売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00227 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 

 ①経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における日本経済は、社会及び経済活動の正常化が進み、緩やかな回復傾向にありますが、ウクライナ情勢や中東情勢などの地政学的リスクの増大、長期にわたる物価上昇により、経済の先行きは不透明な状態が続いております。

建設業界においては、都心を中心とした再開発事業や製造業の設備投資は引き続き堅調に推移しておりますが、資機材価格の高止まり、労務費・運搬費の上昇、技術者・技能労働者不足といった課題が継続しており、デジタルトランスフォーメーションや働き方改革による生産性向上への取組みは不可欠です。

このような環境下、当社グループは10年ビジョン「SNK Vision 2030」において、「新日本空調グループは、持続可能な地球環境の実現と、お客様資産の価値向上に向け、ナレッジとテクノロジーを活用するエンジニア集団を目指します。」と基本方針を掲げ、その第2フェーズである中期3か年計画[SNK Vision 2030 PhaseⅡ](2023年~2025年度)を策定し、5つの基本戦略である①事業基盤増強戦略、②収益力向上戦略、③デジタル変革戦略、④企業統治戦略、⑤人的資本戦略を定め、「社会の持続性」と「企業の持続性」を両立・融合させ、「社会との対話」を通じてこれらの実現に向け、事業運営を進めております。

その結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、完成工事高856億2千6百万円(前年同四半期比 18.3%増)、営業利益50億6千9百万円(前年同四半期 38億3千4百万円)、経常利益55億1千6百万円(前年同四半期 45億6千2百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益40億7千3百万円(前年同四半期 30億7千8百万円)となりました。また、受注工事高につきましては、1,122億8千9百万円(前年同四半期比 3.9%増)となりました。

 

 ②財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、現金預金が118億6千5百万円減少、受取手形・完成工事未収入金等が39億2千万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ35億6百万円減少し、1,056億4千万円となりました。

負債は、支払手形・工事未払金が34億4百万円減少、流動負債のその他に含まれる未払費用が43億1千3百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ55億2千6百万円減少し、454億7百万円となりました。

純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益により40億7千3百万円増加、配当金の支払いにより20億8千7百万円減少、自己株式の取得等により13億9千9百万円減少、その他有価証券評価差額金が9億3千6百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ20億2千万円増加し、602億3千3百万円となりました。

 

(2) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

 

(3) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上および財務上の課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、330百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。