E37725
前期
0.0 円
前期比
0%
株価
1,141 (04/19)
発行済株式数
313,408,831
EPS(実績)
89.02 円
PER(実績)
12.82 倍
平均年齢(勤続年数)
41.5歳(18.6年)
従業員数
188人(連結:2,986人)
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社17社、非連結子会社4社(持分法非適用)及び関連会社4社(持分法非適用)で構成され、銀行業務を中心に、リース業務等の金融サービスに係る事業を行っております。なお、当社は有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。
当社グループの事業に係わる位置づけは次のとおりであります。なお、事業の区分は「第5 経理の状況 1(1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
株式会社伊予銀行の本店ほか支店142店、出張所9店においては、預金業務、貸出業務、有価証券投資業務、為替業務等を行い、地域に密着した営業活動を積極的に展開しており、グループの中心と位置づけております。
また、株式会社伊予銀行以外の連結子会社では、銀行事務代行業務、信用保証業務、クレジットカード業務、有価証券投資業務、投資ファンドの運営業務等を行っております。
いよぎんリース株式会社においては、リース業務等を行っております。
株式会社いよぎんコンピュータサービスにおいては、情報処理受託業務、ソフトウェア開発業務等を、四国アライアンス証券株式会社においては、証券業務を行っております。
以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
なお、2023年4月3日付で、株式会社いよぎんデジタルソリューションズを新規設立しております。また、いよぎん・REVICインベストメンツ株式会社は、2023年2月28日付で解散し、現在清算手続き中であります。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、当社は2022年10月3日に設立されましたので、前連結会計年度との対比については記載しておりません。また、当社グループの連結経営成績等につきましては、単独株式移転により完全子会社となった伊予銀行の連結経営成績等を引き継いで作成しております。
当期のわが国経済は、原材料価格の高騰や円安による物価上昇に見舞われながらも、新型コロナウイルス感染症対策と社会経済活動の両立が進み、緩やかに持ち直しました。先行きにつきましては、世界的な金融引き締めの継続や欧米の金融機関の破綻等による信用不安から、海外経済が減速し、国内景気を下押しするリスクはありますが、経済・社会活動の正常化に伴うインバウンド需要やサービス消費の回復に支えられ、持ち直しの動きが続くと予想されます。
愛媛県経済においても、全国と同様、物価上昇による影響が企業収益や家計にみられたものの、個人消費や雇用・所得環境は改善しており、緩やかな持ち直しの動きが続くと予想されます。
このような情勢のもと、当連結会計年度における業績は、次のとおりとなりました。
連結経常収益は1,729億54百万円、連結経常費用は1,305億38百万円となりました。
この結果、連結経常利益は424億15百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は278億99百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
○ 銀行業
経常収益は、外部顧客に対する経常収益が1,548億80百万円、セグメント間の内部経常収益が11億14百万円となり、合計1,559億94百万円となりました。
セグメント利益は422億92百万円となりました。
○ リース業
経常収益は、外部顧客に対する経常収益が160億13百万円、セグメント間の内部経常収益が37億31百万円となり、合計197億44百万円となりました。
セグメント利益は41億55百万円となりました。
○ その他
経常収益は、外部顧客に対する経常収益が20億60百万円、セグメント間の内部経常収益が130億43百万円となり、合計151億4百万円となりました。
セグメント利益は100億76百万円となりました。
譲渡性預金を含めた預金等の期末残高は6兆7,963億円、貸出金は5兆3,043億円、有価証券は1兆4,930億円となりました。
また、総資産は8兆5,507億円、純資産は7,598億円となりました。
なお、安全性・健全性を示す連結総自己資本比率(バーゼルⅢ基準)は15.01%となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、貸出金の増加及びコールマネー等の減少等により△3,687億53百万円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却及び償還等により2,340億70百万円となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払及び自己株式の取得等により△128億4百万円となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は1兆3,648億4百万円となりました。
「生産、受注及び販売の実績」は、銀行持株会社における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
当社は2022年10月3日設立のため、前連結会計年度の連結計数はありませんが、株式会社伊予銀行を親会社とする旧組織の連結計数と比較しております。
連結粗利益は前連結会計年度比42億48百万円増加して924億45百万円となりました。また、経常利益は前連結会計年度比41億76百万円増加して424億15百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比14億82百万円増加して278億99百万円となりました。
