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最終更新:

E04608 Japan GAAP

売上高

115.8億 円

前期

116.3億 円

前期比

99.6%

3【事業の内容】

 当社グループは当社、子会社7社及び関連会社1社で構成され、演劇興行事業、劇場内外での飲食店の経営等の附帯事業、不動産賃貸事業、内装工事事業及び演劇制作請負等その他の事業を行っております。

 当社グループの事業に係わる各社の位置づけ及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

興行事業…………当社が制作を行ない演劇の自主公演を行っており、劇場舞台上の大道具製作並びに舞台の照明等を連結子会社である明治座舞台㈱に委託しております。

附帯事業…………当社の経営する劇場内のサービスとして直営の食堂及び売店等の営業、また、劇場外では、ケータリングサービスとしてホテル等への仕出し弁当の販売を行っております。また、連結子会社である㈱明治座フードコミュニティー及び㈱伊勢は、飲食店経営を店舗展開しております。

不動産事業………当社の所有する土地及び建物並びに連結子会社より賃借している不動産を利用した貸事務所、貸スタジオ、駐車場等を賃貸しております。また、連結子会社である㈱芳町会館は、自社所有の建物を賃貸しております。

内装工事事業……連結子会社である㈱エス・ピー・ディー明治は、デパート、駅ビル、飲食店等の内装工事を請負い、また、当社及び子会社の内装、設備工事等の補修を行っております。

その他……………当社は演劇制作の請負、劇場の一時貸及び台東区立浅草公会堂の運営管理等を行い、明治座舞台㈱は、他劇場の舞台管理及び舞台装置の製作等を請負っております。また、㈱エス・ピー・ディー明治は、テレビ局の大道具製作等を受託しており、連結子会社である㈱アーヌエヌエは、広告、イベント等のキャスティング業務を行っております。この他、㈱明治座プロモーションは演劇等制作請負等を、関連会社である㈱エムエス・ファーマシーは、薬局経営を行っております。

 事業の系統図は次のとおりであります。

 

25/11/28

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、景気は持ち直しの動きが続きました。しかし、物価上昇の影響は大きく、世帯の消費支出は増加したものの物価変動を除いた実質ベースでは依然として前年を下回る状況です。多くの家庭で価格高騰を日常的に感じており、消費者の支出においては慎重な動きが継続しています。一方で娯楽・サービスに対する需要は社会活動の活発化とともに回復傾向が見られました。

 そのような環境の中、当社は演劇興行事業をより円滑に推進するため、前期に引き続き興行部門の組織改編を進め、公演企画・制作からチケット販売、さらには公演関連オリジナルグッズの開発まで一体化した体制で取り組んでまいりました。自主制作公演の他、共催公演、貸館公演も含め多様なラインナップをご用意し、幅広いお客さまにお楽しみいただきました。落語やコンサート、過去の公演の上映会など短期間の公演も数多く企画・制作し、年間を通して稼働率の向上および集客に努めました。また東宝株式会社運営の帝国劇場の建替えによる休館期間中、当座をご利用いただくお申し出をいただき、令和7年3月から5月にかけて当座で東宝ミュージカル作品を上演いたしました。初めて当座にご来場いただくお客様も多く、大変賑わいを見せました。来期以降についても数カ年、複数月の上演を予定しており、お客様には新たな演目として提供してまいります。

 その他地方公演・他劇場公演も数多く制作し、小劇場での演劇などの公演にも取り組みながら収益の拡大に努めました。販売力の強化施策といたしましては、良い座席をより早く予約したいというお客様の要望に応え、新しい会員組織「明治座FAN倶楽部」を立ち上げ、令和6年10月にサービスを開始いたしました。有料会員数を着実に伸ばしながら、会員限定のチケット優先予約をはじめ、ご来場プレゼントや会員参加型のイベントなど様々な特典を企画・実施し、会員のお客様に特別な体験をお楽しみいただいております。

 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ2億9千万円減少し185億5千3百万円となりました。負債合計は、前連結会計年度末に比べ8億1千万円減少し143億9百万円となりました。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ5億1千9百万円増加し42億4千3百万円となりました。

 当連結会計年度の経営成績は、売上高115億8千3百万円(前連結会計年度(以下前期という)比0.4%減)となり、営業利益は8億3千5百万円(前期は6億4千万円の営業利益)、経常利益は8億1千9百万円(前期は5億9千8百万円の経常利益)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は5億3千2百万円(前期は4億1千万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 興行事業

当連結会計年度の公演は、芝居・歌謡ショー・舞踊の豪華3本立てでお届けした「梅沢富美男劇団 梅沢富美男 研ナオコ特別公演」(令和6年10月)、コロナ禍による公演中止を経て中村勘九郎・中村七之助が8年ぶりに出演した「明治座十一月花形歌舞伎」(令和6年11月)、近藤真彦自らが演出・主演を務め大反響を呼んだ「Thank you very マッチ de SHOW『ギンギラ学園物語』」(令和6年12月)、東京・日本橋人形町が舞台の人情喜劇と数々の名曲をお贈りした「吉幾三特別公演」(令和7年2月)を上演し賑わいをみせました。3月~5月にかけては、東宝株式会社様への劇場貸し公演として、オーケストラピットを稼働したミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」(令和7年3月)、「1789-バスティーユの恋人たち-」(令和7年4月)、「ミュージカル『二都物語』」(令和7年5月)を上演いたしました。また、「舞台『サザエさん』」(令和7年6月)では、前作から3年ぶりの再結集となったベテランキャストにフレッシュな顔ぶれを加え大変盛り上がりをみせました。さらに「舞台『ゲゲゲの鬼太郎』2025」(令和7年8月)は、水木しげる没後10年にあたる節目の年、初演から3年ぶりの完全新作上演で大きな話題を呼びました。そして4度目の明治座公演となる「水谷千恵子50周年記念公演」(令和7年8月)では、第1部のニューヨーク・ブロードウェイを舞台にした芝居、第2部の歌と笑いを織り交ぜたショーでお客様に大変ご好評いただきました。

