サントリーホールディングス株式会社

食料品飲料

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

ニュース

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最終更新:

E22559 IFRS

売上高

2.95兆 円

前期

2.66兆 円

前期比

111.0%


3【事業の内容】

当社及び関係会社は、持株会社制を導入しており、当社、親会社、子会社237社及び持分法適用会社33社より構成され、飲料・食品及び酒類の製造・販売、さらにその他の事業活動を行っています。当社は、グループ全体の経営戦略の策定・推進及びコーポレート機能を果たしています。当社グループが営んでいる主な事業内容と当該事業を構成している各関係会社の当該事業における位置づけは次のとおりです。

 

[飲料・食品セグメント]

サントリー食品インターナショナル㈱及びその子会社は、日本、アジアパシフィック、欧州、米州等のエリアで、清涼飲料の製造・販売を行っています。

日本では、サントリーフーズ㈱が、サントリー食品インターナショナル㈱が製造・輸入する清涼飲料の国内におけるスーパー、量販店、コンビニエンスストアを通じた販売及び自動販売機オペレーター向け販売を行っています。また、サントリービバレッジソリューション㈱が、サントリー食品インターナショナル㈱が製造・輸入する清涼飲料の自動販売機等による直接販売を担当しています。さらに、㈱ジャパンビバレッジホールディングスが、サントリービバレッジソリューション㈱への清涼飲料の販売を担当しています。加えて、サントリープロダクツ㈱が、サントリー食品インターナショナル㈱より清涼飲料の製造を受託しています。

アジアパシフィックでは、Suntory Beverage & Food International (Thailand) Co., Ltd.及びその子会社がタイを含む東南アジア、台湾等で健康食品の製造・販売を行っています。また、Suntory PepsiCo Vietnam Beverage Co., Ltd.が、ベトナムで清涼飲料の製造・販売を行っています。加えて、Suntory PepsiCo Beverage (Thailand) Co., Ltd.が、タイで清涼飲料の製造・販売を行っています。また、FRUCOR SUNTORY NEW ZEALAND LIMITED、FRUCOR SUNTORY AUSTRALIA PTY. LIMITED等が、ニュージーランド等で清涼飲料の製造・販売を行っています。欧州では、Orangina Schweppes Holding B.V.及びその子会社並びにLucozade Ribena Suntory Limited及びその子会社が、清涼飲料の製造・販売を行っています。米州では、Pepsi Bottling Ventures LLC及びその子会社が清涼飲料の製造・販売を行っています。

 

[酒類セグメント]

Beam Suntory Inc.及びその子会社は、米国をはじめ世界の様々なエリアで、スピリッツの製造・販売を行っています。サントリー㈱は、スピリッツ、ビール類及びワインの製造・販売を行っています。

 

[その他セグメント]

サントリーウエルネス㈱は、健康補助食品、特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品、スキンケア商品等の製造・販売を行っています。

ハーゲンダッツジャパン㈱は、高級アイスクリームの製造・販売を行っています。

㈱ダイナックホールディングスは、飲食店経営等の外食事業を行う同社子会社の経営戦略策定・推進等を行っています。なお、2024年1月1日付で、㈱ダイナックホールディングスを吸収合併存続会社、㈱ダイナック・㈱ダイナックパートナーズをそれぞれ吸収合併消滅会社とする吸収合併により、同社は両社の事業を承継し、同社の商号を㈱ダイナックに変更しました。

サントリーフラワーズ㈱は、花苗・切花の生産・販売等を行っています。

サントリー(中国)ホールディングス有限公司等は、中国で酒類・飲料事業を行っています。

サントリービジネスシステム㈱は、グループ共通のビジネスシステムの業務に係る事業を行っています。

サントリーシステムテクノロジー㈱は、グループのIT戦略の策定・推進、ITによる業務革新支援に係る事業を行っています。

サントリーグローバルイノベーションセンター㈱は、グループ全体の価値向上、事業成長のための基盤研究・技術開発を行っています。

 

