E03259 Japan GAAP
前期
631.7億 円
前期比
104.2%
株価
395 (04/25)
発行済株式数
31,146,685
EPS(実績)
-5.17 円
PER(実績)
--- 倍
前期
436.8万 円
前期比
102.1%
平均年齢(勤続年数)
40.9歳(18.0年)
従業員数
1,035人(連結:2,410人)
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(㈱コナカ)及び子会社13社により構成されており、ファッション事業(ビジネスウェア及びその関連洋品並びにバッグ、ジュエリー及びアパレルの企画・製造・販売)を主たる業務としております。
(1) ファッション事業
当社及びKONAKA(THAILAND)CO.,LTD.は、ビジネスウェア及びその関連洋品を販売しております。
㈱アイステッチは、リユース(リサイクルショップ)及び洋服のリフォームを行っております。
㈱サマンサタバサジャパンリミテッドは、バッグ、ジュエリー及びアパレルの企画・製造・販売を行っております。
㈱バーンデストローズジャパンリミテッドは、アパレルの企画・製造・販売を行っております。
(2) フードサービス事業及び教育事業
コナカエンタープライズ㈱は、フードサービス事業として「かつや」等を、教育事業として「Kids Duo International」等を運営しております。
主要な関係会社の位置付け及び事業系統図は次のとおりであります。(2023年9月30日現在)
※画像省略しています。
(1)経営成績等の状況の概況
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5月に移行された前後から社会経済活動の正常化が一段と進み、インバウンド需要も回復に向かうとともに、賃上げの動きの広がりが後押しとなって、サービス分野を中心に個人消費の拡大が持続しました。しかしながら、物価上昇の長期化に加えて、中国における景気減速や内外の金利動向等、先行きに対する不透明感も強まっています。
このような状況のもと、主力となるファッション事業においては、需要構造の変化に合わせて事業ポートフォリオの見直しを加速させました。「コナカ・フタタ」では、不採算店を中心に10店舗を退店したほか、人材の配置転換も進めて収益性の改善に努める一方、「着飾れ!ニッポン!」をスローガンに、ドレスアップしたスタイルに関する様々な提案を継続し、売上げの回復を図りました。都市部や繁華街に数多く立地する「SUIT SELECT」では、人流が回復した効果を最も享受しましたが、店舗網の採算性や効率性をさらに改善すべく、10店舗を退店すると同時に9店舗を新規に出店しました。オーダー専業の「DIFFERENCE」では、既製スーツを主力商品とする上記の両業態とは異なり、コロナ禍の影響に左右されることなく売上高を成長させ続けて、当期も12店舗を新規に出店しましたが、増加する需要への対応と品質・納期の維持とを両立させるため、出店ペースの調整や生産キャパシティの拡大等、持続的な成長に向けた基盤整備も行いました。この結果、株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの当連結対象期間(2022年9月1日から2023年8月31日)を含め、売上高は630億42百万円(前年同期比4.0%増)となりました。
フードサービス事業につきましては、「かつや」を中心に期間限定メニューと価格改定が奏功し、売上高は18億55百万円(前年同期比8.3%増)となりました。
教育事業につきましては、Kids Duoの生徒数の増加に加え、児童発達支援スクール「コペルプラス」も順次稼働を開始し、売上高は8億98百万円(前年同期比6.7%増)となりました。
グループの店舗数につきましては、サマンサタバサグループを含め、合計37店舗を新規に出店する一方、77店舗を退店し、721店舗となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は657億97百万円(前年同期比4.2%増)、営業損失は株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの営業損失12億15百万円を取り込んだ結果、9億12百万円(前年同期は営業損失32億55百万円)、経常損失は6億84百万円(前年同期は経常損失21億93百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は1億61百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失32億31百万円)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、54億93百万円と前連結会計年度と比べ10億53百万円減少となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は4億15百万円(前年同期は16億44百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純損失8億98百万円及び固定資産売却益10億30百万円の計上がありましたが、減損損失18億39百万円、棚卸資産の減少10億88百万円及び減価償却費8億81百万円の計上によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は12億48百万円(前年同期は5億67百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出10億45百万円がありましたが、有形固定資産の売却による収入21億83百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は27億35百万円(前年同期は8億44百万円の使用)となりました。これは主に短期借入金の純減額14億87百万円、長期借入金の返済による支出6億58百万円及び配当金の支払額5億81百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
(a)生産、受注実績
該当事項はありません。
(b)仕入実績
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年10月1日 至 2023年9月30日) |
前年同期比(%) |
|
|
重 衣 料(百万円) |
9,132 |
21.7 |
中 衣 料(百万円) |
1,960 |
10.8 |
|
軽 衣 料(百万円) |
3,990 |
7.3 |
|
服飾雑貨(百万円) |
9,343 |
△4.1 |
|
そ の 他(百万円) |
567 |
16.2 |
|
ファッション事業(百万円) |
24,995 |
7.6 |
|
フードサービス事業(百万円) |
698 |
9.2 |
|
教育事業(百万円) |
68 |
1.2 |
|
合計(百万円) |
25,761 |
7.7 |
(注)1.重 衣 料……スーツ・フォーマル・イージーオーダー・コート
