株式会社ホットマン

ブランドなど:イエローハット
小売業カー用品スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E30451 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期累計期間における我が国の経済環境は、コロナ禍からの経済活動正常化が進み、緩やかな回復基調にある一方、世界情勢の緊迫化、資源・原材料価格の高騰及び長引く円安基調等、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

当社におきましても、仕入価格、水道光熱費及び備品価格の上昇等関連費用は増加傾向にあり、また物価上昇が今後も続くことが消費の抑制要因になることが予想され、厳しい状況が続いております。

そのような環境の中、会社方針に『遂げずばやまじ(成功するためには成功するまで続けることである)』を掲げました。今後当社がさらなる成長発展を可能にしていくために必要な事業への投資、また店舗移転に伴う設備投資等を積極的に進めていく方針を固め、社員が一丸となって協力し合うことにより変化の厳しい状況においても売上及び収益を確保するべく業務に取り組んで参りました。

2023年4月に宮城県栗原市に当社2号店となるシャトレーゼ築館店をグランドオープン(プレオープンは同年3月)及び2023年8月に宮城県仙台市若林区にあるTSUTAYAやまとまち店を退店致しました。当第3四半期会計期間末の店舗数は、イエローハットが90店舗、TSUTAYAが8店舗(前年同期間比1店舗減)、アップガレージが8店舗、カーセブンが3店舗、ダイソーが6店舗、宝くじ売場が5店舗、コメダ珈琲店が1店舗、シャトレーゼが2店舗(前年同期間比1店舗増)の合計123店舗となっております。

この結果、当第3四半期累計期間の財政状態及び経営成績は、以下の通りとなりました。

[財政状態]

(資産)

当第3四半期会計期間末における流動資産の残高は761百万円増加し、8,898百万円(前事業年度末8,137百万円)となっております。これは主に、現金及び預金が762百万円及び商品が143百万円増加したことによるものであります。

また、固定資産の残高は453百万円増加し、8,227百万円(前事業年度末7,774百万円)となっております。これは主に、投資その他の資産が148百万円減少したものの、建設仮勘定(その他の有形固定資産)の計上及び土地の購入等により有形固定資産が604百万円増加したことによるものであります。

この結果、資産合計残高は17,126百万円(前事業年度末15,911百万円)となっております。

(負債)

当第3四半期会計期間末における流動負債の残高は580百万円増加し、6,955百万円(前事業年度末6,374百万円)となっております。これは主に、買掛金が474百万円減少したものの、短期借入金が1,000百万円増加したことによるものであります。

また、当第3四半期会計期間末における固定負債の残高は130百万円増加し、2,667百万円(前事業年度末2,536百万円)となっております。これは主に、長期借入金が140百万円増加したことによるものであります。

この結果、負債合計残高は9,622百万円(前事業年度末8,911百万円)となっております。

(純資産)

当第3四半期会計期間末における純資産の残高は503百万円増加し、7,503百万円(前事業年度末7,000百万円)となっております。これは主に、四半期純利益を543百万円計上したことによるものであります。

[経営成績]

 当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高は16,746百万円となり、前年同期間比395百万円(前年同期間比2.3%減)の減収となっております。経常利益につきましては791百万円となり、前年同期間比32百万円(前年同期間比4.0%減)の減益となりました。四半期純利益は543百万円となり、前年同期間比19百万円(前年同期間比3.7%増)の増益となりました。減収の要因は主として、暖冬の影響に伴いイエローハット事業の主力季節商品であるスタッドレスタイヤをはじめとする冬季用品の個人消費が伸び悩んだこと及びTSUTAYA事業における消費行動の変化に伴う販売低迷によるものとなっております。この結果、営業・経常利益共に減益となりました。四半期純利益の増益の要因は主として、前第3四半期累計期間における子会社の清算に伴う特別損失の計上及び当第3四半期累計期間におけるTSUTAYAやまとまち店の閉店に伴う特別利益の計上によるものとなっております。

