売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

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最終更新:

E03299 Japan GAAP

売上高

139.0億 円

前期

131.8億 円

前期比

105.5%

時価総額

24.0億 円

株価

67 (03/28)

発行済株式数

35,830,058

EPS(実績)

4.85 円

PER(実績)

13.82 倍

平均給与

339.5万 円

前期

327.6万 円

前期比

103.6%

平均年齢(勤続年数)

51.8歳(12.3年)

従業員数

247人(連結:581人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社の属する企業集団は、筆頭株主の株式会社ヤマノネットワークを中心としたグループであり、当社、その他の関係会社、その子会社及び関連会社等で構成されております。ヤマノグループの主な事業内容は美容に関連した流通・製造等の各部門を網羅する事業グループであります。

当社及びヤマノグループについて図示すると次のとおりであります。

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社7社で構成されており、美容室の運営及び主に和装品、宝飾品、洋装品、寝装品、健康関連商品の販売並びに学習塾の経営を行っております。その事業内容と当社及び関係会社の事業における位置づけは次のとおりであります。

なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。

※画像省略しています。

1.美容事業

株式会社ヤマノプラスが、美容室及びネイルサロンの経営を行っております。

2.和装宝飾事業

当社の和装関連部門及び株式会社すずのきが、全国に呉服和装品専門店を全国に展開し、和装品等の販売を行っております。また、宝飾関連部門が、関東を中心に宝飾品専門店チェーンを展開し、ジュエリー、アクセサリーの販売を行っております。

主要な商品  振袖、留袖、訪問着、七五三祝着、和装小物、ダイヤモンドリング、ファッションリング、ネックレス、時計、毛皮等

3.DSM事業

当社の訪問販売・催事販売関連部門が、各種家電、洋装品、宝飾品、健康関連商品等の販売を行っております。

主要な商品  ミシン、コート、スーツ、バッグ、ファッションリング、ネックレス等

4.教育事業

  株式会社マンツーマンアカデミー及び東京ガイダンス株式会社が学習塾の経営を行っております。

5.その他の事業

株式会社ヤマノセイビングは、前払式特定取引業を行っております。株式会社OLD FLIPは古着の買取及び販売を行っております。一般社団法人日本技術技能教育協会は、着物の着付に関する普及、検定等を行っております。

 

2023年3月31日現在の事業の系統図は次のとおりであります

※画像省略しています。

 (注)  子会社は、連結子会社であります。

23/06/30

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績

当期における国内経済は、ウィズコロナの状況が続く中、感染症対策と社会経済活動の両立が進み緩やかな持ち直しの動きが見られましたが、ロシア・ウクライナ情勢による資源高と急激な為替変動による物価上昇や世界的な金融引き締めが持続し、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。
  このような事業環境において、当社グループでは、美容事業や和装事業で不採算店を閉鎖する一方で新規出店を行い筋肉体質の強化に努めたことに加え、コロナ感染拡大に十分留意しつつ店舗・展示販売会への集客改善に注力し、売上高は回復傾向で推移いたしました。また東京ガイダンス株式会社及び株式会社OLD FLIPを新たに当社グループ傘下に迎え入れ、教育事業の更なる基盤強化を図るとともに、市場成長期待の高いリユース事業に参入し、更なる成長に向けた取り組み強化に努めてまいりました。

会社の更なる成長に向けた取り組みとしましては、会社のミッション・ビジョンの再整理とともに中長期の将来を見据えた計画の検討を継続しており、コロナによる事業環境変化を見極めつつ、できる限り早期に公表すべく取り組んでおります。

以上の結果、当連結会計年度の連結業績は、売上高は139億4百万円(前期比5.5%増)となり、営業利益は2億97百万円(前期比5.9%増)、経常利益は2億86百万円(前期比8.2%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益については、売上高の回復に加え、新型コロナウイルス感染症による損失が大幅に減少したことや法人税等調整額△1億4百万円を計上したこと等により、1億73百万円(前期比71.1%増)となりました。

セグメント別の業績は、次のとおりです。

なお、従来「その他の事業」に含まれていた「教育事業」については、2022年5月2日付で実施した東京ガイダンス株式会社の連結子会社化により量的な重要性が増したため、第1四半期連結会計期間より報告セグメント「教育事業」として記載する方法に変更しており、併せて、前連結会計年度の情報についても変更後の区分により記載しております。

 

