の影響により、イエローハット事業の主力季節商品であるスタッドレスタイヤと春先の夏タイヤの販売時期がずれ込み伸び悩んだこと及び販売単価の下落等もあり、当事業年度の売上高は低調に推移致しました。

この結果、当事業年度の経営成績は、売上高16,132百万円(前事業年度比3.5%減)、セグメント利益(営業利益)は597百万円(前事業年度比19.6%減)となっております。

[TSUTAYA]

TSUTAYA事業におきましては、書籍の販売に注力したものの、消費行動の変化に伴う販売低迷及び2023年8月に宮城県仙台市若林区にあるTSUTAYAやまとまち店の退店もあり、当事業年度の売上高は低調に推移致しました。

この結果、当事業年度の経営成績は、売上高1,700百万円(前事業年度比19.6%減)、セグメント損失(営業損失)は76百万円(前事業年度は102百万円のセグメント損失(営業損失))となっております。

[アップガレージ]

アップガレージ事業におきましては、2024年3月に宮城県仙台市若林区の旧イエローハット仙台六丁の目店の場所にアップガレージ仙台店を移転オープン致しました。

店舗移転に伴う休業もあり、売上高は概ね横ばいで推移致しましたが、収益構造の見直し等による粗利率の向上に注力したことにより、当事業年度は営業利益に改善が見られました。

この結果、当事業年度の経営成績は、売上高1,086百万円(前事業年度比0.5%増)、セグメント利益(営業利益)は91百万円(前事業年度比18.1%増)となっております。

[その他]

その他の事業におきましては、2023年4月に宮城県栗原市に当社2号店となるシャトレーゼ築館店をグランドオープン(プレオープンは同年3月)致しました。シャトレーゼ事業は出店以来お客様の来店状況も良く全体売上高には貢献致しましたが、新規出店による費用の増加により、セグメント利益(営業利益)については減益となっております。

ダイソー事業、保険事業、カーセブン事業及び不動産賃貸事業におきましては、売上高は好調に推移致しました。

コメダ事業及び宝くじ事業におきましては、売上高は低調に推移致しました。

この結果、当事業年度の経営成績は、売上高2,077百万円(前事業年度比10.7%増)、セグメント利益(営業利益)は97百万円(前事業年度比7.9%減)となっております。

 

② キャッシュ・フローの状況

 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、781百万円となりました。

 当事業年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次の通りであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、734百万円(前事業年度は747百万円の収入)となりました。

 これは主に、仕入債務の減少が526百万円及び法人税等の支払額が165百万円あったものの、棚卸資産の減少が304百万円及び税引前当期純利益359百万円及び減価償却費371百万円を計上したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、1,149百万円(前事業年度は687百万円の支出)となりました。

 これは主に、関係会社株式の売却による収入が118百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出が1,311百万円あったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果得られた資金は、307百万円(前事業年度は426百万円の支出)となりました。

 これは主に、長期借入金の返済による支出が318百万円あったものの、長期借入れによる収入が500百万円及び短期借入金の純増減額が200百万円増加したことによるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当社は生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。

 

b.商品仕入実績

 当事業年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

仕入実績(千円)

前年同期比(%)

イエローハット

8,389,398

91.5

TSUTAYA

1,152,107

73.8

アップガレージ

512,082

97.6

その他

1,450,809

104.4

合計

11,504,398

91.0

(注)セグメント間の取引については、相殺消去しております。

 

c.販売実績

 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

販売実績(千円)

前年同期比(%)

イエローハット

16,132,393

96.5

TSUTAYA

1,700,696

80.4

アップガレージ

1,086,954

100.5

その他

2,077,795

110.7

合計

20,997,839

96.3

(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。

2.当社は小売業であるため、主要な販売先は一般顧客となっております。

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状況及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.財政状況

ⅰ.資産

 当事業年度における流動資産の残高は645百万円減少し、7,491百万円(前事業年度末8,137百万円)となりました。これは主に、商品が304百万円、未収入金が133百万円及び売掛金が102百万円減少したことによるものであります。

 また、固定資産の残高は620百万円増加し、8,394百万円(前事業年度末7,774百万円)となりました。これは主に、株式の売却により関係会社株式が115百万円減少したものの、新規出店や移転に伴う建設仮勘定が381百万円、建物が190百万円及び土地が177百万円増加したことによるものであります。

 この結果、資産合計残高は15,886百万円(前事業年度末15,911百万円)となりました。

ⅱ.負債

 当事業年度における流動負債の残高は249百万円減少し、6,125百万円(前事業年度末6,374百万円)となりました。これは主に、短期借入金が200百万円増加したものの、買掛金が526百万円及び未払金が103百万円減少したことによるものであります。

 また、固定負債の残高は114百万円増加し、2,651百万円(前事業年度末2,536百万円)となりました。これは主に、長期借入金が125百万円増加したことによるものであります。

 この結果、負債合計残高は8,777百万円(前事業年度末8,911百万円)となりました。

ⅲ.純資産

 当事業年度における純資産の残高は109百万円増加し、7,109百万円(前事業年度末7,000百万円)となりました。これは、当期純利益を204百万円計上したことによるものであります。

 

b.経営成績

 当事業年度の経営成績は、売上高は20,997百万円となり、前事業年度比804百万円(前事業年度比3.7%減)の減収となりました。経常利益につきましては352百万円となり、前事業年度比84百万円(前事業年度比19.3%減)の減益となりました。当期純利益は204百万円となり、前事業年度比17百万円(前事業年度比9.4%増)の増益となりました。減収の要因は主として、暖冬と2024年3月の度重なる降雪の影響により、イエローハット事業の主力季節商品であるスタッドレスタイヤと春先の夏タイヤの販売が伸び悩んだこと及びTSUTAYA事業における消費行動の変化に伴う販売低迷によるものとなっております。この結果、営業・経常利益共に減益となりました。当期純利益の増益の要因は主として、前事業年度における子会社の清算に伴う特別損失を計上した一方で、当事業年度におけるTSUTAYAやまとまち店の閉店及び関係会社株式の売却に伴う特別利益の計上によるものとなっております。

 当事業年度の売上総利益率目標は45.6%(第43期の同率42.6%より3.0%向上)でしたが、実績としては、44.0%の着地となり、1.6%の未達となりました。

 この要因としては、主たる事業であるイエローハット事業において、第43期の44.2%から第50期は46.8%と2.6%上昇したものの、タイヤをはじめとした物販の値上げや、シャトレーゼ店舗の開店等により物販構成比が増加し粗利率が低下したこともあり、全社的に未達となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社資金の収入は主として営業店舗による売上と借入によるものとなっております。

 当事業年度においては、投資関係支出及び費用関係支出が前事業年度よりそれぞれ増加及び、借入金を返済したことにより手元資金は106百万円減少しております。

 なお、当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。

 

当社の所要資金の調達につきましては、以下の方針にて対応しております。

A.運転資金

 原則として、手持資金(売上による収入から費用等支出を差引した利益等の内部留保資金)で賄っております。主に、商品等の仕入、人件費を含めた販売費及び一般管理費等の営業費用に係るものであります。月により不足が生じた場合は短期借入金で調達を行っております。

B.季節資金

 夏季賞与、冬季賞与、春先のタイヤ仕入、秋口のタイヤ仕入及び決算納税資金については、季節資金として、不足が生じた場合に限り、短期借入金で調達を行っております。

C.設備資金

 設備投資計画に基づき、案件ごとに手持資金及び長期借入金にて調達を行っております。主に、店舗設備の修繕や新規出店等の設備投資に係るものであります。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。