売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

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最終更新:

E01269 Japan GAAP

売上高

267.3億 円

前期

231.2億 円

前期比

115.6%

時価総額

45.8億 円

株価

1,363 (04/24)

発行済株式数

3,362,163

EPS(実績)

138.60 円

PER(実績)

9.83 倍

平均給与

560.0万 円

前期

541.4万 円

前期比

103.4%

平均年齢(勤続年数)

40.4歳(17.5年)

従業員数

458人(連結:734人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(虹技株式会社)及び子会社3社(2023年3月31日現在)により構成され、鋳物・ロール、機械及び環境装置等の製造・販売に関する事業を主として行っております。

 当社グループの事業に係る位置づけ及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、次の事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

 

セグメントの名称

事業の内容

事業の位置づけ

Casting Field

鉄鋼圧延用ロール、鋼塊用鋳物、自動車用金型鋳物、デンスバー(連続鋳造鋳鉄棒)及び一般鋳物製品等の製造及び販売

当社が製造・販売しております。また、海外子会社である天津虹岡鋳鋼有限公司・南通虹岡鋳鋼有限公司は、自動車用プレス金型鋳物の製造・販売を行っております。

Environment Field・環境エンジニアリング

環境関連装置・

機械製品等の製造及び販売・

土木、建設工事の請負

ソーラー売電

当社が製造・販売しております。

Environment Field・機能材料

自動車、鉄道、産業機械向け摩擦材等の製造及び販売

当社が製造・販売しております。

その他

当社姫路東・西工場の保安及び

その他の業務

子会社である虹技サービス㈱が業務を行っております。

 

 事業の系統図は次のとおりであります。

※画像省略しています。

連結子会社

虹技サービス㈱……当社姫路東・西工場の保安及びその他の業務

天津虹岡鋳鋼有限公司……「Casting Field」のうち大型鋳物製品の製造・販売業務

南通虹岡鋳鋼有限公司……「Casting Field」のうち大型鋳物製品の製造・販売業務

 

23/06/28

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたものの、急激な為替相場の変動や、原材料・原油価格の高騰による物価上昇圧力が高まる等、先行き不透明な状況で推移いたしました。

このようなもとで当社グループは、『C&Eへのこだわり』をキーワードに、①脱炭素社会に向けて、②DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、③人材育成、の3点を重点課題に設定した第7次3カ年計画(2022~2024年度)を新たにスタートさせ、より強固な経営基盤の構築と成長戦略の具現化に努めてまいりました。

 

この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

イ.財政状態

当連結会計年度末における総資産は、324億5千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億1千万円増加いたしました。

当連結会計年度末における負債合計は、174億2千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ4千2百万円減少いたしました。

当連結会計年度末における純資産合計は、150億3千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億5千2百万円増加いたしました。

 

ロ.経営成績

当連結会計年度の業績は、原材料高騰への対応として製品の販売価格是正による収益の確保ならびにコスト改善諸施策の一層の推進に努めた結果、売上高 267億2千6百万円(前期 231億1千7百万円)、営業利益 8億7百万円(前期 1億5千4百万円)、経常利益 7億1千6百万円(前期 8千9百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益 4億6千6百万円(前期 4千3百万円)となりました。

 

セグメントの経営成績は次のとおりであります。

 

 「Casting Field」は、売上高は、226億4千1百万円(前期 192億8千4百万円)、セグメント利益は、6億9千万円(前期 9百万円)となりました。

 「Environment Field・環境エンジニアリング」は、売上高は、31億1千7百万円(前期 28億5千9百万円)、セグメント利益は、1億6千6百万円(前期 1億3千5百万円)となりました。

 「Environment Field・機能材料」は、売上高は、9億4千3百万円(前期 9億4千9百万円)、セグメント利益は、4千9百万円(前期 4千2百万円)となりました。

 その他の事業は、売上高は、2千4百万円(前期 2千4百万円)、セグメント損失は、2百万円(前期 セグメント損失1百万円)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度に比べて10億2千2百万円減少し、20億9千1百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、1億1千9百万円の減少(前連結会計年度 10億2千7百万円 増加)となりました。主な内訳は、税金等調整前当期純利益7億1千6百万円、減価償却費15億4千万円による資金の増加と売上債権及び契約資産の増加13億8千9百万円、棚卸資産の増加6億1千2百万円、仕入債務の減少5億1千1百万円による資金の減少によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、11億5千2百万円の減少(前連結会計年度 15億4千7百万円 減少)となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出11億8千4百万円による資金の減少によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、2億3千8百万円の増加(前連結会計年度 10億1千8百万円 増加)となりました。主な内訳は、短期借入金の純増加額11億9千9百万円、非支配株主からの払込みによる収入2億9千9百万円による資金の増加と長期借入金の返済による支出10億1千1百万円、自己株式の取得による支出4千3百万円による資金の減少によるものであります。

