売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00454 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の行動制限の緩和から社会経済活動の正常化が進み、景気は緩やかな回復基調で推移しておりますが、中国経済の動向に見られる不安定な経済情勢やエネルギー価格や資源価格の高騰など、依然として先行き不透明な状況にあります。

主原料であるとうもろこしは、米国やブラジルの豊作により価格は下がりつつあります。副原料である大豆粕は、米国での減収やアルゼンチンでの大豆の不作により価格は高止まりしております。外国為替相場につきましては、日銀の金融緩和政策や米国のインフレ対策に変化がなく、日米金利差は拡大したまま推移し円安が続いております。

畜産物市況につきましては、鶏卵相場は、鳥インフルエンザの影響により前年度に引き続き高値で推移しましたが、生産量回復の影響から年末にかけて軟調に推移しました。鶏肉相場は、家庭での消費の増加から高値で推移しており、秋頃からさらに価格は上昇しております。豚肉相場は、輸入量増加の影響がありつつも猛暑による生産量の減少や需要の増加により夏頃は前年より高値で推移しましたが、秋頃からは生産量も回復したことから、前年を下回る価格で推移しております。牛肉相場は、需要は回復傾向にあるものの、前年とほぼ変わらない価格で推移を続けております。

このような状況のなか、当社は4月、7月、10月の3度にわたり配合飼料価格の値下げを行いました。

その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高396億48百万円(前年同期比3.2%減)となりました。利益面につきましては、営業利益は4億26百万円(前年同期比478.2%増)となり、経常利益は4億46百万円(前年同期比178.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億57百万円(前年同期比469.7%増)となりました。

セグメントの経営成績は、次のとおりであります。

飼料事業

飼料事業では、売上高は384億26百万円(前年同期比3.3%減)となり、原材料価格が落ち着きを見せたことから、セグメント利益(営業利益)は4億66百万円(前年同期比32.8%増)となりました。

畜産事業

畜産事業では、売上高は12億22百万円(前年同期比0.3%減)となり、豚肉相場の影響からセグメント損失(営業損失)は70百万円(前年同期はセグメント損失(営業損失)36百万円)となりました。

 

資産、負債及び純資産の状況は、次のとおりであります。

(資産の部)

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ32億82百万円増加し、329億91百万円となりました。これは、主に現金及び預金が14億49百万円、受取手形及び売掛金が20億54百万円増加したことによるものです。

 

(負債の部)

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ27億29百万円増加し、150億2百万円となりました。これは、主に支払手形及び買掛金が25億81百万円増加したことによるものです。

 

(純資産の部)

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ5億53百万円増加し、179億88百万円となりました。これは、主に利益剰余金が4億49百万円、その他有価証券評価差額金が1億33百万円増加し、繰延ヘッジ損益が29百万円減少したことによるものです。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき当社グループの事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は56百万円であります。