売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00361 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

(経営成績)

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の分類移行に伴う社会経済活動の正常化から需要は回復基調にあるものの、日米金利差による円安進行や不安定な国際情勢によるエネルギー価格の高止まり等、依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような状況下、当社グループはお客様、地域社会、関係取引先、従業員及びその家族の安全と健康を確保することを最優先に、生活必需品である砂糖や、オリゴ糖をはじめとした機能性素材等の製品を安定して消費者の皆様にお届けすることを第一義に考え、お客様のおなかの健康に貢献する「おなかにやさしい会社」として、年度計画達成に向けて全力で取り組んでまいりました結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。

 

①砂糖事業

海外原糖市況は、ニューヨーク市場粗糖先物相場(当限、1ポンド当たり)において22.35セントで始まり、期初より原糖の供給懸念を背景とした投機筋による買いで相場の上昇が続き、27セント台をつけるなど高値圏で推移しました。また、ブラジルにおける増産見通しから一旦は調整する場面が見られたものの、インドなど主要生産国での干ばつの影響による減産予測から需給の引締りが懸念され相場は再び上昇、11月上旬には12 年ぶりの高値28.14セントをつけました。その後はブラジル中南部の生産量が予想を大幅に上回るなど供給懸念の後退を受けて下落に転じ、結局20.58セントで当第3四半期連結累計期間を終了しました。

国内市中価格(日本経済新聞掲載、上白大袋1kg当たり)は、期初227円~229円で始まりましたが、海外粗糖相場の高騰や急激な円安の影響を受けた結果、7月に239円~241円に上昇し、そのまま当第3四半期連結累計期間を終了しました。

精糖およびその他糖類など国内販売では、期初より物価上昇による消費マインドの低下から家庭用・業務用製品いずれも低調に推移、その後一定の需要回復の動きが見られたものの挽回にまで至らず、数量ベースでは低調に推移しました。一方、実勢を踏まえた適正価格での販売に努めた結果、売上高は前年同四半期を上回りました。

以上の結果、砂糖事業全体の売上高は22,552百万円前年同四半期比14.1%増)、セグメント利益は1,571百万円前年同四半期比58.7%増)となりました。 

 

②バイオ事業

オリゴ糖部門は、「オリゴのおかげ」シリーズのさらなる拡販に向け、8月よりメインキャラクターとして美容家のIKKO氏を起用、CMをはじめ各種媒体を通じ積極的な広告宣伝活動を行いましたが、前期はTV特需等の影響を受け、大きく販売伸張したこともあり、売上高は前年同四半期を下回りました。

サイクロデキストリン部門は、一部ユーザー向け製品の販売が好調であったため、売上高は前年を上回りました。

ビーツ部門は、ECサイトでの販売を中心に展開し、売上高は前年を上回りました。

以上の結果、バイオ事業全体の売上高は1,450百万円前年同四半期比3.0%増)、原材料コスト等の上昇に伴いセグメント利益は325百万円前年同四半期比8.2%減)となりました。 

 

③その他

その他の事業につきましては、ニューESRビル事務所の一部賃貸等を行い、所有不動産の活用に努めました結果、売上高は101百万円前年同四半期比0.5%増)、セグメント利益は56百万円前年同四半期比20.6%増)となりました。

 

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は24,032百万円前年同四半期比13.3%増)、営業利益は1,016百万円前年同四半期比85.1%増)、経常利益は1,694百万円前年同四半期比202.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,247百万円前年同四半期比256.7%増)となりました。

 

(財政状態)

 ①資産

流動資産合計は前連結会計年度末に比べて240百万円増加し、8,928百万円となりました。これは主に、現金及び預金が109百万円、商品及び製品が72百万円減少した一方で、受取手形及び売掛金が415百万円増加したことによるものです。

固定資産合計は前連結会計年度末に比べて115百万円増加し、17,305百万円となりました。これは主に、有形固定資産が277百万円、繰延税金資産が278百万円減少し、投資有価証券が672百万円増加したことによるものであります。

この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて356百万円増加し、26,233百万円となりました。

 ②負債

負債合計は前連結会計年度末に比べて1,347百万円減少し、13,501百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が136百万円、長期借入金が883百万円減少したことによるものであります。

 ③純資産

純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,703百万円増加し、12,732百万円となりました。これは主に、利益剰余金が1,097百万円、その他有価証券評価差額金が582百万円それぞれ増加したことによるものであります。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業上及び財務上の対応すべき課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の総額は、28百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。