売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E02462 Japan GAAP

売上高

82.6億 円

前期

78.3億 円

前期比

105.5%

時価総額

28.2億 円

株価

311 (04/25)

発行済株式数

9,054,000

EPS(実績)

25.72 円

PER(実績)

12.09 倍

平均給与

469.9万 円

前期

500.6万 円

前期比

93.9%

平均年齢(勤続年数)

40.7歳(15.9年)

従業員数

108人(連結:753人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

当社グループは、当社及び連結子会社5社により構成されており、主にプラスチックを加工するための射出成形用精密金型及び成形システムなどの製造・販売を行うとともに、精密成形品その他の製造・販売を行っております。

当社グループにおける当社及び関係会社の位置付け等は次のとおりであります。

① 射出成形用精密金型及び成形システム事業

当社及び中国において常州不二精机有限公司が各種の射出成形用精密金型及び成形システムの製造・販売を行うほか、タイにおいてTHAI FUJI SEIKI CO.,LTD.が、中国において上海不二精机有限公司が、さらにインドネシアにおいてPT.FUJI SEIKI INDONESIAが射出成形用精密金型及び成形システムの販売を行っております。

② 精密成形品その他事業

当社が精密成形品その他の製造・販売を行うほか、国内において秋元精機工業株式会社が、タイにおいてTHAI FUJI SEIKI CO.,LTD.が、中国において上海不二精机有限公司が、さらにインドネシアにおいてPT.FUJI SEIKI INDONESIAが精密成形品の製造・販売を行っております。

 なお、セグメントとの関連は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントと同一であり、以上の状況における事業の系統は、次の図のとおりであります。

※画像省略しています。

24/03/28

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における我が国経済は、米国、中国の対立やロシアによるウクライナ侵攻の影響等により海外経済の不確実性が高まり、先行きは依然として不透明な状況で推移いたしました。

 このような環境の中、当社グループは、中期スローガンとして「安心をお届けする不二精機グループ」を掲げ、品質管理体制の徹底強化によるグループ一体となった顧客満足の更なる追求を図り、精密金型のコア技術をもとに自動車及び二輪車などの成形事業分野への積極的な展開を行い、顧客への高付加価値製品の提供による安定受注の拡大に努めてまいりました。

 また、「『考動』で価値を創る」をグループ全社員の行動理念とし、「お客様の利益の最大化」を目標に、新たな価値創造、また「5S活動」を基本とする着実な品質改善活動に取り組んでおります。

(1) 財政状態の状況

総資産は、前連結会計年度末に比べ2億89百万円(3.3%)減少し、85億1百万円となりました。

流動資産は、主に売掛金が1億56百万円、仕掛品が1億12百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ3億97百万円(8.7%)減少し、41億80百万円となりました。

固定資産は、主に無形固定資産が43百万円、投資その他の資産が62百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ1億8百万円(2.6%)増加し、43億21百万円となりました。

負債は、前連結会計年度末に比べ6億66百万円(11.1%)減少し、53億22百万円となりました。

 流動負債は、主に支払手形及び買掛金が2億41百万円、リース債務が56百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ4億79百万円(11.6%)減少し、36億60百万円となりました。

 固定負債は、主に繰延税金負債が35百万円増加した一方、長期借入金が1億95百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ1億87百万円(10.1%)減少し、16億62百万円となりました。

 純資産は、主に利益剰余金が1億76百万円、為替換算調整勘定が1億66百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ3億77百万円(13.5%)増加し、31億78百万円となりました。なお、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ5.5ポイント増加し、37.4%となりました。

(2) 経営成績の状況

 当連結会計年度の売上高は、精密成形品その他事業の売上高が増加し、前連結会計年度比4億30百万円(5.5%)増加の82億63百万円となりました。

損益につきましては、精密成形品その他事業の売上高が増加しましたが、原価率の上昇に加え、鈴鹿工場でのEV向け部品の開発活動が本格化したことや荷造運賃等の増加により販売費および一般管理費が増加し、営業利益は、前連結会計年度比57百万円(12.0%)減少の4億24百万円となりました。当連結会計年度における営業利益率は5.1%(前連結会計年度比1.0ポイント悪化)となり、引き続き、この指標の改善に取り組んでまいります。

