E04362 Japan GAAP
当中間連結会計期間における当連結グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要、及び経営者の視点による分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中における将来に関する事項は、当中間連結会計期間末現在において判断したものです。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の中間連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しています。この中間連結財務諸表の作成にあたって、経営者は、当中間連結会計期間末における資産・負債及び当中間連結会計期間における収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績、現在の状況に応じ合理的に判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
(2)財政状態及び経営成績の状況及び経営者の視点による分析・検討内容
当中間連結会計期間における我が国の経済は、物価上昇の影響に加え、各国の通商政策等の動きやその影響を受ける動向を巡って不確実性が高い状況が続いていますが、雇用・所得環境が改善するもとで緩やかな回復を続けています。我が国においては、訪日外国人旅客数が更に伸長し、過去最速で3,000万人を突破する等、航空旅客需要は回復基調となりました。
このような情勢のなか、当連結グループは、2023~2025年度中期経営戦略において、当期間を「回復・基盤作り期」と位置付け、過去最高であった2019年度水準までの航空旅客数の回復、そして今後の航空需要の更なる成長を取り込むための基盤作りに向けた取り組みを進めてまいりました。
航空旅客数や航空ネットワークの回復に向けては、国内外の航空会社に復便や増便等の働きかけを続けてまいりました。4月からは、第1ターミナル国際線においてファストトラベル機器の本格運用を開始する等、お客様の利便性向上や空港従業員の人手不足の課題に対し、関係事業者と連携を深めながら改善に取り組みました。また、愛知県が中心となって関係する企業、業界の方々とともに立ち上げた「愛知『発酵食文化』振興協議会」の一員として、地域と一体となりこの地域特有の魅力を国内外へ発信し、観光の目的地として選んでいただけるような取り組みを進めています。加えて、海外空港との連携協定等の締結を通じて、双方の空港の発展を目指して様々な分野で連携するとともに、共同利用促進活動により直行便の更なる拡大を実現し、当地域との交流拡大と両地域の発展につなげることを目指しています。5月には、煙台蓬莱国際空港(中国)と戦略的パートナーシップ協定を締結しました。さらに、2026年秋のアジア競技大会及びアジアパラ競技大会の開催に際して、当社はこの地域の国際空港として大会をサポートするべくパートナーシップ契約に関する覚書を締結し、国内外から訪れる多くのお客様をお迎えする準備を進めています。
安全・安心の提供につきましては、大規模自然災害訓練や航空機事故図上シミュレーション訓練等、関係諸官庁及び関係事業者と連携して様々な訓練を行いました。また、引き続き、空港島内事業者を対象とした安全教育を実施することにより、事業者全体の知識向上を図る等、安全体制の維持に努めました。
航空機の運航を継続しながら現滑走路の大規模補修を速やかに実施することを目的とした代替滑走路整備事業につきましては、2025年2月に国土交通大臣より航空法に基づく施設変更許可をいただき、4月より現地着工しており、現在代替滑走路本体部の工事を進めています。
顧客体験価値(CX)の向上につきましては、空港内事業者間の連携を強化する取り組みを推進しながら日々改善を積み重ね、空港内の各種サービス向上に努めています。2025年4月には、英国SKYTRAX社が実施する顧客サービスに関する国際空港評価Regional Airport部門において11年連続で世界第1位を受賞するとともに、9月には空港品質格付「World Airport Star Rating」において世界最高水準のサービスを提供している空港に与えられる5スター評価を6回連続でいただくことができました。また、来港されたお客様にお楽しみいただくため、地域の大学等と連携したイベントやお子様向けのイベント等を開催しました。さらに、開港20周年を記念し、当社の若手社員が主体となって、エアサイドのバスツアー、滑走路見学ツアー等特別なイベントを実施しました。
脱炭素化推進及び豊かな地域社会づくり、地球環境の保全に向けては、家庭から排出される廃食用油をSAF(持続可能な航空燃料)に循環させる自治体と連携した取り組みが、国際空港評議会のアジア太平洋中東地域の「Green Airports Recognition 2025」においてゴールド賞の評価を受けました。その廃食用油を一部活用して生産されたSAFが、国内で初めて貨物定期便に供給されることとなりました。人と環境にやさしい空港であり続けるために、植林活動や海岸清掃活動も、地域の皆様と連携しながら継続して実施しています。
以上の結果、当中間連結会計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
① 財政状態
当中間連結会計期間末における資産合計は431,140百万円、負債合計は344,251百万円、純資産合計は86,889百万円となりました。
