株式会社ホットマン

ブランドなど:イエローハット
小売業カー用品スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

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最終更新:

E30451 Japan GAAP

売上高

218.0億 円

前期

208.9億 円

前期比

104.4%

時価総額

43.8億 円

株価

602 (04/19)

発行済株式数

7,275,500

EPS(実績)

25.75 円

PER(実績)

23.38 倍

平均給与

377.9万 円

前期

379.4万 円

前期比

99.6%

平均年齢(勤続年数)

37.9歳(11.3年)

従業員数

928人

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社は、㈱イエローハット、㈱TSUTAYA等のフランチャイザー本部とフランチャイズ契約を締結し、フランチャイジーとして、主たる事業のカー用品販売・取付・車検・整備等の「イエローハット」をはじめ、DVD・CD・書籍等のレンタル・販売の「TSUTAYA」、中古カー用品の買取・販売の「アップガレージ」、自動車小売・買取の「カーセブン」、ダイソー商品販売の「ダイソー」、コーヒーショップの「コメダ珈琲店」、菓子等販売の「シャトレーゼ」を運営しております。また、宝くじの販売等を行う「宝くじ売場」、不動産賃貸業務を行う「不動産賃貸」を運営しております。

 なお、非連結子会社「㈱北日本車検整備工場」は2022年7月をもって解散しております。

 当社のセグメント区分との関連は、次の通りであります。

事業

セグメント区分

事業内容

店舗数

イエローハット

イエローハット

カー用品販売・取付・車検・整備等

90

TSUTAYA

TSUTAYA

DVD・CD・書籍等レンタル・販売等

9

アップガレージ

アップガレージ

中古カー用品買取・販売等

(一部新品カー用品の取扱)

8

カーセブン

その他

自動車の小売・買取

3

ダイソー

その他

ダイソー商品販売

6

コメダ

その他

コーヒーショップ

1

シャトレーゼ

その他

菓子等販売

2

宝くじ

その他

宝くじ販売等

5

不動産賃貸

その他

不動産賃貸業務

合計

124

 2023年3月31日現在で出店している店舗数は124店舗であり、主たる事業は「イエローハット」(店舗数90店舗)ですが、イエローハット事業以外にも様々な事業のフランチャイズ契約を締結し、「メガフランチャイジー」を志向しております。

 当社の主たる出店地域は東北地区であり、福島県、宮城県、岩手県を中心に出店しているほか、長野県、茨城県、栃木県、秋田県にも展開しております。

 各地区における店舗数は、以下の通りであります。

事業

長野地区

茨城地区

栃木地区

福島地区

宮城地区

岩手地区

秋田地区

合計

イエローハット

12

16

2

13

32

15

90

TSUTAYA

7

2

9

アップガレージ

2

4

1

1

8

カーセブン

3

3

ダイソー

1

4

1

6

コメダ

1

1

シャトレーゼ

2

2

宝くじ

5

5

合計

12

16

2

16

58

19

1

124

 

[事業系統図]

 事業の系統図は、次の通りであります。

※画像省略しています。

(注)1.同社は当社の「その他の関係会社」であります。

2.定額又は販売額に応じたロイヤリティの支払いを行っております。

3.販売先は「一般顧客」の他、「オークション会場」への販売も行っております。

 

23/06/26

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当事業年度における我が国の経済環境は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、社会経済活動の正常化が進み、景気回復の兆しが見られたものの、世界的な資源・原材料価格の高騰、更には金融資本市場の変動等の影響が懸念されており、先行きは不透明な状況が続いております。

当社におきましても、人流回復による持ち直しの動きが見られる一方、物価高騰による消費マインドの低下に加え、年々上昇する最低賃金に伴う人件費の増加、水道光熱費及び備品価格等の上昇により費用は増加傾向にあり、依然として厳しい状況が続いております。

そのような環境の中、会社方針に『熱意は力なり(熱意は人を動かす!自分が真剣に取組む事が大切)』を掲げ、自ら熱意を持って接客や行動する事により、「売上総利益額の確保」と「節電を中心とした費用削減」を全社一丸となって取り組んで参りました。

2022年4月に宮城県仙台市太白区にシャトレーゼ南仙台店、同年8月に福島県南相馬市にイエローハット原町店を道路の向かい側へ新築移転し、同建物2階に「ダイソー」の新規出店を行い、2023年3月には宮城県栗原市に当社2号店となるシャトレーゼ築館店を新規出店(グランドオープンは同年4月)致しました。当事業年度末の店舗数は、イエローハットが90店舗、TSUTAYAが9店舗、アップガレージが8店舗、カーセブンが3店舗、ダイソーが6店舗(前事業年度比1店舗増)、コメダ珈琲店が1店舗、シャトレーゼが2店舗(前事業年度比2店舗増)、宝くじ売場が5店舗の合計124店舗(前事業年度比3店舗増)となっております。

