E04362 Japan GAAP
前期
399.9億 円
前期比
132.2%
当連結グループは、当社及び子会社3社により構成されています。
当連結グループの営んでいる主要な事業内容は次のとおりです。
なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント区分と同一です。
また、2024年4月1日付で中部国際空港情報通信㈱を存続会社、中部国際空港施設サービス㈱を消滅会社として吸収合併し、中部国際空港テクニカルコネクト㈱に商号変更しています。中部国際空港施設サービス㈱の空港施設保守管理事業は、中部国際空港テクニカルコネクト㈱が継承しています。
(空港事業)
中部国際空港の設置及び管理、航空機の離発着の安全を確保するために必要な航空保安施設の設置及び管理、航空旅客及び航空貨物の取扱施設、航空機給油施設その他の機能を確保するために必要な施設並びに利用者の利便に資するために適当と認められる事務所、その他の施設の建設及び管理を行っています。
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事業の内容 |
会社名 |
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空港の管理運営事業 |
当社 |
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電気熱供給事業 |
中部国際空港エネルギー供給㈱ |
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情報通信設備保守管理事業 |
中部国際空港テクニカルコネクト㈱ |
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空港施設保守管理事業 |
中部国際空港テクニカルコネクト㈱ |
(商業事業)
中部国際空港施設内の免税店、小売店、飲食店等の直営商業店舗の運営事業等を行っています。
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事業の内容 |
会社名 |
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直営商業事業 |
当社 |
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直営商業店舗運営事業等 |
中部国際空港旅客サービス㈱ |
(交通アクセス施設事業)
中部国際空港への交通アクセス施設、有料駐車場の管理運営事業等を行っています。
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事業の内容 |
会社名 |
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交通アクセス施設管理運営事業 |
当社 |
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交通アクセス施設保守管理事業 |
中部国際空港テクニカルコネクト㈱ |
以上に述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。
※画像省略しています。
当連結会計年度における当連結グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要、及び経営者の視点による分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
(1)経営成績に重要な影響を与える要因
当連結グループの経営成績に重要な影響を与える要因等としましては、「3.事業等のリスク」に記載のとおりです。
(2)財政状態及び経営成績の状況及び経営者の視点による分析・検討内容
当連結会計年度における我が国の経済は、海外経済が緩やかな成長を続けるもとで、雇用・所得環境が改善しており穏やかな回復が続きました。我が国においては、訪日外国人旅行者が急激に回復し、2024年はコロナ禍前の2019年と比較して15%増の3,687万人と過去最高となる等、航空旅客需要は回復基調となりました。
このような情勢のなか、当連結グループは、中期経営戦略において2023~2025年度の3カ年を「回復・基盤作り期」と位置付け、早期黒字化を達成し、そして、2025年度には過去最高であった2019年度旅客水準を実現するための着実な回復及び今後の航空需要の更なる成長を取り込むための基盤作りに向けた取り組みを進めてまいりました。
航空旅客数や航空ネットワークの早期回復に向け、国内外の航空会社に復便や増便等を働きかけるとともに、空港従業員の人手不足の課題に対しては、航空ネットワークの回復及び拡充の障壁とならないよう、関係事業者と連携を深めながら、合同採用説明会の実施、就労環境の改善や各業務の自動化・省力化に向けた実証実験等を行いました。また、この地域特有の発酵食文化の魅力発信により世界から多くの人を呼び込むことを目指し、2024年5月には、愛知県と共創し、関係する企業や業界の方々とともに、「愛知『発酵食文化』振興協議会」を立ち上げました。更には、2025年1月には当連結グループとしても主体的に関わり、地域と共に誘客に向けた動きを加速すべく、「地域ブランド共創室」を新設しました。
安全・安心の提供につきましては、高位置対応進展型放水銃(HRET)を備え、より多様で有効かつ効率的な消火活動が可能となる新型の空港用化学消防車を導入したほか、消火救難・救急医療活動総合訓練、大規模自然災害訓練等、関係諸官庁及び関係事業者と連携して、様々な訓練を行いました。また、引き続き、空港島内事業者を対象とした安全教育を実施することにより事業者全体の知識向上を図る等、安全体制の維持に努めました。
航空機の運航を継続しながら現滑走路の大規模補修を速やかに実施することを目的とした代替滑走路事業につきましては、2025年1月には環境影響評価法の規定に基づいた「中部国際空港代替滑走路事業に係る環境影響評価書」の縦覧・公表を終え、2月には航空法に基づく施設変更許可を国土交通大臣よりいただき、2025年4月に現地着工につなげました。
顧客体験価値の向上につきましては、日々の改善を積み重ねサービス向上に努めるなか、2024年4月には、英国SKYTRAX社が実施する顧客サービスに関する国際空港評価Regional Airport部門において10年連続で世界第1位を受賞するとともに、9月には空港品質格付「World Airport Star Rating」において世界最高水準のサービスを提供している空港に与えられる5スター評価を5回連続で獲得する等、空港内事業者の協力のもと高い評価をいただくことができました。また、2024年3月に学識経験者・有識者等からなるユニバーサルデザイン懇談会を立ち上げ、各種ワーキンググループ活動を進め、11月には“みんなで作り続ける UD 先進空港”というUD 推進のコンセプトを策定する等、関係する皆様と一丸となって UD の点検・評価・改善を進めました。小さなお子様連れのお客様が更に利用しやすいよう、フライト・オブ・ドリームズ1階フライトパーク内に完全個室の授乳室を設置する等、お客様の利便性向上に資する取り組みも進めてまいりました。また、コロナ禍においては開催を制限していたイベントについても、クリスマスイベントや航空ファン向けイベント、音楽イベント等を開催し、来港されたお客様にお楽しみいただきました。
脱炭素化推進と地球環境の保全につきましては、全日本空輸株式会社と共同で、使用済みの航空貨物用プラスチックフィルムを回収し、中部国際空港で使用するプラスチック製品に再生することで、プラスチックを廃棄しない空港内資源循環型スキームを構築し、2025年2月には愛知県が主催する「愛知環境賞」にて銀賞を受賞しました。また、国際空港評議会のアジア太平洋中東地域の「Green Airports Recognition 2024」で、地域と連携して取り組んできた植林活動が評価され、グリーン・エアポート認証においてシルバー賞を受賞する等、その取り組みを進めてまいりました。