資産の部につきましては、流動資産は、現金及び預金の増加等により、前連結会計年度末に比べ6,060百万円増加し、38,744百万円となりました。固定資産は、主として減価償却が進んだこと等により、前連結会計年度末に比べ3,227百万円減少し、392,068百万円となりました。その結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,795百万円増加し、431,140百万円となりました。
負債の部につきましては、前連結会計年度末に比べ353百万円増加し、344,251百万円となりました。
純資産の部につきましては、親会社株主に帰属する中間純利益の計上で利益剰余金が2,416百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ2,442百万円増加し、86,889百万円となりました。
② 経営成績
当中間連結会計期間における当連結グループの売上高は前年同期比7.9%増の27,666百万円、営業利益は前年同期比18.2%増の4,572百万円、経常利益は前年同期比17.8%増の4,201百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は前年同期比24.7%減の2,416百万円となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりです。なお、セグメント間の取引については、相殺消去しています。
(空港事業)
空港事業につきましては、国際線は、韓国路線等東アジアを中心とする旅客便の増便により、発着回数及び旅客数ともに前年同期から伸長しています。国内線は、トキエアが新規就航する一方で一部路線の減便もありましたが、旅客需要が順調に推移したことにより、発着回数及び旅客数ともに前年同期を上回りました。国際貨物取扱量は、輸入取扱量が堅調で前年を上回って推移し、貨物便及び旅客便のベリースペースが安定的に供給されたこと等により、前年同期を上回る結果となりました。
これにより、当中間連結会計期間の国際線旅客数は約268万人(前年同期比117%)、国内線旅客数は約316万人(同104%)、国際貨物取扱量は約6.7万トン(同105%)、航空機の発着回数は国際線が約1.9万回(同109%)、国内線が約2.8万回(同101%)となりました。
以上の結果、空港事業の売上高は14,409百万円(前年同期比112.9%)、営業利益は2,573百万円(同139.2%)となりました。
(商業事業)
商業事業につきましては、免税店売上が中国路線での購買客数と旅客1人当りの購買額の低下により微減したものの、その他の物販・飲食・サービス店等の売上増加により、前年同期を上回りました。また、第1ターミナルやフライト・オブ・ドリームズにて、複数の飲食店・物販店が新規開業・リニューアルオープンする等、商業店舗の充実を図りました。
以上の結果、商業事業の売上高は11,516百万円(前年同期比100.9%)、営業利益は1,477百万円(同83.4%)となりました。
(交通アクセス施設事業)
交通アクセス施設事業につきましては、航空旅客数の増加により、駐車場の利用台数が約747千台(前年同期比101%)の利用となりました。
以上の結果、交通アクセス施設事業の売上高は1,740百万円(前年同期比119.1%)、営業利益は472百万円(同228.4%)となりました。
引き続き多くのお客様にご利用いただき、関係事業者や地域の皆様と共に成長するよう、事業運営に取り組んでまいります。
当連結グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、以下の「(3) キャッシュ・フローの状況」のとおりです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ6,423百万円増加し、33,115百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、9,430百万円の収入(前中間連結会計期間は8,590百万円の収入)となりました。これは、主に、税金等調整前中間純利益に加え、減価償却費4,726百万円を計上したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、2,933百万円の支出(前中間連結会計期間は2,589百万円の支出)となりました。これは、主に、有形固定資産の取得に2,766百万円を支出したこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、75百万円の支出(前中間連結会計期間は70百万円の支出)となりました。これは、主に、長期借入金の返済に60百万円を支出したこと等によるものです。
(4)生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
該当事項はありません。
② 受注実績
該当事項はありません。
③ 販売実績
当中間連結会計期間における販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりです。
|
セグメントの名称 |
当中間連結会計期間 (自 2025年4月1日 至 2025年9月30日) |
前年同期比(%) |
|
空港(百万円) |
14,409 |
112.9 |
|
商業(百万円) |
11,516 |
100.9 |
|
交通アクセス施設(百万円) |
1,740 |
119.1 |
|
合計(百万円) |
27,666 |
107.9 |
(注)セグメント間の取引については相殺消去しています。