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利益

資産

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最終更新:

E02658 Japan GAAP

売上高

262.3億 円

前期

267.4億 円

前期比

98.1%

時価総額

57.3億 円

株価

3,670 (07/12)

発行済株式数

1,560,000

EPS(実績)

222.22 円

PER(実績)

16.52 倍

平均給与

620.3万 円

前期

623.5万 円

前期比

99.5%

平均年齢(勤続年数)

41.7歳(17.2年)

従業員数

88人(連結:135人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、連結子会社(大同工業株式会社、キョーワ株式会社、SANKYO KASEI SINGAPORE PTE.LTD.、産京貿易(上海)有限公司、SANKYO KASEI (THAILAND) CO.,LTD.及びSANKYO KASEI VIETNAM CO.,LTD.)、持分法適用関連会社(三東洋行有限公司)の計8社で構成されております。

当社グループの事業における位置付けは、次のとおりであります。

 

[科学事業セグメント]

土木・建材資材関連、情報・輸送機器関連、日用品関連及び化学工業関連の各分野において、主として原料・資材となる商品を販売しております。

 

[建装材事業セグメント]

主に住宅用部材の販売及び各種木工製品の製造販売をしております。

大同工業株式会社は、当社からの加工委託により住宅用部材の保管・仕分梱包・出荷を行っております。

キョーワ株式会社は、各種木工製品の製造販売を行っております。

 

海外取引については、海外子会社(SANKYO KASEI SINGAPORE PTE.LTD.、産京貿易(上海)有限公司、SANKYO KASEI (THAILAND) CO.,LTD.及びSANKYO KASEI VIETNAM CO.,LTD.)や海外関連会社(三東洋行有限公司)を通じて仕入・販売するほか、当社が直接、取引先と仕入・販売を行っております。

 

事業の系統図は、次のとおりであります。

 

※画像省略しています。
24/06/27

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(経営成績等の状況の概要)

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

(1) 経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、コロナ禍による活動規制からの本格的な緩和により緩やかな回復基調ながら、資源、原材料価格高の長期化ならびに物価高などの下押し圧力があり弱含みで推移しました。

このような状況の下、当社グループにおいては、原材料の高騰による価格改定は徐々に一段落してきた一方で、大幅な円安傾向により輸入品の一部が価格競争に見舞われる中で、国内外の新たな機能性商材の取引拡大に引き続き注力いたしました。

これらの結果、売上高は262億2千7百万円(前年同期比1.9%減)、営業利益は3億8千2百万円(前年同期比12.3%増)、経常利益は5億2百万円(前年同期比6.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億4千6百万円(前年同期比14.1%増)、対前年同期比で減収ながら増益となりました。主な増益要因としましては、原材料価格の上昇に対し価格改定が遅れていた一部商品の是正が図れたこと、ならびに建装材事業セグメントにおいて、業務効率改善が進展したことが寄与しました。

なお、当社の連結子会社であったSY RUBBER (THAILAND) CO.,LTD.は、2024年3月25日付書面にて開示いたしましたとおり、当社が保有していた同社の全株式を譲渡したことにともない、当社の連結子会社から除外されることとなりました。

事業セグメント別の概況は次のとおりであります。

 

[科学事業]

<土木・建材資材関連分野>

土木関連分野では、道路舗装用改質剤は増加しましたが、環境負荷軽減セメント用ならびにコンクリート二次製品用の添加剤が減少し大幅減収となりました。

建材資材関連分野では、建材ボード用薬剤が伸長しましたが、発泡断熱システム用輸入難燃剤等が低迷し減収となりました。

<情報・輸送機器関連分野>

情報関連分野では、ディスプレイ関連材料や特殊インキ関連材料の伸長がありましたが、自動車部品関連材料ならびに電池関連材料が減少し減収となりました。

輸送機器関連分野では、自動車部品用成形材料等が回復し増収となりました。

<日用品関連分野>

日用品関連分野では、清掃用品材料ならびにレンズ用材料の伸長により増収となりました。

フィルム関連分野では、生鮮野菜、チルド食品及び冷凍食品用包装フィルムの販売が堅調に推移し前年並みとなりました。

<化学工業関連分野>

繊維関連分野では、工業繊維用薬剤の減少により減収となりました。

化学工業関連分野では、輸入基礎化学品及び機能フィルム用原料が減少し減収となりました。

これらの結果、科学事業セグメントの売上高は209億5千9百万円(前年同期比3.6%減)、営業利益は4億2千万円(前年同期比6.7%減)となりました。

 

[建装材事業]

住宅用関連部材の造作、建具、キッチン関連製品の堅調に推移し、またオフィス関連商材の持ち直し、新規採用された成形用樹脂が伸長したこと等により増収となりました。

これらの結果、建装材事業セグメントの売上高は52億6千7百万円(前年同期比5.6%増)、営業利益は1億8千1百万円(前年同期比82.0%増)となりました。

 