この結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は、以下の通りとなりました。

[財政状態]

当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ447百万円増加し、15,911百万円となりました。

当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ365百万円増加し、8,911百万円となりました。

当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ82百万円増加し、7,000百万円となりました。

[経営成績]

当事業年度の経営成績は、売上高は21,801百万円となり、前事業年度比910百万円(前事業年度比4.4%増)の増収となりました。経常利益につきましては436百万円となり、前事業年度比77百万円(前事業年度比15.1%減)の減益となりました。当期純利益は187百万円となり、前事業年度比78百万円(前事業年度比29.5%減)の減益となりました。増収の要因は主として、イエローハット事業における度重なる値上げとそれに伴う駆け込み需要によりタイヤ関連の販売及び車検台数が好調に推移したこと並びに新規事業であるシャトレーゼの新規出店等により売上高が増加したことによるものとなっております。減益の要因は主として、人件費や電気料金等の上昇及び店舗の新築移転や新規出店による費用の増加並びに2022年12月の非連結子会社の清算に伴うものとなっております。

 

セグメント別の業績は次の通りであります。

[イエローハット]

当社の主たる事業であるイエローハット事業におきましては、2022年8月に福島県南相馬市にイエローハット原町店を道路の向かい側へ新築移転致しました。度重なる値上げとそれに伴う駆け込み需要によりタイヤ関連の販売が好調に推移したこと及び車検等カーメンテナンスの販売注力により粗利額が向上したこともあり、好調に推移致しました。

この結果、当事業年度の経営成績は、売上高16,725百万円(前事業年度比2.0%増)、セグメント利益(営業利益)は742百万円(前事業年度比2.4%増)となっております。

[TSUTAYA]

TSUTAYA事業におきましては、7月以降ゲームを中心に回復基調にはあったものの4月からの累計では振るわず、レンタル部門についても低調に推移致しました。

粗利率の改善及び向上をはかるべく全店へのコミックレンタルの導入及びコスメ商品等雑貨の新規取り扱いを始めたものの、書籍を中心に核となるタイトルの発売がなかったこともあり、低調に推移致しました。

この結果、当事業年度の経営成績は、売上高2,116百万円(前事業年度比4.2%減)、セグメント損失(営業損失)は102百万円(前事業年度は79百万円のセグメント損失(営業損失))となっております。

[アップガレージ]

アップガレージ事業におきましては、イエローハット事業同様の推移となりました。また、カー用品の買取については、中古車市場の活性化に伴い件数が増加したことにより、好調に推移致しました。

この結果、当事業年度の経営成績は、売上高1,081百万円(前事業年度比10.7%増)、セグメント利益(営業利益)は77百万円(前事業年度比58.0%増)となっております。

[その他]

その他の事業におきましては、2022年4月に宮城県仙台市太白区にシャトレーゼ南仙台店、同年8月に福島県南相馬市にダイソー原町店及び2023年3月にシャトレーゼ築館店(グランドオープンは同年4月)を新規出店致しました。シャトレーゼの新規出店等によりその他事業の全体売上高に貢献致しました。また、中古車市場は、コロナ禍による三密回避の移動手段及び新車の納期遅延により活性化していることもあり、カーセブン事業は好調に推移致しました。

コメダ事業、保険事業及び不動産賃貸事業は好調に推移致しました。

宝くじ事業は低調に推移致しました。

新規出店等が続いたことにより費用が増加し、セグメント利益(営業利益)については減益となっております。

この結果、当事業年度の経営成績は、売上高1,877百万円(前事業年度比44.6%増)、セグメント利益(営業利益)は105百万円(前事業年度比10.0%減)となっております。

 

② キャッシュ・フローの状況

 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、887百万円となりました。

 当事業年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次の通りであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、747百万円(前事業年度は117百万円の収入)となりました。

 これは主に、棚卸資産の増加が391百万円及び法人税等の支払額が119百万円あったものの、仕入債務の増加が418百万円、税引前当期純利益354百万円及び減価償却費355百万円を計上したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、687百万円(前事業年度は642百万円の支出)となりました。

 これは主に、関係会社株式の売却による収入が117百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出が824百万円あったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、426百万円(前事業年度は94百万円の支出)となりました。

