株式会社グッピーズ

上場廃止 (2024/05/27) 株式の併合 上場日 (2022-09-30) 
ブランドなど:GUPPYグッピーヘルスケア
情報・通信業人材サービスグロース

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

ニュース

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最終更新:

E37939 

売上高

24.0億 円

前期

18.5億 円

前期比

129.4%

時価総額

125.2億 円

株価

3,250 (05/10)

発行済株式数

3,853,300

EPS(実績)

109.53 円

PER(実績)

29.67 倍

平均給与

597.3万 円

前期

507.7万 円

前期比

117.6%

平均年齢(勤続年数)

36.1歳(3.3年)

従業員数

85人

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社は、「Goodな発想で、世界をHappyに。」をミッションに、医療・介護・福祉業界に特化した人材サービス事業と、スマートフォンを活用したヘルスケア事業の二つの事業を展開しております。

当社の各セグメントの事業内容は以下のとおりであります。なお、以下に示す事業区分は、「第5 経理の状況 1.財務諸表等(1)財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

人材サービス事業は、医療・介護・福祉業界に特化した求人サイト「GUPPY」の運営を中心としております。求人サイト「GUPPY」は中途転職者向けに求人情報を提供する「GUPPY求人」と新卒学生向けに就職情報を提供する「GUPPY新卒」から構成されます。「GUPPY求人」の料金体系は、主に求人情報の詳細ページが閲覧されたときなどに料金が発生する閲覧課金(クリック課金)と求職者が採用されたときに料金が発生する採用課金となっております。また、「GUPPY新卒」の料金体系は、就職年度ごとの固定料金となっております。本サービスの主な収益は、これらの料金体系に基づき、「GUPPY求人」及び「GUPPY新卒」を利用する求人者から得る対価となっております。当社は約20年にわたり医療・介護・福祉業界に特化した求人サイトを運営した実績、ノウハウを有しているものと考えております。さらに、2023年6月1日に歯科医院検索&予約ができる新しいサービス「歯科医院の窓口」をリリースしております。日本全国に存在する歯科医院から患者自身の悩みや希望に合った歯科医院を見つけ予約することが可能です。

ヘルスケア事業は、スマートフォンを使った健康管理アプリを提供しております。2000年にWHOが健康寿命を提唱してから、日本でも「健康日本21(http://www.kenkounippon21.gr.jp/index.html)」が行われるなど、健康寿命を延ばすことが重要な課題となっております。また、スマートフォンの所有率は急速に伸びており、令和4年8月末時点においてスマートフォン所有世帯は90.1%となっております。インターネット利用状況についても、20代から50代は90%超、70代でも65.5%がインターネットを利用している状況にあります。(総務省:令和5年5月29日公表『令和4年通信利用動向調査』より)。上記スマートフォン及びインターネットの普及を受けて、当社ではスマートフォンで自身の健康を見える化し、健康維持・向上に役立つ機能をアプリで提供しております。一般利用者向けには無料でアプリを提供しておりますが、企業や自治体、健康保険組合向けには従業員、地域住民、組合員等の利用者(以下、利用者)の健康活動に応じて健康ポイントが還元される有料版を提供しております。健康ポイントはAmazonギフト券等の賞品に交換することができ、利用者への福利厚生にも活用することができます。企業向けには従業員数に応じて料金が加算されるサブスクリプション型のサービスを提供しております。自治体や健康保険組合向けには定額制のサービスを提供しており、利用者は健康ポイント獲得後の抽選で当選すると賞品を獲得することができます。本サービスの主な収益は、企業や自治体、健康保険組合向けに提供している有料版を利用する顧客から得る対価です。なお、一般利用者向けの無料アプリを含め広告収入はありません。

 

