株式会社よみうりランド

上場廃止 (2021/03/23) 株式の併合 サービス業娯楽施設東証1部-

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最終更新:

E04602 Japan GAAP

売上高

222.4億 円

前期

219.6億 円

前期比

101.3%

平均給与

723.2万 円

前期

742.1万 円

前期比

97.5%

平均年齢(勤続年数)

43.0歳(15.0年)

従業員数

0.0人(連結:223人)


3 【事業の内容】

当社グループは、当社、その他の関係会社1社及び子会社5社の計7社で構成され、総合レジャー事業を主な内容とし、取引、資金、人事等の関係を通じて密接な企業集団を形成しております。

当社グループの事業における位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

総合レジャー事業

公営競技部門…………当社が競馬場等の施設を所有し、運営、管理等をしております。

ゴルフ部門……………当社が運営する四ゴルフ場のうち、千葉よみうりカントリークラブの業務をよみうりスポーツ株式会社に委託し、静岡よみうりカントリークラブの業務をよみうり開発株式会社に委託しております。

遊園地部門……………当社が運営しております。

販売部門………………主に当社が運営しております。なお一部の売店・食堂の運営をよみうりスポーツ株式会社及びよみうり開発株式会社が行っております。

不動産事業………………当社が不動産の売買、賃貸等を行っております。

サポートサービス事業…株式会社よみうりサポートアンドサービスが建設業、ゴルフ場管理及びビル管理等を行っております。

 

事業の系統図は次のとおりであります。

 

※画像省略しています。

 

20/06/18

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、全体として緩やかな回復基調を辿ったものの、英国のEU離脱問題や米国新政権の政策動向などの影響により、先行きは不透明な状況にありました。当社グループの関連する業界に影響を及ぼす個人消費についても、力強さを欠く状況で推移いたしました。

このような状況のもと、当社は積極的な設備投資により建設した新施設を新たな成長の基盤へ育てるとともに、既存事業の更なる発展に努めました。

川崎競馬場では、4年ぶり3回目の開催となるダート競馬の祭典「JBC競走」が開催され、大いに盛り上がりを見せました。また、この開催に合わせ、スタンドや内馬場などの大規模な改修を実施いたしました。

船橋競馬場では、平成28年4月に、駐車場内に、複合型場外発売施設「サテライト船橋・オートレース船橋」がオープンし、競馬、競輪、オートレースを楽しめる国内有数のエリアとなりました。

遊園地では、平成28年3月にオープンしたモノづくりが体感できる新遊園地エリア「グッジョバ!!」が1周年を迎え、引き続き好評を博しております。また、年間を通じて開催した多彩なイベントが賑わいを見せました。特に7シーズン目の開催となる冬のイルミネーションイベント「ジュエルミネーション」は、期間中の入園者数が過去最高を記録したこともあり、プールWAI等まで含めた入園者数は、東日本遊園地協会に加盟しているクローズ型遊園地で3年連続となる首位を獲得いたしました。

これらの結果、当連結会計年度における売上高は210億5千1百万円(前期比12.1%増)、営業利益は、減価償却費が増加したものの売上高の増加を受けたことなどにより21億6百万円(同6.2%増)、経常利益は26億2千万円(同8.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、船橋オートレース場に関する特別損益の計上などにより35億5千1百万円(同78.7%増)となりました。

 

セグメント別の業績は下記のとおりであります。

 

① 総合レジャー事業

[公営競技部門]

川崎競馬は、前期同様63日開催されました。重賞競走は11月に川崎競馬では4年ぶり3回目の開催となるダート競馬の祭典「JBC競走」が開催され、地方競馬の一日総売上金額のレコードを更新するなど盛り上がりを見せたほか、12月の「全日本2歳優駿」や2月の「川崎記念」では売上金額においてレースレコードを更新いたしました。なお、JBC競走開催のために、貴賓室や大型キッズルームなどを新設し、居心地の良い、楽しい場内環境に整備いたしました。また、新たな顧客の獲得を目指し、ファミリー層をターゲットにしたキャンピングカーイベントなど、様々な施策を積極的に実施したところ、平成28年2月にオープンした商業施設「マーケットスクエア川崎イースト」からの利用客も相まって、多くのお客様で賑わいました。なお、南関東の他場開催(船橋・大井・浦和)の場外発売は前期比1日増となる202日実施されました。JRAの場外発売施設「ウインズ川崎」での発売は前期比2日減となる106日実施されました。