 これは主に、長期借入金の返済による支出が344百万円あったことによるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当社は生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。

 

b.商品仕入実績

 当事業年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

仕入実績(千円)

前年同期比(%)

イエローハット

9,168,374

102.5

TSUTAYA

1,560,375

98.6

アップガレージ

524,450

113.8

その他

1,389,020

152.2

合計

12,642,220

106.2

(注)セグメント間の取引については、相殺消去しております。

 

c.販売実績

 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

販売実績(千円)

前年同期比(%)

イエローハット

16,725,881

102.0

TSUTAYA

2,116,532

95.8

アップガレージ

1,081,797

110.7

その他

1,877,727

144.6

合計

21,801,939

104.4

(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。

2.当社は小売業であるため、主要な販売先は一般顧客となっております。

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状況及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.財政状況

ⅰ.資産

 当事業年度における流動資産の残高は153百万円増加し、8,137百万円(前事業年度末7,984百万円)となりました。これは主に、現金及び預金が365百万円減少したものの、商品が390百万円及び売掛金が85百万円増加したことによるものであります。

 また、固定資産の残高は294百万円増加し、7,774百万円(前事業年度末7,479百万円)となりました。これは主に、建設仮勘定が149百万円減少したものの、新規出店や移転に伴い建物が236百万円及び土地が203百万円増加したことによるものであります。

 この結果、総資産残高は15,911百万円(前事業年度末15,464百万円)となりました。

ⅱ.負債

 当事業年度における流動負債の残高は587百万円増加し、6,374百万円(前事業年度末5,787百万円)となりました。これは主に、買掛金が418百万円及び未払金が157百万円増加したことによるものであります。

 また、固定負債の残高は221百万円減少し、2,536百万円(前事業年度末2,758百万円)となりました。これは主に、退職給付引当金が89百万円増加したものの、長期借入金が309百万円減少したことによるものであります。

 この結果、負債合計残高は8,911百万円(前事業年度末8,546百万円)となりました。

ⅲ.純資産

 当事業年度における純資産の残高は82百万円増加し、7,000百万円(前事業年度末6,917百万円)となりました。これは、当期純利益を187百万円計上したことによるものであります。

 

b.経営成績

 当事業年度の経営成績は、売上高は21,801百万円となり、前事業年度比910百万円(前事業年度比4.4%増)の増収となりました。経常利益につきましては436百万円となり、前事業年度比77百万円(前事業年度比15.1%減)の減益となりました。当期純利益は187百万円となり、前事業年度比78百万円(前事業年度比29.5%減)の減益となりました。増収の要因は主として、イエローハット事業における度重なる値上げとそれに伴う駆け込み需要によりタイヤ関連の販売及び車検台数が好調に推移したこと並びに新規事業であるシャトレーゼの新規出店等により売上高が増加したことによるものとなっております。減益の要因は主として、人件費や電気料金等の上昇及び店舗の新築移転や新規出店による費用の増加並びに2022年12月の非連結子会社の清算に伴うものとなっております。

 当事業年度の売上総利益率目標は45.1%(第43期の同率42.6%より2.5%向上)でしたが、実績としては、44.0%の着地となり、1.1%の未達となりました。

 この要因としては、主たる事業であるイエローハット事業において、第43期の44.2%から第49期は47.0%と2.8%上昇したものの、タイヤをはじめとした物販の値上げ等により物販構成比が増加し粗利率が低下したこともあり、全社的に未達となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社資金の収入は主として営業店舗による売上と借入によるものとなっております。

 当事業年度においては、売上による収入、投資関係支出及び費用関係支出が前事業年度よりそれぞれ増加及び、借入金を返済したことにより手元資金は366百万円減少しております。

 なお、当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。

 

当社の所要資金の調達につきましては、以下の方針にて対応しております。

A.運転資金

 原則として、手持資金(売上による収入から費用等支出を差引した利益等の内部留保資金)で賄っております。主に、商品等の仕入、人件費を含めた販売費及び一般管理費等の営業費用に係るものであります。月により不足が生じた場合は短期借入金で調達を行っております。

B.季節資金

 夏季賞与、冬季賞与、春先のタイヤ仕入、秋口のタイヤ仕入及び決算納税資金については、季節資金として、不足が生じた場合に限り、短期借入金で調達を行っております。

C.設備資金

 設備投資計画に基づき、案件ごとに手持資金及び長期借入金にて調達を行っております。主に、店舗設備の修繕や新規出店等の設備投資に係るものであります。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。