 当社グループの状況を、事業系統図に示すと次のとおりです。

※画像省略しています。

 

24/03/27

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

経営成績の状況

 当社グループは、[飲料・食品][酒類][その他]の各セグメントにおいて国内外で積極的な事業展開を行いました。当連結会計年度の業績は、売上収益(酒税込み)3兆2,851億円(前年同期比10.6%増)、売上収益(酒税控除後)2兆9,521億円(前年同期比11.0%増)、売上総利益1兆3,183億円(前年同期比10.7%増)となりました。

 販売費及び一般管理費は、1兆187億円(前年同期比871億円の増加)を計上しましたが、この主な内容は、広告宣伝及び販売促進費4,408億円(前年同期比261億円の増加)、従業員給付費用3,376億円(前年同期比315億円の増加)等です。販売費及び一般管理費に加えて持分法による投資利益187億円(前年同期比69億円の増加)、その他の収益103億円(前年同期比130億円の減少)、その他の費用114億円(前年同期比64億円の減少)を計上しました。その他の収益の主な内容は関係会社株式売却益48億円等です。その他の費用の主な内容は固定資産廃棄損38億円、組織再編関連費用22億円等です。その結果、営業利益は3,172億円(前年同期比14.7%増)となりました。

 金融収益は68億円(前年同期比32億円の増加)、金融費用は266億円(前年同期比83億円の増加)を計上しました。金融費用の主な内容は支払利息210億円(前年同期比52億円の増加)等であり、その結果、税引前利益は2,974億円(前年同期比13.6%増)となりました。

 以上の結果に加え、法人所得税費用693億円(前年同期比40億円の減少)を計上したこと等により、当期利益は2,281億円(前年同期比21.0%増)となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,727億円(前年同期比26.8%増)となりました。また、基本的1株当たり当期利益は251円85銭となりました。

 

 報告セグメント別の業績については、以下のとおりです。

 

[飲料・食品セグメント]

 売上収益1兆5,843億円(前年同期比9.6%増)、営業利益1,659億円(前年同期比2.3%増)となりました。

[酒類セグメント]

 売上収益(酒税込み)1兆3,777億円(前年同期比10.6%増)、売上収益(酒税控除後)1兆457億円(前年同期比11.8%増)、営業利益1,756億円(前年同期比24.9%増)となりました。

[その他セグメント]

 売上収益(酒税込み)3,232億円(前年同期比15.7%増)、売上収益(酒税控除後)3,221億円(前年同期比15.7%増)、営業利益341億円(前年同期比26.2%増)となりました。

 

財政状態の状況

 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて5,624億円増加し、6兆428億円となりました。

 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,269億円増加し、2兆9,844億円となりました。

 当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末に比べて4,355億円増加し、3兆583億円となりました。

 

キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて167億円増加し、3,186億円となりました。

 営業活動によるキャッシュ・フローは、2,700億円の収入(前年同期は2,444億円の収入)となりました。

 投資活動によるキャッシュ・フローは、1,706億円の支出(前年同期は1,210億円の支出)となりました。

 財務活動によるキャッシュ・フローは、936億円の支出(前年同期は1,318億円の支出)となりました。

 

 

生産、受注及び販売の実績

 ①生産実績

 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

飲料・食品

1,404,371

109.5

酒類

1,043,853

109.7

その他

159,090

101.0

合計

2,607,314

109.0

(注)1.金額は、最終販売価格によっています。

2.生産実績には外注分を含んでいます。

 

 ②受注実績

 当社グループは、原則として見込み生産を主体とする生産方式を採っているため、記載を省略しています。

 

 ③販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

飲料・食品

1,584,267

109.6

酒類

1,045,739

111.8

その他

322,089

115.7

合計

2,952,095

111.0

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しています。

2.主な相手先別の記載については、相手先別の販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載を省略しています。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容等

 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。

 

重要性がある会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成されています。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っています。