船橋競馬は、前期比1日増となる55日開催されました。前年度6月にスタートし、2年目を迎えたナイター競馬「ハートビートナイター」は、本年度は4月からスタートいたしました。5月にはビッグレース「かしわ記念」が開催され、同日には恒例の「おうまフェス2016~親子であそぼ。~」を近隣商業施設と共に主催し好評を博しました。また、南関東の他場開催(川崎・大井・浦和)の場外発売は前期同様210日実施されました。JRAの場外発売施設「J-PLACE船橋」での発売は前期同様51日実施されました。なお、4月にオープンした複合型場外発売施設「サテライト船橋・オートレース船橋」での発売は357日実施されました。

以上の結果、公営競技部門の売上高は、51億9千4百万円(前期比15.3%増)となりました。

 

 

[ゴルフ部門]

東京よみうりカントリークラブは、引き続きトーナメント開催コースとしてのコンディション維持に努め、平成26年に張り替えたベントグリーンは大変好評を得ております。また、趣向を凝らした多数の自主コンペや、スイーツフェスタなどの食イベントを開催し、会員のクラブライフの充実に努めました。これらの結果、入場者は増加いたしました。12月に開催された「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は、賞金王争いなどの話題性もあり、盛り上がりを見せました。なお、平成29年夏の乗用カート使用開始に向けて整備を進めております。

よみうりゴルフ倶楽部は、引き続き多様な自主コンペや、会員誕生日優待などの各種優待、積極的な外部営業などを実施したものの、11月の積雪による影響などにより入場者は減少いたしました。なお、クラブハウスのレストランにて、遊園地のイベント「ほたるの宵」や「ジュエルミネーション」と連携した恒例のディナーイベントを開催し、好評を博しました。

静岡よみうりカントリークラブは、オープンコンペの開催数を増やし、コンペ誘致を積極的に実施いたしました。また、レディスティを新設したほか、女性をターゲットにしたイベント「レディスゴルフフェスタ2016」などを開催し好評を博しました。これらの結果、入場者は増加いたしました。

千葉よみうりカントリークラブは、昼食付き料金などの料金施策が順調に推移したほか、女性向け料金「女子割」や、女性用アメニティグッズの充実など、女性をターゲットとした施策を強化いたしました。これらの結果、悪天候による影響があったものの入場者は前年並みに推移いたしました。

以上の結果、ゴルフ部門の売上高は、29億4千万円(前期比1.0%増)となりました。

 

[遊園地部門]

遊園地部門の遊園地は、平成29年3月にモノづくりをテーマとした新遊園地エリア「グッジョバ!!」が1周年を迎えました。「グッジョバ!!」は、メディアの注目度も高く、テレビや新聞などの媒体で多数取り上げられた結果、「よみうりランド」の認知が広がり、商圏の拡大にも貢献いたしました。また、「グッジョバ!!」で行われているワークショップは季節ごとに内容を変更して実施し、好評を博しております。年間を通じて開催したイベントにおきましては、6回目の開催となるゴールデンウィークの「全国ご当地大グルメ祭2016」や、松竹芸能プロデュースによるお笑い芸人とアシカのコラボレーションショー「アシカ・笑(しょう)3」、初夏に開催した恒例のほたる観賞イベント「ほたるの宵」、夏は、テレビなどで活躍する人気の芸人が日替わりで登場する笑いの祭典「よみうりランド×よしもと ワイワイ笑フェス」や、食イベント「南国グルメフェスタ」などが好評を博しました。なお、「グッジョバ!!」エリア内に、レストラン「グッジョバ!!キッチン」を新規オープンし、幅広いお客様にご利用いただいております。9月には、タツノコプロがプロデュースするハロウィンイベント「Yomiuriland Halloween2016」を開催いたしました。また、新たに、着ぐるみとプロジェクションマッピングが融合したオリジナルのライブショー「飛びだす!マッピング~モンスターからの贈りモノ~」を開催し、多くのお客様で賑わいをみせました。10月には、レストラン「Goodday」がリニューアルオープンし、世界的照明デザイナー石井幹子氏がよみうりランド向けにデザインしたシャンデリア「JEWELRY JARDIN(ジュエリージャルダン)」を導入いたしました。そして、冬の風物詩であるイルミネーションイベント「ジュエルミネーション」は、今シーズンも石井幹子氏監修のもと、10月中旬より開幕いたしました。7シーズン目となる今回は、新たに「グッジョバ!!」エリアを、知恵をテーマとしたウィズダムエリアとして拡張し、球数は前回より100万球多い500万球の規模に拡大いたしました。また、着ぐるみとプロジェクションマッピングのクリスマス版ライブショー「飛びだす!マッピングⅡ~見習いサンタのラストギフト~」などのイベントを開催いたしました。これらが奏功し、過去最高であった昨シーズンのジュエルミネーションの入園者記録を塗り替えました。ジュエルミネーションの好調を受け、前年に引き続き、最寄り駅の京王よみうりランド駅に新宿駅発の下り特急・準特急列車の一部が期間限定で臨時停車いたしました。これらの結果、年間の遊園地入園者は過去最高を記録いたしました。