・美容事業

美容事業においては、不採算店舗を前期比で7店舗閉鎖したことに加え、12月末にかけコロナ感染者が増えた影響で客数が微減したこともあり、売上高は19億60百万円(前期比1.6%減)となりました。損益面では、不採算店舗の閉鎖による収益改善とともに、適正人員の配置による生産性向上を図ったことや一部経費の見直しを実施したこと等により、セグメント利益は20百万円(前期はセグメント損失51百万円)と改善いたしました。
  美容事業では、売上増を狙った店舗業態転換の実行や付加価値の高い新メニュー導入によるサービス単価の向上等により収益改善を目指すとともに、指名制度の導入やカウンセリングの徹底等により再来客増の取り組みを強化しております。また、2022年10月に美容事業3部門(当社美容事業・株式会社L.B.G・株式会社みうら)の営業を統合し株式会社ヤマノプラスとして新たなスタートを切り、各部門が持つ特色を活かしつつ、事業環境の変化により機動的かつ迅速に対応できる体制を整えました。

 

・和装宝飾事業

和装宝飾事業においては、店頭及び展示販売会での集客や売上高は回復・増加傾向で推移していることに加え、受注商品の引渡し促進が寄与したこともあり、売上高は98億21百万円(前期比1.2%増)となりました。利益面では、集金保証型ショッピングクレジット取扱い推進に伴う割賦収益の増益効果が順調に進捗しておりますが、売上増加に伴う販売報酬の増加や新規出店・移転改装による初期費用が一部発生したこと等があり、セグメント利益は2億97百万円(前期比7.1%減)となりました。 

和装宝飾事業では、コロナ禍で縮小していた「前楽結び着方教室」は、規模の見直しを行いつつ各店舗で再開しております。また着る機会の提供として「きもの会」も各店舗、各エリアで実施しており、100名規模の「きもの会」も開催ができるようになってまいりました。引き続きお客様へのソフトと価値の提供を強化し顧客満足度の向上を図ってまいります。また、今後の事業成長に不可欠な店長候補の育成や販売員の採用を強化するとともに、伝統文化を尊重する一方で時代に沿った商品ラインナップも取り入れつつ、和装事業の裾野を広げる取り組みにもチャレンジしております。

 

・DSM事業

DSM事業においては、依然厳しい状況が続いておりますが、過去2年の減収額は前年対比で縮小傾向で推移しており、売上高は9億46百万円(前期比2.3%減)となりました。利益面においてもコスト管理強化の推進や不採算拠点を閉鎖した効果もあり、セグメント損失は9百万円(前期はセグメント損失22百万円)と改善いたしました。
 DSM事業では、販売体制の再構築を実施し、お客様の『モノ』から『コト』へのニーズ変化に対応する新たなサービスである「暮らしの安心サポート」を今年度から開始しており、引き続きお客様との信頼関係を強化するとともに、新規・休眠顧客の需要喚起を行い、収益向上に努めてまいります。

 

・教育事業

教育事業においては、株式会社マンツーマンアカデミーの安定した塾運営に加え、東京ガイダンス株式会社が2022年5月付で連結子会社として加わったことも寄与し、売上高は9億41百万円(前期比98.2%増)となりました。損益面では東京ガイダンス株式会社のグループ化に伴う一時的な管理統合費用の計上はありましたが、セグメント利益は43百万円(前期比873.9%増)となり、利益貢献が順調に具現化しております。

教育事業では、株式会社マンツーマンアカデミーと東京ガイダンス株式会社の長所を活かし、教育事業の経営基盤を固め事業の拡大と発展を図ってまいります。

 

・その他の事業

その他の事業の収益は、株式会社ヤマノセイビングの前払い式特定取引業による手数料収益及び一般社団法人日本技術技能教育協会の着物着付教室の運営収益に加え、2022年6月に連結子会社化したリユース事業を営む株式会社OLD FLIPの業績8ヶ月分を含んでおります。売上高は2億34百万円(前期比586.7%増)となり、セグメント損失は40百万円(前期はセグメント損失37百万円)となりました。株式会社OLD FLIPにつきましては、拡大が期待されるリユース市場において様々な可能性に取り組んでおります。

 

なお、当連結会計年度の仕入実績及び販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

a. 仕入実績

セグメントの名称

当連結会計年度

(自  2022年4月1日

至  2023年3月31日)

前期比(%)

美容事業(千円)

159,486

96.7

和装宝飾事業(千円)

3,847,830

101.0

DSM事業(千円)

421,317

97.6

教育事業(千円)

26,710

190.4

その他の事業(千円)

41,015

319.3

合計(千円)

4,496,360

101.4

 

(注)  上記の金額は、連結消去前の金額によっております。

 

b. 販売実績

セグメントの名称

当連結会計年度

(自  2022年4月1日

至  2023年3月31日)