 連結財務諸表を作成するにあたり、重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針、4.重要な会計上の判断及び見積りの不確実性の主要な発生要因」に記載しています。また、過去の実績や取引状況を勘案し、合理的と判断される前提に基づき見積りを行っている部分があり、これらの見積りについては不確実性が存在するため、実際の結果と異なる場合があります。

 

経営成績の分析・検討内容

 当社グループは、[飲料・食品][酒類][その他]の各セグメントにおいて国内外で積極的な事業展開を行いました。当連結会計年度の業績は、売上収益(酒税込み)は3兆2,851億円(前年同期比10.6%増)、売上収益(酒税控除後)2兆9,521億円(前年同期比11.0%増)、営業利益3,172億円(前年同期比14.7%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は、1,727億円(前年同期比26.8%増)と増収増益となり、売上収益と営業利益は、過去最高となりました。

 

 セグメント別の業績を示すと、次のとおりです。

 

[飲料・食品セグメント]

〈飲料・食品セグメント〉

 サントリー食品インターナショナル(株)は、お客様の嗜好・ニーズを捉えた上質でユニークな商品を提案し、“お客様とともに新たなおいしさ、健やかさ、楽しさを創造し続けそれぞれの市場で最も愛される会社となることを目指す”という考えのもと、ブランド強化や新規需要の創造に注力したほか、品質の向上に取り組みました。また、各エリアにおいて事業構造改革を進め、収益力の強化にも取り組みました。

 日本では、水・コーヒー・無糖茶カテゴリーを中心としたコアブランド強化方針の下での新商品発売やマーケティング活動が奏功、記録的な猛暑も寄与し、過去最高の販売数量を達成しました。「サントリー天然水」ブランドでは、「サントリー天然水」の力強い伸長に加え、「同 きりっと果実」シリーズが増分に貢献して販売数量は過去最高となりました。「BOSS」ブランドでは、「ボス カフェイン」が増分に寄与し缶の販売数量は市場を上回って堅調に推移しました。「伊右衛門」ブランドはブランド育成に注力、機能性表示食品「同 濃い味」は引き続き好調に推移しました。「GREEN DA・KA・RA」ブランドは、4月に「GREEN DA・KA・RA」「同 やさしい麦茶」をリニューアルしたことや3月に発売した「同 やさしいルイボス」の売れ行きが好調で、過去最高の販売数量となりました。

 アジアパシフィックでは、清涼飲料事業及び健康食品事業のコアブランド集中活動を継続しました。ベトナムでは、エナジードリンク「Sting」、茶飲料「TEA+」等での活動を強化した結果、販売数量は堅調に推移しました。タイでは「PEPSI」が好調で、販売数量を伸ばし、健康食品事業では、「BRAND'S Essence of Chicken」のマーケティング活動に注力しました。オセアニアではエナジードリンク「V」のマーケティング活動を強化したことや、「BOSS」が前年同期比で二桁成長したことにより販売数量が前年を上回りました。

 欧州では、フランスで「Oasis」の販売数量が過去最高となり、英国で「Lucozade」の販売数量が前年同期を上回りました。スペインでは、「Schweppes」において活動を強化、前年同期並みの販売数量となりました。

 米州では、主力の炭酸ブランドや伸長する非炭酸カテゴリーの活動強化に加えて「Gatorade」の販売チャネル拡大が寄与し、販売数量は堅調に推移しました。

 

 以上の結果、飲料・食品セグメントは売上収益1兆5,843億円(前年同期比9.6%増)、営業利益1,659億円(前年同期比2.3%増)となりました。

 

[酒類セグメント]