(1)人材サービス事業

医療・介護・福祉業界における主に有資格者(中途57職種、新卒27職種)に対応した求人サイト(求人情報・求職者情報提供事業)を運営しております。中途転職者向けは「GUPPY求人(https://www.guppy.jp)」、新卒学生向けは「GUPPY新卒(https://job.guppy.jp)」のサービス名で展開しており、両サイトの合計で67,942件の求人が掲載されております(2023年8月期)。

以下、人材サービス事業の特徴についてご説明いたします。

 

① 閲覧課金型の料金システム

中途転職者向けの求人サイト「GUPPY求人」では、主に閲覧課金(クリック課金)型の料金システムを適用しております。閲覧課金は、初期費用はかからず求人者にポイントを購入していただき、求人情報(詳細)が求職者に閲覧されたときに120ポイント、求職者に対してスカウトを送信したときに1,000ポイント等定額のポイントが消費される仕組みです。WEB広告では一般的な閲覧課金(クリック課金)ですが、求人サイトは期間掲載型料金または成功報酬型料金が一般的であるため、他社サービスとは一線を画しております。なお、ポイントは1ポイント1円で購入することができます。

 

 

※画像省略しています。

当求人サイトは斡旋や仲介を行う職業紹介ではなく、直接求人者と求職者がWEBまたは電話等でやり取りを行うことから、低コストでの運営が可能となっております。当社としては低コストでの運営を維持しつつ、スカウトの送信機能などのサービス展開を行うことで顧客単価の向上にも努めており、以下のグラフのとおりスカウト数も着実に増加しております。なお一定程度求人者のニーズがあることから、採用が決まったときに費用が発生する成功報酬型の採用課金制度も設けております。

 

※画像省略しています。

 

売上構成は以下のとおりです。「料金形態別 売上比率」のグラフは「売上構成」グラフのうち中途転職者向け売上についての比率でございます。なお閲覧課金売上は売上全体の70.4%、人材サービス事業売上の76.9%を占めております。

 

 

※画像省略しています。

 

② 全国の歯科医院の約31%、歯科職種就業者の約50%が登録

全国67,220の歯科診療所(厚生労働省 令和5年10月発表 医療施設動態調査)のうち20,931診療所(2023年8月現在)が当社求人サイトに登録いただいております。

 

※画像省略しています。

また、求職者についても歯科3職種(歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士)の就業者約22.6万人(厚生労働省「令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」)のうち、当社会員数は約11.3万人(2023年8月期)となっております。さらに歯科3職種のユニークユーザー数(1年間で「GUPPY求人」に訪問したユーザーの数)では約464.0万人(2023年8月現在)となっており、ユニークユーザー数は5年で約2.8倍に増加しております。なお、「GUPPY求人」全体での会員数は約57万人(2023年8月期)となっております。

 

③ 新卒学生向けも注力

医療・介護・福祉業界を目指す有資格者27職種に対応した新卒学生向け就職サイト「GUPPY新卒」を運営しております。またサイト運営以外にも、多くのサービスを提供しており、国家試験過去問対策アプリや就職情報誌、合同就職説明会、学校への求人票発送代行なども行っております。「GUPPY新卒」の料金体系は採用年度ごとの期間掲載型固定料金であり、採用が決まっても追加の料金は発生いたしません。

その他のサービスとしては、まずオプションとして、合同就職説明会(就職café)の開催や求人票の発送代行を行っております。合同就職説明会は歯科衛生士・歯科医師の求職者に対しオフラインで開催しており、求人者(歯科医院等)に説明会に出展する権利を販売しております。求人票の発送代行は求人者に代わり求人票の印刷と全国の学校への発送を行うもので、求人者より別途料金をいただくサービスです。求職者は当社で作成した求人票のQRコードから「GUPPY新卒」経由で応募することが可能です。なお、合同就職説明会には新卒学生以外にも既卒者・転職者も求職者側として参加することができます。