③生産、受注及び販売の実績

イ.生産実績

 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

Casting Field

22,933

19.5

Environment Field・環境エンジニアリング

3,099

6.8

Environment Field・機能材料

908

△3.6

その他

24

△0.8

合計

26,965

16.9

 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。

2 金額は販売価格によっております。

 

ロ.受注実績

 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 「Casting Field」のうち一部鋳物製品については見込み生産を行っているため、受注高及び受注残高の金額には含まれておりません。

セグメントの名称

受注高(百万円)

前年同期比

(%)

受注残高(百万円)

前年同期比

(%)

Casting Field

20,675

22.6

5,235

42.0

Environment Field・

環境エンジニアリング

1,900

△11.1

3,413

△26.3

Environment Field・

機能材料

863

△15.0

28

△73.3

その他

24

△0.8

合計

23,463

17.1

8,677

3.0

 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。

 

ハ.販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

Casting Field

22,641

17.4

Environment Field・環境エンジニアリング

3,117

9.1

Environment Field・機能材料

943

△0.6

その他

24

△0.8

合計

26,726

15.6

 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

イ.経営成績等

1)財政状態

(資産)

当連結会計年度末における流動資産は、200億1千万円となり、前連結会計年度末に比べ9億2千4百万円増加いたしました。これは、主として売掛金が9億8千3百万円増加したことなどによります。

固定資産は、124億4千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億8千6百万円増加いたしました。これは、主として投資有価証券が3億9千9百万円増加したことなどによります。

この結果、総資産は、324億5千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億1千万円増加いたしました。

(負債)

当連結会計年度末における流動負債は、146億1千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億2千5百万円増加いたしました。これは、主として短期借入金が12億4千万円増加した一方、支払手形及び買掛金が4億6千5百万円減少したことなどによります。

固定負債は、28億2百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億6千7百万円減少いたしました。これは、主として長期借入金が8億7千1百万円減少したことなどによります。

この結果、負債合計は、174億2千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ4千2百万円減少いたしました。

(純資産)

当連結会計年度末における純資産合計は、150億3千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億5千2百万円増加いたしました。これは、主として親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金や非支配株主持分が増加したことなどによります。

この結果、1株当たり純資産は、前連結会計年度末に比べ284円15銭増加し3,614円14銭となり、自己資本比率は、前連結会計年度末の35.3%から36.4%となりました。

 

2)経営成績

(売上高)

売上高は、267億2千6百万円(前年同期比 15.6%増)となりました。そのうち国内売上高は183億3千万円(前年同期比 14.0%増)、海外売上高は83億9千6百万円(前年同期比 19.2%増)となりました。

(営業利益)

売上原価は、230億7千9百万円(前年同期比 13.6%増)となりました。

販売費及び一般管理費は、28億3千9百万円(前年同期比 7.4%増)となりました。

これらの結果、営業利益は、8億7百万円(前年同期比 423.1%増)となりました。

(経常利益)

営業外損益は、前期の△6千4百万円(純額)から△9千1百万円(純額)となりました。

そのうち営業外収益は、前期の1億6千5百万円から1億6千6百万円に増加し、営業外費用は、前期の2億3千万円から2億5千7百万円に増加いたしました。

これらの結果、経常利益は、7億1千6百万円(前年同期比 699.5%増)となりました。

(親会社株主に帰属する当期純利益)

税金等調整前当期純利益は、7億1千6百万円(前年同期比 699.5%増)となりました。

非支配株主に帰属する当期純利益は、前期の△4千4百万円から5千5百万円に増加したため、親会社株主に帰属する当期純利益は、4億6千6百万円(前年同期比 967.4%増)となりました。

また、1株当たり当期純利益は142円34銭(前連結会計年度 13円20銭)に増加いたしました。

 

ロ.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社グループの経営に重要な影響を与える可能性のある要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりと認識しており、これらのリスクについては発生の回避に、また発生した場合の対応に万全を期すべく努力してまいります。

ハ.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、継続的な利益計上と安定的な配当を可能とする企業体質の構築が重要であると考え、株主価値の拡大を図るという観点から、売上高経常利益率、総資産経常利益率及び自己資本比率を重要な経営指標として位置付けております。