 スピリッツ事業は、売上収益(酒税込み)は前年同期比一桁台の増収、売上収益(酒税控除後)は同二桁台の増収となりました。

 海外では、アジアや欧州を中心に売上が伸長しました。バーボンウイスキー「ジムビーム」「メーカーズマーク」、スコッチウイスキー「ボウモア」、ジャパニーズウイスキー「TOKI」のほか、テキーラ「オルニートス」やジャパニーズクラフトウオツカ「HAKU」等が好調に推移しました。またRTDのグローバル展開にも積極的に取り組みました。韓国では「ジムビーム ハイボール缶」を発売し、当初計画を大きく上回る売上を達成、オセアニアでは、RTDを中心としたスピリッツ事業への参入に向け、フルコア・サントリー社とビームサントリー社の協業に向けた準備を開始しました。

 日本では、売上収益(酒税込み)が前年同期比10%増、売上収益(酒税控除後)が同12%増となりました。昨年100周年を迎えたサントリーウイスキーは、品質向上に向けた投資とともに、山崎・白州両蒸溜所をリニューアルし、秋には一般公開を再開しました。戦略ブランドでは「トリス」「ジムビーム」「碧Ao」に加えて、「ハイボール缶」が好調に推移しました。RTDでは、「-196℃」「こだわり酒場」「翠ジンソーダ缶」等主要ブランドを強化するとともに、「-196℃ 瞬間凍結」「こだわり酒場のタコハイ」といった新たな商品展開を通じて新需要創造に取り組みました。「こだわり酒場のタコハイ」は、食事に合う味わいがご好評いただき、販売数量は、上方修正した年間計画の1.2倍にあたる600万ケース※1を突破しました。

  ※1 250ml×24本換算

 

 ビール事業※2の販売数量は、ビールカテゴリーがけん引し、前年同期比8%増、ノンアルコールビールテイスト飲料を除くビール類は同9%増となりました。また、「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドや「パーフェクトサントリービール」ブランドが伸長したことに加え、4月に新発売した「サントリー生ビール」ブランドが好調に推移し、当社ビールカテゴリーは前年同期比31%増と大きく伸長しました。

 「サントリー生ビール」ブランドは、“グッとくる飲みごたえと飲みやすさ”がご好評いただき、販売数量は当初年間計画の約1.3倍となる399万ケース※3となりました。「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドは、時代に合わせた“新プレミアム創造”を目指しリニューアルした中味・パッケージにご好評いただき、前年同期比9%増の販売数量となりました。「パーフェクトサントリービール」ブランドは、“力強い飲みごたえの糖質ゼロ※4”として、本格ビールのおいしさと、食事との相性の良さがご好評いただき、前年同期比3%増となりました。「金麦」ブランドは、旬の食材や料理と合わせて楽しむ提案を強化し、前年同期比3%減と市場トレンドを上回りました。また、常温の缶から“飲食店の生ビール”が提供できる「nomiigo」のテスト展開等、新たな需要創造にも取り組みました。

  ※2 ノンアルコールビールテイスト飲料を含む

  ※3 633ml×20本換算

  ※4 食品表示基準に基づき、100ml あたり0.5g 未満を「糖質ゼロ」としています

 

 ワイン事業は、売上収益(酒税込み)が前年同期比3%増、売上収益(酒税控除後)が同2%増となりました。国産ワインでは、「SUNTORY FROM FARM 登美の丘 甲州 2021」が「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード 2023」において、日本から出品されたワインの中で最高位となるプラチナ賞を受賞するなど、当社のワインづくりに対する取り組みと品質が高く評価されました。また、主力ブランド「酸化防止剤無添加※5のおいしいワイン。」は、既存ラインナップの好調に加えて、「酸化防止剤無添加のおいしいスパークリングワイン。赤泡」「同 白泡」の発売で前年同期を大きく上回りました。輸入ワインは、イタリア産オーガニックワイン「タヴェルネッロ オルガニコ」シリーズより3月に新発売した「同 テトラパック®」が好調で大幅に伸長しました。

  ※5 「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」ブランドは酸化防止剤(亜硫酸塩)を添加せずに製造しています

 