当連結会計年度は、為替差益の減少などにより営業外収益が63百万円減少し、シンジケートローン手数料の減少などにより営業外費用が17百万円減少したことにより、経常利益は前連結会計年度比1億4百万円(20.8%)減少の3億97百万円となりました。特別損益項目、法人税等を加え、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比1億6百万円(31.3%)減少の2億32百万円となりました。

  当連結会計年度のセグメント別の経営成績については、以下のとおりであります。

<射出成形用精密金型及び成形システム事業>

  自動車部品用精密金型の売上高が減少したことから、当セグメントの売上高は前連結会計年度比1億78百万円(5.5%)減少の30億39百万円となりました。また、主力製品であり利益率の高い医療機器用精密金型の売上高が前連結会計年度に比べ減少するなど、検収いただいた金型の利益率が低下したことにより、セグメント利益は前連結会計年度比23百万円(9.6%)減少の2億25百万円となりました。

 なお、個別受注生産である当事業の未検収の受注残高は一時的に低下しましたが、現在は安定的に推移しております。

 

<精密成形品その他事業>

  主力製品である自動車部品用成形品は東南アジア市場を中心に中期的な受注をいただき、当セグメントの売上高は前連結会計年度比5億9百万円(10.6%)増加の53億20百万円となりましたが、品質管理体制の強化の影響もあり、セグメント利益は前連結会計年度比3百万円(1.9%)減少の2億4百万円となりました。

(3) キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前連結会計年度に比べ2億22百万円増加し、11億61百万円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 営業活動の結果、獲得した資金は、10億97百万円(前連結会計年度は5億93百万円の獲得)となりましたが、これは主として税金等調整前当期純利益3億94百万円、減価償却費5億78百万円があったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 投資活動の結果、使用した資金は、5億17百万円(前連結会計年度は4億42百万円の使用)となりましたが、これは主として有形固定資産の取得による支出4億52百万円があったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果、支出した資金は、4億4百万円(前連結会計年度は1億90百万円の支出)となりましたが、これは主として長期借入れによる収入2億円があった一方、長期借入金の返済による支出4億18百万円、リース債務の返済による支出1億3百万円があったことによるものであります。

(4) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。

 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入費用、人件費のほか、その他の製造費用、販売費及び一般管理費などの営業費用であります。一方で、投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。

 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。

 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入で調達することを基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入で調達することを基本としております。

 当連結会計年度において、「第3 設備の状況 3設備の新設、除却等の計画」に記載しておりますとおり提出会社において設備投資などを予定しておりますが、自己資金及び金融機関からの借入金により調達してまいります。

 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は33億84百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は11億61百万円となっております。

(5) 生産、受注及び販売の実績

① 生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2023年1月1日

  至 2023年12月31日)

前年同期比(%)

射出成形用精密金型及び成形システム事業

2,884,172千円

110.0

精密成形品その他事業

5,318,530千円

109.5

合計

8,202,703千円

109.7

(注)1. セグメント間の取引については、相殺消去しております。

2. 金額は、販売価格で表示しております。

② 受注実績

当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

射出成形用精密金型及び

成形システム事業

2,753,153

105.1

1,061,728

86.9

精密成形品その他事業

5,289,786

108.0

 506,217

97.7

合計

8,042,939

107.0

1,567,946

90.1

(注)1. セグメント間の取引については、相殺消去しております。

2. 金額は、販売価格で表示しております。

③ 販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2023年1月1日

  至 2023年12月31日)

前年同期比(%)

射出成形用精密金型及び成形システム事業

2,942,991千円

 97.4

精密成形品その他事業

5,320,673千円

110.6

合計

8,263,664千円

105.5

(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。

   2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合

相手先

前連結会計年度

(自 2022年1月1日

  至 2022年12月31日)

当連結会計年度

(自 2023年1月1日

  至 2023年12月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

PT. HITACHI ASTEMO BEKASI POWERTRAIN SYSTEMS

928,568

11.2

   3.前連結会計年度のPT. HITACHI ASTEMO BEKASI POWERTRAIN SYSTEMS社に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載を省略しております。

(6) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。