この結果、売上高は21億9千5百万円(前期比5.2%減)、セグメント損失は1億7千3百万円(前期は3億1千2百万円のセグメント損失)となりました。

 附帯事業

劇場食堂部門では、劇場貸公演が増加した結果、売上高19億5千7百万円(前期比1.7%減)、セグメント損失5千2百万円(前期は1千4百万円のセグメント損失)となりました。

 不動産事業

浜町センタービルの稼働率は底堅く、売上高12億5千2百万円(前期比4.5%増)、セグメント利益7億2千8百万円(前期比7.4%増)となりました。

 内装工事事業

商業施設関連を中心とする受注堅調により、売上高38億4千5百万円(前期比2.6%減)、セグメント利益2億8千2百万円(前期比9.7%増)となりました。

 その他

劇場貸公演や請負収入等により売上23億3千3百万円(前期比7.3%増)、セグメント利益6億6千1百万円(前期比16.3%増)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期末に比べ7億4千7百万円減少し、当連結会計年度末には27億4百万円(前期末比21.6%減)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は6億6千4百万円(前期は17億8百万円の増加)となりました。これは税金等調整前当期純利益8億1千9百万円、減価償却費7億3千8百万円及び売上債権の増加7億6千6百万円が主な要因であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動による資金の減少は4億5千6百万円(前期は2億3百万円の減少)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出3億2千3百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動による収支は9億6千4百万円の支出超過(前期は12億1百万円の支出超過)となりました。これは主として、長期借入金の返済7億1千3百万円(純額)及び社債の償還1億8千1百万円等によるものであります。

 

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため、記載しておりません。

 

b.受注実績

 当連結会計年度における内装工事事業の受注実績を示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

内装工事事業

4,258,246

105.8

1,662,933

132.9

 

c.販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

興行事業

2,195,198

94.7

附帯事業

1,957,156

98.2

不動産事業

1,252,480

104.5

内装工事事業

3,845,857

97.3

その他

2,333,044

107.3

合計

11,583,737

99.5

 (注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中における将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われており、その結果は連結財務諸表に反映されております。なおこれらの見積りは、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる要因に基づき行っておりますが、見積りには不確実性が内在しているため、将来生じる実際の結果と異なる可能性があります。

 当社グループの連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

②財政状態の分析

 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ2億9千万円減少し185億5千3百万円となりました。流動資産は、現金及び預金が6億4千7百万円減少し、また売掛金が5億1千7百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ3千1百万円増加し47億1千8百万円となりました。固定資産は、減価償却等により、前連結会計年度末に比べ3億1千3百万円減少し138億6百万円となりました。また、繰延資産の社債発行費残高は前連結会計年度末に比べ9百万円減少し2千8百万円となっております。

負債合計は、前連結会計年度末に比べ8億1千万円減少し143億9百万円となりました。流動負債は、未払法人税等の増加により、前連結会計年度末に比べ1億3百万円増加し42億9千8百万円に、固定負債は、長期借入金の返済等により、前連結会計年度末に比べ9億1千4百万円減少し100億1千1百万円となりました。

純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益5億3千2百万円の計上による利益剰余金の増加及びその他有価証券評価差額金6千6百万円の増加等により、前連結会計年度末に比べ5億1千9百万円増加し42億4千3百万円となっております。

以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の19.7%から22.8%に増加しております。

 

③経営成績の分析

当社グループは、前連結会計年度に比べ興行事業が1億2千2百万円、内装工事事業が1億5百万円の減収となり、当連結会計年度の売上高は115億8千3百万円と前連結会計年度に比べ4千8百万円の減収となりました。売上原価は、前連結会計年度に比べ2億2千万円減少し73億7千3百万円となりました。営業利益は8億3千5百万円と、前連結会計年度に比べ1億9千5百万円の増益となりました。また、経常利益は8億1千9百万円と前連結会計年度に比べ2億2千万円の増益となりました。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は5億3千2百万円と前連結会計年度と比べ1億2千2百万円の増益となりました。増益の主な要因は興行事業における売上総利益が3千6百万円増加したことによるものであります。

興行事業は、興収率の高い公演を上演できたことにより堅調に推移しました。附帯事業も、劇場食堂、店舗で堅調に推移が見られ、ホテルにおいては回復の兆しが見られます。内装工事事業の売上も商業施設関連を中心に堅調に推移しました。

当社は、公演の好不調の幅が大きく特定の指標はありませんが、極力年間の粗利益額の変動を少なくするために、演目の決定時期を公演開始日の1年半前に決定し、営業活動の円滑化と附帯事業の販売戦略の早期化を図り、売上げの確保に努めております。

この公演決定プロセス等に基づき、年度予算を策定し、目標に向かい努力しております。未だ不透明な状況が続き厳しい事業もありますが、翌連結会計年度も全体としては黒字決算を計画しております。

 

④経営成績に重要な影響を与える要因

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

⑤資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループのキャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

当社グループの資金需要の主なものは、浜町センタービルの維持、修繕及び設備の更新等であり、必要に応じて金融機関からの借入金等によりまかなっております。今後、長期間に亘り再度休業等の事態が発生した時に備え、運転資金として新たに金融機関からの調達枠を設定しております。