2.中 衣 料……ジャケット・ボトムス・アウター
3.軽 衣 料……カジュアル・ワイシャツ・ネクタイ・アンダーウェア
4.服飾雑貨……シューズ・バッグ・ジュエリー・アクセサリー他
5.そ の 他……サービスの提供等
(c)販売実績
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年10月1日 至 2023年9月30日) |
前年同期比(%) |
|
|
重 衣 料(百万円) |
24,311 |
11.4 |
中 衣 料(百万円) |
5,026 |
2.9 |
|
軽 衣 料(百万円) |
10,091 |
6.0 |
|
服飾雑貨(百万円) |
23,119 |
△3.1 |
|
そ の 他(百万円) |
493 |
△7.8 |
|
ファッション事業(百万円) |
63,042 |
4.0 |
|
フードサービス事業(百万円) |
1,855 |
8.3 |
|
教育事業(百万円) |
898 |
6.7 |
|
合計(百万円) |
65,797 |
4.2 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.重 衣 料……スーツ・フォーマル・イージーオーダー・コート
3.中 衣 料……ジャケット・ボトムス・アウター
4.軽 衣 料……カジュアル・ワイシャツ・ネクタイ・アンダーウェア
5.服飾雑貨……シューズ・バッグ・ジュエリー・アクセサリー他
6.そ の 他……サービスの提供等
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a)財政状態の分析
(資 産)
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ36億94百万円減少し506億12百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比べ17億69百万円減少し247億64百万円となりました。主な要因は、前連結会計年度末と比べ商品及び製品が11億72百万円減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比べ19億24百万円減少し258億48百万円となりました。主な要因は、固定資産の売却や減損損失の計上等により、有形固定資産が13億11百万円、無形固定資産が8億63百万円それぞれ減少したことによるものであります。
(負 債)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ33億35百万円減少し311億75百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比べ50億15百万円増加し286億40百万円となりました。主な要因は、短期借入金が14億87百万円減少したものの、1年内返済予定の長期借入金が長期借入金からの振替等により69億94百万円増加したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比べ83億50百万円減少し25億34百万円となりました。主な要因は、前連結会計年度末に比べ長期借入金が1年内返済予定の長期借入金への振替により76億52百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ3億59百万円減少し194億37百万円となりました。
(b)経営成績の分析
(売上高)
売上高は、主にファッション事業において、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴い、スーツ需要も回復し「コナカ・フタタ」では「着飾れ!ニッポン!」をスローガンに、ドレスアップしたスタイルに関する様々な提案を継続し、売上げの回復を図りました。都市部や繁華街に数多く立地する「SUIT SELECT」では、人流が回復した効果を最も享受しましたが、店舗網の採算性や効率性をさらに改善すべく、10店舗を退店すると同時に9店舗を新規に出店しました。オーダー専業の「DIFFERENCE」では、既製スーツを主力商品とする上記の両業態とは異なり、コロナ禍の影響に左右されることなく売上高を成長させ続けて、当期も12店舗を新規に出店しましたが、増加する需要への対応と品質・納期の維持とを両立させるため、出店ペースの調整や生産キャパシティの拡大等、持続的な成長に向けた基盤整備も行いました。この結果、株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの当連結対象期間(2022年9月1日から2023年8月31日)を含め、売上高は657億97百万円(前年同期比4.2%増)となりました。
(営業損失)
営業損失は、スーツ需要に伴い粗利益率が改善したものの、株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの営業損失12億15百万円を取り込んだ結果、9億12百万円(前年同期は営業損失32億55百万円)となりました。
(経常損失)
経常損失は、営業外収益に不動産賃貸料3億57百万円、為替差益87百万円及び受取補償金80百万円等の計上により7億66百万円、営業外費用に株式交付費2億14百万円等の計上により5億38百万円計上し、6億84百万円(前連結会計年度は経常損失21億93百万円)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純損失)
親会社株主に帰属する当期純損失は、特別利益に固定資産売却益10億30百万円及び違約金収入4億40百万円等の計上により17億42百万円、特別損失に減損損失18億39百万円等の計上により19億57百万円計上しましたが、税効果による法人税等調整額(益)の計上により1億61百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失32億31百万円)となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
(a)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概況 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(b)資本の財源及び資金の流動性
・資金需要
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入の他、販売費及び一般管理費の営業費用であります。
設備投資需要のうち主なものは、新規店舗出店に伴う建物及び什器、備品の取得の他、差入保証金等であります。
・財務政策
資金需要に対しましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金で賄うことを基本とし、資金調達を行う場合には、経済情勢や金融環境を踏まえ、当社グループにとっての最良の方法で行いたいと考えております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。