前期比(%)

美容事業(千円)

1,960,801

98.4

和装宝飾事業(千円)

9,821,382

101.2

DSM事業(千円)

946,437

97.7

教育事業(千円)

941,560

198.2

その他の事業(千円)

234,372

686.7

合計(千円)

13,904,554

105.5

 

(注)  セグメント間取引については、相殺消去しております。

 

 

(2) 財政状態

当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて60百万円増加し93億57百万円となりました。これは主に現金及び預金が4億57百万円減少、売掛金が1億39百万円増加、流動資産のその他が11百万円減少、のれんが3億15百万円増加、繰延税金資産が1億17百万円増加したことによるものです。

負債につきましては、前連結会計年度末に比べて1億5百万円減少し80億25百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が92百万円減少し、短期借入金が3億20百万円減少、流動負債その他が44百万円減少、未払金が82百万円増加、一年以内返済予定長期借入金が1億69百万円増加、長期借入金が1億58百万円増加したことによるものです。

純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1億65百万円増加し13億31百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益計上等による利益剰余金1億38百万円の増加、減資による資本金20百万円減少、自己株式の処分及び減資による資本剰余金12百万円増加、その他有価証券評価差額金27百万円の増加によるものです。

なお、セグメントごとの資産は、次のとおりであります。

 

・美容事業

美容事業の総資産は6億16百万円(前期比12.6%増)となりました。

これは主に、美容事業を営む子会社の株式会社ヤマノプラスへ当社美容事業を譲渡したことにより、当社に対する未収入金が94百万円増加したことのほか、有形固定資産が15百万円減少、敷金保証金が25百万円減少したことなどによるものです。

・和装宝飾事業

和装宝飾事業の総資産は51億14百万円(前期比5.2%減)となりました。

これは主に、集金保証型ショッピングクレジットの取扱いを推進したことにより、売掛金が1億円増加したことや、現金及び預金が1億31百万円減少、グループ預け金が2億24百万円減少したことなどによるものです。

・DSM事業

DSM事業の総資産は1億66百万円(前期比0.4%減)と、ほぼ前期並みとなりました。

これは主に、未収入金が9百万円増加し、商品が3百万円減少、敷金保証金が5百万円減少したことによるものです。

・教育事業

  教育事業の総資産は4億14百万円(前期比69.0%増)となりました。

これは主に、東京ガイダンス株式会社を子会社化したことにより、現金及び預金が87百万円増加、敷金保証金が19百万円増加したことによるものです。

・その他の事業

その他の事業の総資産は9億73百万円(前期比10.4%増)となりました。

これは主に、株式会社OLD FLIPを子会社化したことにより、現金及び預金が49百万円増加、売掛金が19百万円増加、商品が12百万円増加したことなどによるものです。

 

(3)キャッシュフロー

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ4億57百万円減少し28億30百万円となりました。 

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果支出した資金は、1億8百万円(前期は12億64百万円の支出)となりました。

これは主に、税金等調整前当期純利益1億48百万円、集金保証型ショッピングクレジットの取扱い推進により売上債権が94百万円増加し、受注商品の引渡し促進により前受金が1億27百万円減少、また、仕入債務が1億19百万円減少、その他が16百万円減少したことなどによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果支出した資金は2億19百万円(前期は19百万円の支出)となりました。

これは主に、連結子会社の取得による支出2億45百万円、有形固定資産の売却による収入4百万円があったことによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果支出した資金は、1億29百万円(前期は4億12百万円の支出)となりました。

これは主に、短期借入金の減少額3億20百万円、長期借入れによる収入6億40百万円、長期借入金の返済による支出4億7百万円、配当金の支払額34百万円によるものであります。

 

 

当社グループの資本の財源及び資金の流動性について

①資金需要

当社グループの運転資金需要は、営業活動に係る資金支出では、商品の仕入及び人件費並びに賃借料を始めとする販売費及び一般管理費があります。

また、投資活動に係る需要としては、新規出店や店舗改装費用が発生するほか、事業領域の拡大を図るために事業買収(M&A)等の投資を推進しており、それに伴う資金需要の発生が見込まれます。

 

②財政政策

当社グループは、運転資金につきましては、手許資金及び短期借入金により調達することとしておりますが、グループ内の資金効率化のため、当社と子会社との間で、キャッシュ・マネジメント・システムを導入しており、資金余剰状態にある会社から資金需要が発生している会社への資金の流動性を確保しています。

またM&A等の投資に伴う資金については、金融機関からの借入を活用しており、取引金融機関からの資金調達に関しては問題なく実施可能と認識しております。

 

(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。