さらに、新卒学生への「GUPPY新卒」訴求のため就職情報誌の発行や国家試験過去問対策アプリの提供をしております。医療・介護・福祉領域の10職種において作成される就職情報誌は「GUPPY新卒」にお申込みいただいた求人者が無料で掲載できるものとなっており、全国の学生向けに約11万部発行しております(2023年3月卒)。また国家試験過去問対策アプリは最大過去5年分の過去問を無償で提供するもので、アプリ利用時に登録いただく会員情報が当社求人サイトの会員登録情報と共通となっていることから、登録後にアプリ内で「GUPPY新卒」に掲載されている求人を閲覧し応募をすることが可能となっております。これにより、国家試験受験者の新規登録者を増やし、当社の知名度を高めることにより、「GUPPY新卒」の登録者数の増加だけでなく、将来の中途転職での当社求人サイトの利用につながる仕組みとなっており、歯科衛生士や管理栄養士分野では約8割の学生にご利用いただいております。なお、国家試験過去問対策アプリは新卒学生だけでなく既卒者・転職者も利用可能なサービスとなっております。

 

(2)ヘルスケア事業

医療・介護の効率化、高齢化社会での健康寿命の延伸に向けて、情報通信技術の活用に大きな期待が寄せられております。政府は健康寿命延伸に向けた予防・健康づくりやデータヘルス改革の推進等に対し総額で124億円の予算を計上しており、データを活用した持続可能な社会保障の実現に向けた取り組みを行っております(厚生労働省『令和5年度予算概算要求の概要』

当社は健康寿命の延伸、医療費削減等、持続可能な社会保障の実現のために、スマートフォンによる健康管理アプリ「グッピー ヘルスケア(https://guppy.healthcare)」を開発・提供しております。

以下、ヘルスケア事業の特徴についてご説明いたします。

 

① 19種類の機能

一般利用者向けの健康管理アプリは歩数や体重管理を含めた19種類の健康管理コンテンツを搭載しており、ダイエットや生活習慣の改善など個人の目的に沿ってサービスを無償で利用することができます。利用者は日々のデータを参照することにより目的達成に向けた行動を取ることができます。また、利用者が各コンテンツをどのように使用しているかを分析することで、品質の向上につなげております。

 

 

※画像省略しています。
 

② 企業の福利厚生に利用

企業向けには機能を拡張した有料サービスを提供しております。従業員数に応じた月額のシステム利用料を支払うことで、従業員の健康維持・増進を目的とした福利厚生として企業に利用されております。従業員は健康管理アプリを使って、運動、飲食、睡眠等を管理記録します。その中で運動、飲食、睡眠等に関して当社が設定する一定の基準を満たすと健康ポイントが貯まり、健康ポイントはAmazonギフト券等と交換できます。企業は従業員の健康状態を可視化することにより、従業員のモチベーションや退職リスクなどを事前に把握することができ、それにより生産性向上等の成果が期待できます。なお、企業向けサービスの利用者数は151法人となっております(2023年8月期末)。

 

※画像省略しています。

 

③ カスタマイズやサービスの拡張が可能

自治体や健康保険組合向けにもサービスを展開しております。自治体向けについては9自治体(2023年8月期)への有償サービスの提供のほか、東京都との連携事業も行っており、市民の健康維持・増進を図るサービスを提供しております。また各社の健康保険組合には保健事業としてアプリをご利用いただいております。今後も企業や団体との連携・提携によりサービスを拡張する予定です。

 

当社の事業系統図は下記のとおりであります。

 

 

※画像省略しています。

 

23/11/30

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要並びに経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、下記のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。

 

(1) 経営成績等の状況の概要

① 財政状態及び経営成績の状況

当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが2023年5月8日から「5類感染症」に変更され、今後の経済活動活性化への動きがみられた一方で、ロシア・ウクライナ情勢による地政学リスクや原材料価格の高騰、世界的な金融資本市場の変動の影響、円安の進行や物価上昇等により、先行きが不透明な状況が続いておりました。