 ノンアルコール飲料カテゴリーでは、アルコール度数0.00%だからこそ実現できる、お酒を飲む人も飲まない人も一緒に楽しめる文化の創造を目指し、ノンアルコールビールテイスト飲料の「オールフリー」や本格的なレモンサワーのようなおいしさをお楽しみいただける「のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール」に加え、新たに“記憶力”に着目した機能性表示食品「あしたを想うオールフリー」や、「のんある晩酌 ハイボール ノンアルコール」を通年発売するなど、ラインナップを拡充しました。また、お酒を飲む人も飲まない人も一緒に楽しめる場として、「のんある酒場」を全国各地で展開し、ノンアルコール飲料の魅力をお客様にお伝えしました。

 

 これらの結果、酒類セグメントは売上収益(酒税込み)1兆3,777億円(前年同期比10.6%増)、売上収益(酒税控除後)1兆457億円(前年同期比11.8%増)、営業利益1,756億円(前年同期比24.9%増)となりました。

 

[その他セグメント]

 健康食品事業の売上収益は、「ロコモア」「VARON」ブランド等が好調で、前年同期比6%増となりました。外食事業の売上収益は、好調に推移しました。

 

 その他セグメントは売上収益(酒税込み)3,232億円(前年同期比15.7%増)、売上収益(酒税控除後)3,221億円(前年同期比15.7%増)、営業利益341億円(前年同期比26.2%増)となりました。

 

 親会社の所有者に帰属する当期利益は1,727億円(前年同期比26.8%増)となりました。これは税引前利益の改善に加え、主に、米国での税制改正に伴い、繰延税金資産及び繰延税金負債の評価を見直したこと等により、実際負担税率が改善したことによるものです。

 

 なお、国内と海外の売上収益は次のとおりです。

売上収益(酒税込み)

 国内 1兆6,531億円(前年同期比10.0%増)海外 1兆6,320億円(前年同期比11.2%増)

 海外比率 50%

売上収益(酒税控除後)

 国内 1兆4,297億円(前年同期比10.0%増)海外 1兆5,224億円(前年同期比12.0%増)

 海外比率 52%

 

財政状態の分析

 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて5,624億円増加し、6兆428億円となりました。これは主に、前連結会計年度末と比べて、主要通貨の為替レートが円安になったことにより、在外子会社の資産合計が増加したためです。

 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,269億円増加し、2兆9,844億円となりました。これは主に、前連結会計年度末と比べて、主要通貨の為替レートが円安になったことにより、在外子会社の負債合計が増加したためです。

 当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末に比べて4,355億円増加し、3兆583億円となりました。これは主に、親会社の所有者に帰属する当期利益を計上したことで利益剰余金が増加したこと及び、前連結会計年度末と比べて、主要通貨の為替レートが円安になったことにより、在外営業活動体の換算差額が増加したためです。

 

キャッシュ・フローの分析

 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて167億円増加し、3,186億円となりました。

 営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益や法人所得税の支払に加え、減価償却費など非資金取引などにより、2,700億円の収入(前年同期は2,444億円の収入)となりました。

 投資活動によるキャッシュ・フローは、中長期の成長へ向けて設備投資等を行ったことで、1,706億円の支出(前年同期は1,210億円の支出)となりました。

 財務活動によるキャッシュ・フローは、事業活動等により創出したキャッシュ・フローにより借入金、社債及びリース負債の返済を進めたことで、936億円の支出(前年同期は1,318億円の支出)となりました。

 

資本の財源及び資金の流動性

 当社グループにおける資金需要のうち、主なものは設備投資、事業投資、有利子負債の返済及び運転資金などです。

 当社グループは資金の流動性確保のため、市場環境や長短のバランスを勘案して、銀行借入やリース等による間接調達のほか、社債やコマーシャル・ペーパーの発行等の直接調達を行い、資金調達手段の多様化を図っています。

 また、事業活動等により創出したキャッシュ・フローに加えて、金融機関より随時利用可能な信用枠を確保しており、資金需要に対応しています。

 なお、今後予定されている設備投資に係る資金需要の主なものは、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載しています。