E00367 Japan GAAP
前期
11.5億 円
前期比
109.2%
当グループは、当社、関連会社1社で構成されており、当社の主な事業の内容は原料用粗糖の製造販売であります。関連会社が営んでいる主な事業の内容は次のとおりであります。
名称 有限会社球美開発
住所 沖縄県島尻郡久米島町
事業の内容 農作業の請負業、農産物の生産販売及び加工、肥料及び飼料の製造販売
また、当社には、その他の関係会社伊藤忠製糖株式会社と関連当事者第一糖業株式会社とがあり、当社とその他の関係会社、関連当事者との関係を事業系統図で示せば、次のとおりであります。
なお、当社は、原料用粗糖の製造販売の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はありません。
※画像省略しています。
(1)経営成績等の概要
①経営成績
当事業年度のさとうきび生産量は、生育初期の日照不足や9月の台風被害等により、単収が前期を下回りましたが、収穫面積が増加したことで、最終的には53,391t(前期比約5.5%増)となりました。
産糖量は、糖度回収率の向上を念頭に糖度ロスの原因究明と新鮮原料搬入、夾雑物低減徹底など努めました結果、糖度回収率が84.6%(前期比4.2ポイント増)と改善され、原料の品質低下はありましたが6,358t(前期比159t増)となりました。
損益面につきましては、国内産糖交付金単価の引き下げはありましたが、粗糖の増産と国際的な粗糖相場の高騰も相俟って売上が1,253百万円(前年同期は1,147百万円)、前年同期比9.2%増となりましたが、原材料費、人件費、輸送コスト等の増加と原料不足も相俟って、営業損失が60百万円(前年同期は69百万円)、経常損失が56百万円(前年同期は64百万円)となり、当期純損失は44百万円(前年同期は当期純利益155百万円)となりました。
なお当社は、原料用粗糖の製造販売の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はありません。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物は、606百万円となり前年同期(797百万円)と比べ24.0%の減少となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、303百万円となり前年同期(403百万円)と比べ99百万円の減少となりました。これは、主に税引前当期純損失によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、△434百万円となり前年同期(△249百万円)と比べ184百万円の支払い増加となりました。これは、主に投資有価証券の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、△61百万円となり前年同期(16百万円)と比べ77百万円の減少となりました。これは、主に設備投資に充てる長期借入金の減少によるものです。
③生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当事業年度における生産実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。
なお、当社の事業は単一セグメントでありセグメント情報を記載していないため、事業部門別に記載しております。
事業部門 |
生産高(千円) |
前年同期比(%) |
原料用粗糖 |
1,249,483 |
109.1 |
糖蜜 |
3,526 |
110.1 |
合計 |
1,253,009 |
109.1 |
(注)金額は、販売価格によっております。
(2)受注実績
当事業年度における受注実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。
なお、当社の事業は単一セグメントでありセグメント情報を記載していないため、事業部門別に記載しております。
事業部門 |
受注高(千円) |
前年同期比(%) |
受注残高(千円) |
前年同期比(%) |
原料用粗糖 |
1,249,483 |
109.1 |
- |
- |
糖蜜 |
3,526 |
110.1 |
- |
- |
合計 |
1,253,009 |
109.1 |
- |
- |
(3)販売実績
① 販売方法
主要製品は、主に伊藤忠商事株式会社へ販売しております。独立行政法人農畜産業振興機構からは、販売数量に対して交付金が交付されます。
副産物は、全量伊藤忠製糖株式会社へ主に飼料用として販売しております。
② 販売実績
当事業年度における販売実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。
なお、当社の事業は単一セグメントでありセグメント情報を記載していないため、事業部門別に記載しております。
事業部門 |
販売高(千円) |
前年同期比(%) |
原料用粗糖 |
1,249,483 |
109.1 |
糖蜜 |
3,526 |
110.1 |
合計 |
1,253,009 |
109.1 |
(注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先 |
前事業年度 |
当事業年度 |
||
販売高(千円) |
割合(%) |
販売高(千円) |
割合(%) |
|
独立行政法人農畜産業振興機構 |
482,649 |
42.0 |
490,122 |
39.1 |
伊藤忠商事株式会社 |
661,961 |
57.6 |
759,361 |
60.6 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成されております。
財務諸表の作成にあたっては、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、これらについては、過去の実績や現在の状況等を勘案し、合理的と考えられる見積り及び判断を行っております。ただし、これらには見積り特有の不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。
なお、当社が財務諸表を作成するにあたり採用した重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 ⑴ 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載のとおりであります。
②財政状態の分析
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は、643百万円(前事業年度末は925百万円)となり、281百万円減少しました。これは、現金及び預金と未収消費税等の減少が主な要因です。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は、2,008百万円(前事業年度末は1,783百万円)となり、225百万円増加しました。これは、投資その他の資産の投資有価証券新規取得300百万円の増加が主な要因です。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は、466百万円(前事業年度末は456百万円)となり、9百万円増加しました。これは、未払金増加6百万円と賞与引当金増加4百万円が主な要因です。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は、947百万円(前事業年度末は977百万円)となり、29百万円減少しました。これは、長期借入金の減少が主な要因です。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は、1,238百万円(前事業年度末は1,274百万円)となり、36百万円減少しました。これは、当期純損失44百万円が主な要因です。
③キャッシュ・フローの分析
「(1)経営成績等の概要②キャッシュ・フローの状況」を参照願います。
④経営成績の分析
「(1)経営成績等の概要①経営成績」を参照願います。
資本の財源及び資金の流動性
当社の運転資金需要のうち主なものは、製造現場に係る人件費・修繕費・外注費のほか、組織全体に係る販売費及び一般管理費であります。また投資を目的とした資金需要は設備投資等によるものであります。
当社は事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金及び設備資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を組み合わせて資金調達を行っております。
なお、当事業年度末における借入金の残高は1,137百万円となっております。
また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は606百万円となっております。