夏のプールWAIは、清涼飲料水「キリン メッツ」とコラボレートしたびしょ濡れウォーターゲーム「スパーキングメッツ『ポン』&『ダン』」や、7年目を迎える、オリジナルダンスと放水ショーのコラボレーションショー「ダンスプラッシュ!!」、例年人気のおもちゃのアヒルレースなど、エンターテインメントプールとして毎日多数のイベントを開催し、好評を博しました。これらの結果、プールWAIオープン以来最高の入場者を記録いたしました。

温浴施設「丘の湯」は、「グッジョバ!!」オープンの効果により、遊園地から来場するお客様が増えたものの、台風の影響などにより入場者は減少いたしました。なお、丘の湯プラザの中華レストラン「天安」では、遊園地と連携した恒例の「天安ほたるの宵特別ディナー」や「ジュエルミネーション特別メニュー」などを実施したほか、プラザ内のベーカリーや和菓子店においても「ほたる」にちなんだ商品などを販売し、好評を博しました。

 

温浴施設「季乃彩(ときのいろどり)」は、花や柑橘類などの替り湯「彩湯」などのイベントが好評を博しました。これらの結果、当社所有施設となって以来最高の入場者を記録いたしました。

ゴルフガーデン(練習場)は、台風の影響や、営業日数が減少したことなどにより、入場者は減少いたしました。

親子向け屋内遊戯施設「キドキドよみうりランド店」は、夏休み期間が高水準だった前年には及ばなかったものの、遊園地エリア「グッジョバ!!」で実施したワークショップをキドキド内で開催するなど遊園地と連携したイベントを実施したほか、遊具のリニューアルを行うなどした結果、入場者は前年並みに推移いたしました。

商業施設「グランツリー武蔵小杉」内の「あそびのせかいグランツリー武蔵小杉店」は、ベビー向けイベントや季節ごとのイベントなどが好評を博し、8月の総入場者が高水準だった前年同月の記録を更新するなど、入場者は増加いたしました。

以上の結果、遊園地部門の売上高は、61億9千2百万円(前期比28.8%増)となりました。

 

[販売部門]

遊園地の入園者が大きく増加したことに伴う増収があったこと等により、販売部門の売上高は、36億1百万円(前期比13.0%増)となりました。

 

以上の結果、総合レジャー事業全体の売上高は、その他の収入も含め、190億3千4百万円(前期比15.6%増)、営業利益は28億1千6百万円(同9.5%増)となりました。

 

② 不動産事業

不動産事業の売上高は、販売用宅地の分譲が減少したことなどにより13億9千5百万円(前期比9.0%減)となり、営業利益は9億2千7百万円(同5.2%減)となりました。

 

③ サポートサービス事業

サポートサービス事業の売上高は、連結内部工事の増加などに伴い、34億1千5百万円(前期比14.5%増)、営業利益は3億3百万円(同48.8%増)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物は、和解清算益50億円の計上により税金等調整前当期純利益が47億7千7百万円であったことに加え、減価償却費が41億9千5百万円、その他の流動資産の増減額が10億9百万円の減少であったものの、法人税等の支払額が14億8千万円、固定資産の取得による支出が46億2千3百万円、短期借入金の増減額が37億4千万円の減少であったことなどにより、前連結会計年度末より7億2千6百万円減少し、当連結会計年度末には42億9千3百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ48億3千1百万円の収入増となる90億5千3百万円の収入となりました。これは、和解清算益50億円の計上により税金等調整前当期純利益が47億7千7百万円であったことに加え、減価償却費が41億9千5百万円、その他の流動資産の増減額が10億9百万円の減少であったものの、法人税等の支払額が14億8千万円であったことなどによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ61億9千9百万円の支出減となる50億4千8百万円の支出となりました。これは、固定資産の取得による支出が46億2千3百万円であったことなどによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度が83億1千1百万円の収入でありましたが、当連結会計年度は47億3千2百万円の支出となりました。これは、短期借入金の増減額が37億4千万円の減少であったことなどによるものであります。