当連結会計年度における売上高経常利益率は2.7%(前期 0.4%)、総資産経常利益率は2.2%(前期0.3%)であり、自己資本比率36.4%(前期 35.3%)となりました。

 

ニ.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

1)Casting Field

 鋳型は、鍛鋼用鋳型の需要が好調に推移し、売上高は、前期を上回りました。ロールは、主要顧客先の国内電炉メーカー向けの需要が好調で、売上高は、前期を上回りました。自動車用プレス金型鋳物は、国内において新規開発車種の減少がみられたものの、国内カーメーカーの受注が堅調に推移し、売上高は、前期を上回りました。大型産業機械用鋳物は、工作機械、鍛圧機および発電用減速機向けが好調で、売上高は、前期を上回りました。小型鋳物は、土木用鋳物の受注が低迷しましたが、下水道鉄蓋や機械鋳物で価格是正による収益確保に努め、売上高は、前期並みで推移しました。デンスバーは、主要顧客先の部品調達難により需要が減少しましたが、価格是正による収益確保に努め、売上高は、前期を上回りました。海外事業の天津虹岡鋳鋼有限公司、南通虹岡鋳鋼有限公司は、現地自動車産業の堅調な推移と円安効果により、売上高は、前期を上回りました。

 この結果、当事業の売上高は、226億4千1百万円(前期 192億8千4百万円)、セグメント利益は、6億9千万円(前期 9百万円)となりました。

 

2)Environment Field・環境エンジニアリング

 環境装置事業は、保守・メンテナンス工事の受注が伸び悩み、売上高は、前期を下回りました。送風機は、民間設備投資が堅調で、売上高は、前期を上回りました。環境・省エネ商品のトランスベクターは、半導体向けが好調で、売上高は、前期を上回りました。

 この結果、当事業の売上高は、31億1千7百万円(前期 28億5千9百万円)、セグメント利益は、1億6千6百万円(前期 1億3千5百万円)となりました。

 

3)Environment Field・機能材料

 KCメタルファイバーは、鉄道用および産業用摩擦材が堅調に推移しましたが、自動車向け摩擦材の需要が低迷し、売上高は、前期並みで推移しました。

 この結果、当事業の売上高は、9億4千3百万円(前期 9億4千9百万円)、セグメント利益は、4千9百万円(前期 4千2百万円)となりました。

 

4)その他の事業

 当事業の売上高は、2千4百万円(前期 2千4百万円)、セグメント損失は、2百万円(前期 セグメント損失1百万円)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

イ.キャッシュ・フローの状況

 当社グループは、営業活動によって得られた資金を、市場環境や資本効率等を総合的に勘案し、更新投資及び成長投資、手許資金、株主還元に適切なバランスで配分し、また必要に応じて追加の資金を財務活動によって調達することをキャッシュ・フローの基本方針としております。なお、更新投資は生産設備の更新及び合理化設備に、成長投資は人材獲得及び育成、研究開発及びそれに伴う設備投資等に、手許資金は運転資金、財務基盤の強化等に、株主還元は配当金の支払等に充当しております。

 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 同期間における営業活動によるキャッシュ・フローは1億1千9百万円の支出であり、投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産の取得等により11億5千2百万円の支出及び財務活動によるキャッシュ・フローは長期借入金、短期借入金の収入や返済等により2億3千8百万円の収入となったことから、当連結会計年度における連結ベースの資金は、前連結会計年度から10億2千2百万円減少し、20億9千1百万円となっており、企業運営に必要となる十分な水準の資金を確保していると評価しております。

ロ.資本の財源及び資金の流動性

 当社グループは、運転資金及び設備投資資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、設備投資資金については、長期借入金で調達しております。

 なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は95億2千6百万円となっております。また、当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は20億9千1百万円となっております。

 当社は、将来の資金需要に対して安定的、機動的かつ効率的な資金調達を可能にするため金融機関11社と総額85億円の特定融資枠契約を締結しております(借入実行残高52億円、借入未実行残高33億円)。

 新型コロナウイルスの感染拡大により急激な景気変動が起これば、資金面でも影響を懸念されますが、この特定融資枠契約によりリスクヘッジをしております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項につきましては、「第5 経理の状況」に記載しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間の収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを行っております。ただし、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っておりますので、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。

 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。

 

イ.固定資産の減損

 固定資産の減損の認識に際して用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

ロ.繰延税金資産の回収可能性

 繰延税金資産の認識に際して用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。