このような経済環境の中においても、当社の注力市場である医療・介護・福祉業界におきましては、依然として人手不足が大きな課題になっており厚生労働省が発表した2023年度8月の有効求人倍率は、医療・介護・福祉業界が2.31倍と全職業合計の有効求人倍率1.28倍を大きく上回っております。

当社では医療・介護・福祉分野の医療従事者の不足や偏在、また、介護事業者・介護従事者の不足を解消するため、医療提供機関、医療従事者の良きパートナーとなり、人材サービスをベースにした経営サポートを行うなど、新たなサービスの開発にも取り組んでまいりました。

この結果、売上高は2,395,113千円(前期比29.4%増)、営業利益は653,800千円(前期比39.0%増)、経常利益は650,995千円(前期比34.3%増)となり、当期純利益は422,054千円(前期比23.3%増)となりました。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

 

a) 人材サービス事業

医療・介護・福祉業界における主に有資格者に対応した求人サイト「GUPPY」において、中途転職者においては求人広告事業、就職新卒者においては国家試験過去問アプリの提供、求人広告、就職情報誌、また求職者全体への就職合同説明会などを展開し、国家試験対策から就職活動、転職までのサポートを提供しております。特に中途転職の求人広告において、医療・介護・福祉業界の人材不足の影響もあり掲載数の増加となりました。また新卒向けにも営業を強化するとともにサイトの利便性向上を進め、求職者・求人者双方の獲得に努めてまいりました。

以上の結果、売上高は2,194,227千円(前期比32.9%増)、セグメント利益は1,017,101千円(前期比35.0%増)となりました。

 

b) ヘルスケア事業

スマートフォンによる健康アプリ「グッピー ヘルスケア」において、展示会への出展や企業へのダイレクトメールなどの発送を行い、認知度・信頼性の向上に努め、企業への利用促進を促してきました。一般利用者向けは無料で利用ができ、利用登録者は堅調に推移しております。一方企業向けには、3段階でのサービス利用料金でサービスを提供し、自治体、健康保険組合向けには、事業特性に合わせた料金でのサービス提供に努めておりました。 

以上の結果、売上高は200,885千円(前期比0.9%増)、セグメント損失は69,520千円(前期のセグメント損失は69,699千円)となりました。

 

イ 流動資産

当事業年度末における流動資産は2,613,443千円と前事業年度末比1,272,667千円増加しました。これは主に当期純利益の計上及び増資に伴う現金及び預金1,197,538千円の増加、売上の増加に伴う売掛金63,884千円の増加によるものであります。

 

ロ 固定資産

当事業年度末における固定資産は261,756千円と前事業年度末比93,128千円増加しました。これは主にスマートフォンによる健康アプリ「グッピー ヘルスケア」の追加開発及び歯科医院の検索&予約サービス「歯科医院の窓口」の開発等に伴うソフトウエア及びソフトウエア仮勘定61,313千円の増加、オフィス増床に伴う敷金14,646千円の増加及び建物附属設備17,169千円の増加によるものであります。

以上の結果、当事業年度末の総資産は2,875,199千円となり、前事業年度末比1,365,795千円増加しました。

 

ハ 流動負債

当事業年度末における流動負債は789,733千円と前事業年度末比138,848千円増加しました。これは主にオフィス増床による設備費用計上等増加に伴う未払金47,382千円の増加、未払法人税等92,776千円の増加によるものであります。

 

二 固定負債

当事業年度末における固定負債は34,232千円と前事業年度末比8,377千円増加しました。これは主にオフィス増床に伴う資産除去債務7,678千円の増加によるものであります。

以上の結果、当事業年度末の負債合計は823,965千円となり、前事業年度末比147,226千円増加しました。

 

ホ 純資産

当事業年度末における純資産は2,051,233千円と前事業年度末比1,218,568千円増加しました。これは主に増資に伴う資本金398,290千円の増加、資本剰余金398,290千円の増加、当期純利益の計上に伴う繰越利益剰余金422,057千円の増加によるものであります。

 

② キャッシュ・フローの状況

当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して1,197,538千円増加し、2,305,906千円となりました。

