売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

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最終更新:

E04254 Japan GAAP

売上高

488.9億 円

前期

498.5億 円

前期比

98.1%

時価総額

117.7億 円

株価

924 (07/12)

発行済株式数

12,739,696

EPS(実績)

131.38 円

PER(実績)

7.03 倍

平均給与

784.1万 円

前期

708.3万 円

前期比

110.7%

平均年齢(勤続年数)

43.2歳(13.0年)

従業員数

51人(連結:1,109人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社及び連結子会社13社並びにその他関係会社8社で構成され、海上運送業を主たる事業としている内航船社であり、輸送貨物の集配及び積揚げなどをグループとして行い、海陸一貫輸送の事業に従事しております。

当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関係は次のとおりであります。

なお、セグメントと同一の区分であります。

 

(海運事業)

 

  内航海運業

日本国内での内航運送業、内航運送取扱業、内航船舶貸渡業、一般旅客フェリー事業に従事しております。

 

<主な連結子会社及びその他関係会社>

 

栗林物流システム㈱、青函フェリー㈱、栗林マリタイム㈱、他関係会社1社

  外航海運業

東南アジア地域での外航定期航路運送業、外航不定期航路運送業、外航船舶貸渡業に従事しております。

 

<主な連結子会社>

 

栗林物流システム㈱

  港湾運送業等

日本国内での港湾運送業、港湾荷役業、港湾運送関連事業、利用運送業に従事しております。

 

<主な連結子会社及びその他関係会社>

 

栗林運輸㈱、八千代運輸㈱、共栄陸運㈱、三陸運輸㈱、三陸輸送㈱、大和運輸㈱、他関係会社6社

  船舶用物品販売業等

関係会社への船舶用燃料油販売、船舶用品販売、船舶小口修理、船舶管理、トレーラー賃貸等の事業に従事しております。

 

<主な連結子会社及びその他関係会社>

 

㈱ケイセブン、栗林マリタイム㈱、㈱セブン

(ホテル事業)

北海道登別市でホテル事業に従事しております。

 

<主な連結子会社及びその他関係会社>

 

㈱登別グランドホテル、他関係会社1社

(不動産事業)

北海道室蘭市を中心に店舗等の不動産賃貸業に従事しております。

 

<主な連結子会社>

 

㈱セブン

(その他)

北海道空知郡中富良野町で青果卸事業に従事しております。

 

<主な連結子会社>

 

北千生氣㈱

 

 

 

事業の系統図は以下のとおりであります(社名のあるものは連結子会社であります。)。

(事業の系統図)
※画像省略しています。
24/06/27

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 経営成績の状況

当連結会計年度における日本経済は、世界的なインフレの影響を受けて物価上昇が続いており、コロナ禍後のペントアップ需要も一巡する中で個人消費が弱く、回復には足踏みが見られます。海外においては、米国ではインフレ抑制のため政策金利を引き上げているものの、消費や輸出も増加し、雇用も伸びており、堅調に推移しています。欧州では雇用は底堅いものの、高インフレや金利上昇、外需の弱さなどにより、回復の足踏みが続いています。中国は、ゼロコロナ政策撤廃後の政策的な支えはあるものの、不動産不況によるデフレ傾向はまだ十分に払拭されておらず持ち直しが鈍化しております。

この様な経済情勢の中で当社グループは、海運事業においてモーダルシフトに備えた動きにより商品車両の輸送が堅調に推移している一方で、紙製品や製紙原料及び鋼材の輸送量は当初想定していた以上に落ち込みました。また、物価高により個人消費が伸び悩んだことから、一般消費財の輸送需要も減少し減収・減益となりました。

近海航路では、中国をはじめ東南アジア諸国の経済回復の動きは鈍く、市況も改善していないことから、減収・減益となりました。

ホテル事業においては、冬季の動きが鈍かったものの、通年では全国旅行支援制度終了後も前年を上回る集客が行えたことから、増収・増益となりました。

不動産事業においては概ね順調に推移いたしました。

以上の結果、売上高が前年度に比べて9億6千8百万円減(1.9%減)の488億8千5百万円、営業利益が前年度に比べて5億2千7百万円減(25.6%減)の15億3千3百万円、経常利益が前年度に比べて3億7千万円減(15.2%減)の20億6千1百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が前年度に比べて1億6千2百万円減(8.8%減)の16億7千3百万円となりました。

 

なお、事業セグメントの経営成績は次のとおりであります。

 

(海運事業)

モーダルシフト需要の高まりに応じて、本州間における商品車両の取扱い量は増加しました。特に2024年2月より荷主のニーズに応えるべく大阪寄港を増便した事で関東/関西の輸送台数が大きく伸びました。

然しながら、物価高騰による国内消費減退により、北海道定期航路で鋼材や砂糖、雑貨などシャーシ貨物の輸送量が減少したことから、減収・減益となりました。

近海航路では、中国経済の回復に時間を要していることに加え、運賃市況の低迷が続き、採算性が悪化していることから、減収・減益となりました。

これらの結果、売上高は前年度に比べて15億8千6百万円減(3.4%減)の451億2千9百万円、営業費用が前年度に比べて、9億2千6百万円減(2.1%減)の441億6百万円、営業利益は前年度に比べて6億6千万円減(39.2%減)の10億2千3百万円となりました。

 

(ホテル事業)

ホテル事業においては、全国旅行支援制度終了後も国内団体客を中心に宿泊客数は順調に推移したことに加え、外国人向けのツアーが好調で単価も維持できたこと等から、増収・増益となりました。