社員が安心して働ける職場づくりにも注力し、2025年3月、当連結グループは経済産業省と日本健康会議が共同で推進する「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定されました。また、当空港の各組織体で構成されるセントレアCX空港連絡会にて、「セントレア カスタマーハラスメントに対する基本方針」を策定し、この動きを空港全体に広めました。
当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
① 財政状態
当連結会計年度末における資産合計は428,344百万円、負債合計は343,897百万円、純資産合計は84,447百万円となりました。
資産の部につきましては、流動資産は、現金及び預金の減少等により前連結会計年度末に比べ747百万円減少の32,683百万円となりました。固定資産は、主として減価償却が進んだこと等により、前連結会計年度末に比べ4,795百万円減少し、395,296百万円となりました。資産の部は、前連結会計年度末に比べ5,548百万円減少し、428,344百万円となりました。
負債の部につきましては、前連結会計年度末に比べ12,216百万円減少し、343,897百万円となりました。借入金の返済及び社債の償還等により、有利子負債は前連結会計年度末に比べ8,537百万円減少しています。
純資産の部につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益の計上で利益剰余金が6,660百万円増加したこと等により、6,668百万円増加し、84,447百万円となりました。
② 経営成績
当連結会計年度における当連結グループの売上高は前期比32.2%増の52,873百万円、営業利益は前期比268.4%増の7,775百万円、経常利益は前期比363.4%増の7,215百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比213.7%増の6,660百万円となりました。
経営方針・経営戦略につきましては、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。
重要な会計方針及び見積りにつきましては、当連結グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたって必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しています。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。
セグメントの業績は次のとおりです。
(空港事業)
空港事業につきましては、国際線は、中国や韓国路線をはじめとした東アジアを中心に旅客便の新規就航や復便等が相次いでおり、発着回数及び旅客数ともに前年同期から大きく伸長しています。国内線は、トキエアが新規就航する一方で一部路線の減便もあり、発着回数は前年同期を僅かに下回ったものの、ほぼ同水準となりました。旅客数については旅客需要が堅調に推移し、前年同期を上回りました。国際貨物取扱量は、貨物専用便の増便に加えて、旅客便の復便や増便により貨物輸送スペースが増えたこと等により、前年同期を上回る結果となりました。
これにより、当連結会計年度の国際線旅客数は約491万人(前期比152%)、国内線旅客数は約612万人(同103%)、国際貨物取扱量は約12.9万トン(同108%)、航空機の発着回数は国際線が約3.8万回(同140%)、国内線が約5.7万回(同99%)となりました。
以上の結果、空港事業の売上高は26,802百万円(前期比120.6%)、営業利益は3,943百万円(同329.3%)となりました。
(商業事業)
商業事業につきましては、免税店が国際線旅客数の伸びに加え、円安等の影響もあり大きく売上を伸ばしました。また、免税店以外の商業店舗につきましても、第1ターミナルやフライト・オブ・ドリームズにて、複数の飲食店・物販店が新規・リニューアルオープンする等、商業店舗の充実を図りました。
以上の結果、商業事業の売上高は23,214百万円(前期比151.7%)、営業利益は3,514百万円(同417.7%)となりました。
(交通アクセス施設事業)
交通アクセス施設事業につきましては、航空旅客数の回復により、駐車場の利用台数が約1,483千台(前期比110%)と大きく増加しました。
以上の結果、交通アクセス施設事業の売上高は2,857百万円(前期比115.6%)、営業利益は230百万円(前期は0百万円の営業利益)となりました。
当連結グループは、2020年度よりコロナ禍の影響を大きく受けていましたが、前連結会計年度より2期連続親会社株主に帰属する当期純利益を計上し、資本欠損を解消しました。セントレアは2025年2月に開港20周年を迎えました。引き続き多くのお客様にご利用いただき、関係事業者や地域の皆様と共に成長するよう、事業運営に取り組んでまいります。
当連結グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、以下の「(3)キャッシュ・フローの状況」のとおりです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,775百万円減少し、26,691百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、16,477百万円の収入(前連結会計年度は11,218百万円の収入)となりました。これは、主に、税金等調整前当期純利益6,938百万円に加え、減価償却費9,159百万円を計上したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、4,664百万円の支出(前連結会計年度は3,938百万円の支出)となりました。これは、主に、有形固定資産の取得に4,212百万円を支出したこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、13,585百万円の支出(前連結会計年度は6,543百万円の支出)となりました。これは、主に、社債の償還等に8,471百万円、長期借入金の返済に5,243百万円を支出したこと等によるものです。
(4)生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
該当事項はありません。
② 受注実績
該当事項はありません。
③ 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
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前期比(%) |
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空港(百万円) |
26,802 |
120.6 |
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商業(百万円) |
23,214 |
151.7 |
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交通アクセス施設(百万円) |
2,857 |
115.6 |
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合計(百万円) |
52,873 |
132.2 |
(注)セグメント間の取引については相殺消去しています。