当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は503,053千円(前年同期は434,256千円の資金の獲得)となりました。これは主に減少要因として法人税等の支払額150,863千円(前年同期は142,870千円)があった一方で、増加要因として税引前当期純利益650,995千円(前年同期は484,579千円)があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果支出した資金は84,161千円(前年同期は51,002千円の資金の支出)となりました。これは主にソフトウエアの取得による支出67,268千円(前年同期は10,213千円の支出)、敷金及び保証金の差入による支出14,687千円(前年同期は24,632千円の資金の支出)があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は778,646千円(前年同期は46,437千円の資金の支出)となりました。これは主に株式の発行による収入796,581千円(前年同期は発生なし)があったことによるものであります。

 

   生産、受注及び販売の実績
a 生産実績

当社で行う事業は、提供する商品・サービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

b 受注実績

当社で行う事業は、提供する商品・サービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

c 販売実績

 当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

人材サービス事業

2,194,227

132.9

ヘルスケア事業

200,885

100.9

合計

2,395,113

129.4

 

(注) 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、総販売実績の100分の10未満であるため記載を省略しております。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。

 

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りには特有の不確実性があります。詳細は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (重要な会計上の見積り)」をご参照ください。なお、当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (重要な会計方針)」に記載のとおりであります。

 

②   キャッシュ・フローの分析

キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

③ 経営成績の分析

(売上高)

当事業年度における売上高は2,395,113千円(前期比29.4%増)となりました。主な要因は人材サービス事業において、医療・介護・福祉業界における主に有資格者に対応した求人サイト「GUPPY求人」の利用者が増加したことに加え、スカウトサービスの利用数等の増加により顧客単価も増加したためです。

 

(売上原価、売上総利益)

当事業年度における売上原価は133,787千円(前期比8.1%増)となりました。主な要因は人材サービス事業の閲覧課金サービスのお祝い金支給に伴い褒賞費用引当金繰入が増加したためです。

この結果、売上総利益は2,261,325千円(前期比31.0%増)となりました。

 

(販売費及び一般管理費、営業利益)

当事業年度における販売費及び一般管理費は1,607,524千円(前期比28.0%増)となりました。主な要因は事業拡大のために新規採用を行い人件費が増加したこと、及び広告運用強化を行ったことにより広告宣伝費が増加したためです。

この結果、営業利益は653,800千円(前期比39.0%増)となりました。

 

(営業外収益、営業外費用、経常利益)

当事業年度における営業外収益は278千円(前期比98.2%減)、営業外費用3,083千円(前期比214.8%増)となりました。営業外収益減少の主な要因は、前期に役員向け保険の解約を行ったためです。一方営業外費用は株式発行に伴い株式交付費が発生したため増加しております。

この結果、経常利益は650,995千円(前期比34.3%増)となりました。

 

(特別損益、法人税等、当期純利益)

前事業年度及び当事業年度において、特別利益及び特別損失の計上はありません。

当事業年度は税金費用(法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額)を228,940千円計上した結果、当期純利益は422,054千円(前期比23.3%増)となりました。

 

④ 財政状態の分析

「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご確認下さい。

 

⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について

「第2 事業の状況 3事業等のリスク」をご確認下さい。

 

⑥ 資本の財源及び資金の流動性について

当社の人材サービス事業におけるビジネスモデルの大半は、前受制の求人広告事業を展開しており、求人広告を掲載している既存顧客が継続的に利用する限りにおいては、安定的な収入が計上されます。今後の資金戦略としては、事業活動によって獲得した資金を人件費や広告宣伝費、システム開発費といった運転資金に充当していく方針でございます。

なお、資金の流動性については当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は2,305,906千円となっており、当事業年度末におけるフリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計額)が418,892千円の収入となっております。

また、当事業年度における借入金の残高は1,854千円となっております。

 

⑦ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための指標等」をご参照ください。