これらの結果、売上高は前年度に比べて5億6千1百万円増(33.0%増)の22億6千5百万円、営業費用が前年度に比べて4億2千3百万円増(24.7%増)の21億3千7百万円、営業利益は前年度に比べて1億3千8百万円増の1億2千7百万円となりました。

 

(不動産事業)

前年度並みに推移し、売上高は前年度に比べて5百万円減(0.8%減)の6億6千5百万円、営業費用が前年度に比べて4百万円増(1.3%増)の3億6千8百万円、営業利益は前年度に比べて1千万円減(3.3%減)の2億9千7百万円となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動による収入が、投資活動及び財務活動による支出を上回ったため、前連結会計年度末に比べて8億7千9百万円増加して、124億1百万円となりました。各キャッシュ・フロー状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額が増加したことなどにより、前期に比べて5億7千2百万円減少し、43億2千9百万円の収入となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の売却による収入が増加したことなどにより、前期に比べて2億9千4百万円増加し、33億1千7百万円の支出となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入れによる収入が増加したことなどにより、前期に比べて1億8千5百万円増加し、1億3千5百万円の支出となりました。

 

(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移

 

令和2年3月

令和3年3月

令和4年3月

令和5年3月

令和6年3月

自己資本比率(%)

27.4

28.2

29.1

30.4

33.9

時価ベースの自己資本

比率(%)

6.1

7.0

8.4

10.1

23.3

キャッシュ・フロー対有利子
負債比率(年)

15.9

9.2

6.4

6.4

7.3

インタレスト・カバレッジ・
レシオ(倍)

8.1

12.6

16.9

19.6

15.9

 

(注)1.上記指標の計算式は次のとおりです。

自己資本比率:自己資本÷総資本

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額÷総資産

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債÷営業キャッシュ・フロー

インタレスト・ガバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー÷利払い

2.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。

3.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。

4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象
としております。

 

 

③ 財政状態の状況

当連結会計年度末における財政状態の状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(資産)

当連結会計年度末の資産の残高は、前期末に比べて71億8千9百万円増加779億3千2百万円となりました。これは主に、新造船の竣工に伴う船舶などの固定資産の増加、および現金預金などの流動資産の増加によるものであります。

(負債)

負債の残高は、前期末に比べて19億3千6百万円増加481億3千5百万円となりました。これは主に、長期未払金の増加によるものであります。

(純資産)

純資産の残高は、前期末に比べて52億5千2百万円増加297億9千6百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加によるものであります。

当期末の連結自己資本比率は33.9%(前期末は30.4%)となりました。

 

④ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当社グループは、主に国内貨物輸送サービスの提供をしております。従って、サービスの性格上、生産実績を定義することが困難であるため生産実績の記載は省略しております。

b.受注実績

生産実績と同様の理由により、記載を省略しております。

c.販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

前連結会計年度

当連結会計年度

増減(千円)

増減比(%)

営業収益金額(千円)

割合(%)

営業収益金額(千円)

割合(%)

海運事業

46,426,051

93.1

44,848,890

91.7

△1,577,161

△3.4

ホテル事業

1,691,278

3.4

2,253,545

4.6

562,267

33.2

不動産事業

578,096

1.2

576,222

1.2

△1,874

△0.3

その他事業

1,159,445

2.3

1,207,242

2.5

47,796

4.1

合計

49,854,873

100.0

48,885,900

100.0

△968,972

△1.9

 

(注)1.金額は、セグメント間の内部売上高又は振替高を除いた外部顧客に対する売上高によっております。

2.その他の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、青果卸事業を含んでおります。

3.主な相手先別の販売実績は、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がいないため、記載を省略しております。

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 当連結会計年度の損益に関する分析

当期における売上高は、9億6千8百万円減(1.9%減)の488億8千5百万円となりました。各セグメントの売上高の概要は、「(1) 経営成績等の状況の概要①経営成績の状況」に記載の通りであります。営業利益は、前年度に比べて5億2千7百万円減(25.6%減)の15億3千3百万円となりました。各セグメントの営業利益の概要は、「(1) 経営成績等の状況の概要①経営成績の状況」に記載の通りであります。経常利益は、営業外収益で主に受取配当金が増加したものの、営業外費用で支払利息が増加したこと等から前年度に比べて3億7千万円減(15.2%減)の20億6千1百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、主に船舶の処分に伴い計上した固定資産処分益により、前年度に比べて1億6千2百万円減(8.8%減)の16億7千3百万円となりました。

 

② 当連結会計年度の財政状態の分析に関する分析

当期における財政状態の概要は「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ③ 財政状態の状況」の項目をご参照ください。

 

③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの主な資金需要につきましては、運転資金需要として海運事業の運用に関わる貨物費・燃料費・港費・船員費等の海運業費用や労務費等の役務原価、商品、材料等の仕入原価、人件費、その他物件費等の一般管理費があり、設備資金需要としては船舶や物流設備等への投資があります。その他の需要として借入金の返済、社債の償還等があります。

これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、必要に応じて金融機関からの借入等による資金調達にて対応してまいります。なお、キャッシュ・フローの状況の詳細につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」の項目をご参照ください。

 

④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たっては、会計上の見積りを行う必要があり、貸倒引当金や賞与引当金等の各引当金や退職給付に係る負債の計上、繰延税金資産の回収可能性の判断等につきましては、過去の実績や他の合理的な方法等により見積りを実施しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性が存在するため、これらの見積りと異なる場合があります。

なお、当社グループの連結財務諸表で採用しております重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。