連結粗利益
資金利益は、外貨貸出金平残の増強等により、前連結会計年度比26億54百万円増加して753億35百万円となりました。役務取引等利益は、ソリューション関連手数料等が増加したことなどから、前連結会計年度比3億2百万円増加して96億84百万円となりました。なお、その他業務利益につきましては、国債等債券関係損益や、外国為替売買損益が増加したことなどから、前連結会計年度比12億92百万円増加して74億25百万円となりました。この結果、連結粗利益は前連結会計年度比42億48百万円増加して924億45百万円となりました。
営業経費
営業経費は、物件費が増加したことなどから、前連結会計年度比7億75百万円増加して505億46百万円となりました。
信用コスト
信用コストは、コロナ対応引当金の取崩による引当戻入、倒産等の減少により、前連結会計年度比69億95百万円減少して△25億98百万円となりました。
株式等関係損益
株式等関係損益は、政策保有株式の売却益の減少や株式等償却の増加により、前連結会計年度比63億63百万円減少して△29億23百万円となりました。
特別損益
特別損益は、固定資産解体費用引当金繰入額の計上や、減損損失の増加により、前連結会計年度比14億54百万円減少して△19億17百万円となりました。
預金等
譲渡性預金を含めた預金等は、個人預金・法人預金ともに順調に増加しており、前連結会計年度比1,702億円増加して6兆7,963億円となりました。
貸出金
貸出金は、事業性貸出を中心に増加しており、前連結会計年度比2,573億円増加して5兆3,043億円となりました。
金融再生法開示債権及びリスク管理債権
金融再生法開示債権及びリスク管理債権は、前連結会計年度比90億円増加して982億円となりました。なお、金融再生法開示債権及びリスク管理債権の貸出金等に占める割合は1.75%と低水準を維持しております。
(注) 「銀行法施行規則等の一部を改正する内閣府令」(2020年1月24日内閣府令第3号)が2022年3月31日から施行されたことに伴い、銀行法の「リスク管理債権」の区分等を、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律に基づく開示債権の区分等に合わせて表示しております。
有価証券
有価証券は、世界的なインフレとそれに対処するための積極的な金融引き締めを想定し、残高を圧縮していることから、前連結会計年度比1,885億円減少して1兆4,930億円となりました。
連結総自己資本比率は、利益の蓄積や有価証券評価益等が増加したことなどから、前連結会計年度比0.69ポイント上昇して15.01%となりました。引き続き、最低所要自己資本比率を十分に上回っております。
2022年10月に策定した「グループ中期経営計画」では、以下のような2023年度目標を設定しております。2022年度につきましては、計画を上回る利益水準を確保しており、計数計画は順調に進捗しております。引き続き、厳しい経営環境が想定されますが、「グループ中期経営計画」の着実な履行を通じて、収益性・生産性の維持向上を図り、計数計画の達成を志向してまいります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、貸出金の増加及びコールマネー等の減少等により△3,687億53百万円となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却及び償還等により2,340億70百万円となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払及び自己株式の取得等により△128億4百万円となりました。
この結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度比1,474億55百万円減少して1兆3,648億4百万円となりました。
当社グループでは、地域における信頼性を背景にした安定的な資金調達力が、流動性確保のための基盤となっております。流動性リスク管理につきましては、半期毎に運用・調達のバランスに配慮した資金計画を策定するとともに、月次ベースで予想・実績を作成し、計画との差異を検証しております。また、市場における取引状況に異変が発生していないかチェックを行い、毎月グループALM委員会に報告することにより、市場流動性リスクの顕現化による多額の損失発生を未然に防止する体制としております。さらに、運用・調達ギャップや資金化可能な有価証券残高等をグループALM委員会等へ報告する体制としております。外貨資金につきましては、通貨スワップ等を利用した長期資金調達等によって流動性を確保し、お客さまの外貨資金調達ニーズにお応えしております。なお、固定資産の取得等の資本的支出及び株主還元等につきましては、自己資金で対応しております。
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表『注記事項』 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
(1) 国内・海外別収支
収支の大宗を占める「国内」の資金運用収益は914億51百万円に、資金調達費用は194億85百万円となり、資金運用収支合計は753億35百万円となりました。
また、役務取引等収支合計は96億78百万円に、その他業務収支合計は74億25百万円となりました。
(注) 1 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。
「海外」とは、当社の連結子会社の海外店であります。
2 「相殺消去額」欄には、「国内」・「海外」間の内部取引の相殺消去額を記載しております。
3 資金調達費用は金銭の信託運用見合費用(当連結会計年度0百万円)を控除して表示しております。