セグメント別の経営成績は、次の通りであります。

(イエローハット)

当社の主たる事業であるイエローハット事業におきましては、コロナ禍で減少した来店客数の回復をはかるべく、会員獲得や車検を中心としたカーメンテナンスの販売に注力したものの、暖冬の影響に伴い主力季節商品であるスタッドレスタイヤをはじめとする冬季用品の個人消費が伸び悩んだこと及び販売単価の下落等により、当第3四半期累計期間の売上高は概ね横ばいに推移したものの粗利率が低迷致しました。

この結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高13,051百万円(前年同期間比2.1%減)、セグメント利益(営業利益)は948百万円(前年同期間比6.8%減)となっております。

(TSUTAYA)

TSUTAYA事業におきましては、消費行動の変化に伴う販売低迷及び2023年8月に宮城県仙台市若林区にあるTSUTAYAやまとまち店の退店もあり、当第3四半期累計期間の売上高も低調に推移致しました。

この結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高1,279百万円(前年同期間比19.4%減)、セグメント損失(営業損失)は57百万円(前年同期間は78百万円のセグメント損失(営業損失))となっております。

(アップガレージ)

アップガレージ事業におきましては、売上高は概ね横ばいで推移致しましたが、収益構造の見直し等による粗利率の向上に注力したことにより、当第3四半期累計期間は営業利益に改善が見られました。

この結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高875百万円(前年同期間比1.6%増)、セグメント利益(営業利益)は100百万円(前年同期間比19.5%増)となっております。

(その他)

その他の事業におきましては、2023年4月に宮城県栗原市に当社2号店となるシャトレーゼ築館店をグランドオープン(プレオープンは同年3月)致しました。シャトレーゼ事業は出店以来お客様の来店状況も良く全体売上高には貢献致しましたが、新規出店による費用の増加により、セグメント利益(営業利益)については減益となっております。

ダイソー事業、保険事業、カーセブン事業及び不動産賃貸事業におきましては、売上高は好調に推移致しました。

コメダ事業及び宝くじ事業におきましては、売上高は低調に推移致しました。

この結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高1,539百万円(前年同期間比13.1%増)、セグメント利益(営業利益)は70百万円(前年同期間比14.8%減)となっております。

 

(2)会計上の見積り及び見積に用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び見積に用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。

(6)主要な設備

当第3四半期累計期間において、新たに確定した主要な設備計画は、次の通りであります。

会社名

所在地

セグメントの名称

設備の

内容

投資予定額

資金調達方法

着手及び完了予定年月

総額

(千円)

既支払額

(千円)

着手

完了

提出会社

宮城県

仙台市

イエローハット

店舗設備

(注2)

475,000

298,100

自己資金

借入金

2023年8月

2024年2月

茨城県

高萩市

イエローハット

店舗設備

(注3)

468,900

212,539

自己資金

借入金

2023年11月

2024年6月

宮城県

大崎市

アップガレージ

店舗設備

(注4)

399,800

194,301

自己資金

借入金

2023年11月

2024年5月

(注)1.上記の金額に消費税等は含まれておりません。

2.設備内容の「店舗設備」は、敷地面積3,838.48㎡(1,161.14坪)、売場面積718.52㎡(217.35坪)程度の店舗であります。

3.設備内容の「店舗設備」は、敷地面積6,452.35㎡(1,951.84坪)、売場面積688.46㎡(208.26坪)程度の店舗であります。

4.設備内容の「店舗設備」は、敷地面積2,741.63㎡(824.34坪)、売場面積681.17㎡(206.05坪)程度の店舗であります。

 

(7)経営成績に重要な影響を与える要因

 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 1事業等のリスク」に記載の通りであります。

 

(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社資金の収入は主として営業店舗による売上と借入によるものとなっております。

 当第3四半期累計期間においては、設備投資及び費用関係の支出が増加しております。

また、設備投資及び冬季用品仕入に関わる借入金により資金は増加しております。