(2) 財政状態

① 資産の部

流動資産は前連結会計年度末に比べ、7億3千2百万円増加し116億6千2百万円となりました。これは主に、現金及び預金が8億6千4百万円、電子記録債権が3億5千9百万円増加し、受取手形及び売掛金が4億2千万円、有価証券が8千8百万円減少したことによるものであります。

固定資産は前連結会計年度末に比べ、7億2千8百万円増加し62億2百万円となりました。これは主に、投資その他の資産が9億3千3百万円増加し、有形固定資産が1億7千8百万円、無形固定資産が2千7百万円減少したことによるものであります。

この結果、資産合計は前連結会計年度末に比べて、14億6千万円増加し178億6千5百万円となりました。

② 負債の部

流動負債は前連結会計年度末に比べ、4億1千6百万円増加し66億4千2百万円となりました。これは主に、買掛金が5億5千8百万円、電子記録債務が9千4百万円増加し、短期借入金が1億3千3百万円、未払法人税等が8千9百万円減少したことによるものであります。

 

固定負債は前連結会計年度末に比べ、2億円増加し10億6千3百万円となりました。これは主に、繰延税金負債が2億6千4百万円増加し、リース債務が5千6百万円減少したことによるものであります。

この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて、6億1千7百万円増加し77億6百万円となりました。

③ 純資産の部

純資産合計は前連結会計年度末に比べ、8億4千3百万円増加し101億5千9百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が5億8千7百万円、利益剰余金が2億2千3百万円増加したことによるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、24億1千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億6千4百万円増加いたしました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、増加した資金は11億8千8百万円(前連結会計年度は6億7百万円の増加)となりました。これは主に、仕入債務の増加額6億8千6百万円、税金等調整前当期純利益4億9百万円、減価償却費1億3千6百万円などの収入に対し、法人税等の支払額1億3千8百万円などの支出によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、減少した資金は2億6百万円(前連結会計年度は1億5千1百万円の減少)となりました。これは主に、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による2億4千2百万円などの収入に対し、投資有価証券の取得による2億2千3百万円、連結範囲の変更を伴う株式売却による1億6千6百万円などの支出によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、減少した資金は1億4千7百万円(前連結会計年度は8千2百万円の減少)となりました。これは主に、配当金の支払額1億2千3百万円などの支出によるものであります。

 

(生産、受注及び販売の状況)

当連結会計年度の仕入及び販売の実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

(1) 仕入実績

 

セグメントの名称

仕入高(千円)

前年同期比(%)

科学事業

19,180,422

△4.7

建装材事業

4,539,426

+2.1

合計

23,719,848

△3.5

 

(注) 金額は、仕入合計実績を売上比率で配分しております。

 

(2) 販売実績

 

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

科学事業

20,959,635

△3.6

建装材事業

5,267,592

+5.6

合計

26,227,227

△1.9

 

(注) 総販売実績に対する割合が100分の10以上の販売先はありません。

 

(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中にある将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。

 

当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針及び見積りは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

(2) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当連結会計年度における経営成績等の状況の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (経営成績等の状況の概要)」をご参照ください。

また、当社の事業経営に用いられる主要業績評価指標(Key Performance Indicators。以下「KPI」という。)は以下のとおりであります。

 

(収益及び利益率)

当社が経営において重点を置いている指標の1つに収益が挙げられます。以下は経営者が重要だと捉えている収益に関連したKPIであります。

売上高はKPIの1つと考えております。当社は主に仕入商品による売上を計上しております。売上高は、当社が扱う商品への需要、会計期間内における取引の数量や規模、また原料及び販売価格の変動といった要因によって変化し、その他にも、市場環境等も売上高を変化させる要因です。また当社は商社でありながら、技術指向型の営業を特長としており、技術提案力及び顧客サービス機能に対するお客様からの評価が、事業成長の原動力であると認識しております。また事業分野別の売上は、重要な指標の1つであり、市場の変化に当社の経営が対応しているかを測定するための目安としております。

売上高総利益率は、収益性を測るもう1つのKPIであります。当社は、子会社または取引先を通じたものづくりを行うなど、より付加価値の高い商品提供を目指しております。お客様からのいわゆるQCDをはじめとした要求事項を迅速且つ的確に捉え、取引先の生産性の向上に協力して取組むことで、競争力の強化に努めるとともに、売上高総利益率の改善を推進しております。

営業利益も当社のKPIとして考えております。販売費及び一般管理費そのものを統制し金額の低減に努めるとともに、輸入品を含めた在庫販売品においては、商品回転率と輸送効率の最適組合せによる売上高物流費率の低減と在庫ロスの最小化に努めております。

 

(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。

 

(4) 資本の財源及び資金の流動性

当社グループにおける資金需要のうち主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用による運転資金ならびに設備投資資金であります。これらの資金需要に対しては、自己資金で賄うことを基本としておりますが、必要に応じて銀行借入による資金調達を行っております。

また、取引銀行4行との間で当座貸越契約を締結しており、資金の流動性を確保しております。