資金運用勘定の平均残高(相殺消去後)は7兆9,520億40百万円となり、利回りは1.20%となりました。このうち国内においては7兆8,743億13百万円となり、利回りは1.16%となりました。
資金調達勘定の平均残高(相殺消去後)は7兆6,458億36百万円となり、利回りは0.27%となりました。このうち国内においては7兆5,681億24百万円となり、利回りは0.25%となりました。
(注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、当社及び株式会社伊予銀行以外の連結子会社については、半年毎の残高に基づく平均残高を利用しております。
2 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。
3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(当連結会計年度54,144百万円)を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(当連結会計年度1,345百万円)及び利息(当連結会計年度0百万円)を、それぞれ控除して表示しております。
(注) 1 平均残高は、日々の残高の平均に基づいて算出しております。
2 「海外」とは、当社の連結子会社の海外店であります。
3 資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高(当連結会計年度392百万円)を控除して表示しております。
(注) 1 「相殺消去額」欄には、「国内」・「海外」間の内部取引の相殺消去額を記載しております。
2 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(当連結会計年度54,536百万円)を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(当連結会計年度1,345百万円)及び利息(当連結会計年度0百万円)を、それぞれ控除して表示しております。
役務取引等収益は145億31百万円となりました。一方、役務取引等費用は48億52百万円となり、この結果、役務取引等収支は96億78百万円となりました。
(注) 1 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。
「海外」とは、当社の連結子会社の海外店であります。
2 「相殺消去額」欄には、「国内」・「海外」間の内部取引の相殺消去額を記載しております。
(注) 1 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。
「海外」とは、当社の連結子会社の海外店であります。
2 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金
3 定期性預金=定期預金+定期積金
4 「相殺消去額」欄には、「国内」・「海外」間の内部取引の相殺消去額を記載しております。
(注) 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。
「海外」とは、当社の連結子会社の海外店であります。
該当事項はありません。
(注) 1 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。
「海外」とは、当社の連結子会社の海外店であります。
2 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。
3 「相殺消去額」欄には、「国内」・「海外」間の内部取引の相殺消去額を記載しております。
連結会社のうち、「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づき信託業務を営む会社は、株式会社伊予銀行1社であります。
(注) 共同信託他社管理財産については、取扱残高はありません。
自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(2006年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。
なお、当社は、国際統一基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては基礎的内部格付手法、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては粗利益配分手法を採用しております。
また、自己資本比率の補完的指標であるレバレッジ比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準の補完的指標として定めるレバレッジに係る健全性を判断するための基準(2019年金融庁告示第12号)に定められた算式に基づき、連結ベースで算出しております。
資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(1998年法律第132号)第6条に基づき、株式会社伊予銀行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(1948年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。
破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。
危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。
要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。
正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。