売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00439 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績に関する説明

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する各種制限の緩和や雇用・所得環境の改善などにより、景気は緩やかな回復基調にあります。一方で、円安の進行や物価の上昇、中国景気の減速懸念や中東地域をめぐる情勢など、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

飼料業界におきましては、外国為替相場が円安基調で推移したものの、2022年夏から上昇基調にあった主原料のとうもろこし価格が2023年年初以降下落基調に転じたため、原材料価格は低下しております。このような状況を反映して、当社は4月から3四半期連続で配合飼料価格を値下げしました。また、飼料メーカーが負担する飼料価格安定基金負担金単価の高止まりや、前期に過去最大規模で広がった鳥インフルエンザの影響による採卵鶏用飼料の流通量減少など、厳しい事業環境は続いております。

このような状況のなか、当社グループは飼料セグメントの収益力向上と規模拡大、その他セグメントの事業成長の加速、成長する収益基盤を支えるサステナビリティ経営の推進の3つの基本戦略を基に、強固な収益基盤の構築に努めてまいりました。

その結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,800億49百万円(前年同期比1.3%減)、営業利益16億22百万円(前年同期比10.6%減)、経常利益20億84百万円(前年同期比2.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益15億88百万円(前年同期比92.8%増)となりました。経常利益が減益だったものの親会社株主に帰属する四半期純利益が増益だった主な要因は、前期に特別損失に計上した貸倒引当金繰入額がなくなったためであります。

セグメント別の業績は、次のとおりであります。

 

(飼料)

売上高は、前年同期比で畜産飼料販売量が横ばいであったものの、平均販売価格が下回ったため、1.8%減の1,691億21百万円となりました。セグメント利益は、前年同期比220.6%増の20億50百万円となりました。畜産飼料は、販売面では養鶏用飼料の販売量が減少したものの、養豚用飼料及び養牛用飼料は拡販を果たしました。利益面では飼料価格安定基金負担金の増加があったものの、原料ポジション改善による利益率向上や電力費及び燃料費単価の下落、貸倒引当金繰入額の減少などにより、増益となりました。また、水産飼料は、販売量増加に加え、主原料の魚粉価格高騰等を反映した値上げや新製品の投入などにより、業績が改善しました。

(その他)

売上高は、前年同期比7.3%増の109億28百万円、セグメント利益は、前年同期比39.5%減の4億25百万円となりました。鶏卵販売は、卵価高を受け増収となったものの、量販向けの販売が伸び悩み若干の減益となりました。肥料及び畜産用機器は、販売が前年同期を大幅に下回り減益となりました。

 

② 財政状態に関する説明

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ79億68百万円増加し、1,055億63百万円となりました。主な増減は、受取手形及び売掛金の増加73億49百万円、建物及び構築物の増加13億80百万円、投資有価証券の増加15億88百万円、原材料及び貯蔵品の減少11億30百万円、建設仮勘定の減少7億33百万円であります。

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ63億32百万円増加し、425億17百万円となりました。主な増減は、買掛金の増加54億22百万円、その他の流動資産の増加11億64百万円、短期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)の減少13億28百万円であります。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ16億35百万円増加し、630億46百万円となりました。主な増減は、利益剰余金の増加5億83百万円、その他有価証券評価差額金の増加11億43百万円であります。純資産の増加率を総資産の増加率が上回った結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ3.2ポイント低下の59.5%となりました。

(2)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は5億92百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。